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14話
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まただ。
那月はイライラした気持ちをなるべく出さないようにしながら思っていた。
部活の練習中、日陽が自転車置き場の辺りにいるのに気づいた。もしかして見に来てくれたのかなと嬉しくなったが、日陽の側に智充がいるのにも気づいて一気に気持ちが下がる。
何でいつもそばにいるのと、幼馴染で親友で部活も同じだからという答えがわかっていても思ってしまう。
「日陽は俺だけのでいて欲しいのに」
そんな風に思いつつも、それでは日陽を駄目にするともわかっている。むしろわかっているからこそ、なおさら苛立たしい。
いや、このイライラは純粋にひたすらヤキモチだけどさ。
「ラストー!」
掛け声を聞いた途端、那月はストローク用の球出し練習を切り上げた。一旦集まると次の練習の指示を受け、那月はラリーを始める。
だいたい、いちいち近いんだよ。
集まっている時にチラリと見れば、二人が何やら話しつつたまに腕を首に回したりしていた。
そりゃあ男同士だからこそ、気さくに近いんだろうけど……!
ボールを打ち返しながら思う。
それくらいわかる。那月も他の男相手に意識などしたことがないし、されても困る。ただ、とまた返ってきたボールを打ち返す。
那月と日陽はつき合っている。
だったら例え他の相手が男だとしても好きな相手が触れられたら嬉しくないってことくらい、日陽だってわかってくれてもよくないかっ?
「っ黒江……!」
また打ち返した後に名前を呼ばれ、那月は打ち返してこないラリー相手を見た。
「夏川、何?」
「お前のボールいちいち鋭くて重いんだよ……! ラリーだってのに毎回一撃必殺みたいなボール打ってくんなよ怖ぇんだよ……!」
「え? あれ? おかしいな、ごめんね」
とてつもなく微妙な顔をしている相手に、那月はニッコリ微笑んだ。
部活を終えた後、着替えながらその相手に「黒江ってすげーほんわかしてるのに、たまに俺の幼馴染を彷彿とさせられて怖ぇんだけど」と言われる。
「幼馴染なのに怖いの?」
「べ、別にマジで怖いんじゃねーけど」
「俺の何が彷彿とさせるのかよくわからないけど……夏川の幼馴染っていつからの?」
「へ? いつ? って、あー、中学だな」
幼馴染だというから、何となく日陽と智充のようにもっと小さい頃からの知り合いかと那月は感じていただけに拍子抜けした。
「中学って、それじゃあまるで俺と日陽みたいだな」
「はるひ? って誰。よくある喧嘩しつつも仲がいい隣の女の子ってやつ?」
「え? うーん、ちょっと言ってることよくわからないけど、日陽は男だよ。あー、陸上部の秋尾ってやつなんだけど」
「ああ、知ってる! 近野とよく一緒にいるヤツだ」
今の言葉に那月は笑顔のまま内心胸やけしながらイライラする。
何故、日陽と智充がセットで覚えられているのか。中学の時からは那月も一緒だったのだから、覚えるなら那月とでもいいはずではないのか。
「あいつらよく一緒にいるよな。で、秋尾と黒江は中学から仲がいいってわけか」
「…………うん」
「あれ? 何かこう、うすら寒い……」
「風邪? 気をつけろよ」
那月のイライラを感じ取ったのか、ふるりと体を震わせる相手にニッコリ笑いかける。
「お、ぉう」
「で、夏川はその幼馴染と仲、いいの?」
「ぇえ? あ、いやー……何つーか、仲よくないっつーか、でも切りたくても切れない腐れ縁っつーか」
「何それ」
あはは、と笑いながらも「切れない腐れ縁」という言葉に羨ましさを感じた。
着替え終えて外へ出ると他のテニス部員たちにも別れを告げ、那月はグラウンドを覗きに行く。わかってはいたが、陸上部はテニス部より早くに終わっていたようだ。他の部もあまり残っていなくてグラウンドはがらんとしていた。普段も大抵陸上部はテニス部よりも終わるのは早い。
……待っててくれたこと、そういえばないなぁ。
別に待ってて欲しいと思っているわけではない。
いや、嘘だ。
待っていて欲しいというか、もし待っていてくれたら心臓がとまりそうなほど嬉しいであろうことは予想しなくてもわかる。ただ、日陽も部活で疲れているか腹を減らせているだろうに待っていて欲しいと願えないというのだろうか。多分実際待っていてくれていたら嬉しくとも日陽がかわいそうだから「先に帰っててね」と言うだろうと思う。複雑な男心というやつだ。
「……でも智充とは一緒に帰ってんだろーな」
踵を返しながらボソリと呟いた。
中学が同じだっただけあって那月と日陽の家は近い。ただ、日陽と智充はさらに近い。
「切れない腐れ縁、か」
腐れ縁とはお互い思っていないのは見ていてわかるが、切れない縁というなら日陽と智充だろう。お互い近くにいるのが当たり前といった風にさえ見える。
中学から一緒でも幼馴染と言えるのなら、つき合っている今を抜きにしても、自分と日陽も深い関係と言えたのだろうかと那月はふと思った。一体、どれほど日陽と智充の仲に嫉妬しているのだろうなとそして自嘲気味に笑う。
一人で学校を出て緩やかな坂を下っていると、通知音が聞こえた。見れば日陽から連絡が来ている。嬉しさにいそいそと那月は携帯を弄った。
『那月、部活終わったら連絡くれよ』
『終わった!』
すぐに返すと少ししてから返ってきた。
『マジか。すごいタイミングだな。俺、今陸上部のヤツらと寄り道しててさ』
その文を見た途端、那月は嬉しさに膨らんだ気持ちがほんの少し縮む。
お前も来いよとか言うのだろうか。それとも帰りは遅くなるかもだから連絡くれてもゆっくり話せない、とかだろうか。そんな風に思っていると続きが届いた。
『先に出るって今出たからさ。お前どこ?』
少しポカンとした後、那月は急いで今歩いている場所を打つ。
『あー、じゃあ駅前で待ち合わせな。つかお前が一人で、ならだな。悪い、確認するの忘れてた』
『一人だよ! 今すぐ行く!』
ずっと燻っていたモヤモヤは、今この瞬間は完全に晴れた。那月は画面を見ながら嬉しげに微笑んだ。
那月はイライラした気持ちをなるべく出さないようにしながら思っていた。
部活の練習中、日陽が自転車置き場の辺りにいるのに気づいた。もしかして見に来てくれたのかなと嬉しくなったが、日陽の側に智充がいるのにも気づいて一気に気持ちが下がる。
何でいつもそばにいるのと、幼馴染で親友で部活も同じだからという答えがわかっていても思ってしまう。
「日陽は俺だけのでいて欲しいのに」
そんな風に思いつつも、それでは日陽を駄目にするともわかっている。むしろわかっているからこそ、なおさら苛立たしい。
いや、このイライラは純粋にひたすらヤキモチだけどさ。
「ラストー!」
掛け声を聞いた途端、那月はストローク用の球出し練習を切り上げた。一旦集まると次の練習の指示を受け、那月はラリーを始める。
だいたい、いちいち近いんだよ。
集まっている時にチラリと見れば、二人が何やら話しつつたまに腕を首に回したりしていた。
そりゃあ男同士だからこそ、気さくに近いんだろうけど……!
ボールを打ち返しながら思う。
それくらいわかる。那月も他の男相手に意識などしたことがないし、されても困る。ただ、とまた返ってきたボールを打ち返す。
那月と日陽はつき合っている。
だったら例え他の相手が男だとしても好きな相手が触れられたら嬉しくないってことくらい、日陽だってわかってくれてもよくないかっ?
「っ黒江……!」
また打ち返した後に名前を呼ばれ、那月は打ち返してこないラリー相手を見た。
「夏川、何?」
「お前のボールいちいち鋭くて重いんだよ……! ラリーだってのに毎回一撃必殺みたいなボール打ってくんなよ怖ぇんだよ……!」
「え? あれ? おかしいな、ごめんね」
とてつもなく微妙な顔をしている相手に、那月はニッコリ微笑んだ。
部活を終えた後、着替えながらその相手に「黒江ってすげーほんわかしてるのに、たまに俺の幼馴染を彷彿とさせられて怖ぇんだけど」と言われる。
「幼馴染なのに怖いの?」
「べ、別にマジで怖いんじゃねーけど」
「俺の何が彷彿とさせるのかよくわからないけど……夏川の幼馴染っていつからの?」
「へ? いつ? って、あー、中学だな」
幼馴染だというから、何となく日陽と智充のようにもっと小さい頃からの知り合いかと那月は感じていただけに拍子抜けした。
「中学って、それじゃあまるで俺と日陽みたいだな」
「はるひ? って誰。よくある喧嘩しつつも仲がいい隣の女の子ってやつ?」
「え? うーん、ちょっと言ってることよくわからないけど、日陽は男だよ。あー、陸上部の秋尾ってやつなんだけど」
「ああ、知ってる! 近野とよく一緒にいるヤツだ」
今の言葉に那月は笑顔のまま内心胸やけしながらイライラする。
何故、日陽と智充がセットで覚えられているのか。中学の時からは那月も一緒だったのだから、覚えるなら那月とでもいいはずではないのか。
「あいつらよく一緒にいるよな。で、秋尾と黒江は中学から仲がいいってわけか」
「…………うん」
「あれ? 何かこう、うすら寒い……」
「風邪? 気をつけろよ」
那月のイライラを感じ取ったのか、ふるりと体を震わせる相手にニッコリ笑いかける。
「お、ぉう」
「で、夏川はその幼馴染と仲、いいの?」
「ぇえ? あ、いやー……何つーか、仲よくないっつーか、でも切りたくても切れない腐れ縁っつーか」
「何それ」
あはは、と笑いながらも「切れない腐れ縁」という言葉に羨ましさを感じた。
着替え終えて外へ出ると他のテニス部員たちにも別れを告げ、那月はグラウンドを覗きに行く。わかってはいたが、陸上部はテニス部より早くに終わっていたようだ。他の部もあまり残っていなくてグラウンドはがらんとしていた。普段も大抵陸上部はテニス部よりも終わるのは早い。
……待っててくれたこと、そういえばないなぁ。
別に待ってて欲しいと思っているわけではない。
いや、嘘だ。
待っていて欲しいというか、もし待っていてくれたら心臓がとまりそうなほど嬉しいであろうことは予想しなくてもわかる。ただ、日陽も部活で疲れているか腹を減らせているだろうに待っていて欲しいと願えないというのだろうか。多分実際待っていてくれていたら嬉しくとも日陽がかわいそうだから「先に帰っててね」と言うだろうと思う。複雑な男心というやつだ。
「……でも智充とは一緒に帰ってんだろーな」
踵を返しながらボソリと呟いた。
中学が同じだっただけあって那月と日陽の家は近い。ただ、日陽と智充はさらに近い。
「切れない腐れ縁、か」
腐れ縁とはお互い思っていないのは見ていてわかるが、切れない縁というなら日陽と智充だろう。お互い近くにいるのが当たり前といった風にさえ見える。
中学から一緒でも幼馴染と言えるのなら、つき合っている今を抜きにしても、自分と日陽も深い関係と言えたのだろうかと那月はふと思った。一体、どれほど日陽と智充の仲に嫉妬しているのだろうなとそして自嘲気味に笑う。
一人で学校を出て緩やかな坂を下っていると、通知音が聞こえた。見れば日陽から連絡が来ている。嬉しさにいそいそと那月は携帯を弄った。
『那月、部活終わったら連絡くれよ』
『終わった!』
すぐに返すと少ししてから返ってきた。
『マジか。すごいタイミングだな。俺、今陸上部のヤツらと寄り道しててさ』
その文を見た途端、那月は嬉しさに膨らんだ気持ちがほんの少し縮む。
お前も来いよとか言うのだろうか。それとも帰りは遅くなるかもだから連絡くれてもゆっくり話せない、とかだろうか。そんな風に思っていると続きが届いた。
『先に出るって今出たからさ。お前どこ?』
少しポカンとした後、那月は急いで今歩いている場所を打つ。
『あー、じゃあ駅前で待ち合わせな。つかお前が一人で、ならだな。悪い、確認するの忘れてた』
『一人だよ! 今すぐ行く!』
ずっと燻っていたモヤモヤは、今この瞬間は完全に晴れた。那月は画面を見ながら嬉しげに微笑んだ。
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