153 / 203
5Friday
18
しおりを挟む
風紀からも秋にある文化祭で女装コンテストに出場することになったからと言われ、黄馬と慶一はメイク担当として生徒会スペースに駆り出されていた。
と言っても本番ではなく、誰を出場させるかを決めるための女装大会だという。生徒会のメンバーはたまによくわからないことではしゃいでるよなと内心苦笑しながらも、一応歴史あるイベントだと把握しているので、黄馬は快く引き受けてやって来ていた。慶一は少々不満な様子だ。
化粧品会社の御曹司だといえども、メイクに必ずしも詳しいわけではない。
黄馬は化学的な面にわりと興味を持っており、その関係でそこそこは知識がある。一方、慶一は普段からとてつもなく興味がないらしく、今も宏に声をかけられ渋々来たといった感じだ。
それでもあれほど飲み物を淹れることを含め、恐らく料理に関して色々不器用なことを思えば、慶一は驚くほど繊細で丁寧なメイクを施す。最初に睦の顔を担当していたが、とても睦らしい自然な、それでいて美しい仕上がりになっていた。
「うわー俺めっちゃかわいい!」
睦は化粧されることに抵抗ないのか喜んでされていたし、仕上がった後もやたら楽しげだ。睦がされている間、青葉が衣装の調整を担当していたのだが、でき上がった睦を見て「マジかよやべぇ!」とこれまた楽しげで「次、俺な!」とやはり躊躇すらない。
黄馬は宏を仕上げた後、良紀を担当していた。宏はむしろ何もしなくても大丈夫そうでしかなかったのでやりやすかったが、良紀はやりにくさしかなかった。
「何ていうか、ごめんね……?」
「何言ってるんですか。むしろよくこれほど綺麗な化粧できたなと驚いてるくらいです」
微妙な顔で謝ると、良紀は楽しげに笑ってきた。その後は永久だったので非常にやりやすかった。永久自身はぼそりと「……冗談じゃないです」と呟いていた。気持ちは甚だしくわかるので、やはり「ごめんね」と謝る。
「お気になさらず」
今こういうことをさせられても自分は候補になるはずないと踏んでいるのか、永久は淡々とした様子で言い返してきた。一見とてつもなく冷たそうな永久だが、案外優しくて親切でもあるのを知っているので、黄馬はニッコリ微笑んだ。
一方慶一は青葉をやり終えていた。どうやらメイクをしている間にやたらと青葉にちょっかいかけられていたようで、終わった後は妙に疲れている。青葉はひたすら楽しげで、化粧された自分の顔も「マジかよ誰!」とやたらテンションが高い。間違いなく睦のほうが似合っている感じはしたが、青葉もまぁ、良紀ほどは違和感ない、というのだろうか。その後に手掛けた三里のほうが違和感あった。
黄馬的にはかわいらしい顔をしているとは思っていたのだが、どう見ても気持ち悪さはないものの女装した男子だ。慶一が疲れているのもあるかもしれないが、三里に向いていないのだろうなと黄馬はそっと苦笑した。
その三里は化粧を終えた永久を見てとてつもなく真っ赤になっていて、そんなところが何ともおもしろいというかかわいらしい。
「拓実は化粧しなくとも似合うのわかるからもう、無条件で出場候補決定でいいかな」
宏が楽しげに言っている。それを聞いて黄馬はさらに苦笑した。淡々とした表情のまま、心底嫌がる拓実しか頭に浮かばない。
「基久はどうです?」
ニコニコ言ってくる良紀に、だが「基久は……まあ、似合わないだろうねえ」とさすがに宏も苦笑している。確かに整った顔立ちではあるが、女装は似合わないだろうなと黄馬もそっと思った。
ちなみに一般風紀ではあるが見回りメンバーでもある雫と慧は部屋に引きこもっているのか見かけないようだ。連絡を取ろうとしたが別にいいかと判断されたらしい。
「どのみち多分雫さんも慧さんも嫌がるだろうし、あまり女装似合わなさそうです!」
あははとかわいらしく斗真が笑いながら言っている。黄馬もあの二人の顔を思い浮かべながら、確かにあまり似合わないかもだなとそっと笑った。
