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第三章 旅立ち
89話
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「あの、フォル?」
戸惑ったようなリフィの声に、フォルはハッとなった。
「……ああ、すまない。それにしてもリフィ、本当にすごいよ。だが君こそ大丈夫か? 怪我は? 強い力を使ってかなり消耗はしていない?」
「は、はい! 大丈夫です」
「ふらついたのに?」
「それは多分急に立ち上がったから……」
フォルは思わず「女の子みたいなことを言うね」と口にしてしまいそうになり、少し咳払いをした。リフィはリフィだからこそ浮かんだ言葉だが、軽口にしても程度が低過ぎる。
ふと妙な視線を先ほどから黙っているコルジアから感じたが、無視しておいた。
「そ、うか。とりあえず本当にお疲れ様。魔物もどうやらあれ以上現れる様子もなさそうだし、問題なさそうだ。よければルビー、見せてもらっていいかな」
「もちろん」
ニッコリとしながらリフィはルビーを差し出してきた。浄化したてなのだろう。光属性のフォルには触れるとまだ少しだけピリッとした違和感があった。だがそれが次第に薄まると同時に毒々しい程の赤が消えてなくなるようにゆっくりと変わっていくことに気づいた。桃色になったかと思うとスミレのような色となり、今度はそれが天空のような青へ、そして少し紫みのある、まるでベルベットのような柔らかく美しい光沢を放つ青となった。
「……石が……」
後でもちゃんと調べたが、石はサファイアに戻ったようだ。しかもトカゲのようなインクルージョンも内包物が変化した際にアステリズムが散ったのか、単に光を散乱させただけの透明度を損なうことのない、ベルベットのような滑らかな外観を助ける価値あるインクルージョンとなっていた。
「わ……、綺麗な青」
気づいたリフィが目をキラキラさせながらフォルの手を覗き込んでくる。
「どうやら新たに魔物が襲ってくることもなさそうですね」
コルジアが辺りを窺いながら言ってきた。
「そうだな」
「じゃあ、呪いも解けてこれで船も出ますよね」
よかったと喜ぶリフィにフォルは笑みを向けた。
海賊たちが盗みや略奪で集めたであろう宝もその後この洞窟で見つけたが、それらは一見して見つかりにくい深い穴へ埋めておくことにした。呪いが無くなったということで探しにくる者もおそらく見つけられないで地団駄を踏むだろうが、知ったことではない。それでもいつか知らずに発見する者がいるかもしれないが、冒険の挙げ句見つけたその者が得ればいい。
「この宝石はもう呪いどころかリフィの力で浄化されてお守りのようなパワーストーンになったはずだ。君が持っておくといい」
フォルがリフィにサファイアを手渡そうとすると「僕は結構です」と首を振られた。これほどの石なら鑑定するまでもなく、そうとう価値のあるものだと思われる。それでなくともこちらの体も浄化されそうなほどの神聖的な力を感じる美しい宝石だ。まさか拒否されるとは思っていなかった。
「呪いはもうないぞ」
「いえ、それは僕もわかりますが、僕には不相応です」
「そんなことあるか。君が持つのが一番だと俺は思うが」
「ならフォルが持っていてください。お守りになるのなら、危険な戦いがもしあってもきっとフォルを守ってくれるかもしれない」
「なおさら君が持つべきだろ」
「僕はいりません。……確かにその石からはとても清々しいオーラを僕も感じます。コルジアに持っててと言ってもきっと断るでしょうし、やっぱりフォルが持つのが一番ですよ」
こうなるとリフィは柔らかに頑固だ。問答していても埒が明かないしで、フォルは渋々一旦自分が持つことにした。せっかくリフィが浄化した素晴らしい石だ。見ず知らずの誰かにくれてやるくらいなら自分が持つ。
「ルビーだった時はどんな風だったんですか」
元来た道を戻りながら、コルジアがリフィに聞いた。
「怖いくらい禍々しかったです。あと本当に血のように赤くて。中のトカゲはまるで本物のようでした」
「確かにリフィから受け取った時も、禍々しさは幸いなかったけどかなり毒々しい赤だったな」
「あと、呪いとは別に、なにやら強い生命力みたいなのも感じました」
「なるほど。確かにルビー自体も情熱や活力、生命力などを与える石だと言われてますもんね。身につけると不死身になるとさえ言われていたらしいです。石言葉は確か……情熱とか良縁、勝利だった気がします。本来のルビーですと持ち主を邪気から守って勝利に導くと言われているんですけどねえ。石としても希少価値は高いですが、昔から権力者や富豪が欲してきたのがルビーですしね。実際は怖い女王様に惚れ込まれて執念のせいでお守りどころか呪いの媒体になってしまいましたが。とはいえ女王が持っていた時はサファイアなのでしたっけ、フォル」
「ああ。だが女王の邪気には敵わなかったんだろうよ」
「サファイアの石言葉は誠実、慈愛、徳望といった感じで昔から哲学者や聖人の石と言われてきたというのに。太古では歴代の聖職者たちが印としてサファイアのリングを身につけていたそうですよ。それをつけた手で信者に触れると慈悲を与え、人々の病を癒し、苦しみなどから救うことができると信じられていたようです。そんな石を呪いの石に変える女王様は凄まじいですね。ただサファイア自体はリフィくんにぴったりだと私も思いますけどね」
空や水といった自然の恵みの色を連想させるとして実際サファイアは昔から神聖な石だと崇拝されてきた。フォルとしてもリフィにぴったりだと思う。
「宝石にも色んな言葉や言い伝えがあるんですね、面白いなあ。もっと色々聞いてみたいです、僕。でも僕自身は必要ないです。いりません」
本当にやんわり頑固だな。
フォルは苦笑した。
戸惑ったようなリフィの声に、フォルはハッとなった。
「……ああ、すまない。それにしてもリフィ、本当にすごいよ。だが君こそ大丈夫か? 怪我は? 強い力を使ってかなり消耗はしていない?」
「は、はい! 大丈夫です」
「ふらついたのに?」
「それは多分急に立ち上がったから……」
フォルは思わず「女の子みたいなことを言うね」と口にしてしまいそうになり、少し咳払いをした。リフィはリフィだからこそ浮かんだ言葉だが、軽口にしても程度が低過ぎる。
ふと妙な視線を先ほどから黙っているコルジアから感じたが、無視しておいた。
「そ、うか。とりあえず本当にお疲れ様。魔物もどうやらあれ以上現れる様子もなさそうだし、問題なさそうだ。よければルビー、見せてもらっていいかな」
「もちろん」
ニッコリとしながらリフィはルビーを差し出してきた。浄化したてなのだろう。光属性のフォルには触れるとまだ少しだけピリッとした違和感があった。だがそれが次第に薄まると同時に毒々しい程の赤が消えてなくなるようにゆっくりと変わっていくことに気づいた。桃色になったかと思うとスミレのような色となり、今度はそれが天空のような青へ、そして少し紫みのある、まるでベルベットのような柔らかく美しい光沢を放つ青となった。
「……石が……」
後でもちゃんと調べたが、石はサファイアに戻ったようだ。しかもトカゲのようなインクルージョンも内包物が変化した際にアステリズムが散ったのか、単に光を散乱させただけの透明度を損なうことのない、ベルベットのような滑らかな外観を助ける価値あるインクルージョンとなっていた。
「わ……、綺麗な青」
気づいたリフィが目をキラキラさせながらフォルの手を覗き込んでくる。
「どうやら新たに魔物が襲ってくることもなさそうですね」
コルジアが辺りを窺いながら言ってきた。
「そうだな」
「じゃあ、呪いも解けてこれで船も出ますよね」
よかったと喜ぶリフィにフォルは笑みを向けた。
海賊たちが盗みや略奪で集めたであろう宝もその後この洞窟で見つけたが、それらは一見して見つかりにくい深い穴へ埋めておくことにした。呪いが無くなったということで探しにくる者もおそらく見つけられないで地団駄を踏むだろうが、知ったことではない。それでもいつか知らずに発見する者がいるかもしれないが、冒険の挙げ句見つけたその者が得ればいい。
「この宝石はもう呪いどころかリフィの力で浄化されてお守りのようなパワーストーンになったはずだ。君が持っておくといい」
フォルがリフィにサファイアを手渡そうとすると「僕は結構です」と首を振られた。これほどの石なら鑑定するまでもなく、そうとう価値のあるものだと思われる。それでなくともこちらの体も浄化されそうなほどの神聖的な力を感じる美しい宝石だ。まさか拒否されるとは思っていなかった。
「呪いはもうないぞ」
「いえ、それは僕もわかりますが、僕には不相応です」
「そんなことあるか。君が持つのが一番だと俺は思うが」
「ならフォルが持っていてください。お守りになるのなら、危険な戦いがもしあってもきっとフォルを守ってくれるかもしれない」
「なおさら君が持つべきだろ」
「僕はいりません。……確かにその石からはとても清々しいオーラを僕も感じます。コルジアに持っててと言ってもきっと断るでしょうし、やっぱりフォルが持つのが一番ですよ」
こうなるとリフィは柔らかに頑固だ。問答していても埒が明かないしで、フォルは渋々一旦自分が持つことにした。せっかくリフィが浄化した素晴らしい石だ。見ず知らずの誰かにくれてやるくらいなら自分が持つ。
「ルビーだった時はどんな風だったんですか」
元来た道を戻りながら、コルジアがリフィに聞いた。
「怖いくらい禍々しかったです。あと本当に血のように赤くて。中のトカゲはまるで本物のようでした」
「確かにリフィから受け取った時も、禍々しさは幸いなかったけどかなり毒々しい赤だったな」
「あと、呪いとは別に、なにやら強い生命力みたいなのも感じました」
「なるほど。確かにルビー自体も情熱や活力、生命力などを与える石だと言われてますもんね。身につけると不死身になるとさえ言われていたらしいです。石言葉は確か……情熱とか良縁、勝利だった気がします。本来のルビーですと持ち主を邪気から守って勝利に導くと言われているんですけどねえ。石としても希少価値は高いですが、昔から権力者や富豪が欲してきたのがルビーですしね。実際は怖い女王様に惚れ込まれて執念のせいでお守りどころか呪いの媒体になってしまいましたが。とはいえ女王が持っていた時はサファイアなのでしたっけ、フォル」
「ああ。だが女王の邪気には敵わなかったんだろうよ」
「サファイアの石言葉は誠実、慈愛、徳望といった感じで昔から哲学者や聖人の石と言われてきたというのに。太古では歴代の聖職者たちが印としてサファイアのリングを身につけていたそうですよ。それをつけた手で信者に触れると慈悲を与え、人々の病を癒し、苦しみなどから救うことができると信じられていたようです。そんな石を呪いの石に変える女王様は凄まじいですね。ただサファイア自体はリフィくんにぴったりだと私も思いますけどね」
空や水といった自然の恵みの色を連想させるとして実際サファイアは昔から神聖な石だと崇拝されてきた。フォルとしてもリフィにぴったりだと思う。
「宝石にも色んな言葉や言い伝えがあるんですね、面白いなあ。もっと色々聞いてみたいです、僕。でも僕自身は必要ないです。いりません」
本当にやんわり頑固だな。
フォルは苦笑した。
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