24 / 45
24話
しおりを挟む
久しぶりに隼は休日をゆっくり休めているように思えた。ここのところ毎回とは言わないが凪や氷聖によって休日を妨害されている気がしていたのだ。とりあえず午前中は勉強が捗るのでひたすら机に向かっていた。
昼になり、そろそろ何か作るか買うかするかなと考えた後、ずっと行きそびれていた銭湯を思い出した。
あれだったら昼ご飯もたまには外で何か食べて……天気がいいし何だったらコンビニでおにぎりでも買って公園で食べてもいいな。そんでその後に銭湯にでも行こうか。
考えつつ隼が部屋を出ると、丁度起きてきたらしい雅也と出くわした。
「……っなる、おま、いたのか……」
「そんなに驚かれることなの」
「いや、休みとなると最近お前いなかったろうが」
隼が苦笑しながら雅也を見ると、何故かムッとしたような表情を見せた後、ふいと顔を逸らせてきた。その耳が赤い。
何故最近よく耳が赤くなっているのだろうなと隼はそっと思った。腹を立てたり驚いたり、とりあえず何らかの感情起伏があった時に多分耳が、たまに顔も赤くなるようなのだが、それこそ最近雅也は頻繁に赤くなっている気がほんのりしていた。
「雅也も基本いないんじゃないの」
「別にそんなことねえ」
雅也はそっけなく答えた後、少し何やら考えつつ洗面所へ向かっていった。それを見ながら昼ご飯をどうしようか思っていた隼は、そうだと同じく洗面所へ向かう。
「なあ、嫌じゃなければ……」
ここまで言った後、ふと我に返った。最近当たり前のように夕食などを雅也と食べていたからつい「今から外へ食べに行かないか」と言いそうになったのだが、よくよく考えなくとも毎回一緒に食べる理由は特にない。
「嫌じゃなければ何だよ」
隼が言いかけて止まっていたせいで、雅也が歯を磨きながら鬱陶しそうな顔で隼を見ている。知らない人が見ればそんな表情で見られるだけで怖いかもしれない。だが雅也にそろそろかなり慣れている隼は、いつもイライラした態度を取ってきたりこうして鬱陶しそうだったり怒っているように睨んでくる雅也が実際のところは全く怒っておらず、むしろ気にしていたり親身になってくれているのだ、くらいはわかるようになっている。
とはいえたまに変な反応を返して来る時もあるので、わかっているつもりでもまだまだわかっていないようでもある。
「ああ、ごめん。その、ほんと用事なくて暇だったらってことだけどさ。俺、今からぶらぶらと外出かけようかなって思ってたんだ。だからもし暇だったら昼、一緒に外でどうかなって思って」
隼が提案するように雅也を見ると、歯を磨いていた途中の雅也が何故かとてつもなく怒ったような表情をしながら歯ブラシを口から離し、ポカンと口を開けて隼を見てきた。
「え、何」
そんな雅也の表情に隼もポカンとなる。
「な、に……って、え?」
相変わらずポカンとしている雅也の口からハミガキ粉混じりの唾液が垂れる。
「ちょ、雅也」
思わず声が出ると、雅也もハッとなって赤くなりながら手で垂れたものを拭った。そして慌てて洗面のボールに向かい口をすすぐ。
どうしたのだろうと思いつつ、隼は一旦その場を離れることにした。テーブルの椅子以外は共同スペースに寛ぐ場所がないのでその椅子に座っていると、まだ少しきまり悪そうな雅也がやってきた。
「邪魔して悪い」
「別に……つか、さっきの……」
「ああうん、都合悪かったら……」
休みの日だし、彼女と出かけるかなと隼は手を振った。
「悪くねぇよ!」
「え」
途端、雅也がムッとしたように言ってくる。また隼がポカンとすると「あ、いや、わりぃ。その、俺、今日用事ないし……」と、怒鳴ってしまったのがまたきまり悪かったのかそっぽを向きつつ、ますます耳を赤くしながら言ってくる。
「そうなのか。じゃあどうしよう。俺はコンビニでおにぎりかパンでも買って公園で家悪くないかなって思ってたんだけど、雅也はどっか店で食う方がいい?」
少し楽しくなりながら聞く。自分でもただ外で食べるという行為を誰かとするのに対し、何故気分が上昇するのかわからないのだが、とりあえず隼は楽しい気分になっているのだけはわかった。
「別に。外でいい」
「ほんと? じゃあそこの店で買ってくのと街出てコンビニ行くの、どっちがいいかな」
楽しい気分のせいで自分でも無駄にニコニコしているのがわかった。気持ち悪いとか言われるかなと隼が雅也を見ると、赤い顔をしてまたポカンと隼を見ている。
「雅也?」
「あ? あ、ああ。じゃあコンビニ」
「了解、財布とか取ってくる。あ、そうだ。俺さ」
一旦自分の部屋へ戻ろうとした隼は雅也に向き直った。
「何だよ」
「後でそのまま銭湯行こうと思ってんだ。寮の大浴場は落ち着かないから好きじゃなくてさ。でもたまにはゆっくり風呂浸かりたいし。雅也も行く?」
「……っは?」
隼が聞くと、雅也はとてつもなく嫌そうな表情をしてきた。顔が赤くなかったら慣れている隼ですら本当に嫌なのだろうなと思っているところだ。
「面倒なら……」
「面倒じゃねぇよ!」
「よかった」
隼は笑いかけるとそのまま自分の部屋へ入り準備した。だから雅也の顔は見ていない。
その後準備すると二人で外へ出かけた。
そろそろ暑くなってきており、歩いていると少し汗ばむ。どちらも口数が多い方ではないが、無言になっても隼は落ち着かないということはなかった。その辺は普段たまにそわそわしだす雅也も同じようで、お互い無言でも気にせず歩く。
おにぎりやパンを買って公園で食べる時も、部屋にいる時のようにたまに喋る以外はお互いぼんやりしていた。
「そういえば今日は彼女と遊ばないの?」
食べ終えた後、ペットボトルの茶を飲みながら隼が聞くと、できますその時はジロリと睨まれた。
「何で」
「いつも行ってるから?」
「別にいつも行ってねぇよ!」
ムッとしたような言い方だが本当に怒っているのでないのをわかっているので、隼は「そう?」とただ首を傾げる。
「他の友だちのとことかも行ってる……」
「ふーん」
「……んだよ、聞いておきながら興味ねぇ返事だな!」
「えー。何だよ。すげぇなっとか言えばいいわけ?」
「それはそれでうぜぇ」
「だろ」
「っち。……、……あれだ、最近はあんま彼女に、その、会ってねぇ……」
少しきまり悪げに言ってきた雅也を隼は見返した。
「……何だよ」
雅也は睨んできた後、顔を逸らす。
隼はそういうことに関しては何とも思わないが、雅也はもしかしたら少し落ち込んでいるのかもしれないと隼は思った。
「別に。風呂、行く?」
「あー、おお」
銭湯は特に大きなものではなかったが、気持ちのいい湯だった。隼が好きな感じの銭湯だと思った。とりあえず最近銭湯へ行けてなかったので、密かにわくわくしながら服を脱ぎ入ろうとしたら雅也は何故かまた赤くなって服を着たままだった。
「どうしたんだ?」
「別に! すぐ行くし先行ってろよ……!」
「? はいはい」
雅也の反応を気にも留めず、隼は笑いながら浴場へ向かった。その後浴場で、先ほど落ち込んでそうだったので「背中洗ってあげるよ」と言うと、雅也は入ってきたばかりなのにすでに茹ったかのように真っ赤になっていた。
昼になり、そろそろ何か作るか買うかするかなと考えた後、ずっと行きそびれていた銭湯を思い出した。
あれだったら昼ご飯もたまには外で何か食べて……天気がいいし何だったらコンビニでおにぎりでも買って公園で食べてもいいな。そんでその後に銭湯にでも行こうか。
考えつつ隼が部屋を出ると、丁度起きてきたらしい雅也と出くわした。
「……っなる、おま、いたのか……」
「そんなに驚かれることなの」
「いや、休みとなると最近お前いなかったろうが」
隼が苦笑しながら雅也を見ると、何故かムッとしたような表情を見せた後、ふいと顔を逸らせてきた。その耳が赤い。
何故最近よく耳が赤くなっているのだろうなと隼はそっと思った。腹を立てたり驚いたり、とりあえず何らかの感情起伏があった時に多分耳が、たまに顔も赤くなるようなのだが、それこそ最近雅也は頻繁に赤くなっている気がほんのりしていた。
「雅也も基本いないんじゃないの」
「別にそんなことねえ」
