21 / 45
21話
しおりを挟む
一緒に食料品を買うのは思ってた以上に楽しいと日陽は思った。服を買いに行くのとは違う。それよりもっと日常的で内輪的なものだからだろうか。
ただ、鶏肉と玉ねぎくらい、日陽の家だと多分いつだってあると思う。買い物から帰ってきて冷蔵庫を開けると、ほぼ何も入っていなかった。確かに卵はあったが、後は調味料と飲み物くらいしか目につかない。普段は一体何食べているのだろうと素朴な疑問が浮かぶ。夜、それなりの時間まで那月の家にいても、那月の両親が帰ってきたことなどなかった気がする。
今までぼんやりと「那月の両親忙しそうだな」と思っていたが、改めて那月は昔からいつも一人だったのかなと思ったりした。日陽の小さい頃はいつ家へ帰っても母親がいたし、少し大きくなってからパートへ行くようになっても母親は夕方以降いてくれて、日陽が帰る頃には晩御飯の支度をしている姿しか浮かばない。父親も忙しい時は顔を見ないこともあったが、大抵夜は一緒に夕食を食べたし小さい頃は休みの日、よく一緒に遊んでくれた。
それが正しいとは言わないが、少なくとも日陽にとってはありがたいことだと思える。
那月はどうだったのだろうと思ったが、いつも小さい頃の話をあまりしないのは、こういう話題があまり好きじゃないのかもしれない。
もしくは変に同情して欲しくない、とか?
いまさら同情する気はないし、日陽がどうこうできるものでもない。それでも気になったりするのは、那月が好きだからだ。
よくわからないけど、とりあえず昼に弁当美味そうに食ってる那月見てたら料理、できるようになりたいとは思ったんだよな。
とはいえ、本人の目の前で本人と一緒に作ってみようとするのはいかがなものか、とは今気づいた。しかも那月は料理を「しない」と言いつつも手際からして多分作られそうだ。
俺は詰めが甘いよな。というか役立たず?
言われて、那月が洗ったレタスをちぎりながら思っていると「日陽、ちぎり過ぎ」と笑われた。
「え」
「家や店でそんな細かいレタス見たことある?」
「……ないな」
ごめんと謝ろうとしたが、那月は何故か楽しそうだった。最近よく妙な顔をしていたりするので、楽しそうな那月を見るのは嬉しい。
改めて適度と思われる大きさにちぎっている間に那月がトマトと玉ねぎを切っていた。野菜を切っているところを見ると、やはり普段しないだけで那月は料理ができるのだろうなと日陽は思う。日陽だったらまずどう切ればいいかすらわからない。
その後鶏肉も切ってから、フライパンでバターを熱して那月は鶏肉と玉ねぎを炒め始める。そこへ炊けたご飯を加えて解していく。
「そいや冷たいご飯じゃなくていいのか、それ。家では残りご飯で作ってた気がする」
「温かい方がいいよ? 解れやすいし冷たいとフライパンの温度下がるし。多分日陽のおばさんも冷たいご飯なら温めてから作ってたんじゃないかな。あとちゃんと硬めに炊いてるからべちゃっとならないよ」
「……プロか」
「これくらいで何で……。じゃあ日陽、ご飯炒めててくれる? 木べらで切る感じ。ご飯がぱらぱらしてきたら教えて。俺、卵準備するよ」
「うん」
卵もただ割って焼くだけかと思っていたら那月は牛乳やら塩やらを加えている。
料理、難しそうだな……。
そう思いつつも那月と一緒だからだろうか、楽しくもある。
「ねえ、俺の食べるやつは日陽焼いてよ。日陽食べるやつは俺が焼くからさ」
卵を焼く段階で那月はそんなことを言ってきた。
「え、で、でも俺焼いたことねーし、やめたほうがいいぞ……俺が焼いたものは俺が責任をもって食ったほうがいい気がする」
「大丈夫だよ」
何を根拠に言っているのかニコニコ大丈夫だと言う那月に押し切られ、結局那月の分を日陽が作ることになった。横でついているからと言われ、先に焼く。
もの凄く手軽な食材で、簡単に作れそうでしかない卵がこれほど高等技術を要すると日陽は知らなかった。言われた通りにやっているつもりなのに、いじり過ぎて中々焼けなくて今度は放置してたら焦げた。半熟になったらと言われていたにも関わらず、すでに無様な様子になりつつある状態で日陽はチキンライスを乗せた。ご飯を整えるよう言われてもだが上手く寄せられない。おまけに空けているほうの卵をそっとご飯の上に被せるように言われ、あまり空いていない上にそっと被せるどころかめくれ上がってくれない卵に絶望した。
卵からご飯が零れないようにとか、卵が破れないようにとか、形を整えてとか、そういう問題ではなかった。どうみてもチキンライスの上にところどころ焦げた炒り卵を乗せたような状態に成り果て、日陽はただ無言で那月を遠い目で見る。
「大丈夫。俺、食べるの楽しみだよ」
だが那月はやはり嬉しそうだ。ちなみに那月が作ったオムライスはプロ並みとまでは言わないが、普通に美味しそうにでき上がっていた。
座って一口食べると、何故だかめちゃくちゃ美味しく感じられる。
「……何これ、めっちゃ美味いんだけど」
「だね、俺も美味しい」
那月のオムライスはどう見ても美味しそうではない。もちろんチキンライスは那月が味つけしたものだから美味しいだろうが、卵が無残なことになっている。
いや、でも炒り卵入りチキンライスと思えば……。
「って、炒り卵入りチキンライスとか切ないだろ」
「何言ってるの、日陽?」
思わず声に出していたようで、那月が怪訝そうな顔を日陽に向けている。
「あ、いや。何つーか、ごめんな。もっとちゃんと綺麗なの作るつもりではあったんだけど……」
「え? ああ! 日陽。俺、本当に美味しいよ。日陽が一生懸命作ってくれたからかな。いつもくれる弁当のおかずも美味しいけど、今この卵がさ、もっと美味しく感じる」
「焦げてるしぼそぼそなのに?」
「うん」
うん、と頷く那月は本当に嬉しそうな顔をしている。
「そ、っか。よかった。あの、もうちょっと作ることできるようになるよ」
「え、それ、俺のために?」
ポカンとした後に那月がそわそわしながら聞いてくる。
「そう聞かれるとなんか、うんって言いにくいな」
「……俺、嬉しい」
那月が何とも言えないような表情しながら呟いてくる。それが妙に照れくさくて居たたまれない気持ちになり、日陽は話を逸らすかのように口を開いた。
「智充を練習台にしようかな」
すると那月がどこかぼんやりとしたような顔をしてきた。
「……? 那月?」
「ん?」
「いや、どうかしたのか?」
「え? ううん。どうもしないよ。日陽、俺に作ってくれるなら、練習台も俺でいいだろ」
「そうかなぁ。普通そこは別の相手を犠牲にしないか?」
「何でそこで智充?」
「え、だって智充だし」
それ以上説明のしようがないとばかりに日陽が笑うと、那月も「そだね」と呟いてきた。
ただ、鶏肉と玉ねぎくらい、日陽の家だと多分いつだってあると思う。買い物から帰ってきて冷蔵庫を開けると、ほぼ何も入っていなかった。確かに卵はあったが、後は調味料と飲み物くらいしか目につかない。普段は一体何食べているのだろうと素朴な疑問が浮かぶ。夜、それなりの時間まで那月の家にいても、那月の両親が帰ってきたことなどなかった気がする。
今までぼんやりと「那月の両親忙しそうだな」と思っていたが、改めて那月は昔からいつも一人だったのかなと思ったりした。日陽の小さい頃はいつ家へ帰っても母親がいたし、少し大きくなってからパートへ行くようになっても母親は夕方以降いてくれて、日陽が帰る頃には晩御飯の支度をしている姿しか浮かばない。父親も忙しい時は顔を見ないこともあったが、大抵夜は一緒に夕食を食べたし小さい頃は休みの日、よく一緒に遊んでくれた。
それが正しいとは言わないが、少なくとも日陽にとってはありがたいことだと思える。
那月はどうだったのだろうと思ったが、いつも小さい頃の話をあまりしないのは、こういう話題があまり好きじゃないのかもしれない。
もしくは変に同情して欲しくない、とか?
いまさら同情する気はないし、日陽がどうこうできるものでもない。それでも気になったりするのは、那月が好きだからだ。
よくわからないけど、とりあえず昼に弁当美味そうに食ってる那月見てたら料理、できるようになりたいとは思ったんだよな。
とはいえ、本人の目の前で本人と一緒に作ってみようとするのはいかがなものか、とは今気づいた。しかも那月は料理を「しない」と言いつつも手際からして多分作られそうだ。
俺は詰めが甘いよな。というか役立たず?
言われて、那月が洗ったレタスをちぎりながら思っていると「日陽、ちぎり過ぎ」と笑われた。
「え」
「家や店でそんな細かいレタス見たことある?」
「……ないな」
ごめんと謝ろうとしたが、那月は何故か楽しそうだった。最近よく妙な顔をしていたりするので、楽しそうな那月を見るのは嬉しい。
改めて適度と思われる大きさにちぎっている間に那月がトマトと玉ねぎを切っていた。野菜を切っているところを見ると、やはり普段しないだけで那月は料理ができるのだろうなと日陽は思う。日陽だったらまずどう切ればいいかすらわからない。
その後鶏肉も切ってから、フライパンでバターを熱して那月は鶏肉と玉ねぎを炒め始める。そこへ炊けたご飯を加えて解していく。
「そいや冷たいご飯じゃなくていいのか、それ。家では残りご飯で作ってた気がする」
「温かい方がいいよ? 解れやすいし冷たいとフライパンの温度下がるし。多分日陽のおばさんも冷たいご飯なら温めてから作ってたんじゃないかな。あとちゃんと硬めに炊いてるからべちゃっとならないよ」
「……プロか」
「これくらいで何で……。じゃあ日陽、ご飯炒めててくれる? 木べらで切る感じ。ご飯がぱらぱらしてきたら教えて。俺、卵準備するよ」
「うん」
卵もただ割って焼くだけかと思っていたら那月は牛乳やら塩やらを加えている。
料理、難しそうだな……。
そう思いつつも那月と一緒だからだろうか、楽しくもある。
「ねえ、俺の食べるやつは日陽焼いてよ。日陽食べるやつは俺が焼くからさ」
卵を焼く段階で那月はそんなことを言ってきた。
「え、で、でも俺焼いたことねーし、やめたほうがいいぞ……俺が焼いたものは俺が責任をもって食ったほうがいい気がする」
「大丈夫だよ」
何を根拠に言っているのかニコニコ大丈夫だと言う那月に押し切られ、結局那月の分を日陽が作ることになった。横でついているからと言われ、先に焼く。
もの凄く手軽な食材で、簡単に作れそうでしかない卵がこれほど高等技術を要すると日陽は知らなかった。言われた通りにやっているつもりなのに、いじり過ぎて中々焼けなくて今度は放置してたら焦げた。半熟になったらと言われていたにも関わらず、すでに無様な様子になりつつある状態で日陽はチキンライスを乗せた。ご飯を整えるよう言われてもだが上手く寄せられない。おまけに空けているほうの卵をそっとご飯の上に被せるように言われ、あまり空いていない上にそっと被せるどころかめくれ上がってくれない卵に絶望した。
卵からご飯が零れないようにとか、卵が破れないようにとか、形を整えてとか、そういう問題ではなかった。どうみてもチキンライスの上にところどころ焦げた炒り卵を乗せたような状態に成り果て、日陽はただ無言で那月を遠い目で見る。
「大丈夫。俺、食べるの楽しみだよ」
だが那月はやはり嬉しそうだ。ちなみに那月が作ったオムライスはプロ並みとまでは言わないが、普通に美味しそうにでき上がっていた。
座って一口食べると、何故だかめちゃくちゃ美味しく感じられる。
「……何これ、めっちゃ美味いんだけど」
「だね、俺も美味しい」
那月のオムライスはどう見ても美味しそうではない。もちろんチキンライスは那月が味つけしたものだから美味しいだろうが、卵が無残なことになっている。
いや、でも炒り卵入りチキンライスと思えば……。
