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第一章 銀髪の侯爵令嬢
24話
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また難しい顔をして何か考え事をしているコルドをリフィルナは見た。視線に気づいたコルドは微笑んでくる。
「それでリィー、お前は家に帰りたいか?」
家に。
あの屋敷に。
リフィルナは決して活発なタイプではない。庭などで走り回ったりもしなかったし、そもそも引きこもりだ。自分を出すのも少々苦手だし表情だって決して豊かではない。黙っていたら何を考えているのかわからないとよく言われていた。マナーについて煩く言われるようになってからは令嬢らしく、女性らしく振舞えるよう心掛けた。柵をくぐって抜け出すことも、ずいぶんしていなかった。
ただ、好奇心だけは昔から旺盛だった。外の世界にもとても憧れていた。
本当は柵をくぐって林を散歩するだけでなく、木登りだってしてみたかった。動物園だって見てみたかった。周りを気にすることもなく、好きに町の中で食べ歩きもしてみたかった。森などで走り回ってみたいしドレスの汚れを気にすることもなく地面に寝転がって空を仰いでもみたい。大声だって出るのなら出してみたかった。
ずっと両親に叱られるのが怖くて、これ以上家族に嫌われるのが怖くて堪えていただけだ。
「リィー、もしもね、もしお前が家に帰りたくないと言うのならば、俺は反対しない。俺と二人で暮らそう。ちゃんとお前と二人で当面暮らせるくらいの蓄えはある」
「え……」
コルドの口から思いもよらなかったことが出てきた。
大好きな兄と二人で、外の世界に行ける。
リフィルナの表情を見たコルドは苦笑してきた。おそらくリフィルナが何か答える前からすでに答えがわかったのだろう。
「ただもう一度言うけど、イルナはお前に直接危害を加えたかったわけじゃないんだ。それは本当にわかってやって欲しい」
「うん」
コクリと頷くリフィルナを、コルドは嬉しそうに笑みを浮かべて見てきた。
「それはわかった、けど……あのね、コルド兄様と一緒に外の世界へってのは嬉しいけど、私、コルド兄様に負担をかけてまでは嫌」
「負担な訳ないだろう! だいたい俺も息抜きでここへ来るくらいだったしね」
確かにあの家にずっといると息が詰まるというのはリフィルナもわからないではない。リフィルナとしてはそれでも家族の一員であるコルドが羨ましいし、仲良く過ごせるのなら家族皆で過ごしたかったとは思う。だからこそ、リフィルナのために家を出ることに関しては諸手を上げて喜べない。またコルドはこの先も有望だと言われている。それを棒に振って欲しくない。
「とりあえずお前が家へ帰らないのを反対しない理由を言っておきたい」
「理由?」
「証拠があるわけじゃないけど、リィー、お前は多分愛し子なんだと思う」
「愛し子?」
そういえばコルドから精霊の話を教えてもらった時に一度聞いたことがある。
「精霊や幻獣から愛される子のこと?」
「ああ。愛され、そして守られる存在だな」
「私が?」
「現に命だって助かっただろ。多分間違いないと思う」
間違いないと言われてもリフィルナとしてはピンとこない。首を傾げた後に「愛し子だったら何かあるの?」ととりあえず聞いた。
「全ての精霊や幻獣から愛されること自体がすごいことだ。とてつもなく大きな加護を得ているわけだしな。それに強力な力を間接的に得ることにもなる。もし愛し子が望めば国の一つや二つ、簡単に得ることも消滅させることだってできるかもな」
「そ、んな怖い力……私欲しくない」
「あ、ごめん! そういうことも望めばできるかもしれないってだけで、別に愛し子が望まなければ何も起こり得ないよ。要はリフィルナが日々穏やかに過ごしたいと思っているなら、ただ毎日が穏やかに過ぎてくだけだ。もちろん何だって万能じゃないから事件に巻き込まれることだってある。現にその、リィーも、な。でも本当に危なかったリィーが助かったのも、精霊が力を使ってくれたからだ」