二人ともとても綺麗な顔立ちをしているのだが、中性的というよりはしっかりした男らしいタイプなので、実際やってみないと何ともいえないが恐らくしっくりしなさそうだと黄馬は思った。
そして斗真は間違いなく一番かわいらしく仕上がる、というか化粧などしなくとも違和感が行方不明なのだが、本人が拒否したので何もしていない。
生徒会メンバーは基本的に皆個性ある性格だが、案外強要してくることはない。ないのだが、中々断りづらい何かはあるので、わりと斗真は勇者かもしれない。
「黄馬さん、何かお手伝いすることはありますか?」
斗真は皆の着替えや飲み物の用意など、諸々の手伝いすることが嬉しいようで、イキイキしながら黄馬にも聞いてきた。
「ううん、大丈夫だよ。ありがとうね」
「はい!」
嬉しそうに返事した後、斗真は良紀に今度は話しかけに行った。
「ああ、黄馬と慶一も化粧とか、してね」
そこへ宏がニコニコやってくる。
「え?」
「……は?」
何を、といった風に黄馬は妙に息の合った形で慶一と共に戸惑いを見せた。
「だって絶対二人とも似合うし。見たいなぁ。もちろんやってくれるんだよね」
宏は決して命令していない。むしろニコニコ微笑んでいて言い方も穏やかだ。
それだというのに、なぜこうも断りづらい気しか、しないのだろうかと黄馬は内心苦笑した。恐らく慶一も同じように思っているだろう。
結局嫌だと言えずに仕方なく、黄馬と慶一はお互い化粧をし合った。自分でしてもいいのだが、気持ち的に自分の顔に自分で化粧したいと思えなかった。それにお互いし合うならまだ喋りながら、笑いながらできるので、気を紛らわせられる。
「慶一はあまり手を加えなくてもいい感じになるよ」
「……それ別に嬉しくないけど……。兄さんは、その……」
黄馬の顔に化粧を施していきながら、慶一が言葉を詰まらせる。
ああ、もしかしたら救い難い見た目になっているのかもしれないな。
黄馬はまた内心苦笑した。
二人でやり合っていると、青葉が近づいてきて「すげー癒しの光景……ヤべぇ」などわけわからないことを言っている。意味がわからないと、恋人であるはずの慶一も思ったようでハッキリ「意味がわからない」とそっけなく青葉に告げた。
「何で! だってすげー二人で塗り合ってんのかわいいし癒されるし、そんで何か色っぽい!」
「……ますますわかるか……! ちょっとあっち行ってて」
慶一がムッとしたように言っているものの、耳が少し赤くなっているのに気づき、黄馬は微笑ましくなった。
しばらくしてようやく化粧を終えた。千鶴と斗真を除いた、今いるメンバーたちにもやり終えているため、二人はメイク道具を片づけ出す。瑠生が出かけていてここにいないことを、黄馬は少しだけホッとしていた。こういうことを瑠生はしたがらないだろうし、何より今の自分を見られたくない。
そんなことを思っていると、いつの間に帰ってきていたのか、気づけば瑠生が側にいた。
「え、いつ……」
いつ戻ってきたのと言おうとしてハッとなり、黄馬は顔を逸らした。瑠生は唖然としたように黄馬を見ていた。
慶一がしてくれた化粧の様子を見てみたいと思うものの、それが自分の顔だと思うと微妙な気持ちになり、黄馬はまだ鏡を見ていなかった。
別に慶一の腕は疑っていない。それどころかメイクアップアーティストを目指しても成功するのではないかなどと、兄の欲目もプラスされているが、思っている。だが素材が素材だけに恐らく微妙な結果になっていると黄馬は思っていた。顔がとても整っている良紀や三里ですら違和感を覚えるのだ。慶一の反応も戸惑った様子だったし、普通の、というか地味な顔立ちの自分はさぞ何ともいえない様子になっているのだろうと思う。
男なので別にそれで構わないのだが、だからといって瑠生にはさすがに見られたくないと思っていたので、つい顔を逸らした。
その瑠生はなぜか言葉を詰まらせた後、黄馬の手をつかみ無言で辺りを見渡してから何かをもつかむと、生徒会共有スペースから黄馬を連れ出してきた。
一体何事かと思っていると「……化粧……落として」と、とてつもなく不機嫌そうな声で瑠生が呟いてきた。先ほどつかんでいたものはどうやらクレンジングのようだ。トイレへ連れ込まれると、有無を言わさずそのクレンジングを渡された。
そこまで酷いのかと黄馬がさすがに少々切なく思っていると「他のやつに絶対見せるな」と瑠生がつけ加えてくる。
「え?」
「そんな顔、他のヤツが見たらどうなると思ってるの? というか絶対見せたくないから今すぐ落として」
瑠生の言葉を聞いて、黄馬は怪訝に思った。どうにも不可解な反応すぎて何だろうと思いつつ、どのみち化粧を落とせるならそちらのほうが黄馬としてもありがたい。せっかく慶一がしてくれたのにごめんねと心の中で謝りながら、快く引き受ける。
洗面所でようやく自分の顔を見た。
「……誰」
そして黄馬はますます唖然とすることになった。
生徒会共有スペースでは青葉が「黄馬先輩信じらんねーくらい、まじきれーだったよな」とニヤニヤ言って慶一にジロリと睨まれていた。
「……まあ本当に俺も何も言えなかったけど……」
慶一は睨みつつもぼそりと呟く。兄のことを日頃から天使だと思っていたが、あれほど化粧映えする顔だとまでは思っていなかった。そして慶一は改めて自分の兄は間違いなく天使だ、との思いを強くしていた。
と言っても本番ではなく、誰を出場させるかを決めるための女装大会だという。生徒会のメンバーはたまによくわからないことではしゃいでるよなと内心苦笑しながらも、一応歴史あるイベントだと把握しているので、黄馬は快く引き受けてやって来ていた。慶一は少々不満な様子だ。
化粧品会社の御曹司だといえども、メイクに必ずしも詳しいわけではない。
黄馬は化学的な面にわりと興味を持っており、その関係でそこそこは知識がある。一方、慶一は普段からとてつもなく興味がないらしく、今も宏に声をかけられ渋々来たといった感じだ。
それでもあれほど飲み物を淹れることを含め、恐らく料理に関して色々不器用なことを思えば、慶一は驚くほど繊細で丁寧なメイクを施す。最初に睦の顔を担当していたが、とても睦らしい自然な、それでいて美しい仕上がりになっていた。
「うわー俺めっちゃかわいい!」
睦は化粧されることに抵抗ないのか喜んでされていたし、仕上がった後もやたら楽しげだ。睦がされている間、青葉が衣装の調整を担当していたのだが、でき上がった睦を見て「マジかよやべぇ!」とこれまた楽しげで「次、俺な!」とやはり躊躇すらない。
黄馬は宏を仕上げた後、良紀を担当していた。宏はむしろ何もしなくても大丈夫そうでしかなかったのでやりやすかったが、良紀はやりにくさしかなかった。
「何ていうか、ごめんね……?」
「何言ってるんですか。むしろよくこれほど綺麗な化粧できたなと驚いてるくらいです」
微妙な顔で謝ると、良紀は楽しげに笑ってきた。その後は永久だったので非常にやりやすかった。永久自身はぼそりと「……冗談じゃないです」と呟いていた。気持ちは甚だしくわかるので、やはり「ごめんね」と謝る。
「お気になさらず」
今こういうことをさせられても自分は候補になるはずないと踏んでいるのか、永久は淡々とした様子で言い返してきた。一見とてつもなく冷たそうな永久だが、案外優しくて親切でもあるのを知っているので、黄馬はニッコリ微笑んだ。
一方慶一は青葉をやり終えていた。どうやらメイクをしている間にやたらと青葉にちょっかいかけられていたようで、終わった後は妙に疲れている。青葉はひたすら楽しげで、化粧された自分の顔も「マジかよ誰!」とやたらテンションが高い。間違いなく睦のほうが似合っている感じはしたが、青葉もまぁ、良紀ほどは違和感ない、というのだろうか。その後に手掛けた三里のほうが違和感あった。
黄馬的にはかわいらしい顔をしているとは思っていたのだが、どう見ても気持ち悪さはないものの女装した男子だ。慶一が疲れているのもあるかもしれないが、三里に向いていないのだろうなと黄馬はそっと苦笑した。
その三里は化粧を終えた永久を見てとてつもなく真っ赤になっていて、そんなところが何ともおもしろいというかかわいらしい。
「拓実は化粧しなくとも似合うのわかるからもう、無条件で出場候補決定でいいかな」
宏が楽しげに言っている。それを聞いて黄馬はさらに苦笑した。淡々とした表情のまま、心底嫌がる拓実しか頭に浮かばない。
「基久はどうです?」
ニコニコ言ってくる良紀に、だが「基久は……まあ、似合わないだろうねえ」とさすがに宏も苦笑している。確かに整った顔立ちではあるが、女装は似合わないだろうなと黄馬もそっと思った。
ちなみに一般風紀ではあるが見回りメンバーでもある雫と慧は部屋に引きこもっているのか見かけないようだ。連絡を取ろうとしたが別にいいかと判断されたらしい。
「どのみち多分雫さんも慧さんも嫌がるだろうし、あまり女装似合わなさそうです!」
あははとかわいらしく斗真が笑いながら言っている。黄馬もあの二人の顔を思い浮かべながら、確かにあまり似合わないかもだなとそっと笑った。
二人ともとても綺麗な顔立ちをしているのだが、中性的というよりはしっかりした男らしいタイプなので、実際やってみないと何ともいえないが恐らくしっくりしなさそうだと黄馬は思った。
そして斗真は間違いなく一番かわいらしく仕上がる、というか化粧などしなくとも違和感が行方不明なのだが、本人が拒否したので何もしていない。
生徒会メンバーは基本的に皆個性ある性格だが、案外強要してくることはない。ないのだが、中々断りづらい何かはあるので、わりと斗真は勇者かもしれない。
「黄馬さん、何かお手伝いすることはありますか?」
斗真は皆の着替えや飲み物の用意など、諸々の手伝いすることが嬉しいようで、イキイキしながら黄馬にも聞いてきた。
「ううん、大丈夫だよ。ありがとうね」
「はい!」
嬉しそうに返事した後、斗真は良紀に今度は話しかけに行った。
「ああ、黄馬と慶一も化粧とか、してね」
そこへ宏がニコニコやってくる。
「え?」
「……は?」
何を、といった風に黄馬は妙に息の合った形で慶一と共に戸惑いを見せた。
「だって絶対二人とも似合うし。見たいなぁ。もちろんやってくれるんだよね」
宏は決して命令していない。むしろニコニコ微笑んでいて言い方も穏やかだ。
それだというのに、なぜこうも断りづらい気しか、しないのだろうかと黄馬は内心苦笑した。恐らく慶一も同じように思っているだろう。
結局嫌だと言えずに仕方なく、黄馬と慶一はお互い化粧をし合った。自分でしてもいいのだが、気持ち的に自分の顔に自分で化粧したいと思えなかった。それにお互いし合うならまだ喋りながら、笑いながらできるので、気を紛らわせられる。
「慶一はあまり手を加えなくてもいい感じになるよ」
「……それ別に嬉しくないけど……。兄さんは、その……」
黄馬の顔に化粧を施していきながら、慶一が言葉を詰まらせる。
ああ、もしかしたら救い難い見た目になっているのかもしれないな。
黄馬はまた内心苦笑した。
二人でやり合っていると、青葉が近づいてきて「すげー癒しの光景……ヤべぇ」などわけわからないことを言っている。意味がわからないと、恋人であるはずの慶一も思ったようでハッキリ「意味がわからない」とそっけなく青葉に告げた。
「何で! だってすげー二人で塗り合ってんのかわいいし癒されるし、そんで何か色っぽい!」
「……ますますわかるか……! ちょっとあっち行ってて」
慶一がムッとしたように言っているものの、耳が少し赤くなっているのに気づき、黄馬は微笑ましくなった。