「って、炒り卵入りチキンライスとか切ないだろ」
「何言ってるの、日陽?」
思わず声に出していたようで、那月が怪訝そうな顔を日陽に向けている。
「あ、いや。何つーか、ごめんな。もっとちゃんと綺麗なの作るつもりではあったんだけど……」
「え? ああ! 日陽。俺、本当に美味しいよ。日陽が一生懸命作ってくれたからかな。いつもくれる弁当のおかずも美味しいけど、今この卵がさ、もっと美味しく感じる」
「焦げてるしぼそぼそなのに?」
「うん」
うん、と頷く那月は本当に嬉しそうな顔をしている。
「そ、っか。よかった。あの、もうちょっと作ることできるようになるよ」
「え、それ、俺のために?」
ポカンとした後に那月がそわそわしながら聞いてくる。
「そう聞かれるとなんか、うんって言いにくいな」
「……俺、嬉しい」
那月が何とも言えないような表情しながら呟いてくる。それが妙に照れくさくて居たたまれない気持ちになり、日陽は話を逸らすかのように口を開いた。
「智充を練習台にしようかな」
すると那月がどこかぼんやりとしたような顔をしてきた。
「……? 那月?」
「ん?」
「いや、どうかしたのか?」
「え? ううん。どうもしないよ。日陽、俺に作ってくれるなら、練習台も俺でいいだろ」
「そうかなぁ。普通そこは別の相手を犠牲にしないか?」
「何でそこで智充?」
「え、だって智充だし」
それ以上説明のしようがないとばかりに日陽が笑うと、那月も「そだね」と呟いてきた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
ハルとアキ
花町 シュガー
BL
『嗚呼、秘密よ。どうかもう少しだけ一緒に居させて……』
双子の兄、ハルの婚約者がどんな奴かを探るため、ハルのふりをして学園に入学するアキ。
しかし、その婚約者はとんでもない奴だった!?
「あんたにならハルをまかせてもいいかなって、そう思えたんだ。
だから、さよならが来るその時までは……偽りでいい。
〝俺〟を愛してーー
どうか気づいて。お願い、気づかないで」
----------------------------------------
【目次】
・本編(アキ編)〈俺様 × 訳あり〉
・各キャラクターの今後について
・中編(イロハ編)〈包容力 × 元気〉
・リクエスト編
・番外編
・中編(ハル編)〈ヤンデレ × ツンデレ〉
・番外編
----------------------------------------
*表紙絵:たまみたま様(@l0x0lm69) *
※ 笑いあり友情あり甘々ありの、切なめです。
※心理描写を大切に書いてます。
※イラスト・コメントお気軽にどうぞ♪
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
神さまに捧ぐ歌 〜推しからの溺愛は地雷です〜【完】
新羽梅衣
BL
平凡な大学生の吉良紡は今をときめくスーパーアイドル・東雲律の大ファン。およそ8年前のデビュー日、音楽番組で歌う律の姿を見て、テレビに釘付けになった日を今でも鮮明に覚えている。
歌うことが唯一の特技である紡は、同級生に勝手にオーディション番組に応募されてしまう。断ることが苦手な紡は渋々その番組に出演することに……。
緊張に押し潰されそうになりながら歌い切った紡の目に映ったのは、彼にとって神さまのような存在ともいえる律だった。夢見心地のまま「律と一緒に歌ってみたい」とインタビューに答える紡の言葉を聞いて、番組に退屈していた律は興味を持つ。
そして、番組を終えた紡が廊下を歩いていると、誰かが突然手を引いてーー…。
孤独なスーパーアイドルと、彼を神さまと崇める平凡な大学生。そんなふたりのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる