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第三章 旅立ち
74話
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「目当ての子がいてね」
隣国にはとても美しいと評判の姫がいるのだとマティアスは言う。ただ、結婚適齢期と父親に判断されて様々な国や自国の王子や公爵、伯爵だけでなく男爵や騎士なども招待して宴会を開いた際に、その姫は片っ端から文句を言い連ねて追い返したようだ。
「結婚が嫌だったのでは」
王族や貴族の女性は結婚が幸せだと育てられるが、他には修道女という道しかないとも言える。またずっと一人でいると何か欠点があるのではと大いに噂される。こうして旅をしている自分と比べて何と生き辛いことかとフォルは思う。そんな中、結婚はしたくないという女性もやはりいる。そういった自分の意志を持つ女性なのだとしたら文句を言って追い返した王女は中々に自立した女性なのではとも思う。
フォルが言えば「そうかもしれない。でもそうだとしても文句が酷かったね」とマティアスは苦笑した。相手の欠点をこれでもかと公の場で言い連ねていたらしい。美しいが、かなり高慢で横柄な態度だったとマティアスは言う。
「おれも言われたよ、痩せたのっぽのでくのぼうだと」
「ぶ……、中々的確な判断じゃないか」
「失礼だな。たしかに背は高いし痩せているかもしれないけどこれでも剣術はかなり得意だぞ」
「で? 誰が結局目当てなんだ?」
話の着地点がわからずに聞けばきょとんとした顔で「え、だからその姫様のことだけど」と返された。
「は? 高慢で横柄な態度で罵倒されたんだろ?」
微妙な顔でマティアスを見れば「わかってないな」と薄ら笑いさえ浮かべて首を振られた。わかってたまるかとフォルはますます微妙な顔をマティアスに向ける。その際にちらりとリフィを見ればわくわくとした様子でマティアスを見ている。また吹き出しそうになり、フォルはがんばって真顔になった。
ちなみにリフィがきちんとした服を着ているところを初めて見たが、とてもよく似合っていた。身分が違ったり外見に自分に対する自信のなさが現れていたりすると服に着られているように見えたりするものだが、リフィはそれらを着こなし、自分のものにしている。そういったセンスは元々持ち合わせている場合もあるかもしれないが、だいたいは日常で身につけていくものだとフォルは思っている。ついでに言えば食事のマナーもマティアスが言うように自然と身についている風にしか見えなかった。これも服と同じで身についていないと中々様にならない。改めてリフィは元々それなりの身分だったのではないかと思われた。とはいえ今のところキャベル王国に調べるよう依頼するつもりもない。何か事情があるのならそれを黙って受け入れるまでだ。ただ、マティアスに聞かれると少しおろおろした挙句「ディルに教わりました」と咄嗟に返していたことには少し笑いそうになった。いくら幻獣でも日常の貴族マナーを教わるのは中々に難しそうだ。
そんなことを考えているとマティアスが話を続けていることに気づいてフォルは耳を傾ける。
「彼女は顔と育ちの良さのせいでちやほやされて育ってきたんだ。父親である王も溺愛しているようでね。そのせいで綺麗な鼻が高くなってるんだよ。その鼻をちょこっとばかり折ってあげたらきっと本来の彼女が持つ、強くも善良な部分が見えてくる」
「あなたの妄想はどうでもいい」
「妄想じゃない。全く先ほどから失礼だな、君は。とにかく、おれは彼女を妻にしたいと思った。それもありああいう恰好をしている」
「いや、繋がらないだろ……!」
「繋がるんだよ。隣国の王も困っていてね。どうにかして娘に結婚して欲しいようなんだ。リフィくんが貴族じゃないと言うならむしろ『別に結婚などしなくても』って思うかもだけどね。平民の娘は結婚しなくとも楽しく生きる術があると聞くし。だが王族や貴族は違う。特に王族の娘を修道院へやるというわけにもいかない。父親なりに心配しているんだよ、彼女のことを。だからね、提案したんだ」
甘やかすのではなく娘の態度に対してしっかり怒り、その上で次に訪れてきたそれも物乞いを娘の夫にすると宣言するようにとマティアスは助言した。そしてその物乞いの役を自分がすると。
王はマティアスの提案を気に入り、しっかりその通りにしたのだという。もちろん姫は相当嫌がったようだ。だがどれだけ嫌がっても甘い顔は決して見せないようにとマティアスが言った通り、王は意志を通した結果、物乞いに化けたマティアスと王女はその場で簡素に結婚することとなったらしい。
「え、じゃああなたはもう結婚したのか」
「まあ、ね。でも完全じゃない。色んな意味で」
色んな意味で、という言葉にリフィが首を傾げている。正体を隠しているという意味だけでなく、夫婦の営みをおそらくは言っているのだろうが余計なことは言うなとばかりにフォルはじろりとマティアスを睨んだ。
「何故睨む。手を出していないのは」
「おい」
「? 俺だって無理やり彼女を妻にするつもりはないからだ。彼女は高慢で横柄なところさえ直せば素晴らしい女性だと思っている。だから俺のわがままも込めて少し荒療治をしているが、その後正体を明かす時には彼女にちゃんと自由を与えるよ。その時には本当に嫌われているかもしれないが、改めてプロポーズをするつもりだ」
「あなたも変な人だな。あまりあなたに得はなさそうだが」
「荒療治という名の、共に生活をするという権利を一時的に得られている。手は出していないけどな」
「いちいち繰り返すな。でも王女は隣国の王宮にいるんだろ?」
「いや。それも王様に提案していたからね、彼女は『物乞い女をこれ以上王宮に置いていてはおかしいし、夫婦はともにいるものだ』と父親に言われ、物乞いに化けたおれと共にあっさり追い出されたよ」