しばらくしてようやく化粧を終えた。千鶴と斗真を除いた、今いるメンバーたちにもやり終えているため、二人はメイク道具を片づけ出す。瑠生が出かけていてここにいないことを、黄馬は少しだけホッとしていた。こういうことを瑠生はしたがらないだろうし、何より今の自分を見られたくない。
そんなことを思っていると、いつの間に帰ってきていたのか、気づけば瑠生が側にいた。
「え、いつ……」
いつ戻ってきたのと言おうとしてハッとなり、黄馬は顔を逸らした。瑠生は唖然としたように黄馬を見ていた。
慶一がしてくれた化粧の様子を見てみたいと思うものの、それが自分の顔だと思うと微妙な気持ちになり、黄馬はまだ鏡を見ていなかった。
別に慶一の腕は疑っていない。それどころかメイクアップアーティストを目指しても成功するのではないかなどと、兄の欲目もプラスされているが、思っている。だが素材が素材だけに恐らく微妙な結果になっていると黄馬は思っていた。顔がとても整っている良紀や三里ですら違和感を覚えるのだ。慶一の反応も戸惑った様子だったし、普通の、というか地味な顔立ちの自分はさぞ何ともいえない様子になっているのだろうと思う。
男なので別にそれで構わないのだが、だからといって瑠生にはさすがに見られたくないと思っていたので、つい顔を逸らした。
その瑠生はなぜか言葉を詰まらせた後、黄馬の手をつかみ無言で辺りを見渡してから何かをもつかむと、生徒会共有スペースから黄馬を連れ出してきた。
一体何事かと思っていると「……化粧……落として」と、とてつもなく不機嫌そうな声で瑠生が呟いてきた。先ほどつかんでいたものはどうやらクレンジングのようだ。トイレへ連れ込まれると、有無を言わさずそのクレンジングを渡された。
そこまで酷いのかと黄馬がさすがに少々切なく思っていると「他のやつに絶対見せるな」と瑠生がつけ加えてくる。
「え?」
「そんな顔、他のヤツが見たらどうなると思ってるの? というか絶対見せたくないから今すぐ落として」
瑠生の言葉を聞いて、黄馬は怪訝に思った。どうにも不可解な反応すぎて何だろうと思いつつ、どのみち化粧を落とせるならそちらのほうが黄馬としてもありがたい。せっかく慶一がしてくれたのにごめんねと心の中で謝りながら、快く引き受ける。
洗面所でようやく自分の顔を見た。
「……誰」
そして黄馬はますます唖然とすることになった。
生徒会共有スペースでは青葉が「黄馬先輩信じらんねーくらい、まじきれーだったよな」とニヤニヤ言って慶一にジロリと睨まれていた。
「……まあ本当に俺も何も言えなかったけど……」
慶一は睨みつつもぼそりと呟く。兄のことを日頃から天使だと思っていたが、あれほど化粧映えする顔だとまでは思っていなかった。そして慶一は改めて自分の兄は間違いなく天使だ、との思いを強くしていた。
0
あなたにおすすめの小説
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
あの日、北京の街角で
ゆまは なお
BL
5年前、一度だけ体を交わした彼が、通訳として出張に同行するーーー。
元留学生×駐在員。年下攻め。再会もの。
北京に留学していた上野孝弘は駐在員の高橋祐樹と街中で出会い、突然のアクシデントにより、その場で通訳を頼まれる。その後も友人としてつき合いが続くうちに、孝弘は祐樹に惹かれていくが、半年間の研修で来ていた祐樹の帰国予定が近づいてくる。
孝弘の告白は断られ、祐樹は逃げるように連絡を絶ってしまう。
その5年後、祐樹は中国出張に同行するコーディネーターとして孝弘と再会する。
3週間の出張に同行すると聞き、気持ちが波立つ祐樹に、大人になった孝弘が迫ってきて……?
2016年に発表した作品の改訂版。他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる