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第一章 銀髪の侯爵令嬢
31話
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ギルドでは直接仕事を斡旋している他に、探し物を見つけたり、欲しい素材をとってきたり、そして魔物を退治したりして賞金を稼ぐ方法もあった。
リフィルナは「リフィ」の名前で登録し、とりあえず赤子のような形をしたマンドレイクを取ってくる依頼を請け負ってみた。
「マンドレイクってそもそも何? 食べられるの?」
「……本当にお前、一人で冒険者になるつもりなのか?」
聞いたことのない名前だけにコルドに疑問を素直にぶつけると、とても微妙な顔をされた。
「そ、そのためにしばらくの間コルド兄様と一緒に生活して、色々教えてもらおうと思ってるの!」
「まぁ、そうなんだけどもな……。マンドレイクは薬草の一種だ」
「草? なのに赤ちゃんの形をしてるの?」
「根が、な。マンドレイクの根は色んな形をしている。その中に赤子のような形をしているものもあるってことだ」
根が赤子の形をしているマンドレイクを毎晩枕の下に置いて眠ることで、女性が身籠りやすくなるのだと言う。
「子どもが欲しい夫婦なども結構いるからな、需要がわりとあるんじゃないのか。女性のような形をしている根を懐に忍ばせることで、男性は意中の女性を射止めることができるなんてのもある」
コルドの説明を聞いて、リフィルナは思わずコルドの懐に手を伸ばした。
「……何をするんだ」
「コルド兄様も根っこを忍ばせてないかなぁと」
「意中の相手がそもそもいないぞ」
「モテるのに勿体ないね」
「そんなことはどうでもいいんだよ」
「どうでもよくないのに。……というかね、あの、それらって何かこう、薬というよりまじないでは……」
「そういうものだ。もちろん薬としても使えるぞ。根をワインで煮出すことで麻酔薬にもなるしな」
「そうなんだ。コルド兄様って詳しいね」
コルドを見上げてニコニコと言えば、ほんのり持ち上げられる勢いで抱きしめられた。町中だからもあり、通りがかりの婦人何人かが「まあ、少年を」「少年に手を」「あらまあ」などとひそひそ話していた。それを耳にしたコルドは心底微妙そうな顔でリフィルナを離す。
「どうしたの?」
「まぁ、……あれだ……男の子になってもリィーは可愛いなぁと思ったけど町中で愛情表現するのもな、と……。と、とりあえず明日は薬草の勉強をしながら森へ向かうか。マンドレイクを探しにいかないとだしな」
「うん!」
「にしてもあれだな、リィーが男になった場合でも顔はわりとそのままかなと思ってたけど、よくよく見るとあまり似てないな」
ギルドの帰りに町を散策しながら、コルドが思い出したかのように言ってくる。
「そう?」
「多分俺とお前が歩いてても兄弟にはあまり見えないのかもなあ」
「ええ? せっかく茶色の髪に青い目になったのに?」
昔からの憧れと言っても過言ではないだけにがっかりしながらリフィルナは自分の髪に触れる。男になっても髪質は変わらないのか髪はサラサラと指を抜けていった。
「特に気にしてなかったけど、さっき改めて実感したよ、俺も」
「さっき? 何でさっき実感したの?」
「はは。とりあえず夕食はあれだ、せっかく新しい町だしな、外で食おう」
「やった! わた、僕ね、屋台で食べてみたい!」
他の町にいる時から気になっていた。大きな祭りでもないのに日中は色々な屋台が出ていて賑わっている。その中で、直接何かを作って販売している店も多々あり、食べてみたいとずっと思っていたのだ。だが中々タイミングなどが合わず今のところ口にしたことがなかった。
「アル」と町で遊んでいた時も食べたことがなかったなとふと思い出し、リフィルナはそれを記憶の隅へと追いやった。
屋台の何かを食べるという行動に、コルドは少々渋っていたがリフィルナがせがむと折れてくれた。
「美味しい!」
豚の肉を串刺しにしたものを歩きながら食べ、リフィルナは感動しながらコルドを見上げる。
「そんなに目をキラキラさせるほどか」