雅也はそっけなく答えた後、少し何やら考えつつ洗面所へ向かっていった。それを見ながら昼ご飯をどうしようか思っていた隼は、そうだと同じく洗面所へ向かう。
「なあ、嫌じゃなければ……」
ここまで言った後、ふと我に返った。最近当たり前のように夕食などを雅也と食べていたからつい「今から外へ食べに行かないか」と言いそうになったのだが、よくよく考えなくとも毎回一緒に食べる理由は特にない。
「嫌じゃなければ何だよ」
隼が言いかけて止まっていたせいで、雅也が歯を磨きながら鬱陶しそうな顔で隼を見ている。知らない人が見ればそんな表情で見られるだけで怖いかもしれない。だが雅也にそろそろかなり慣れている隼は、いつもイライラした態度を取ってきたりこうして鬱陶しそうだったり怒っているように睨んでくる雅也が実際のところは全く怒っておらず、むしろ気にしていたり親身になってくれているのだ、くらいはわかるようになっている。
とはいえたまに変な反応を返して来る時もあるので、わかっているつもりでもまだまだわかっていないようでもある。
「ああ、ごめん。その、ほんと用事なくて暇だったらってことだけどさ。俺、今からぶらぶらと外出かけようかなって思ってたんだ。だからもし暇だったら昼、一緒に外でどうかなって思って」
隼が提案するように雅也を見ると、歯を磨いていた途中の雅也が何故かとてつもなく怒ったような表情をしながら歯ブラシを口から離し、ポカンと口を開けて隼を見てきた。
「え、何」
そんな雅也の表情に隼もポカンとなる。
「な、に……って、え?」
相変わらずポカンとしている雅也の口からハミガキ粉混じりの唾液が垂れる。
「ちょ、雅也」
思わず声が出ると、雅也もハッとなって赤くなりながら手で垂れたものを拭った。そして慌てて洗面のボールに向かい口をすすぐ。
どうしたのだろうと思いつつ、隼は一旦その場を離れることにした。テーブルの椅子以外は共同スペースに寛ぐ場所がないのでその椅子に座っていると、まだ少しきまり悪そうな雅也がやってきた。
「邪魔して悪い」
「別に……つか、さっきの……」
「ああうん、都合悪かったら……」
休みの日だし、彼女と出かけるかなと隼は手を振った。
「悪くねぇよ!」
「え」
途端、雅也がムッとしたように言ってくる。また隼がポカンとすると「あ、いや、わりぃ。その、俺、今日用事ないし……」と、怒鳴ってしまったのがまたきまり悪かったのかそっぽを向きつつ、ますます耳を赤くしながら言ってくる。
「そうなのか。じゃあどうしよう。俺はコンビニでおにぎりかパンでも買って公園で家悪くないかなって思ってたんだけど、雅也はどっか店で食う方がいい?」
少し楽しくなりながら聞く。自分でもただ外で食べるという行為を誰かとするのに対し、何故気分が上昇するのかわからないのだが、とりあえず隼は楽しい気分になっているのだけはわかった。
「別に。外でいい」
「ほんと? じゃあそこの店で買ってくのと街出てコンビニ行くの、どっちがいいかな」
楽しい気分のせいで自分でも無駄にニコニコしているのがわかった。気持ち悪いとか言われるかなと隼が雅也を見ると、赤い顔をしてまたポカンと隼を見ている。
「雅也?」
「あ? あ、ああ。じゃあコンビニ」
「了解、財布とか取ってくる。あ、そうだ。俺さ」
一旦自分の部屋へ戻ろうとした隼は雅也に向き直った。
「何だよ」
「後でそのまま銭湯行こうと思ってんだ。寮の大浴場は落ち着かないから好きじゃなくてさ。でもたまにはゆっくり風呂浸かりたいし。雅也も行く?」
「……っは?」
隼が聞くと、雅也はとてつもなく嫌そうな表情をしてきた。顔が赤くなかったら慣れている隼ですら本当に嫌なのだろうなと思っているところだ。
「面倒なら……」
「面倒じゃねぇよ!」
「よかった」
隼は笑いかけるとそのまま自分の部屋へ入り準備した。だから雅也の顔は見ていない。
その後準備すると二人で外へ出かけた。
そろそろ暑くなってきており、歩いていると少し汗ばむ。どちらも口数が多い方ではないが、無言になっても隼は落ち着かないということはなかった。その辺は普段たまにそわそわしだす雅也も同じようで、お互い無言でも気にせず歩く。
おにぎりやパンを買って公園で食べる時も、部屋にいる時のようにたまに喋る以外はお互いぼんやりしていた。
「そういえば今日は彼女と遊ばないの?」
食べ終えた後、ペットボトルの茶を飲みながら隼が聞くと、できますその時はジロリと睨まれた。
「何で」
「いつも行ってるから?」
「別にいつも行ってねぇよ!」
ムッとしたような言い方だが本当に怒っているのでないのをわかっているので、隼は「そう?」とただ首を傾げる。
「他の友だちのとことかも行ってる……」
「ふーん」
「……んだよ、聞いておきながら興味ねぇ返事だな!」
「えー。何だよ。すげぇなっとか言えばいいわけ?」
「それはそれでうぜぇ」
「だろ」
「っち。……、……あれだ、最近はあんま彼女に、その、会ってねぇ……」
少しきまり悪げに言ってきた雅也を隼は見返した。
「……何だよ」
雅也は睨んできた後、顔を逸らす。
隼はそういうことに関しては何とも思わないが、雅也はもしかしたら少し落ち込んでいるのかもしれないと隼は思った。
「別に。風呂、行く?」
「あー、おお」
銭湯は特に大きなものではなかったが、気持ちのいい湯だった。隼が好きな感じの銭湯だと思った。とりあえず最近銭湯へ行けてなかったので、密かにわくわくしながら服を脱ぎ入ろうとしたら雅也は何故かまた赤くなって服を着たままだった。
「どうしたんだ?」
「別に! すぐ行くし先行ってろよ……!」
「? はいはい」
雅也の反応を気にも留めず、隼は笑いながら浴場へ向かった。その後浴場で、先ほど落ち込んでそうだったので「背中洗ってあげるよ」と言うと、雅也は入ってきたばかりなのにすでに茹ったかのように真っ赤になっていた。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【完結】嘘はBLの始まり
紫紺
BL
現在売り出し中の若手俳優、三條伊織。
突然のオファーは、話題のBL小説『最初で最後のボーイズラブ』の主演!しかもW主演の相手役は彼がずっと憧れていたイケメン俳優の越前享祐だった!
衝撃のBLドラマと現実が同時進行!
俳優同士、秘密のBLストーリーが始まった♡
※番外編を追加しました!(1/3)
4話追加しますのでよろしくお願いします。

好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――
天海みつき
BL
族の総長と副総長の恋の話。
アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。
その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。
「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」
学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。
族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。
何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
sugar sugar honey! 甘くとろける恋をしよう
乃木のき
BL
母親の再婚によってあまーい名前になってしまった「佐藤蜜」は入学式の日、担任に「おいしそうだね」と言われてしまった。
周防獅子という負けず劣らずの名前を持つ担任は、ガタイに似合わず甘党でおっとりしていて、そばにいると心地がいい。
初恋もまだな蜜だけど周防と初めての経験を通して恋を知っていく。
(これが恋っていうものなのか?)
人を好きになる苦しさを知った時、蜜は大人の階段を上り始める。
ピュアな男子高生と先生の甘々ラブストーリー。
※エブリスタにて『sugar sugar honey』のタイトルで掲載されていた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる