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第五章 帰還
142話
しおりを挟む「怒りますよ?」
「怒ってる! もう怒ってますって! これ以上つねると、私の頬がもっちもちみたいにびろんびろ~んと伸びちゃいますよ、綾乃さん!」
今度こそ懲りたようで、木村さんは重い息と共に手を離した。
立場上、病人に対してはこういうことをしてはいけないとなっているが、何故か彼と話をすると調子が狂ってしまう。
――ダメダメ、これでも一応担当なんだからしっかりしないと。
頭の中で自分に言い聞かせたが、納得がいかず、代わりに小さく息を吐き出す。
「まあ、でも」
思わず顔を向けたその瞬間、すぐに後悔した。
亮が頬を紅潮させ、もじもじし始めたのだ。人差し指をちょんちょんしたり、時にくるくる回したり。
恥じらう乙女の姿を体現している彼を目の当たりにされると、木村さんが生理的嫌悪感を露わにしたのは仕方のないこと。
「そこまで嫌というか、やぶさかではないというか……。だから……もっとしてくると、私は魂のシャウトを放ち、歓喜のあまりに感涙するヨ! 鶴喜だけに!」
一女性にドン引きされているにも関わらず、彼は眩しいくらいに爽やかな笑顔を浮かべた。まるでそう反応されるのが満更でもなかったかのように、彼は更に両手を広げる。
「さあ、どこからでもかかって――。はいたたた、はいたたたたっ」
――本当、病人ガチャ外れたな……アタシ。
そう思っていても決して本人の前で言うはずもなく。かと言って、『新人』という烙印を押された以上、変えるように部長と掛け合うのは論外。だから、彼が退院するまで我慢するしかない。
どれだけ自問自答をしても結局その結論に辿り着いてしまうことにため息一つ。手を離してあげると、彼は「ご褒美、ありがとうございますブヒ!」と調子を乗るから困ったものだ。
「全くもう……」
こめかみを押さえて頭を振って、またため息をつく。
彼と知り合ってまだ二ヶ月も経っていないが、二人の会話はいつもこの調子だ。むしろ、会話が成立している今の方がよっぽど不思議なくらいだ。
「それじゃあ、部屋に戻りますよー」
気持ちを切り替えて、車椅子のハンドルを握って押し始める。
初日がこれでは、これからも大変になるだろう。そうなる自分の姿を想像できるのが簡単な分、げんなりして重い息を落とす。
ため息一つで何を思ったのか、亮は突然ハッとなった。
「もしや、これは今流行りの拉致監禁プレイなのカ!」
「ええー、まだ続くの……」
「フフフ、ハァーハハハ! 上等! 相手が白衣の天使なら、むしろ本望!」
彼女が「うわー」と流しても亮の勢いを止めることはできなかった。むしろ、それは彼を刺激するためのスパイスであることを、彼女は自覚していない。
「さあ、何でも受け入れる準備ができてるからネ! いつでもどこからでもウェルカムヨ!」
「はあ……。もう、ツッコむのも面倒くさ……」
「そんなぁ! ツッコミがなくなったら、私たちのコンビはどうなっちゃうノ!?」
「勝手に入れないでください」
「木村さーん、ちょっといいですかー」
車椅子を押している最中に背後から声をかけられて、木村さんが「は、はい!」と慌てて手を離して身体ごと振り向いた。ピンと背筋を伸ばす彼女を見て、先輩看護師はふふっと小さく笑う。
「部長がお探しですよ」
簡潔な伝言を残して、そのまま二人の横を通り過ぎる。
相手が廊下を曲がってから、木村さんは一気に緊張の糸が切れたように長い息を吐き出した。
彼女がこの仕事に就いてからまだ半年すら経っていない。
おまけに、院内で一番頭おかしな病人の担当になったのだ。他の同僚の前で未だに緊張が解けていないのは、無理もないだろう。
せっかく彼を見つけたというのに、なんという間の悪いタイミングで呼び出されたのか。いや、逆に看護師部長の呼び出しを喰らう節なんて、幾らでも思い付いてしまうから、困ったものだ。
1時間前に亮を探すために病院中を駆け回ったことや、30分前に亮が勝手に他人の病室に入ったことだって、もしかして20分前に亮が子供の患者の前を通りかかっただけで泣かされたこととか。
分単位で必ず何かをやらかすのが亮だから、本当に洒落にならない。
その都度、木村さんが彼を発見したが、隙とあらば行方をくらますから、毎回毎回彼を探す羽目になる。それだけならまだしも、彼がすぐに居なくなるから後始末をさせられるの、いつも彼女の方だ。
思い出すだけで頭が痛くなる話ばかりだが、今はそれどころではない。
――仕方ない。一旦鶴喜クンを部屋に……。
彼女がそう判断するも、振り返ったら彼が既に居なくなったようでは、今まで長い時間を掛けて懊悩したのがバカバカしくなる。
「って、もういないし! ああもう!」
ヤケクソ気味に叫び、怒った顔で走り出す木村さん。そんな彼女が去り、辺りが静まり返ってから数分後。
物陰からひょっこりと顔を出すのは、亮の勝ち誇った表情だった。
「へへ、何やらそう言われた気がしたから、先に逃げただとサ! 危険の前に察知するとは。さすが私! イェイ☆」
誰もいない空間に向かってキメ顔で言った直後、表情が沈んだ。
「せっかく都会に来たんだ。アレを実行するか」
一度深呼吸して、瞼を閉じる。まるで一世一代の大勝負に挑む前の選手かのような、シリアスな空気を纏って。
ついに決意を固めたかのように、目をカッと見開いた――!
「んもおぉう我慢できんぅ! ここまで散々待たせているのだ。今こそ、ナンパをする時が来たァ!
待っていてくれ、まだ見ぬ乙女たち! 貴女たちだけのエンターテイナー、鶴喜亮が今行きまぁーす!」
「怒ってる! もう怒ってますって! これ以上つねると、私の頬がもっちもちみたいにびろんびろ~んと伸びちゃいますよ、綾乃さん!」
今度こそ懲りたようで、木村さんは重い息と共に手を離した。
立場上、病人に対してはこういうことをしてはいけないとなっているが、何故か彼と話をすると調子が狂ってしまう。
――ダメダメ、これでも一応担当なんだからしっかりしないと。
頭の中で自分に言い聞かせたが、納得がいかず、代わりに小さく息を吐き出す。
「まあ、でも」
思わず顔を向けたその瞬間、すぐに後悔した。
亮が頬を紅潮させ、もじもじし始めたのだ。人差し指をちょんちょんしたり、時にくるくる回したり。
恥じらう乙女の姿を体現している彼を目の当たりにされると、木村さんが生理的嫌悪感を露わにしたのは仕方のないこと。
「そこまで嫌というか、やぶさかではないというか……。だから……もっとしてくると、私は魂のシャウトを放ち、歓喜のあまりに感涙するヨ! 鶴喜だけに!」
一女性にドン引きされているにも関わらず、彼は眩しいくらいに爽やかな笑顔を浮かべた。まるでそう反応されるのが満更でもなかったかのように、彼は更に両手を広げる。
「さあ、どこからでもかかって――。はいたたた、はいたたたたっ」
――本当、病人ガチャ外れたな……アタシ。
そう思っていても決して本人の前で言うはずもなく。かと言って、『新人』という烙印を押された以上、変えるように部長と掛け合うのは論外。だから、彼が退院するまで我慢するしかない。
どれだけ自問自答をしても結局その結論に辿り着いてしまうことにため息一つ。手を離してあげると、彼は「ご褒美、ありがとうございますブヒ!」と調子を乗るから困ったものだ。
「全くもう……」
こめかみを押さえて頭を振って、またため息をつく。
彼と知り合ってまだ二ヶ月も経っていないが、二人の会話はいつもこの調子だ。むしろ、会話が成立している今の方がよっぽど不思議なくらいだ。
「それじゃあ、部屋に戻りますよー」
気持ちを切り替えて、車椅子のハンドルを握って押し始める。
初日がこれでは、これからも大変になるだろう。そうなる自分の姿を想像できるのが簡単な分、げんなりして重い息を落とす。
ため息一つで何を思ったのか、亮は突然ハッとなった。
「もしや、これは今流行りの拉致監禁プレイなのカ!」
「ええー、まだ続くの……」
「フフフ、ハァーハハハ! 上等! 相手が白衣の天使なら、むしろ本望!」
彼女が「うわー」と流しても亮の勢いを止めることはできなかった。むしろ、それは彼を刺激するためのスパイスであることを、彼女は自覚していない。
「さあ、何でも受け入れる準備ができてるからネ! いつでもどこからでもウェルカムヨ!」
「はあ……。もう、ツッコむのも面倒くさ……」
「そんなぁ! ツッコミがなくなったら、私たちのコンビはどうなっちゃうノ!?」
「勝手に入れないでください」
「木村さーん、ちょっといいですかー」
車椅子を押している最中に背後から声をかけられて、木村さんが「は、はい!」と慌てて手を離して身体ごと振り向いた。ピンと背筋を伸ばす彼女を見て、先輩看護師はふふっと小さく笑う。
「部長がお探しですよ」
簡潔な伝言を残して、そのまま二人の横を通り過ぎる。
相手が廊下を曲がってから、木村さんは一気に緊張の糸が切れたように長い息を吐き出した。
彼女がこの仕事に就いてからまだ半年すら経っていない。
おまけに、院内で一番頭おかしな病人の担当になったのだ。他の同僚の前で未だに緊張が解けていないのは、無理もないだろう。
せっかく彼を見つけたというのに、なんという間の悪いタイミングで呼び出されたのか。いや、逆に看護師部長の呼び出しを喰らう節なんて、幾らでも思い付いてしまうから、困ったものだ。
1時間前に亮を探すために病院中を駆け回ったことや、30分前に亮が勝手に他人の病室に入ったことだって、もしかして20分前に亮が子供の患者の前を通りかかっただけで泣かされたこととか。
分単位で必ず何かをやらかすのが亮だから、本当に洒落にならない。
その都度、木村さんが彼を発見したが、隙とあらば行方をくらますから、毎回毎回彼を探す羽目になる。それだけならまだしも、彼がすぐに居なくなるから後始末をさせられるの、いつも彼女の方だ。
思い出すだけで頭が痛くなる話ばかりだが、今はそれどころではない。
――仕方ない。一旦鶴喜クンを部屋に……。
彼女がそう判断するも、振り返ったら彼が既に居なくなったようでは、今まで長い時間を掛けて懊悩したのがバカバカしくなる。
「って、もういないし! ああもう!」
ヤケクソ気味に叫び、怒った顔で走り出す木村さん。そんな彼女が去り、辺りが静まり返ってから数分後。
物陰からひょっこりと顔を出すのは、亮の勝ち誇った表情だった。
「へへ、何やらそう言われた気がしたから、先に逃げただとサ! 危険の前に察知するとは。さすが私! イェイ☆」
誰もいない空間に向かってキメ顔で言った直後、表情が沈んだ。
「せっかく都会に来たんだ。アレを実行するか」
一度深呼吸して、瞼を閉じる。まるで一世一代の大勝負に挑む前の選手かのような、シリアスな空気を纏って。
ついに決意を固めたかのように、目をカッと見開いた――!
「んもおぉう我慢できんぅ! ここまで散々待たせているのだ。今こそ、ナンパをする時が来たァ!
待っていてくれ、まだ見ぬ乙女たち! 貴女たちだけのエンターテイナー、鶴喜亮が今行きまぁーす!」
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