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22話
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少しずつ、少しずつ何かがまるで砂でできた城が崩れていくかのように、だが砂時計のように静かにさらさらと流れ崩れている気がする。ただ、それは全くもって那月の中だけのことで、日陽は関係ない。たまに八つ当たりのように「気を使ってくれたらいいのに」などと思ったりもするが、自分勝手でしかない考えだと那月もわかっている。自分でも、何故こうも安心できないのかわからない。
部活の休憩時間に、那月はいつも練習では組むことの多い相手に聞いてみた。
「夏川ってさ、つき合ってる相手と上手くいってるのにひたすら不安になることってある?」
「……彼女いねーよ」
「あー悪い」
微妙な顔してきたので謝ったら余計微妙な顔された。男前な顔しているし、実際人気ありそうなので普通にいると思い込んでいたようだ。
「謝られると何か切なくなるからやめろ」
「俺、てっきりいると思って。結構女子から何か言われてなかった?」
「知らね。言うならもっとガンガン言ってくんねーとわからねえし。こないだもチラチラ見てくるから何だろって思ってたら『翼くんってやっぱ涼くんとそっくりだね』だってさ。そりゃ双子だからな!」
ムッとしながら言っているのが何となくおかしくて、那月は笑いながら「がっかりした?」と聞いた。
「がっかりっつーか、こいつまさか涼のこと好きなんじゃ……って、あーうん、がっかりした!」
「? お兄さんのこと好きなのが嫌なのか? その子のこと気になってたとか? もしくはブラコン?」
「ブラコンじゃねーよ……!」
「あ、でも夏川のクラスメイトが前に通りかかった時そんなこと言ってからかってなかったっけ」
「かっ、からかわれてねーっつーの……!」
翼はひたすらムッとしながらも顔を赤らめている。ああ、これは確かにからかい甲斐のある……と那月は生温い気持ちでおかしく思いつつも流しておいた。
「俺一人っ子だからあんまり兄弟とかの感覚わからないんだよな。やっぱりいいもの?」
ニコニコ聞けば、今度はポカンとした後に少し困ったような顔しながら答えてきた。
「俺の場合は一卵性の双子だから何つーか、また違うかも? 他の兄弟いるヤツらが一人っ子のがいいよなとか言ったりしてんのは聞いたことあるから何ともだけど……俺は、まぁその、うん、よかったなって思う」
「そっか」
那月は静かに微笑んだ。翼は何故かますます困ったような顔している。
日陽も一人っ子ではある。ただ、昔から日陽は「智充とはある意味兄弟みたいなもんだし」などと言っていた。
「何かさ、困ったこととかキツいことあってもその、自分は大丈夫だって思える安心感とかある」
「え?」
安心感、と聞いて那月は改めて翼を見た。
「俺んとこは母親もわりとうちにいたってのもあるかもだけどさ、何かあっても絶対周りには誰かいて、何だろ、支えてくれる的な信頼感とかそういうの? つか俺何言ってんだろ、もう忘れろ」
「あはは、わかった、忘れる。でもありがとう」
少し居心地悪そうに赤くなっている翼に、那月はニッコリ笑いかけた。
家へ帰ってからとりあえずシャワーを浴び、那月は部屋のベッドに寝転がる。
……今日から確か母さんも出張だって言ってたっけな。
父親はここ数日仕事でいない。母親はあまり出張で家を空けることは多くないが、全くないというわけでもない。家に数日一人になることもたまに発生する。
小学生の頃はさすがに母親は夜にはいてくれたし、仕事であまり家にいないという以外は二人とも那月を大事にしてくれているのは小さな頃から把握している。むしろその分、一緒にいる時はとても甘やかされたように思う。親が不在気味だと「自分は望まれてない」「生まれてきてはだめだったのだ」などといったネガティブな過剰反応を起こしやすいと何故か思われがちで、それが嫌なので周りには親が忙しくて家にいないとはあまり口にしない。かわいそうな子だと思われるのは昔からまっぴらだし、まず自分自身がかわいそうだと思っていない。仕事が大事でありながらも、那月のことも当然のように大事にしてくれているというのにかわいそうなわけがない。
「何だろ、支えてくれる的な信頼感とかそういうの?」
ふと翼が言っていた言葉が浮かんだ。安心感や信頼感か、と那月は呟く。それはどういう風なものなのだろう。
例えば授業参観に出られないことをもの凄く申し訳なさそうに謝る両親に「大丈夫だよ」と笑って頷くこととはまた違うのだろうか。一人で何でもできるよというところを頑張って親に見せ「すごいね」と褒めてもらったりする時とも違うのだろうか。
そしてその安心感や信頼感というものを、兄弟で得られるということは、もしかしたら日陽と智充もそういったものを感じ合ったりしているのだろうか。那月の中で砂がサラサラと崩れていくような感覚が拭えないのは、日陽とそういったものを築き合えないからなのだろうか。
「……何で」
黒くて苦しい何かが込み上げてくる。
大好きなのに。
とても日陽が大好きなのに、何故自分には得られないのか。日陽は悪くない。ということは自分に何かが足りないのだろうか。
足りなかったとしても、それが何かわからない上に、日陽に聞いてみたくても何をどう聞けばいいかもわからない。おまけにそれを聞くには、自分のこの真っ黒な感情を説明しなくてはならないような気がする。
それだけは絶対に知られなくない。知られたらきっと嫌われる。
那月は顔をシーツに押しつけた。小さなうめき声が漏れる。
深くため息ついてから濡れた顔を少し上げると、目についた相変わらず微妙な様子の小さなぬいぐるみをつかむ。
「お前が運ぶ微妙なツキってどんなだよ」
思わずそんなことを話しかけていた。もちろん当然ではあるが「ツキくん」は生温い顔を那月に向けたままだ。微妙でもいいから、このどうしようもない黒いものを少しでも払えるような何かを運んで欲しいと那月はぼんやり思った。
今までつき合ってきた相手に対してこんな風に思ったことはない。それだけ日陽が大好きなのと、そして日陽と智充の仲が嫌で堪らないのだろうと思う。
嫌、というか……俺はきっと、羨ましいんだろうな。
手に入ったようでいて、どこかつかみきれていないと感じるのは、きっと日陽と智充の絆のようなものをかもしれない。これから築いていけばいいのだろう。だが築いている間、日陽と智充の絆も同じだけ深まる気がしてしまう。
もちろん、あの二人に恋愛感情はないとは再三自分の中でも何度も言っている。頭ではわかっている。ただ感情面でどうしようもない。
……それなら……。
ふと那月は思った。それなら日陽とたくさん体を繋げばいいのではないだろうか。体を繋ぐ行為こそ、那月と日陽だけの特権とでもいうのだろうか。日陽と智充が深めることのない行為だ。もっともっと日陽とすれば、それだけ安心感とかも得られるのではないだろうか。現に日陽とセックスをしている時、那月はとても満たされたような気持になる。
ああ、きっとそうだ。
那月は涙で濡れた目を細め、ぬいぐるみに笑いかけた。
部活の休憩時間に、那月はいつも練習では組むことの多い相手に聞いてみた。
「夏川ってさ、つき合ってる相手と上手くいってるのにひたすら不安になることってある?」
「……彼女いねーよ」
「あー悪い」
微妙な顔してきたので謝ったら余計微妙な顔された。男前な顔しているし、実際人気ありそうなので普通にいると思い込んでいたようだ。
「謝られると何か切なくなるからやめろ」
「俺、てっきりいると思って。結構女子から何か言われてなかった?」
「知らね。言うならもっとガンガン言ってくんねーとわからねえし。こないだもチラチラ見てくるから何だろって思ってたら『翼くんってやっぱ涼くんとそっくりだね』だってさ。そりゃ双子だからな!」
ムッとしながら言っているのが何となくおかしくて、那月は笑いながら「がっかりした?」と聞いた。
「がっかりっつーか、こいつまさか涼のこと好きなんじゃ……って、あーうん、がっかりした!」
「? お兄さんのこと好きなのが嫌なのか? その子のこと気になってたとか? もしくはブラコン?」
「ブラコンじゃねーよ……!」
「あ、でも夏川のクラスメイトが前に通りかかった時そんなこと言ってからかってなかったっけ」
「かっ、からかわれてねーっつーの……!」
翼はひたすらムッとしながらも顔を赤らめている。ああ、これは確かにからかい甲斐のある……と那月は生温い気持ちでおかしく思いつつも流しておいた。
「俺一人っ子だからあんまり兄弟とかの感覚わからないんだよな。やっぱりいいもの?」
ニコニコ聞けば、今度はポカンとした後に少し困ったような顔しながら答えてきた。
「俺の場合は一卵性の双子だから何つーか、また違うかも? 他の兄弟いるヤツらが一人っ子のがいいよなとか言ったりしてんのは聞いたことあるから何ともだけど……俺は、まぁその、うん、よかったなって思う」
「そっか」
那月は静かに微笑んだ。翼は何故かますます困ったような顔している。
日陽も一人っ子ではある。ただ、昔から日陽は「智充とはある意味兄弟みたいなもんだし」などと言っていた。
「何かさ、困ったこととかキツいことあってもその、自分は大丈夫だって思える安心感とかある」
「え?」
安心感、と聞いて那月は改めて翼を見た。
「俺んとこは母親もわりとうちにいたってのもあるかもだけどさ、何かあっても絶対周りには誰かいて、何だろ、支えてくれる的な信頼感とかそういうの? つか俺何言ってんだろ、もう忘れろ」
「あはは、わかった、忘れる。でもありがとう」
少し居心地悪そうに赤くなっている翼に、那月はニッコリ笑いかけた。
家へ帰ってからとりあえずシャワーを浴び、那月は部屋のベッドに寝転がる。
……今日から確か母さんも出張だって言ってたっけな。
父親はここ数日仕事でいない。母親はあまり出張で家を空けることは多くないが、全くないというわけでもない。家に数日一人になることもたまに発生する。
小学生の頃はさすがに母親は夜にはいてくれたし、仕事であまり家にいないという以外は二人とも那月を大事にしてくれているのは小さな頃から把握している。むしろその分、一緒にいる時はとても甘やかされたように思う。親が不在気味だと「自分は望まれてない」「生まれてきてはだめだったのだ」などといったネガティブな過剰反応を起こしやすいと何故か思われがちで、それが嫌なので周りには親が忙しくて家にいないとはあまり口にしない。かわいそうな子だと思われるのは昔からまっぴらだし、まず自分自身がかわいそうだと思っていない。仕事が大事でありながらも、那月のことも当然のように大事にしてくれているというのにかわいそうなわけがない。
「何だろ、支えてくれる的な信頼感とかそういうの?」
ふと翼が言っていた言葉が浮かんだ。安心感や信頼感か、と那月は呟く。それはどういう風なものなのだろう。
例えば授業参観に出られないことをもの凄く申し訳なさそうに謝る両親に「大丈夫だよ」と笑って頷くこととはまた違うのだろうか。一人で何でもできるよというところを頑張って親に見せ「すごいね」と褒めてもらったりする時とも違うのだろうか。
そしてその安心感や信頼感というものを、兄弟で得られるということは、もしかしたら日陽と智充もそういったものを感じ合ったりしているのだろうか。那月の中で砂がサラサラと崩れていくような感覚が拭えないのは、日陽とそういったものを築き合えないからなのだろうか。
「……何で」
黒くて苦しい何かが込み上げてくる。
大好きなのに。
とても日陽が大好きなのに、何故自分には得られないのか。日陽は悪くない。ということは自分に何かが足りないのだろうか。
足りなかったとしても、それが何かわからない上に、日陽に聞いてみたくても何をどう聞けばいいかもわからない。おまけにそれを聞くには、自分のこの真っ黒な感情を説明しなくてはならないような気がする。
それだけは絶対に知られなくない。知られたらきっと嫌われる。
那月は顔をシーツに押しつけた。小さなうめき声が漏れる。
深くため息ついてから濡れた顔を少し上げると、目についた相変わらず微妙な様子の小さなぬいぐるみをつかむ。
「お前が運ぶ微妙なツキってどんなだよ」
思わずそんなことを話しかけていた。もちろん当然ではあるが「ツキくん」は生温い顔を那月に向けたままだ。微妙でもいいから、このどうしようもない黒いものを少しでも払えるような何かを運んで欲しいと那月はぼんやり思った。
今までつき合ってきた相手に対してこんな風に思ったことはない。それだけ日陽が大好きなのと、そして日陽と智充の仲が嫌で堪らないのだろうと思う。
嫌、というか……俺はきっと、羨ましいんだろうな。
手に入ったようでいて、どこかつかみきれていないと感じるのは、きっと日陽と智充の絆のようなものをかもしれない。これから築いていけばいいのだろう。だが築いている間、日陽と智充の絆も同じだけ深まる気がしてしまう。
もちろん、あの二人に恋愛感情はないとは再三自分の中でも何度も言っている。頭ではわかっている。ただ感情面でどうしようもない。
……それなら……。
ふと那月は思った。それなら日陽とたくさん体を繋げばいいのではないだろうか。体を繋ぐ行為こそ、那月と日陽だけの特権とでもいうのだろうか。日陽と智充が深めることのない行為だ。もっともっと日陽とすれば、それだけ安心感とかも得られるのではないだろうか。現に日陽とセックスをしている時、那月はとても満たされたような気持になる。
ああ、きっとそうだ。
那月は涙で濡れた目を細め、ぬいぐるみに笑いかけた。
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