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12話
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「学校は勉強するだけの場じゃねえ」
布団に横になっていると凪に言われたことが頭を過った。
わかっている、と隼は思う。それくらいわかっている、と。だが自分は勉強し成績を上げていい結果を出すためここにいる。医者であり、いつも偉そうな父親を見返すためであり、海外で働いている兄が自分に期待してくれているのにも答えたい。
だから勉強するためここにいる。
「自分というものを向上させるための一つが勉強だ。内面も外見も付き合いも何もかも他はどうでもいいと思ってるなら大間違いだからな」
煩い、と隼は思った。そしてそのまま深い眠りに落ちた。
「おはよ、朝だよ」
次に目が覚めたのはそんな言葉が耳に聞こえてきたからだ。
は?
目を開けると目の前には目をそむけたくなるほどの美形。
「っ? な、な……?」
驚いて声を出せないでいると「目覚めからして何か反応、かわいらしいねえ隼くんは」と笑いながら氷聖が隼の髪を撫でるように触れてきた。
「っおい、氷聖! 俺が知らん生徒につかまってる間にお前何やってんだよ!」
「えー、もう振りきってきたのナギ。もっとゆっくりしてたらいいのに。今から朝の挨拶をゆっくりしようと」
「は? ざけんな」
「っていうかこっちがざけんな、なんですが……!アンタら何なんです? 何でここに、つか、入口、鍵して……」
口をパクパクさせていた隼は、ようやく金縛りのように固まっていた体を飛び上がるようにして起こした。
「あ? 鍵なら合い鍵があるぞ?」
「何って、起こしにきてあげただけだよー? 昨日は疲れた? ぐっすり眠ってたもんねえ。番犬くんはもう出かけてるみたい」
たいしたことではないという風に言ってくる二人に、隼は唖然とした顔を向けた。
「合い鍵ってどういう意味ですか……! 起こしにきたって……」
まさか合い鍵を作られているとはさすがに思わない。ドン引きしつつ、今ここに二人がいる理由がわからないまでも隼はハッとなった。昨日そういえば「また明日」と言われていた。
「鍵はあったほうが便利だろ。こうしてちゃんと呼びにこられるわけだしな」
「考えがおかしいです。ほんともう消えてください」
自分自身が男だし、この部屋に重要なものを置いているわけでもないので合い鍵に対し特に変な危機感はない。だからといって歓迎できるものでもない。
目が見えなくともさすがに誰が誰かは把握できるので、隼がジロリと凪を睨むと氷聖がおかしそうに笑ってきた。
「凪、消えろって言われてるよー」
「緋月先輩も含めてます。だいたい何の用なんですか……いい加減にしてください」
「お前も含んでるってよ、氷聖。何の用って、今からコンタクトと服を買いに行くに決まってるだろうが」
消えろと言われても気分を害した様子もなく、凪は当然だろうとばかりにむしろ怪訝そうに隼を見てきた。
「は? 何でそんな当然とばかりにそんなもの買いに、しかも先輩に起こされてまで行かないとなんです」
「いいから早く着替えろ。そのまま連れていくぞ」
「何で命令されないといけないんですか」
「まあまあ、隼くん。俺が着替えさせてあげるから」
「いりません……! ああもう。わかりましたよ。とりあえず着替えるんでこの部屋から出ていってください」
相変わらず多分何を言っても無駄だと思い、隼はため息つきながら一旦ベッドから出た。
「別に男同士なんだから気にしなくていいのに」
「俺は気にします」
「それはまあ俺みたいないい体じゃないのはわかるがそんなに気にしなくとも、お前は雀な……」
「いいから出ていってください……!」
イライラしつつ、隼は何とか二人を寝室から追い出した。そしてため息つきながらダラダラと着替えた。
確かに早い朝とは言えないが、まだ辛うじて朝であるし起きたばかりだというのに既にもう疲れている。
「もう少しどうにか、なかったのか」
「隼くんは服のイメージを性格とコーディネイトしてるんだろ。そうだよね?」
「ほんっとアンタ方ろくでもないですね……」
しかも部屋を出た途端どうしようもない言われようである。
確かに着られればいいとばかりに着用しているのは否めない。小学生の頃は母親が買ってきた服を着ていたが、少しずつ背が伸びてきた中学生の頃になると自分で適当に買ったものを着ていた。母親や付き合いある周りからも「もう少し気にしたらいいのに」と言われたことはある。
だが別にどこかほつれているのでもないし汚れているのでもない。清潔だし間違った着方をしているわけでない。よって、何が悪いのかわからない。地味なのが悪いというならもう、どうしようもない。
「お前見てくれいいんだからさ、勿体ないだろうが。まあ俺ほどじゃないがな」
「そうそう。ただでさえ顔がいいんだから。俺ほどでもないけどね。服装でかなり印象も変わるんだよー?」
「……アンタらどんだけ自分に自信あるんですか……」
二人の言いように隼は呆れる。ただ、隼を持ちあげているのか自分を持ちあげているのか少々行方不明ではあるが、とりあえず隼の顔がいいと、どうやら褒めてくれているらしいと気づいた。
顔が、いい?
