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序章
1話 集合
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私達は病室に着くと、驚きの光景を目にしていた。
金髪で酷く髪が傷んだ、不健康に浮腫んだ感じの、柄の如何にも悪そうな女子高生が、清楚なイメージの強い親友と、その家族と膝を合わせて話をしている。
光景としては、『異様』そのものだ。
「妹さんは⁉」
「ん……今、ようやく寝たところ……。」
「そう……もう大丈夫そうね?」
「うん……だけど、今は麻酔を打って、痛みを麻痺させた状態で、ようやく寝れた感じだから……正直なところは、ショックで危なくならないかが心配なところ。」
「わかった……良かった~………で、そこの方は?」
「この子が、『百田もこ奈』……今、全ての事情を聴いているところ。」
そこまで言うと、親友は落ち着いた顔で、改めて向き直った。
眼差しは真剣そのものだが、表情は心成しか優しげである。
「百田さん……これまで話したことを、この子に言える?」
「【はい】……【この方は?】」
「私の親友の、玉ノ井一花ちゃん。」
「【車木君ともう一人は?】」
「……久しぶり。」
「【その声、もしかして?】」
「向川真白って、覚えてる?」
「【やっぱり真白ちゃんだ!】」
返答するが、声が無い。
帰ってくるのは、鉛筆の走る摩擦音と、微かに喋ろうとしている掠れた呼吸音だけだ。
「芽衣ちゃん……もしかして、この子……。」
「そうよ……本当は両親を亡くした日に喉を潰されていて、それから長時間は声が出せなくなってたの。」
「じゃあ……。」
「さっき、きよちゃんが目を覚ました時に、安心して声を出して泣いていたのと、そのあとで事情を話すのにも喋り過ぎたから、後2時間ぐらい声が出せないらしいの。」
二時間は中々だ。
ここまで不便を強いられているとは、雑誌にも書かれていなかった事実で、露とも知らずに悪党に仕立て上げられていたというのか。
話していても、文字からは真面目な元の性格が滲み出ているような、そんな筆跡だ。
おまけに、『懐刀』で切り付けられたと聞いているのに、スケッチブックを持ったまま、小型であっても日本刀を持ち運ぶには無理がある。
どう見ても、咄嗟の時のために、裸で持ち歩いている。
「ということは、筆談が主?」
「【はい】…………【いつもはスケッチブックを持ち歩いているか、学校を殆ど行かずにラーメン屋の裏方で働きながら日中を過ごしています。】」
「ラーメン屋の裏方であるのと、筆談である事の文脈は見えないんだけど……。」
「…………【裏方だと、指示を仰ぐ以外は会話がないので、声を出し過ぎることはないので、基本的にスケッチブックをロッカーに入れたままで過ごせるんです。】」
「じゃあ……何故、通報できる場所にいたんですか?」
すると彼女は、一生懸命に、スケッチブックに書きなぐろうとしたが、それを親友が静止する。
「事情は、私が話すよ。」
「……聞くよ。」
親友は、私に向かい直して、話し始めた。
「百田と妹は、私の中学時代から、親友だったの。」
「どういう経緯で?」
「最初は、私にSOSを送るために、家まで追いかけてきていたの……そこで、偶然に妹と出会い、意気投合して最終的に、妹が百田を助けると大見得切ったってわけ。」
「うん……。」
「それで、昨日は解決の糸口が見えたから、ラーメン屋の近くの『セントヴィレッジ・佛田』の駐車場で待ち合わせしていて、その道中でお世話になっている老夫婦の家の前を通った。」
「うん……それが先生の家だったってことね?」
「そうだよ……先生とも面識があるらしいよ?」
意外な組み合わせで、先生は見た目も学校職員っぽい服装で、更に言えば、不良生徒に煩い性格だ。
融通は利くし、基本的にヤンキーや不良生徒の行動に関しては一定の理解をした行動がとれる分、必然的に口煩く、基本物静かなだけにそういった場面でウザったい印象を受けるのだ。
普通なら、見た目がここまでの不良学生だと、お世話になる気になれない。
私は担任に向き直って、訊くことにした。
「先生、知ってたの?」
「いや……もしかして、ラーメン屋の高校浪人の娘?」
「【はい】」
「髪の毛は……色が違くないかい?」
「【ヘアチョークやウィッグで黒髪にしています。】」
「あ~…そういうことか……あっこの大将、そういうのに煩いからな~……。」
どうやらプライベートでも親交があるようだった。
ただし、巣状に偽りがあるようだ。
それにしても、彼女が黒髪にしているのを想像すれば、かなりの美人になりそうだ。
「やっぱり、知り合いだったんですね?」
「そうだ、見た目が全然違うから、気付かなかったよ。」
「【学校の先生なのは話に聞いてました。】」
学校関係者なのは、店での会話で掌握済みという訳か。
裏方にまで聞こえる声で話している上に、おまけに声までかけているとは、この子は余程の人気なのだろう。
「そうか……髪色は、それで変えていたの?」
「【黒髪にしないと叱られそうだったので……。】」
「見たところによると、制服は『鬼嶋高校』?」
「【養父がどうしても私をヤクザにしたかったらしくて他の暴力団関係者がいる高校へ行かせられたんです。】」
「それが嫌で、ラーメン屋に逃げてたってこと?」
『鬼嶋高校』は、地域でも有名な所謂ヤンキー校だ。
でも実態は、ヤンキーどころか暴力団関係者の巣窟で、毎年十人ほど死者が出る治安の悪さでも悪名を轟かせている。
『百田もこ奈』の性格を考えれば、とてもじゃないが耐えられそうにない。
「【偶に通うことで学校の先生を黙らせながらですが。】」
「このことは相談済み?」
「【校長先生は真面なので退学の方向性まで相談済みです。】」
退学まで段階を計画しているのか。
ここまで話を聞くと、彼女は非常に賢いという印象を受ける。
そして元来は、右に出る者はいないほどの常識人だ。
それが、このような状況にいるというのは、余程事態が窮していると考えられる。
「僕からも一つ……君は僕に一度、七月末の途中編入について相談してきたね?」
「【はい】」
「あれは、もしかしてこの事件と関係ある?」
「【もうじき解決できそうだったので早い時期の編入を考えてました。】」
担任とのやり取りで、もう事件は収束を迎え始めていることを知る。
しかし、今回の事件で頓挫したのだ。
これは早く手を打つ必要があり、恐らく『百田』の事件の関係者による、計画的なものだったのだろう。
そこまでは予測できるが、一つ疑問がある。
『何故バレた』?