隣国にはとても美しいと評判の姫がいるのだとマティアスは言う。ただ、結婚適齢期と父親に判断されて様々な国や自国の王子や公爵、伯爵だけでなく男爵や騎士なども招待して宴会を開いた際に、その姫は片っ端から文句を言い連ねて追い返したようだ。
「結婚が嫌だったのでは」
王族や貴族の女性は結婚が幸せだと育てられるが、他には修道女という道しかないとも言える。またずっと一人でいると何か欠点があるのではと大いに噂される。こうして旅をしている自分と比べて何と生き辛いことかとフォルは思う。そんな中、結婚はしたくないという女性もやはりいる。そういった自分の意志を持つ女性なのだとしたら文句を言って追い返した王女は中々に自立した女性なのではとも思う。
フォルが言えば「そうかもしれない。でもそうだとしても文句が酷かったね」とマティアスは苦笑した。相手の欠点をこれでもかと公の場で言い連ねていたらしい。美しいが、かなり高慢で横柄な態度だったとマティアスは言う。
「おれも言われたよ、痩せたのっぽのでくのぼうだと」
「ぶ……、中々的確な判断じゃないか」
「失礼だな。たしかに背は高いし痩せているかもしれないけどこれでも剣術はかなり得意だぞ」
「で? 誰が結局目当てなんだ?」
話の着地点がわからずに聞けばきょとんとした顔で「え、だからその姫様のことだけど」と返された。
「は? 高慢で横柄な態度で罵倒されたんだろ?」
微妙な顔でマティアスを見れば「わかってないな」と薄ら笑いさえ浮かべて首を振られた。わかってたまるかとフォルはますます微妙な顔をマティアスに向ける。その際にちらりとリフィを見ればわくわくとした様子でマティアスを見ている。また吹き出しそうになり、フォルはがんばって真顔になった。
ちなみにリフィがきちんとした服を着ているところを初めて見たが、とてもよく似合っていた。身分が違ったり外見に自分に対する自信のなさが現れていたりすると服に着られているように見えたりするものだが、リフィはそれらを着こなし、自分のものにしている。そういったセンスは元々持ち合わせている場合もあるかもしれないが、だいたいは日常で身につけていくものだとフォルは思っている。ついでに言えば食事のマナーもマティアスが言うように自然と身についている風にしか見えなかった。これも服と同じで身についていないと中々様にならない。改めてリフィは元々それなりの身分だったのではないかと思われた。とはいえ今のところキャベル王国に調べるよう依頼するつもりもない。何か事情があるのならそれを黙って受け入れるまでだ。ただ、マティアスに聞かれると少しおろおろした挙句「ディルに教わりました」と咄嗟に返していたことには少し笑いそうになった。いくら幻獣でも日常の貴族マナーを教わるのは中々に難しそうだ。
そんなことを考えているとマティアスが話を続けていることに気づいてフォルは耳を傾ける。
「彼女は顔と育ちの良さのせいでちやほやされて育ってきたんだ。父親である王も溺愛しているようでね。そのせいで綺麗な鼻が高くなってるんだよ。その鼻をちょこっとばかり折ってあげたらきっと本来の彼女が持つ、強くも善良な部分が見えてくる」
「あなたの妄想はどうでもいい」
「妄想じゃない。全く先ほどから失礼だな、君は。とにかく、おれは彼女を妻にしたいと思った。それもありああいう恰好をしている」
「いや、繋がらないだろ……!」
「繋がるんだよ。隣国の王も困っていてね。どうにかして娘に結婚して欲しいようなんだ。リフィくんが貴族じゃないと言うならむしろ『別に結婚などしなくても』って思うかもだけどね。平民の娘は結婚しなくとも楽しく生きる術があると聞くし。だが王族や貴族は違う。特に王族の娘を修道院へやるというわけにもいかない。父親なりに心配しているんだよ、彼女のことを。だからね、提案したんだ」
甘やかすのではなく娘の態度に対してしっかり怒り、その上で次に訪れてきたそれも物乞いを娘の夫にすると宣言するようにとマティアスは助言した。そしてその物乞いの役を自分がすると。
王はマティアスの提案を気に入り、しっかりその通りにしたのだという。もちろん姫は相当嫌がったようだ。だがどれだけ嫌がっても甘い顔は決して見せないようにとマティアスが言った通り、王は意志を通した結果、物乞いに化けたマティアスと王女はその場で簡素に結婚することとなったらしい。
「え、じゃああなたはもう結婚したのか」
「まあ、ね。でも完全じゃない。色んな意味で」
色んな意味で、という言葉にリフィが首を傾げている。正体を隠しているという意味だけでなく、夫婦の営みをおそらくは言っているのだろうが余計なことは言うなとばかりにフォルはじろりとマティアスを睨んだ。
「何故睨む。手を出していないのは」
「おい」
「? 俺だって無理やり彼女を妻にするつもりはないからだ。彼女は高慢で横柄なところさえ直せば素晴らしい女性だと思っている。だから俺のわがままも込めて少し荒療治をしているが、その後正体を明かす時には彼女にちゃんと自由を与えるよ。その時には本当に嫌われているかもしれないが、改めてプロポーズをするつもりだ」
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「荒療治という名の、共に生活をするという権利を一時的に得られている。手は出していないけどな」
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「いや。それも王様に提案していたからね、彼女は『物乞い女をこれ以上王宮に置いていてはおかしいし、夫婦はともにいるものだ』と父親に言われ、物乞いに化けたおれと共にあっさり追い出されたよ」
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