隼は怪訝な顔になる。一応自分でも変な顔ではないくらいは自覚している。確かに普段はぼさぼさの髪で目も分厚い眼鏡に隠れていて多分少々酷いかもしれないが、顔立ちは中か中の下程度はあるのではないかくらいには思っている。
それでも流石に自分の顔がいいと思ったことはない。かといってこの二人がお世辞を言えるタイプとも思えなく、隼はますます怪訝な表情になる。
「何変な顔をしてんだ。見えないからか? とりあえずコンタクトレンズをまず買いに行くか」
「そうだねえ」
そのまま連れ出そうとされたので隼はハッとなり慌てて口を開いた。
「ちょ、だから何で俺が。だいたいコンタクトレンズなら使い捨てのを持っています」
「だったら今はそれをつけろ。だがちゃんとしたデイリーのを買う。これからは毎日つけるのだからな」
「眼鏡でいいです」
「却下」
「隼くんも頑固だよねえ。じゃああれだ。これ以上抵抗するなら抵抗する度に俺、隼くんにちゅーするから。これなら俺もお得だしいい考えだよねえ」
「は?」
「いいわけあるか。油断も隙もねぇな。おい雀、俺にくっついてろ、食われるぞ」
「どちらも嫌です」
「嫌だってさ、凪」
結局どう抵抗しようが無駄で、隼はせっかくの休日を二人に連れ回される羽目になった。コンタクトレンズを買い、洋服までも買わされる。
コンタクトレンズは実用性があるにしても、洋服など今あるので十分なだけにいらないと拒否すればいいのだが、そうすると二人は勝手に選びそれを自分たちで買おうとするのだ。
最初に試着させられた時点で、朝からすでに疲れていた隼はけっこうぐったりだった。だから投げやりに「いりませんし買いません」と言ったところ、着替えて自分の服で試着室を出る頃には実際いくつかの紙袋がすでに発生していた。
これにより、投げやりになることすらままならないと学習した隼は、次の店ではひたすら二人の行動をチェックし何やら選んで手にしようとすれば口を出す、という行動をとる羽目になった。そして何も買わないままだと「買わないなら俺らが選んで買うしかないだろう」と言われるのでたまにこれならまだ何とか、と思えるものを買う。
二人が「そろそろいいか」と言った頃には隼は憔悴しきっていた。買い物するだけでも相当疲れたのだが、二人に連れ回されるのがまた色々クるものがある。ただでさえ隼が苦手である若者であふれている場所だというのに、二人が目立つから視線やら何やらを浴びて仕方ない。
「……あなた方は目立つんですからもう少し日影を歩いてください」
疲れ切ったせいでいまいちよくわからないことまでボソリと口にしていた。それを聞いた凪は呆れ、氷聖は楽しそうに笑っている。
「お前、本当に自覚ないよな」
「俺たちだけが目立ってるとでも思ったの?」
そう言ってくるのだが、何を言っているのかわからないしとりあえず帰りたいと隼はぼんやり思った。
「じゃあ何か飲みに行くか」
だが凪はそんなこと言い出す。まだ連れ回す気かと、隼は力のない目で凪を睨んだ。
「いいね。いつものとこ行こう」
「……いつものとこなら別に構わんが、アルコール禁止だからな、氷聖。わかってるだろうな」
「わかったよー。ほんっとナギってば見た目と違って真面目なんだからね」
アルコール? ていうかどんな店に連れて行く気だ、本気でもう帰して欲しい。
隼の魂はすでに口から飛び出しそうだった。
布団に横になっていると凪に言われたことが頭を過った。
わかっている、と隼は思う。それくらいわかっている、と。だが自分は勉強し成績を上げていい結果を出すためここにいる。医者であり、いつも偉そうな父親を見返すためであり、海外で働いている兄が自分に期待してくれているのにも答えたい。
だから勉強するためここにいる。
「自分というものを向上させるための一つが勉強だ。内面も外見も付き合いも何もかも他はどうでもいいと思ってるなら大間違いだからな」
煩い、と隼は思った。そしてそのまま深い眠りに落ちた。
「おはよ、朝だよ」
次に目が覚めたのはそんな言葉が耳に聞こえてきたからだ。
は?
目を開けると目の前には目をそむけたくなるほどの美形。
「っ? な、な……?」
驚いて声を出せないでいると「目覚めからして何か反応、かわいらしいねえ隼くんは」と笑いながら氷聖が隼の髪を撫でるように触れてきた。
「っおい、氷聖! 俺が知らん生徒につかまってる間にお前何やってんだよ!」
「えー、もう振りきってきたのナギ。もっとゆっくりしてたらいいのに。今から朝の挨拶をゆっくりしようと」
「は? ざけんな」
「っていうかこっちがざけんな、なんですが……!アンタら何なんです? 何でここに、つか、入口、鍵して……」
口をパクパクさせていた隼は、ようやく金縛りのように固まっていた体を飛び上がるようにして起こした。
「あ? 鍵なら合い鍵があるぞ?」
「何って、起こしにきてあげただけだよー? 昨日は疲れた? ぐっすり眠ってたもんねえ。番犬くんはもう出かけてるみたい」
たいしたことではないという風に言ってくる二人に、隼は唖然とした顔を向けた。
「合い鍵ってどういう意味ですか……! 起こしにきたって……」
まさか合い鍵を作られているとはさすがに思わない。ドン引きしつつ、今ここに二人がいる理由がわからないまでも隼はハッとなった。昨日そういえば「また明日」と言われていた。
「鍵はあったほうが便利だろ。こうしてちゃんと呼びにこられるわけだしな」
「考えがおかしいです。ほんともう消えてください」
自分自身が男だし、この部屋に重要なものを置いているわけでもないので合い鍵に対し特に変な危機感はない。だからといって歓迎できるものでもない。
目が見えなくともさすがに誰が誰かは把握できるので、隼がジロリと凪を睨むと氷聖がおかしそうに笑ってきた。
「凪、消えろって言われてるよー」
「緋月先輩も含めてます。だいたい何の用なんですか……いい加減にしてください」
「お前も含んでるってよ、氷聖。何の用って、今からコンタクトと服を買いに行くに決まってるだろうが」
消えろと言われても気分を害した様子もなく、凪は当然だろうとばかりにむしろ怪訝そうに隼を見てきた。
「は? 何でそんな当然とばかりにそんなもの買いに、しかも先輩に起こされてまで行かないとなんです」
「いいから早く着替えろ。そのまま連れていくぞ」
「何で命令されないといけないんですか」
「まあまあ、隼くん。俺が着替えさせてあげるから」
「いりません……! ああもう。わかりましたよ。とりあえず着替えるんでこの部屋から出ていってください」
相変わらず多分何を言っても無駄だと思い、隼はため息つきながら一旦ベッドから出た。
「別に男同士なんだから気にしなくていいのに」
「俺は気にします」
「それはまあ俺みたいないい体じゃないのはわかるがそんなに気にしなくとも、お前は雀な……」
「いいから出ていってください……!」
イライラしつつ、隼は何とか二人を寝室から追い出した。そしてため息つきながらダラダラと着替えた。
確かに早い朝とは言えないが、まだ辛うじて朝であるし起きたばかりだというのに既にもう疲れている。
「もう少しどうにか、なかったのか」
「隼くんは服のイメージを性格とコーディネイトしてるんだろ。そうだよね?」
「ほんっとアンタ方ろくでもないですね……」
しかも部屋を出た途端どうしようもない言われようである。
確かに着られればいいとばかりに着用しているのは否めない。小学生の頃は母親が買ってきた服を着ていたが、少しずつ背が伸びてきた中学生の頃になると自分で適当に買ったものを着ていた。母親や付き合いある周りからも「もう少し気にしたらいいのに」と言われたことはある。
だが別にどこかほつれているのでもないし汚れているのでもない。清潔だし間違った着方をしているわけでない。よって、何が悪いのかわからない。地味なのが悪いというならもう、どうしようもない。
「お前見てくれいいんだからさ、勿体ないだろうが。まあ俺ほどじゃないがな」
「そうそう。ただでさえ顔がいいんだから。俺ほどでもないけどね。服装でかなり印象も変わるんだよー?」
「……アンタらどんだけ自分に自信あるんですか……」
二人の言いように隼は呆れる。ただ、隼を持ちあげているのか自分を持ちあげているのか少々行方不明ではあるが、とりあえず隼の顔がいいと、どうやら褒めてくれているらしいと気づいた。
顔が、いい?