コルドは苦笑しながらも「まあ確かに美味いな」と認めてくる。
「何でしぶってたの?」
「不衛生なイメージが拭えなくてな」
「でも本当に不衛生で体に危険なら今頃皆食中毒で倒れてるよ」
「まあ、な。というかそういう知識はあるのになあ」
「あるのに、って言いながら何で残念そうに僕を見るの?」
「いや。とりあえず明日から地道に勉強しつつギルドも利用していこう」
「そうだね。明日から僕、がんばるね」
ちなみに翌日は散々だった。森でマンドレイクを見つけるまではコルドの知識のおかげでスムーズだったのだが、耳栓がいまいちだったのか二人してあの世へ行きかけた。事前にコルドから「土から引き抜く瞬間、耳をつんざくような悲鳴を上げる」とは聞いていたがここまでとはとリフィルナは改めて驚愕しつつ、何とか水魔法で自分をコルドを回復した。ちなみに耳がないはずの白蛇、ディルも普段から音を皮膚に当たる音で感じ取っているらしいと以前生物の先生に聞いていたリフィルナは、自分の肩の上に乗っていると振動も感じないだろうと高を括っていた。しかしどうやら甘かったらしい。リフィルナたちが受けた衝撃よりはマシだったようだが鎌首をふらふらさせているディルに慌てて同じく水魔法を使って癒した。
「もっと完璧に耳を塞いだ上に根を犬の尻尾にロープなどで結び付けて引き抜く方法があるらしいんだけどな」
「何故結ぶの?」
「遠くに犬の餌を投げることで犬が駆け出すんだ。そうすると尻尾とロープで結ばれているマンドレイクは引き抜かれる。その際かわいそうな犬は最悪命を落とすが、人は離れたところにいるのもあり、無事ってわけだな」
「そんな方法絶対嫌」
「言うと思ってたよ。とはいえ俺らがお陀仏になるのは本末転倒だろ。もっといい耳栓を開発するか……そうだな、商売にもなりそうだしな」
昔、光が不思議な動きをするガラスボールの乗った小さなオブジェをプレゼントしてくれただけあるコルドは時折珍しいものを作っては個人的に稼いでいたらしい。雷魔法が属性であるコルドはそれを利用しつつたまに何かを発明したりする。改めて頭がとてもいいのだろうなとリフィルナは確かに赤子のような形をしているマンドレイクの根を見ながらしみじみ思った。
リフィルナは「リフィ」の名前で登録し、とりあえず赤子のような形をしたマンドレイクを取ってくる依頼を請け負ってみた。
「マンドレイクってそもそも何? 食べられるの?」
「……本当にお前、一人で冒険者になるつもりなのか?」
聞いたことのない名前だけにコルドに疑問を素直にぶつけると、とても微妙な顔をされた。
「そ、そのためにしばらくの間コルド兄様と一緒に生活して、色々教えてもらおうと思ってるの!」
「まぁ、そうなんだけどもな……。マンドレイクは薬草の一種だ」
「草? なのに赤ちゃんの形をしてるの?」
「根が、な。マンドレイクの根は色んな形をしている。その中に赤子のような形をしているものもあるってことだ」
根が赤子の形をしているマンドレイクを毎晩枕の下に置いて眠ることで、女性が身籠りやすくなるのだと言う。
「子どもが欲しい夫婦なども結構いるからな、需要がわりとあるんじゃないのか。女性のような形をしている根を懐に忍ばせることで、男性は意中の女性を射止めることができるなんてのもある」
コルドの説明を聞いて、リフィルナは思わずコルドの懐に手を伸ばした。
「……何をするんだ」
「コルド兄様も根っこを忍ばせてないかなぁと」
「意中の相手がそもそもいないぞ」
「モテるのに勿体ないね」
「そんなことはどうでもいいんだよ」
「どうでもよくないのに。……というかね、あの、それらって何かこう、薬というよりまじないでは……」
「そういうものだ。もちろん薬としても使えるぞ。根をワインで煮出すことで麻酔薬にもなるしな」
「そうなんだ。コルド兄様って詳しいね」
コルドを見上げてニコニコと言えば、ほんのり持ち上げられる勢いで抱きしめられた。町中だからもあり、通りがかりの婦人何人かが「まあ、少年を」「少年に手を」「あらまあ」などとひそひそ話していた。それを耳にしたコルドは心底微妙そうな顔でリフィルナを離す。
「どうしたの?」
「まぁ、……あれだ……男の子になってもリィーは可愛いなぁと思ったけど町中で愛情表現するのもな、と……。と、とりあえず明日は薬草の勉強をしながら森へ向かうか。マンドレイクを探しにいかないとだしな」
「うん!」
「にしてもあれだな、リィーが男になった場合でも顔はわりとそのままかなと思ってたけど、よくよく見るとあまり似てないな」
ギルドの帰りに町を散策しながら、コルドが思い出したかのように言ってくる。
「そう?」
「多分俺とお前が歩いてても兄弟にはあまり見えないのかもなあ」
「ええ? せっかく茶色の髪に青い目になったのに?」
昔からの憧れと言っても過言ではないだけにがっかりしながらリフィルナは自分の髪に触れる。男になっても髪質は変わらないのか髪はサラサラと指を抜けていった。
「特に気にしてなかったけど、さっき改めて実感したよ、俺も」
「さっき? 何でさっき実感したの?」
「はは。とりあえず夕食はあれだ、せっかく新しい町だしな、外で食おう」
「やった! わた、僕ね、屋台で食べてみたい!」
他の町にいる時から気になっていた。大きな祭りでもないのに日中は色々な屋台が出ていて賑わっている。その中で、直接何かを作って販売している店も多々あり、食べてみたいとずっと思っていたのだ。だが中々タイミングなどが合わず今のところ口にしたことがなかった。
「アル」と町で遊んでいた時も食べたことがなかったなとふと思い出し、リフィルナはそれを記憶の隅へと追いやった。
屋台の何かを食べるという行動に、コルドは少々渋っていたがリフィルナがせがむと折れてくれた。
「美味しい!」
豚の肉を串刺しにしたものを歩きながら食べ、リフィルナは感動しながらコルドを見上げる。
「そんなに目をキラキラさせるほどか」
コルドは苦笑しながらも「まあ確かに美味いな」と認めてくる。
「何でしぶってたの?」
「不衛生なイメージが拭えなくてな」
「でも本当に不衛生で体に危険なら今頃皆食中毒で倒れてるよ」
「まあ、な。というかそういう知識はあるのになあ」
「あるのに、って言いながら何で残念そうに僕を見るの?」
「いや。とりあえず明日から地道に勉強しつつギルドも利用していこう」
「そうだね。明日から僕、がんばるね」
ちなみに翌日は散々だった。森でマンドレイクを見つけるまではコルドの知識のおかげでスムーズだったのだが、耳栓がいまいちだったのか二人してあの世へ行きかけた。事前にコルドから「土から引き抜く瞬間、耳をつんざくような悲鳴を上げる」とは聞いていたがここまでとはとリフィルナは改めて驚愕しつつ、何とか水魔法で自分をコルドを回復した。ちなみに耳がないはずの白蛇、ディルも普段から音を皮膚に当たる音で感じ取っているらしいと以前生物の先生に聞いていたリフィルナは、自分の肩の上に乗っていると振動も感じないだろうと高を括っていた。しかしどうやら甘かったらしい。リフィルナたちが受けた衝撃よりはマシだったようだが鎌首をふらふらさせているディルに慌てて同じく水魔法を使って癒した。
「もっと完璧に耳を塞いだ上に根を犬の尻尾にロープなどで結び付けて引き抜く方法があるらしいんだけどな」
「何故結ぶの?」
「遠くに犬の餌を投げることで犬が駆け出すんだ。そうすると尻尾とロープで結ばれているマンドレイクは引き抜かれる。その際かわいそうな犬は最悪命を落とすが、人は離れたところにいるのもあり、無事ってわけだな」
「そんな方法絶対嫌」
「言うと思ってたよ。とはいえ俺らがお陀仏になるのは本末転倒だろ。もっといい耳栓を開発するか……そうだな、商売にもなりそうだしな」
昔、光が不思議な動きをするガラスボールの乗った小さなオブジェをプレゼントしてくれただけあるコルドは時折珍しいものを作っては個人的に稼いでいたらしい。雷魔法が属性であるコルドはそれを利用しつつたまに何かを発明したりする。改めて頭がとてもいいのだろうなとリフィルナは確かに赤子のような形をしているマンドレイクの根を見ながらしみじみ思った。
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