「もう一つ気になっていたんだが、何で家に毎日の様に通ってたの?」
「【それは御両親に後見人か特別養子縁組を組んでもらうためです。】」
「は……初耳だぞ?」
「【どの道両親とは離れるつもりです。】」
「余程の理由でもない限りは無理だぞ?」
「【それができるということを察してください】」
「そういうことか……。」
つまり証拠は手中に収まっている状態なのだろう。
手は打ってあるものの、今は出来ないのだ。
だが、私は犯人が逃げ遂せることを、毛頭許す気はない。
「そして証拠は、清世さんが握っていたってこと?」
「最後のピースだったんだって……それを今まさに潰されそうになっている。」
「【赤塚さん、あのときと今回の件は本当にごめんなさい。】」
「大丈夫……私も殴り合いの時に、口止めされていて事情は知ってたし、腹を立てていたのは先生の処断に対してよ?」
「【ありがとうございます】」
「じゃあ、後は一花のお父さんを待ちましょう。」
親友がそう言うと、病室のドアが開いた。
赤塚刑事と車木監視官が、父親に引き摺られるようにして入ってきた。
金髪で酷く髪が傷んだ、不健康に浮腫んだ感じの、柄の如何にも悪そうな女子高生が、清楚なイメージの強い親友と、その家族と膝を合わせて話をしている。
光景としては、『異様』そのものだ。
「妹さんは⁉」
「ん……今、ようやく寝たところ……。」
「そう……もう大丈夫そうね?」
「うん……だけど、今は麻酔を打って、痛みを麻痺させた状態で、ようやく寝れた感じだから……正直なところは、ショックで危なくならないかが心配なところ。」
「わかった……良かった~………で、そこの方は?」
「この子が、『百田もこ奈』……今、全ての事情を聴いているところ。」
そこまで言うと、親友は落ち着いた顔で、改めて向き直った。
眼差しは真剣そのものだが、表情は心成しか優しげである。
「百田さん……これまで話したことを、この子に言える?」
「【はい】……【この方は?】」
「私の親友の、玉ノ井一花ちゃん。」
「【車木君ともう一人は?】」
「……久しぶり。」
「【その声、もしかして?】」
「向川真白って、覚えてる?」
「【やっぱり真白ちゃんだ!】」
返答するが、声が無い。
帰ってくるのは、鉛筆の走る摩擦音と、微かに喋ろうとしている掠れた呼吸音だけだ。
「芽衣ちゃん……もしかして、この子……。」
「そうよ……本当は両親を亡くした日に喉を潰されていて、それから長時間は声が出せなくなってたの。」
「じゃあ……。」
「さっき、きよちゃんが目を覚ました時に、安心して声を出して泣いていたのと、そのあとで事情を話すのにも喋り過ぎたから、後2時間ぐらい声が出せないらしいの。」
二時間は中々だ。
ここまで不便を強いられているとは、雑誌にも書かれていなかった事実で、露とも知らずに悪党に仕立て上げられていたというのか。
話していても、文字からは真面目な元の性格が滲み出ているような、そんな筆跡だ。
おまけに、『懐刀』で切り付けられたと聞いているのに、スケッチブックを持ったまま、小型であっても日本刀を持ち運ぶには無理がある。
どう見ても、咄嗟の時のために、裸で持ち歩いている。
「ということは、筆談が主?」
「【はい】…………【いつもはスケッチブックを持ち歩いているか、学校を殆ど行かずにラーメン屋の裏方で働きながら日中を過ごしています。】」
「ラーメン屋の裏方であるのと、筆談である事の文脈は見えないんだけど……。」
「…………【裏方だと、指示を仰ぐ以外は会話がないので、声を出し過ぎることはないので、基本的にスケッチブックをロッカーに入れたままで過ごせるんです。】」
「じゃあ……何故、通報できる場所にいたんですか?」
すると彼女は、一生懸命に、スケッチブックに書きなぐろうとしたが、それを親友が静止する。
「事情は、私が話すよ。」
「……聞くよ。」
親友は、私に向かい直して、話し始めた。
「百田と妹は、私の中学時代から、親友だったの。」
「どういう経緯で?」
「最初は、私にSOSを送るために、家まで追いかけてきていたの……そこで、偶然に妹と出会い、意気投合して最終的に、妹が百田を助けると大見得切ったってわけ。」
「うん……。」
「それで、昨日は解決の糸口が見えたから、ラーメン屋の近くの『セントヴィレッジ・佛田』の駐車場で待ち合わせしていて、その道中でお世話になっている老夫婦の家の前を通った。」
「うん……それが先生の家だったってことね?」
「そうだよ……先生とも面識があるらしいよ?」
意外な組み合わせで、先生は見た目も学校職員っぽい服装で、更に言えば、不良生徒に煩い性格だ。
融通は利くし、基本的にヤンキーや不良生徒の行動に関しては一定の理解をした行動がとれる分、必然的に口煩く、基本物静かなだけにそういった場面でウザったい印象を受けるのだ。
普通なら、見た目がここまでの不良学生だと、お世話になる気になれない。
私は担任に向き直って、訊くことにした。
「先生、知ってたの?」
「いや……もしかして、ラーメン屋の高校浪人の娘?」
「【はい】」
「髪の毛は……色が違くないかい?」
「【ヘアチョークやウィッグで黒髪にしています。】」
「あ~…そういうことか……あっこの大将、そういうのに煩いからな~……。」
どうやらプライベートでも親交があるようだった。
ただし、巣状に偽りがあるようだ。
それにしても、彼女が黒髪にしているのを想像すれば、かなりの美人になりそうだ。
「やっぱり、知り合いだったんですね?」
「そうだ、見た目が全然違うから、気付かなかったよ。」
「【学校の先生なのは話に聞いてました。】」
学校関係者なのは、店での会話で掌握済みという訳か。
裏方にまで聞こえる声で話している上に、おまけに声までかけているとは、この子は余程の人気なのだろう。
「そうか……髪色は、それで変えていたの?」
「【黒髪にしないと叱られそうだったので……。】」
「見たところによると、制服は『鬼嶋高校』?」
「【養父がどうしても私をヤクザにしたかったらしくて他の暴力団関係者がいる高校へ行かせられたんです。】」
「それが嫌で、ラーメン屋に逃げてたってこと?」
『鬼嶋高校』は、地域でも有名な所謂ヤンキー校だ。
でも実態は、ヤンキーどころか暴力団関係者の巣窟で、毎年十人ほど死者が出る治安の悪さでも悪名を轟かせている。
『百田もこ奈』の性格を考えれば、とてもじゃないが耐えられそうにない。
「【偶に通うことで学校の先生を黙らせながらですが。】」
「このことは相談済み?」
「【校長先生は真面なので退学の方向性まで相談済みです。】」
退学まで段階を計画しているのか。
ここまで話を聞くと、彼女は非常に賢いという印象を受ける。
そして元来は、右に出る者はいないほどの常識人だ。
それが、このような状況にいるというのは、余程事態が窮していると考えられる。
「僕からも一つ……君は僕に一度、七月末の途中編入について相談してきたね?」
「【はい】」
「あれは、もしかしてこの事件と関係ある?」
「【もうじき解決できそうだったので早い時期の編入を考えてました。】」
担任とのやり取りで、もう事件は収束を迎え始めていることを知る。
しかし、今回の事件で頓挫したのだ。
これは早く手を打つ必要があり、恐らく『百田』の事件の関係者による、計画的なものだったのだろう。
そこまでは予測できるが、一つ疑問がある。
『何故バレた』?
「もう一つ気になっていたんだが、何で家に毎日の様に通ってたの?」
「【それは御両親に後見人か特別養子縁組を組んでもらうためです。】」
「は……初耳だぞ?」
「【どの道両親とは離れるつもりです。】」
「余程の理由でもない限りは無理だぞ?」
「【それができるということを察してください】」
「そういうことか……。」
つまり証拠は手中に収まっている状態なのだろう。
手は打ってあるものの、今は出来ないのだ。
だが、私は犯人が逃げ遂せることを、毛頭許す気はない。
「そして証拠は、清世さんが握っていたってこと?」
「最後のピースだったんだって……それを今まさに潰されそうになっている。」
「【赤塚さん、あのときと今回の件は本当にごめんなさい。】」
「大丈夫……私も殴り合いの時に、口止めされていて事情は知ってたし、腹を立てていたのは先生の処断に対してよ?」
「【ありがとうございます】」
「じゃあ、後は一花のお父さんを待ちましょう。」
親友がそう言うと、病室のドアが開いた。
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