隼は怪訝な顔になる。一応自分でも変な顔ではないくらいは自覚している。確かに普段はぼさぼさの髪で目も分厚い眼鏡に隠れていて多分少々酷いかもしれないが、顔立ちは中か中の下程度はあるのではないかくらいには思っている。
それでも流石に自分の顔がいいと思ったことはない。かといってこの二人がお世辞を言えるタイプとも思えなく、隼はますます怪訝な表情になる。
「何変な顔をしてんだ。見えないからか? とりあえずコンタクトレンズをまず買いに行くか」
「そうだねえ」
そのまま連れ出そうとされたので隼はハッとなり慌てて口を開いた。
「ちょ、だから何で俺が。だいたいコンタクトレンズなら使い捨てのを持っています」
「だったら今はそれをつけろ。だがちゃんとしたデイリーのを買う。これからは毎日つけるのだからな」
「眼鏡でいいです」
「却下」
「隼くんも頑固だよねえ。じゃああれだ。これ以上抵抗するなら抵抗する度に俺、隼くんにちゅーするから。これなら俺もお得だしいい考えだよねえ」
「は?」
「いいわけあるか。油断も隙もねぇな。おい雀、俺にくっついてろ、食われるぞ」
「どちらも嫌です」
「嫌だってさ、凪」
結局どう抵抗しようが無駄で、隼はせっかくの休日を二人に連れ回される羽目になった。コンタクトレンズを買い、洋服までも買わされる。
コンタクトレンズは実用性があるにしても、洋服など今あるので十分なだけにいらないと拒否すればいいのだが、そうすると二人は勝手に選びそれを自分たちで買おうとするのだ。
最初に試着させられた時点で、朝からすでに疲れていた隼はけっこうぐったりだった。だから投げやりに「いりませんし買いません」と言ったところ、着替えて自分の服で試着室を出る頃には実際いくつかの紙袋がすでに発生していた。
これにより、投げやりになることすらままならないと学習した隼は、次の店ではひたすら二人の行動をチェックし何やら選んで手にしようとすれば口を出す、という行動をとる羽目になった。そして何も買わないままだと「買わないなら俺らが選んで買うしかないだろう」と言われるのでたまにこれならまだ何とか、と思えるものを買う。
二人が「そろそろいいか」と言った頃には隼は憔悴しきっていた。買い物するだけでも相当疲れたのだが、二人に連れ回されるのがまた色々クるものがある。ただでさえ隼が苦手である若者であふれている場所だというのに、二人が目立つから視線やら何やらを浴びて仕方ない。
「……あなた方は目立つんですからもう少し日影を歩いてください」
疲れ切ったせいでいまいちよくわからないことまでボソリと口にしていた。それを聞いた凪は呆れ、氷聖は楽しそうに笑っている。
「お前、本当に自覚ないよな」
「俺たちだけが目立ってるとでも思ったの?」
そう言ってくるのだが、何を言っているのかわからないしとりあえず帰りたいと隼はぼんやり思った。
「じゃあ何か飲みに行くか」
だが凪はそんなこと言い出す。まだ連れ回す気かと、隼は力のない目で凪を睨んだ。
「いいね。いつものとこ行こう」
「……いつものとこなら別に構わんが、アルコール禁止だからな、氷聖。わかってるだろうな」
「わかったよー。ほんっとナギってば見た目と違って真面目なんだからね」
アルコール? ていうかどんな店に連れて行く気だ、本気でもう帰して欲しい。
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