41 / 45
41話
しおりを挟む
他愛もない話は楽しい。一時期そんな話すらできなくなっていた分、余計に楽しいと日陽は思った。ふんわりした気分になったり、きゅんとしたり、照れたり。
その流れで思い切って「ところで、今からお前ん家、行っていい?」とハッキリ言い切ると、ひたすらジュースを飲んでいた那月が目に見えて固まっているのがわかった。やはり気のせいじゃないのだろうなと日陽は理解した。キス以外してこないのもたまたまではないのだろう。
理解しても、那月の日陽への気持ちを疑うことはない。その点は楽というか、大好きなのだといつも全力で示してくれる那月がありがたいと思う。
多分、またどうでもいいことか、那月独特の考えか何かで悩んでいるのだろうと日陽は内心ため息ついた。あと、それなりに気合を入れて「家に行っていいか」と言ったものだから、固まられると切ないというか、何というか気恥ずかしい。一人で「週末エッチだ」と気合を入れて空回る図は居たたまれない。
「……嫌ならいい」
「ち、違うんだ、嫌とかじゃなくて……」
ひたすら抱かれていた時のようにかなり深刻そうなら日陽も全力で「どうしたんだ」と聞くが、さすがに四六時中那月に何かありそうだと思うたび聞いていたら、ただの煩いやつだろうと日陽は思う。だからとりあえず引くと、那月が焦ったように否定してきた。だが言いかけても言い淀んでいる。
駅に着いたが、構わずそのまま家へ帰るためのホームへ向かう。途中でいつの間にか飲み終えていたらしい那月が紙パックをゴミ箱へ捨てていた。
家へ行けないなら、駅前で過ごすかいくつか電車に乗って街へ向かってもよかったが、そういう気分でもない。こういう場合はお互い近所だと便利だなとそして思う。那月の家へ行こうが行くまいが最寄駅は同じなので話途中でも構わずホームで電車を待てるし、来た電車に心置きなく乗れる。
部活が終わった後のこの時間は、サラリーマンたちと重なるのかそれなりに車内は混んでいる。そんな中で先ほどの話はしにくい。かといってせっかく他愛もない話は楽しかったし怒っているわけでもないので、日陽は何もなかったかのようにどうでもいい話をした。
「で、そん時俺な――」
「日陽」
話の途中で那月が名前を呼んできた。本当にどうでもいいような話ではあったので中断されても気にならず、日陽は「何」と那月を見る。
「俺、俺……お前家に連れ込んだらそのままな、またひたすらヤっ……むぐ」
「ひたすらヤベーくらい難しいゲームとかな! わかるわかる」
日陽は咄嗟に那月の口を手で塞いだ後で慌てて離し、誰も聞いていないにしてもとりあえず誤魔化すように言ってから那月をジロリと睨んだ。ひたすらヤる、とでも言う気だったのだろうか。こんな公共の場で。
「お前、ざけんな。こんな人多いとこで何言う気だよ、ちょっと後にしろ」
そっと囁くと、那月は少しだけ赤くなりながらもコクリと頷いてきた。とりあえず赤くなるのも止めて欲しいと思いつつも、かわいいと思ってしまうのはどうしようもない。日陽も男だ。
あと、本当に「ひたすらヤる」と言うつもりだったのならとつい思ってしまうと、どうにもドキドキしてくる。日陽はそれこそひたすら違うことを考えるようにした。
最寄り駅へ着くと暫くはまだ無言のままだったが、歩きながら日陽はようやく切り出した。
「で、何て?」
「え?」
「さっき言いかけて俺が止めた……」
「……ああ。その……俺、自分がすごい情けないから本当は日陽に言いたくないんだけど……」
「ああ、うん。……あの時みたいな深刻なやつじゃないなら、無理に言わなくていいぞ」
そういうことは日陽にもある。
「でも、言わないと伝わらないし……」
「お前のセリフとは思えないな」
「もう。日陽、ちょっとだけ黙ってて」
先ほどまで元気がなさそうだった那月は、ようやく笑いながら殴るふりをしてきた。日陽も笑って頷く。
「その、俺の家に連れ込んだらね、俺絶対日陽としたくなる。すごいヤりたくなる。……で、またひたすらヤってばっかになったり閉じ込めたいとか思うようになったらどうしようって思ったらね、その……セックスするのちょっと怖くて……」
ふんふん、と聞いていた日陽は思わず顔が熱くなった。日陽からしたらこれもまるで熱烈な告白をされているように聞こえる。
「……だからその、家へ呼べなくて……」
「……だから最近全然俺としなかったってこと?」
「あー……うん……。日陽が好き過ぎて、また俺、おかしなことになったらどうしようって思ったら尻込みしちゃって」
こいつはほんとに。
日陽は呆れつつも正直嬉しくもあった。すぐにマイナスなことを考えつつもひたすら自分厨な恋人。そんなの愛しいに決まっている。
「あの時みたいなのにはならないよ、那月は」
「……何で」
「だってヤキモチ妬きながらもさ、もういいだろってくらい発散してるし、こうやって情けないから言いたくないって言いながらも気持ち、伝えてくれてる」
「あ……うん、何か日陽に言わないことに罪悪感とかすら感じて」
「だから、大丈夫」
日陽が笑って大丈夫だと言うと、那月は嬉しそうに日陽を見てくる。その様子がまたかわいいなと思いながら、日陽はもう一度同じセリフを言った。
「ところで、今からお前ん家、行っていい?」
那月は今度は嬉しそうな顔のまま「うん」と頷いてきた。あれほど何度も那月の家に行き、そしてひたすら絡み合っていたというのに、妙に久しぶりな感じがする。
家へ入ると、相変わらず家の中はシンとしていた。那月は慣れているのかもしれないが、やはり毎日ひたすらこんなだと寂しいなと日陽は思う。普段は日陽も親が煩いと思ったりするが、ずっと誰もいない家で一人は寂しい。
「今日も親、遅いのか」
「っていうか、出張でいないよ」
「え、そうなのか?」
高校生の子どもを一人にして出張で両親ともにいないということってあるのだろうかと思わず日陽は驚いてしまう。だが那月は珍しいことでもないような様子だ。今まで何となく仕事で帰ってくるのが遅いだけだと思っていたが、出張なんて思いつきもしなかった。
「……俺、泊まってこうか?」
別にたまたま来ただけの日陽が泊っていこうが、出張がよくあるならなんの足しにもならないかもしれないと思いながらも口にしていた。すると那月が目を見開いてきた。
「ま、まじで……? そ、そんなのほんとに監禁しちゃうかもだよ……?」
今まで泊まったことはそういえばなかった。だがそれにそんな反応をするのか、とむしろ日陽は笑ってしまった。
その流れで思い切って「ところで、今からお前ん家、行っていい?」とハッキリ言い切ると、ひたすらジュースを飲んでいた那月が目に見えて固まっているのがわかった。やはり気のせいじゃないのだろうなと日陽は理解した。キス以外してこないのもたまたまではないのだろう。
理解しても、那月の日陽への気持ちを疑うことはない。その点は楽というか、大好きなのだといつも全力で示してくれる那月がありがたいと思う。
多分、またどうでもいいことか、那月独特の考えか何かで悩んでいるのだろうと日陽は内心ため息ついた。あと、それなりに気合を入れて「家に行っていいか」と言ったものだから、固まられると切ないというか、何というか気恥ずかしい。一人で「週末エッチだ」と気合を入れて空回る図は居たたまれない。
「……嫌ならいい」
「ち、違うんだ、嫌とかじゃなくて……」
ひたすら抱かれていた時のようにかなり深刻そうなら日陽も全力で「どうしたんだ」と聞くが、さすがに四六時中那月に何かありそうだと思うたび聞いていたら、ただの煩いやつだろうと日陽は思う。だからとりあえず引くと、那月が焦ったように否定してきた。だが言いかけても言い淀んでいる。
駅に着いたが、構わずそのまま家へ帰るためのホームへ向かう。途中でいつの間にか飲み終えていたらしい那月が紙パックをゴミ箱へ捨てていた。
家へ行けないなら、駅前で過ごすかいくつか電車に乗って街へ向かってもよかったが、そういう気分でもない。こういう場合はお互い近所だと便利だなとそして思う。那月の家へ行こうが行くまいが最寄駅は同じなので話途中でも構わずホームで電車を待てるし、来た電車に心置きなく乗れる。
部活が終わった後のこの時間は、サラリーマンたちと重なるのかそれなりに車内は混んでいる。そんな中で先ほどの話はしにくい。かといってせっかく他愛もない話は楽しかったし怒っているわけでもないので、日陽は何もなかったかのようにどうでもいい話をした。
「で、そん時俺な――」
「日陽」
話の途中で那月が名前を呼んできた。本当にどうでもいいような話ではあったので中断されても気にならず、日陽は「何」と那月を見る。
「俺、俺……お前家に連れ込んだらそのままな、またひたすらヤっ……むぐ」
「ひたすらヤベーくらい難しいゲームとかな! わかるわかる」
日陽は咄嗟に那月の口を手で塞いだ後で慌てて離し、誰も聞いていないにしてもとりあえず誤魔化すように言ってから那月をジロリと睨んだ。ひたすらヤる、とでも言う気だったのだろうか。こんな公共の場で。
「お前、ざけんな。こんな人多いとこで何言う気だよ、ちょっと後にしろ」
そっと囁くと、那月は少しだけ赤くなりながらもコクリと頷いてきた。とりあえず赤くなるのも止めて欲しいと思いつつも、かわいいと思ってしまうのはどうしようもない。日陽も男だ。
あと、本当に「ひたすらヤる」と言うつもりだったのならとつい思ってしまうと、どうにもドキドキしてくる。日陽はそれこそひたすら違うことを考えるようにした。
最寄り駅へ着くと暫くはまだ無言のままだったが、歩きながら日陽はようやく切り出した。
「で、何て?」
「え?」
「さっき言いかけて俺が止めた……」
「……ああ。その……俺、自分がすごい情けないから本当は日陽に言いたくないんだけど……」
「ああ、うん。……あの時みたいな深刻なやつじゃないなら、無理に言わなくていいぞ」
そういうことは日陽にもある。
「でも、言わないと伝わらないし……」
「お前のセリフとは思えないな」
「もう。日陽、ちょっとだけ黙ってて」
先ほどまで元気がなさそうだった那月は、ようやく笑いながら殴るふりをしてきた。日陽も笑って頷く。
「その、俺の家に連れ込んだらね、俺絶対日陽としたくなる。すごいヤりたくなる。……で、またひたすらヤってばっかになったり閉じ込めたいとか思うようになったらどうしようって思ったらね、その……セックスするのちょっと怖くて……」
ふんふん、と聞いていた日陽は思わず顔が熱くなった。日陽からしたらこれもまるで熱烈な告白をされているように聞こえる。
「……だからその、家へ呼べなくて……」
「……だから最近全然俺としなかったってこと?」
「あー……うん……。日陽が好き過ぎて、また俺、おかしなことになったらどうしようって思ったら尻込みしちゃって」
こいつはほんとに。
日陽は呆れつつも正直嬉しくもあった。すぐにマイナスなことを考えつつもひたすら自分厨な恋人。そんなの愛しいに決まっている。
「あの時みたいなのにはならないよ、那月は」
「……何で」
「だってヤキモチ妬きながらもさ、もういいだろってくらい発散してるし、こうやって情けないから言いたくないって言いながらも気持ち、伝えてくれてる」
「あ……うん、何か日陽に言わないことに罪悪感とかすら感じて」
「だから、大丈夫」
日陽が笑って大丈夫だと言うと、那月は嬉しそうに日陽を見てくる。その様子がまたかわいいなと思いながら、日陽はもう一度同じセリフを言った。
「ところで、今からお前ん家、行っていい?」
那月は今度は嬉しそうな顔のまま「うん」と頷いてきた。あれほど何度も那月の家に行き、そしてひたすら絡み合っていたというのに、妙に久しぶりな感じがする。
家へ入ると、相変わらず家の中はシンとしていた。那月は慣れているのかもしれないが、やはり毎日ひたすらこんなだと寂しいなと日陽は思う。普段は日陽も親が煩いと思ったりするが、ずっと誰もいない家で一人は寂しい。
「今日も親、遅いのか」
「っていうか、出張でいないよ」
「え、そうなのか?」
高校生の子どもを一人にして出張で両親ともにいないということってあるのだろうかと思わず日陽は驚いてしまう。だが那月は珍しいことでもないような様子だ。今まで何となく仕事で帰ってくるのが遅いだけだと思っていたが、出張なんて思いつきもしなかった。
「……俺、泊まってこうか?」
別にたまたま来ただけの日陽が泊っていこうが、出張がよくあるならなんの足しにもならないかもしれないと思いながらも口にしていた。すると那月が目を見開いてきた。
「ま、まじで……? そ、そんなのほんとに監禁しちゃうかもだよ……?」
今まで泊まったことはそういえばなかった。だがそれにそんな反応をするのか、とむしろ日陽は笑ってしまった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
ハルとアキ
花町 シュガー
BL
『嗚呼、秘密よ。どうかもう少しだけ一緒に居させて……』
双子の兄、ハルの婚約者がどんな奴かを探るため、ハルのふりをして学園に入学するアキ。
しかし、その婚約者はとんでもない奴だった!?
「あんたにならハルをまかせてもいいかなって、そう思えたんだ。
だから、さよならが来るその時までは……偽りでいい。
〝俺〟を愛してーー
どうか気づいて。お願い、気づかないで」
----------------------------------------
【目次】
・本編(アキ編)〈俺様 × 訳あり〉
・各キャラクターの今後について
・中編(イロハ編)〈包容力 × 元気〉
・リクエスト編
・番外編
・中編(ハル編)〈ヤンデレ × ツンデレ〉
・番外編
----------------------------------------
*表紙絵:たまみたま様(@l0x0lm69) *
※ 笑いあり友情あり甘々ありの、切なめです。
※心理描写を大切に書いてます。
※イラスト・コメントお気軽にどうぞ♪
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる