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その日、俺たちは一線を越えた――
「日陽、今日昼どうする?」
幼馴染に聞かれ、秋尾 日陽(あきお はるひ)は教科書を机へしまいながら答えた。
「んー、屋上行く。風に当たりたい」
「何だよー青春かよ? じゃあとっとと行こうぜ。腹減った」
単純そうにニコニコしている相手に、日陽もにっこり笑う。
「お前は平和でいいよな」
「俺が馬鹿みたいに言うなよ」
そんなやりとりしているとふと、視線を感じた。振り返ると黒江 那月(くろえ なつき)もニコニコ近づいてきていた。
「俺も一緒、いい?」
日陽が答える前に、日陽の幼馴染であり、那月の友だちでもある近野 智充(こんの さとる)が楽しそうに「ああ、行こうぜ」と笑った。
屋上へ向かいながら、日陽は那月をそっと見る。自分もそこそこ身長あるのだが、那月はそれよりもほんの少しだけさらに高い。だが目鼻立ちのはっきりした日陽と違い、那月は全体的に柔らかくとても優しそうな表情をしているのもあり、圧迫感はない。
髪の色も日陽が明るい、赤みある茶髪なのに対し、同じく明るいが落ち着いた色みの薄いアッシュ系の茶髪なのもあって余計に優しげに見える。
日陽と那月は中学の頃からの友人だ。ちなみに智充と日陽は保育園の頃からの友人であり、もはや家族に近い感覚を持っている。
智充は日陽とほぼ身長は変わらない。かろうじて一センチ程日陽の方が高いが、それを言うとムキになって「計ったヤツがたまたま間違えただけだろ」と毎回言い返してくる。
黒に近いこげ茶色の髪は見るからに元気そうな智充に似合っている。そしていつも大きな目をくりくりさせながら楽しそうだ。
そんな騒がしいタイプの智充と違い、那月は何となく、どこか物静かな雰囲気を持っている。
ただ物静かで優しそう、なのに少しアレな性格でもあると日陽は思っている。とはいえ周りの印象はどうも違うようだ。確かに那月はいつもニコニコ笑っているが、そのせいか凄く明るいヤツだと周りは思っている。
言われてみれば確かに明るい性格をしているので、日陽はたまに自分が何故那月に対して少し違う印象を持っているのかわからない。
そして、あの日以来、日陽はまたさらに違う印象を那月に持ってしまった。
ほんの好奇心だった。
いや、好奇心にしても、普通そういうことになる自体おかしなことだ。だが、その時は何故か何となくそういうのもありか、くらいにしか思わなかった。どこかで、意外にも気持ちのいいものだと聞いたことがあったのも、日陽の好奇心を湧き立たせたのかもしれない。ちなみにそれに関しては実際のところ、本当半分、嘘半分だった。
途中、痛くて死ぬかと思った。それでもここまでしたなら、という気持ちもあった。女と違い、別に処女云々といった感覚もない。
そして終わったらお互い我に返り「馬鹿やっちゃったよな」と笑い合ったり、いっそネタにしたりするかと思っていた。
だが違った。
那月はまるで戸惑ったかのような表情で「ごめんな」と言ってきた。例え日陽が那月をどこか物静かそうだと思っていても、いつも楽しく笑っている那月の反応とは思えなかった。
お互い男同士だからこその、好奇心とおふざけでやった遊びのはず、だったのではないのか。
もしかしたら日陽がかなり痛がったから、それに対し驚き、申し訳なく思ったのだろうかと思い、「気にすんなよ」と笑ってみた。だがその後、那月はあのことをまるでなかったかのような態度を取ってきた。一切あのことに触れない。言いたいことは基本はっきり言うタイプである日陽も、さすがに空気くらいは読む。ああ、なかったことにしたいのだな、と察した。
まるでなかったこと――それが暗黙のルールのようになっていた。もしかしたら夢だったのかもしれない。そう思ってしまいそうになるほど、あのことは過去のこととなった。日陽も記憶の奥にしまおうとした。
そっと那月を見ていた日陽に、那月が気づいてきた。ニコニコ笑顔を返してくる。笑顔を見ているとやはりまるで「俺たちには何もなかったんだ」と思わせられる。だから日陽も何も言わないし触れないでいる。
「おい、那月。屋上行くの、何でかわかってるよな」
日陽が聞くと、ニコニコしていた那月がポカンとした顔で首を傾げてきた。
「昼飯食うためだろ。お前、弁当は?」
「あ! 忘れた! すぐ持ってくる! 先行ってて!」
改めて言うと、ようやく手元に何もないことに気づいたのか、那月は慌てて教室へ戻っていった。
「おーい、普通忘れるかー?」
それを見ながら智充がおかしそうに笑っている。日陽も微妙な顔した後で苦笑すると、「先、行こうぜ」と智充を促した。
屋上へ出ると、とてもいい天気だった。風も気温と相まって丁度いい。適当な場所を見つくろうと、直に座ってから日陽は思い切り伸びした。
「ああ、心の闇が洗われるような天気のよさだな」
伸びした後でしみじみと言えば、智充が今度は微妙な顔で日陽を見た後笑ってきた。
「何なん今の。日陽、お前詩人かよ。もしくは右腕や右目が痛い系の暗黒から来た支配者?」
「暗黒の支配者って何だよ……! 俺にも悩みごとの一つや二つ、あんだよ」
「それが心の闇ってか。言い方がだってアレだろー」
「アレってなんだよ」
「暗黒の支配者」
「全然意味わからない。何でそうなんだよ。悩みごとっつったら普通『大丈夫か?』とかじゃないのか」
「大丈夫か?」
「取ってつけてくんなよ……!」
そんなやりとりしていると、那月が戻って来たので三人で今度は話しながら弁当を開けた。
「あ。日陽、それ何? うまそ。ちょうだい」
食べていると那月が日陽の弁当の中を見ながら、あーんと口を開けてくる。
「……その口は何だ。食わせろってことかよ」
口を開ける那月を、日陽は微妙な顔で見た。こちらがあのことをなかったことのように、忘れようとしているというのに、那月はともすればこうして妙な距離感を見せてくる。そして忘れさせてくれない。とはいえそれこそ日陽が把握している那月かもしれない。
天然のドエスか何かかよ。
そんなことを思い、密かにため息つきながら日陽は那月の口へくれと言われたおかずを思い切り八つ当たりの如く突っ込んだ。そして那月が少しむせたことに溜飲を下げる。
あの日以来さらに新しく加わった那月の印象、というよりは自分の那月への捉え方だろうなと思いつつ、那月の口に突っ込んだ後、またその箸で日陽はパクパクと自分の弁当を食べだした。
「日陽、今日昼どうする?」
幼馴染に聞かれ、秋尾 日陽(あきお はるひ)は教科書を机へしまいながら答えた。
「んー、屋上行く。風に当たりたい」
「何だよー青春かよ? じゃあとっとと行こうぜ。腹減った」
単純そうにニコニコしている相手に、日陽もにっこり笑う。
「お前は平和でいいよな」
「俺が馬鹿みたいに言うなよ」
そんなやりとりしているとふと、視線を感じた。振り返ると黒江 那月(くろえ なつき)もニコニコ近づいてきていた。
「俺も一緒、いい?」
日陽が答える前に、日陽の幼馴染であり、那月の友だちでもある近野 智充(こんの さとる)が楽しそうに「ああ、行こうぜ」と笑った。
屋上へ向かいながら、日陽は那月をそっと見る。自分もそこそこ身長あるのだが、那月はそれよりもほんの少しだけさらに高い。だが目鼻立ちのはっきりした日陽と違い、那月は全体的に柔らかくとても優しそうな表情をしているのもあり、圧迫感はない。
髪の色も日陽が明るい、赤みある茶髪なのに対し、同じく明るいが落ち着いた色みの薄いアッシュ系の茶髪なのもあって余計に優しげに見える。
日陽と那月は中学の頃からの友人だ。ちなみに智充と日陽は保育園の頃からの友人であり、もはや家族に近い感覚を持っている。
智充は日陽とほぼ身長は変わらない。かろうじて一センチ程日陽の方が高いが、それを言うとムキになって「計ったヤツがたまたま間違えただけだろ」と毎回言い返してくる。
黒に近いこげ茶色の髪は見るからに元気そうな智充に似合っている。そしていつも大きな目をくりくりさせながら楽しそうだ。
そんな騒がしいタイプの智充と違い、那月は何となく、どこか物静かな雰囲気を持っている。
ただ物静かで優しそう、なのに少しアレな性格でもあると日陽は思っている。とはいえ周りの印象はどうも違うようだ。確かに那月はいつもニコニコ笑っているが、そのせいか凄く明るいヤツだと周りは思っている。
言われてみれば確かに明るい性格をしているので、日陽はたまに自分が何故那月に対して少し違う印象を持っているのかわからない。
そして、あの日以来、日陽はまたさらに違う印象を那月に持ってしまった。
ほんの好奇心だった。
いや、好奇心にしても、普通そういうことになる自体おかしなことだ。だが、その時は何故か何となくそういうのもありか、くらいにしか思わなかった。どこかで、意外にも気持ちのいいものだと聞いたことがあったのも、日陽の好奇心を湧き立たせたのかもしれない。ちなみにそれに関しては実際のところ、本当半分、嘘半分だった。
途中、痛くて死ぬかと思った。それでもここまでしたなら、という気持ちもあった。女と違い、別に処女云々といった感覚もない。
そして終わったらお互い我に返り「馬鹿やっちゃったよな」と笑い合ったり、いっそネタにしたりするかと思っていた。
だが違った。
那月はまるで戸惑ったかのような表情で「ごめんな」と言ってきた。例え日陽が那月をどこか物静かそうだと思っていても、いつも楽しく笑っている那月の反応とは思えなかった。
お互い男同士だからこその、好奇心とおふざけでやった遊びのはず、だったのではないのか。
もしかしたら日陽がかなり痛がったから、それに対し驚き、申し訳なく思ったのだろうかと思い、「気にすんなよ」と笑ってみた。だがその後、那月はあのことをまるでなかったかのような態度を取ってきた。一切あのことに触れない。言いたいことは基本はっきり言うタイプである日陽も、さすがに空気くらいは読む。ああ、なかったことにしたいのだな、と察した。
まるでなかったこと――それが暗黙のルールのようになっていた。もしかしたら夢だったのかもしれない。そう思ってしまいそうになるほど、あのことは過去のこととなった。日陽も記憶の奥にしまおうとした。
そっと那月を見ていた日陽に、那月が気づいてきた。ニコニコ笑顔を返してくる。笑顔を見ているとやはりまるで「俺たちには何もなかったんだ」と思わせられる。だから日陽も何も言わないし触れないでいる。
「おい、那月。屋上行くの、何でかわかってるよな」
日陽が聞くと、ニコニコしていた那月がポカンとした顔で首を傾げてきた。
「昼飯食うためだろ。お前、弁当は?」
「あ! 忘れた! すぐ持ってくる! 先行ってて!」
改めて言うと、ようやく手元に何もないことに気づいたのか、那月は慌てて教室へ戻っていった。
「おーい、普通忘れるかー?」
それを見ながら智充がおかしそうに笑っている。日陽も微妙な顔した後で苦笑すると、「先、行こうぜ」と智充を促した。
屋上へ出ると、とてもいい天気だった。風も気温と相まって丁度いい。適当な場所を見つくろうと、直に座ってから日陽は思い切り伸びした。
「ああ、心の闇が洗われるような天気のよさだな」
伸びした後でしみじみと言えば、智充が今度は微妙な顔で日陽を見た後笑ってきた。
「何なん今の。日陽、お前詩人かよ。もしくは右腕や右目が痛い系の暗黒から来た支配者?」
「暗黒の支配者って何だよ……! 俺にも悩みごとの一つや二つ、あんだよ」
「それが心の闇ってか。言い方がだってアレだろー」
「アレってなんだよ」
「暗黒の支配者」
「全然意味わからない。何でそうなんだよ。悩みごとっつったら普通『大丈夫か?』とかじゃないのか」
「大丈夫か?」
「取ってつけてくんなよ……!」
そんなやりとりしていると、那月が戻って来たので三人で今度は話しながら弁当を開けた。
「あ。日陽、それ何? うまそ。ちょうだい」
食べていると那月が日陽の弁当の中を見ながら、あーんと口を開けてくる。
「……その口は何だ。食わせろってことかよ」
口を開ける那月を、日陽は微妙な顔で見た。こちらがあのことをなかったことのように、忘れようとしているというのに、那月はともすればこうして妙な距離感を見せてくる。そして忘れさせてくれない。とはいえそれこそ日陽が把握している那月かもしれない。
天然のドエスか何かかよ。
そんなことを思い、密かにため息つきながら日陽は那月の口へくれと言われたおかずを思い切り八つ当たりの如く突っ込んだ。そして那月が少しむせたことに溜飲を下げる。
あの日以来さらに新しく加わった那月の印象、というよりは自分の那月への捉え方だろうなと思いつつ、那月の口に突っ込んだ後、またその箸で日陽はパクパクと自分の弁当を食べだした。
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