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第一章 銀髪の侯爵令嬢
26話
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一番何よりも願ったのは髪と目の色だった。
目の前で唖然とした顔で固まっているコルドに、リフィルナは「ど、どうかな」と嬉しさ半分、照れくささ半分で聞く。体が重くなった気はするが、その代わり長かった髪がなくなりとても頭は軽い気がする。
「リィーが……リィーが……兄さんみたいになってる……!」
しばらく唖然としていたコルドが涙目になったかと思うとようやく呟くように言いながら崩れ落ちた。
「きゃ、却下! 却下それ却下!」
「ええ? なんで」
残念ながら自分の顔は今見られないが、体なら見下ろせる。
精霊はどうやら本当にリフィルナを愛してくれているのか、リフィルナの願いをいとも容易く叶えてくれた。嘆いているコルドをそのままに、リフィルナは誇らしげにコットンのような感じのしっかりとした腕や大きな手、そしてがっしりとした体つきを見下ろす。服までその体に合わせた服に代わっていた。
「男らしいでしょ?」
「男らしすぎる……! なんでコットン兄さんみたいなんだよ!」
「ええ? でも……私の中で男らしい方というとコットン兄様のイメージがある、のかな」
「待て。俺は?」
「え?」
「男らしいに俺は入ってないのか」
「コルド兄様はお兄様のイメージ」
「それはそれで嬉しい、けども……!」
「この見た目、駄目?」
「駄目」
「じゃあ髭を生やしてみるとか、もう少し筋肉を増やしてもらえばいいかな」
「何でそっちへ行くのかな! 俺の可愛い妹が全然可愛くないむさくるしい男になるのだけは耐えられないから駄目、絶対駄目だ」
いつも余裕そうなコルドが、精霊に助けてもらい目覚めたリフィルナを見た時よりもある意味動揺している。どうやらよほど嫌なのだろう、とリフィルナは首を傾げた。
「第一その風貌でお前の話し方や仕草が違和感過ぎて俺は怖い。きっともうコットン兄さんを見ても平静を保てない」
「話し方も努力するよ」
「……はぁ。リィー、確かに精霊の力でなら男になるのも悪くはないとも思う。すごい力だと思うし、女の姿だと何かと危ないかもしれないしな。それならもちろん言動も考えたほうがいいだろう。でもな、お前が十三年もの間培ってきた意識や言動はそう簡単に変えられないよ。だからあれだ、極端に変わるんじゃなくて、一応男の子には見えてもなんかこう、緩やかというか、な?」
「緩やか?」
動揺しているからか、理論的な言い方をしつつも微妙に表現がおかしい。ただ、何となく言いたいことは伝わってきた。あまり男らしい男だとかえって不自然だということだろう。リフィルナがうっかり地を出してもコルドが言う「怖さ」のない、年齢的にも差がそんなになさそうな男の子のほうが確かにいいのかもしれない。
「コルド兄様。これだけは聞いておきたいんだけど」
「なんだ」
「私の髪、茶色?」
「うん? ああ、そうだな」
「目の色、青い?」
「……ああ、うん。青い。青いよ。茶髪に青い目だ、リィー。俺と同じ」
「よかった!」
髪と目の色だけは絶対に願ったこの色から変えるつもりはないが、あとは譲れないほどの願望はそれほどない。リフィルナはまた精霊に願った。
その後何度かコルドからダメ出しをもらい、挙句コルドは「俺の言うことは聞いてもらえないかもだけど頼む、精霊さんよ」と直接声に出して願いだしたりした。
ようやく最終的にコルドに了解を得られた姿はハッキリ言ってリフィルナとしては少し微妙かもしれない。
「私、男の子に見える?」
「どこをどう見ても男の子だろ。大丈夫。本当に男に見えるから。女の子とは全然違うから」
「でも、あまり筋肉が」
「お前の男に対するイメージは肉なのか?」
「それに身長だって元の私よりは高いけどコルド兄様に比べたら前とちっとも変わらない勢いなんだけど」
「俺はかなり高いしな」
「私も高くなりたい」
「その見た目だとそれくらいが合ってるよ」
「ねえ、本当に私、男に見えるの?」
背はコルドに比べてずいぶん低い。女のリフィルナだった頃に比べると間違いなく少し高くはなっているが、背の高いコルドと比べると大して変わらないのではと思いたくなる。おまけに体型も確かに丸みはなくなったが、リフィルナの想像する男性像を思うとかなり華奢に感じる。触れてみると確かに明らかに肉の質が根本的に違うのが分かるのだが、なにより細い。
「見えてるって! よし、じゃあ明日町へ出てみよう。そしてどこか店に入って店員の反応で確認してみたらいいだろ」
コルドの言葉にリフィルナは気持ちが向上した。
「ほんと? ほんとに? あ、でも……」
ふとまた「アル」のことを思い出す。二人で町中を楽しんだことを。それに気づいたのか、コルドはあえて笑いかけてきた。
「本当だ。この場所に近い町はお前がこっそり抜け出して行っていた町とは別のところだけどな」
「……うん!」
「念のために聞くけど、本当に体調は大丈夫なんだな?」
「それは大丈夫! 傷があったところも全然痛くないし」
「よし。じゃあ夕食の前に明日にそなえて少し体を動かそう。散歩に行くか」
「うん!」
リフィルナが笑顔で頷いた時、いくつかの光がまたリフィルナの周りをくるくると回る。そしてリフィルナとコルドの注意を引いたところでふわふわとどの光も同じ方向へ飛んだ。二人がそこから動かないままでいると、またくるくると回る。
「なんだ?」
「もしかして精霊さんたち、私とコルド兄様をどこかへ連れて行きたいとか?」
「なるほど。……精霊たちがリィーにいたずらするとも思えないな。よし、ついて行ってみるか」
「そうだね。どうせ散歩に行こうとしてたし」
目の前で唖然とした顔で固まっているコルドに、リフィルナは「ど、どうかな」と嬉しさ半分、照れくささ半分で聞く。体が重くなった気はするが、その代わり長かった髪がなくなりとても頭は軽い気がする。
「リィーが……リィーが……兄さんみたいになってる……!」
しばらく唖然としていたコルドが涙目になったかと思うとようやく呟くように言いながら崩れ落ちた。
「きゃ、却下! 却下それ却下!」
「ええ? なんで」
残念ながら自分の顔は今見られないが、体なら見下ろせる。
精霊はどうやら本当にリフィルナを愛してくれているのか、リフィルナの願いをいとも容易く叶えてくれた。嘆いているコルドをそのままに、リフィルナは誇らしげにコットンのような感じのしっかりとした腕や大きな手、そしてがっしりとした体つきを見下ろす。服までその体に合わせた服に代わっていた。
「男らしいでしょ?」
「男らしすぎる……! なんでコットン兄さんみたいなんだよ!」
「ええ? でも……私の中で男らしい方というとコットン兄様のイメージがある、のかな」
「待て。俺は?」
「え?」
「男らしいに俺は入ってないのか」
「コルド兄様はお兄様のイメージ」
「それはそれで嬉しい、けども……!」
「この見た目、駄目?」
「駄目」
「じゃあ髭を生やしてみるとか、もう少し筋肉を増やしてもらえばいいかな」
「何でそっちへ行くのかな! 俺の可愛い妹が全然可愛くないむさくるしい男になるのだけは耐えられないから駄目、絶対駄目だ」
いつも余裕そうなコルドが、精霊に助けてもらい目覚めたリフィルナを見た時よりもある意味動揺している。どうやらよほど嫌なのだろう、とリフィルナは首を傾げた。
「第一その風貌でお前の話し方や仕草が違和感過ぎて俺は怖い。きっともうコットン兄さんを見ても平静を保てない」
「話し方も努力するよ」
「……はぁ。リィー、確かに精霊の力でなら男になるのも悪くはないとも思う。すごい力だと思うし、女の姿だと何かと危ないかもしれないしな。それならもちろん言動も考えたほうがいいだろう。でもな、お前が十三年もの間培ってきた意識や言動はそう簡単に変えられないよ。だからあれだ、極端に変わるんじゃなくて、一応男の子には見えてもなんかこう、緩やかというか、な?」
「緩やか?」
動揺しているからか、理論的な言い方をしつつも微妙に表現がおかしい。ただ、何となく言いたいことは伝わってきた。あまり男らしい男だとかえって不自然だということだろう。リフィルナがうっかり地を出してもコルドが言う「怖さ」のない、年齢的にも差がそんなになさそうな男の子のほうが確かにいいのかもしれない。
「コルド兄様。これだけは聞いておきたいんだけど」
「なんだ」
「私の髪、茶色?」
「うん? ああ、そうだな」
「目の色、青い?」
「……ああ、うん。青い。青いよ。茶髪に青い目だ、リィー。俺と同じ」
「よかった!」
髪と目の色だけは絶対に願ったこの色から変えるつもりはないが、あとは譲れないほどの願望はそれほどない。リフィルナはまた精霊に願った。
その後何度かコルドからダメ出しをもらい、挙句コルドは「俺の言うことは聞いてもらえないかもだけど頼む、精霊さんよ」と直接声に出して願いだしたりした。
ようやく最終的にコルドに了解を得られた姿はハッキリ言ってリフィルナとしては少し微妙かもしれない。
「私、男の子に見える?」
「どこをどう見ても男の子だろ。大丈夫。本当に男に見えるから。女の子とは全然違うから」
「でも、あまり筋肉が」
「お前の男に対するイメージは肉なのか?」
「それに身長だって元の私よりは高いけどコルド兄様に比べたら前とちっとも変わらない勢いなんだけど」
「俺はかなり高いしな」
「私も高くなりたい」
「その見た目だとそれくらいが合ってるよ」
「ねえ、本当に私、男に見えるの?」
背はコルドに比べてずいぶん低い。女のリフィルナだった頃に比べると間違いなく少し高くはなっているが、背の高いコルドと比べると大して変わらないのではと思いたくなる。おまけに体型も確かに丸みはなくなったが、リフィルナの想像する男性像を思うとかなり華奢に感じる。触れてみると確かに明らかに肉の質が根本的に違うのが分かるのだが、なにより細い。
「見えてるって! よし、じゃあ明日町へ出てみよう。そしてどこか店に入って店員の反応で確認してみたらいいだろ」
コルドの言葉にリフィルナは気持ちが向上した。
「ほんと? ほんとに? あ、でも……」
ふとまた「アル」のことを思い出す。二人で町中を楽しんだことを。それに気づいたのか、コルドはあえて笑いかけてきた。
「本当だ。この場所に近い町はお前がこっそり抜け出して行っていた町とは別のところだけどな」
「……うん!」
「念のために聞くけど、本当に体調は大丈夫なんだな?」
「それは大丈夫! 傷があったところも全然痛くないし」
「よし。じゃあ夕食の前に明日にそなえて少し体を動かそう。散歩に行くか」
「うん!」
リフィルナが笑顔で頷いた時、いくつかの光がまたリフィルナの周りをくるくると回る。そしてリフィルナとコルドの注意を引いたところでふわふわとどの光も同じ方向へ飛んだ。二人がそこから動かないままでいると、またくるくると回る。
「なんだ?」
「もしかして精霊さんたち、私とコルド兄様をどこかへ連れて行きたいとか?」
「なるほど。……精霊たちがリィーにいたずらするとも思えないな。よし、ついて行ってみるか」
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