「それは、とてもありがたいし嬉しいなとは思うけど……」
「とにかく、そういう力を得られる愛し子は特別な存在だし、国はそんな力を持つ存在を自分の国に欲しいと思うわけだ。リィー。俺はね、だからといって国や両親がお前をただ利用するのを見たくない。かといってそれでもリィーが家にいたいなら仕方がないと思ってる。ただ、帰りたくないなら喜んでそうしようとも思ってるってことだよ」
「コルド兄様……」
「ああ、あともう一つ改めてきちんと言っておきたいことがある」
「きちんと?」
「そうだ。イルナが勘違いしてあんなことをしたり、王族に狙われていると嘘を吐いたのは、お前を襲ったというか、一緒にいたのがイルナの婚約者であるフォルス王子だと思い、嫉妬や怒りに駆られてだ」
「え?」
「フォルス王子とアルディス王子は双子だ。そして噂によるとそっくりらしい」
ふと「俺と兄は全く同じものでできてるんだ。そっくりなんてもんじゃないよ」と言っていたアル、ではなくアルディスの言葉を思い出した。そして胸が痛くなり、心臓が氷に浸けられたように冷え、恐怖に震える。
「もう、王子の話は……」
「でもリィー、お前は王族に狙われてなんていない。むしろ特別な地位を与えられるくらい大切にされてるんだ。アルディス王子は引きこもりだった。だからリィーが特別な子だと知っていたかどうかはわからないけど、少なくとも彼はとてもいい人だったんだろ? 実際アルディス王子は心の優しい方だと俺も聞いたことがある。そんな方が何故お前を襲ったのかは俺にもわからないけど……でも何かわからないか今必死に調べてる。だから、そんなに怯えないで欲しい。いや、多分お前はトラウマになるほど怖かったんだろうけど、俺はお前にそんなトラウマを抱えて欲しくないんだ」
必死になって言ってくれるコルドが嬉しいし、リフィルナとしてもできるのならトラウマを克服したい。実際に一緒に過ごした「アル」はいい人だったのだ。あの時までは。
「ありがとう、コルド兄様。でもまだ当分は私、無理かも……勝手に体が凍り付くの」
「そうだよな、ごめん。いいよ。無理もして欲しくないしな」
コルドがまた微笑み、リフィルナを抱きしめてきた。
「それでリィー、お前は家に帰りたいか?」
家に。
あの屋敷に。
リフィルナは決して活発なタイプではない。庭などで走り回ったりもしなかったし、そもそも引きこもりだ。自分を出すのも少々苦手だし表情だって決して豊かではない。黙っていたら何を考えているのかわからないとよく言われていた。マナーについて煩く言われるようになってからは令嬢らしく、女性らしく振舞えるよう心掛けた。柵をくぐって抜け出すことも、ずいぶんしていなかった。
ただ、好奇心だけは昔から旺盛だった。外の世界にもとても憧れていた。
本当は柵をくぐって林を散歩するだけでなく、木登りだってしてみたかった。動物園だって見てみたかった。周りを気にすることもなく、好きに町の中で食べ歩きもしてみたかった。森などで走り回ってみたいしドレスの汚れを気にすることもなく地面に寝転がって空を仰いでもみたい。大声だって出るのなら出してみたかった。
ずっと両親に叱られるのが怖くて、これ以上家族に嫌われるのが怖くて堪えていただけだ。
「リィー、もしもね、もしお前が家に帰りたくないと言うのならば、俺は反対しない。俺と二人で暮らそう。ちゃんとお前と二人で当面暮らせるくらいの蓄えはある」
「え……」
コルドの口から思いもよらなかったことが出てきた。
大好きな兄と二人で、外の世界に行ける。
リフィルナの表情を見たコルドは苦笑してきた。おそらくリフィルナが何か答える前からすでに答えがわかったのだろう。
「ただもう一度言うけど、イルナはお前に直接危害を加えたかったわけじゃないんだ。それは本当にわかってやって欲しい」
「うん」
コクリと頷くリフィルナを、コルドは嬉しそうに笑みを浮かべて見てきた。
「それはわかった、けど……あのね、コルド兄様と一緒に外の世界へってのは嬉しいけど、私、コルド兄様に負担をかけてまでは嫌」
「負担な訳ないだろう! だいたい俺も息抜きでここへ来るくらいだったしね」
確かにあの家にずっといると息が詰まるというのはリフィルナもわからないではない。リフィルナとしてはそれでも家族の一員であるコルドが羨ましいし、仲良く過ごせるのなら家族皆で過ごしたかったとは思う。だからこそ、リフィルナのために家を出ることに関しては諸手を上げて喜べない。またコルドはこの先も有望だと言われている。それを棒に振って欲しくない。
「とりあえずお前が家へ帰らないのを反対しない理由を言っておきたい」
「理由?」
「証拠があるわけじゃないけど、リィー、お前は多分愛し子なんだと思う」
「愛し子?」
そういえばコルドから精霊の話を教えてもらった時に一度聞いたことがある。
「精霊や幻獣から愛される子のこと?」
「ああ。愛され、そして守られる存在だな」
「私が?」
「現に命だって助かっただろ。多分間違いないと思う」
間違いないと言われてもリフィルナとしてはピンとこない。首を傾げた後に「愛し子だったら何かあるの?」ととりあえず聞いた。
「全ての精霊や幻獣から愛されること自体がすごいことだ。とてつもなく大きな加護を得ているわけだしな。それに強力な力を間接的に得ることにもなる。もし愛し子が望めば国の一つや二つ、簡単に得ることも消滅させることだってできるかもな」
「そ、んな怖い力……私欲しくない」
「あ、ごめん! そういうことも望めばできるかもしれないってだけで、別に愛し子が望まなければ何も起こり得ないよ。要はリフィルナが日々穏やかに過ごしたいと思っているなら、ただ毎日が穏やかに過ぎてくだけだ。もちろん何だって万能じゃないから事件に巻き込まれることだってある。現にその、リィーも、な。でも本当に危なかったリィーが助かったのも、精霊が力を使ってくれたからだ」
「それは、とてもありがたいし嬉しいなとは思うけど……」
「とにかく、そういう力を得られる愛し子は特別な存在だし、国はそんな力を持つ存在を自分の国に欲しいと思うわけだ。リィー。俺はね、だからといって国や両親がお前をただ利用するのを見たくない。かといってそれでもリィーが家にいたいなら仕方がないと思ってる。ただ、帰りたくないなら喜んでそうしようとも思ってるってことだよ」
「コルド兄様……」
「ああ、あともう一つ改めてきちんと言っておきたいことがある」
「きちんと?」
「そうだ。イルナが勘違いしてあんなことをしたり、王族に狙われていると嘘を吐いたのは、お前を襲ったというか、一緒にいたのがイルナの婚約者であるフォルス王子だと思い、嫉妬や怒りに駆られてだ」
「え?」
「フォルス王子とアルディス王子は双子だ。そして噂によるとそっくりらしい」
ふと「俺と兄は全く同じものでできてるんだ。そっくりなんてもんじゃないよ」と言っていたアル、ではなくアルディスの言葉を思い出した。そして胸が痛くなり、心臓が氷に浸けられたように冷え、恐怖に震える。
「もう、王子の話は……」
「でもリィー、お前は王族に狙われてなんていない。むしろ特別な地位を与えられるくらい大切にされてるんだ。アルディス王子は引きこもりだった。だからリィーが特別な子だと知っていたかどうかはわからないけど、少なくとも彼はとてもいい人だったんだろ? 実際アルディス王子は心の優しい方だと俺も聞いたことがある。そんな方が何故お前を襲ったのかは俺にもわからないけど……でも何かわからないか今必死に調べてる。だから、そんなに怯えないで欲しい。いや、多分お前はトラウマになるほど怖かったんだろうけど、俺はお前にそんなトラウマを抱えて欲しくないんだ」
必死になって言ってくれるコルドが嬉しいし、リフィルナとしてもできるのならトラウマを克服したい。実際に一緒に過ごした「アル」はいい人だったのだ。あの時までは。
「ありがとう、コルド兄様。でもまだ当分は私、無理かも……勝手に体が凍り付くの」
「そうだよな、ごめん。いいよ。無理もして欲しくないしな」
コルドがまた微笑み、リフィルナを抱きしめてきた。
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