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17話 ※
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最近祐真は毎日が夢みたいだった。大好きな稀斗にスイーツを食べてもらうだけじゃなく、キスをした。軽いキスだけじゃ足りないともっと深いキスを求めても稀斗は戸惑いながらも受け入れてくれた。その上さらに色々触れたいと思う祐真の行為をどれも困った様子を見せながらも、渋々ながらも、それでも受け入れてくれている。
いや、受け入れるというよりは流されているだけなのだろうとは祐真もわかっている。いくら稀斗が拒まないからといえども気持ちをくれたわけではない。
甘やかせてはくれるけれども……とそのあたりを考えると切なくはなるのだがそれでも幸せすぎる状態であることには変わりない。
今日もケーキを焼いて持ってきていいと言ってもらえたし、こうしてまた稀斗の色々を貰っている。
「……きぃ、全然お腹、肉ないよ?」
「うる、さい……触りながら言うな」
ベッドの上に稀斗を押し倒し、沢山キスをして稀斗の口内を余すことなく堪能しながら祐真は稀斗のトレーナーを捲りあげ、ゆっくりと稀斗の体に触れていた。
「だってきぃの体も俺、好きだもん」
「お、まえは……っ」
祐真が稀斗の体に触れ、味わっている時はいつも稀斗はあまり何も言えないようだ。男らしい稀斗が感じやすい体だなんて嬉しい誤算だった。感じやすいからこそ流されてくれているのかもしれないし、おまけにそんな様子の稀斗を見ているだけでも堪らない。
「……お前、何で俺の体見てるくせに自分は見せねぇ、んだよ」
トレーナーを捲り上げて堪らない気持ちで稀斗の胸にキスをしているとボソリとそんな言葉が聞こえてきた。その言葉を聞いて祐真は赤くなる。なんというか、まるでさらに自分を受け入れてもらったような気分になったのだ。
「ぬ、脱ぐ。脱いで、いい……?」
基本的に稀斗の部屋には親も姉も断りなしに入ってこない。それを昔から知っている祐真は遠慮なく稀斗の上に乗り上げたまま自分の上着を捲り上げて脱いだ。すると視線を感じる。見おろすと稀斗が自分の体を見ているのがわかった。どこかポカンとしたような表情を見せた後に稀斗が赤くなったのにそして気づく。
何か、えも言われぬ感覚が祐真の胸を突きぬけた。祐真はそのまま一旦ぎゅっと稀斗を抱きしめると、肌と肌が擦れ合う感覚を楽しむ。
「きぃ、好き」
暫く抱きしめた後にまたキスをし、手を稀斗の下腹部へと伸ばしていった。まだ履いたままのズボンと下着の中に手を入れ、既に硬くなりつつある稀斗のものを手でゆっくりと扱いていく。
扱きながらも下を脱がしていき、一旦稀斗のものを露わにするとそのまま達するまで手で愛撫した。
この間、口でしてみたのだがその時の稀斗の反応が祐真にとってかわいすぎた。だから今、妙に気分が高揚している祐真にとってさらに耐えがたい気持ちにさせられてしまうだろうと、あえて手だけでした。
稀斗の体がビクリと大きく揺れると手に暖かいものを感じる。これだけでもう、祐真は愛おしくて堪らない。そのままひたすらキスをしてギュッと抱きしめたいという思いと反対に高揚しているせいで、到底できないとわかっていながらも無茶苦茶に稀斗を犯したいという願望がせめぎ合う。
それらをぐっと飲み込み、祐真は手を伸ばした。稀斗の出したもので濡れた手を、稀斗の尻へやる。そこにある穴の周りにゆっくりとその濡れた指をなすりつけ、入り口を解すようにしながら触れた。
「お前……何考えてんだよ……やめろ」
暫くはぼんやりとしていた稀斗がハッとなって押し返そうとしてきた。だけれども止められない。
「きぃ、大丈夫だよ」
囁きながらもゆっくりと濡れた指を中に挿れていった。
「だい、じょ、ぶじゃね……っ」
言いかけた稀斗の口をキスで封じた。
ごめん、きぃ。でも止められない。
「んんぅ、ぅ」
合間に漏れる稀斗の声で祐真のものがますます辛いほどに硬くなるのがわかった。
きぃ、ごめんね、好き。好き。
溢れそうになる気持ちをひたすらキスに込め、祐真はそれでも慎重にゆっくりと一本の指をある程度のところまで挿れるとそのままとどまり、今度はまたゆっくりと出していった。それを繰り返す。
中は思っていた以上に熱かった。そして指をきゅっと締めつけてきた。
女子との経験もあるにはあるが豊富というわけではない。そんな祐真にとって大好きな稀斗の体は余すことなく堪能したくて仕方がないものだった。
一人で稀斗を思いながら抜く時は、ごめんねと思いながらも思いきり妄想で稀斗の中に自分のものを突っ込んでいる。だが稀斗の尻の穴が一体どんなものなのだろうと実は気になって仕方がなかった。ただでさえ経験豊富とは言えない上に男同士のやり方なんてほぼわからない祐真は一応ネットで検索したこともある。結果、後ろはちゃんと解さないといけないと知った。
それもあって余計にこうして稀斗の後ろを弄りたかった。別に実際稀斗とちゃんとしたセックスができると思っては、いや期待はしていてもできると確信など持てていないのだが、一歩でも近づけることなら何でもしたかった。
とはいえ気軽にできることでもない。稀斗が大丈夫だろうかと心配になるし、自分も中々勇気が出なかったのだ。でも理由はわからないが稀斗が自分の裸を少しでも見たいと思ってくれ、しかも気のせいかもしれないが赤くなってくれたと思うと少したがが外れてしまったのかもしれない。気づけばもっと酷いことをしたくなるのを何とか抑えた上であまりにも簡単に祐真は中を指で堪能していた。
「きぃの中、指でもすごい、気持ちいい……」
キスの合間に思わず囁くと、とぎれとぎれに「バカヤロウ」と言われた。そんな稀斗がやはりどうしてもかわいくて愛しくて、あらためて大好きだと祐真は思った。
結局その日はその一本だけしか挿れられなかったが、その後に痛いほどに猛ったままの自分のものが辛くて、心の中で「ごめんね」と謝りつつもまた体を愛撫して硬くなってくれた稀斗のものと一緒に扱いた。
稀斗は後で祐真の頭をはたき、再度「馬鹿野郎」と怒ってはきたが、祐真は知っている。そんな風に怒っても、いつだって稀斗は祐真を許してくれる。とても甘やかさせてくれる。
祐真に甘い稀斗がまた大好きだったが、今の自分たちの状態はひょっとしなくてもある意味「セフレ」になってしまうんじゃないかと一人でいる時にふと思った。もちろん祐真自身はそんなつもりなど全くない。体だけでいいなんて思ったこともないし、できるのなら稀斗の全てが欲しい。自分に振り向いて欲しい。
だけれども付き合っていない、向こうが自分のことを恋人として好きになってくれない相手との性的な行為だと、結局のところそんな感じになってしまうんじゃないだろうか。
もしくは……まさか強姦?
「……でも、違うもん……。だって俺はめちゃくちゃきぃのこと、好きだから違うもん……。体だけでいいなんて思ってないし、でも体欲しいけど無理やりじゃない、はずだもん……」
祐真は自分に言い聞かせた。そんな風に考えたりしても、稀斗と二人きりになるとまた思わず稀斗に色々したくなるし色々欲しくなる。
「きぃ、気持ち、悪い……? 大丈夫?」
次の機会の時はさらにもう一本指を増やしてみた。別の機会の時はその指で、男でも感じられるとネットに書いてあった前立腺というものを探してみたりした。
強く触れるとキツイらしいとあったのでゆっくりと探し、これかと思われたところをそっと擦るように触れたら稀斗は体を震わせ涙目になりながら祐真を睨んできた。痛かったのかと思ったが、稀斗のものも触れてもないのにビクンと震えているのを知り、祐真はそれだけで自分のものが暴発するかと思った。
別の時には後ろの穴に舌を這わせ、入れてみた。その時の稀斗がまた祐真的にかわいらしすぎて、後で思いきり頭を殴られたけれどもその夜は何度もその時の稀斗を思い出して抜いた。
「気持ち、悪く、ねえけど、マジもう、やめ……」
指三本くらいは飲み込めるようになった稀斗は痛がったり気持ち悪がったりすることがなくなったが、反応だけで祐真の心とそしてペニスを痛いほどに締めつけてくる。
ねえ、きぃ。いつだって優しくて甘やかしてくれる、きぃ。
でも何で拒まないの? 幼馴染の俺だったらこれくらい、問題ないの? そんなものなの?
このままだったら俺、きぃを傷つけることも厭わないよ……? だって今でももう、きぃの中に入りたくて仕方がない。いいの?
やめろと言いながらも突き離してこない稀斗に、祐真は色々と限界だった。
好きだと思われているわけじゃない。だったら線引きはしなくてはいけない。大切な相手なら最後までするべきじゃない。そもそもきっとそんなで最後までしても悲しくなる。
そう理性でわかってはいても、どうしようもなかった。
いや、受け入れるというよりは流されているだけなのだろうとは祐真もわかっている。いくら稀斗が拒まないからといえども気持ちをくれたわけではない。
甘やかせてはくれるけれども……とそのあたりを考えると切なくはなるのだがそれでも幸せすぎる状態であることには変わりない。
今日もケーキを焼いて持ってきていいと言ってもらえたし、こうしてまた稀斗の色々を貰っている。
「……きぃ、全然お腹、肉ないよ?」
「うる、さい……触りながら言うな」
ベッドの上に稀斗を押し倒し、沢山キスをして稀斗の口内を余すことなく堪能しながら祐真は稀斗のトレーナーを捲りあげ、ゆっくりと稀斗の体に触れていた。
「だってきぃの体も俺、好きだもん」
「お、まえは……っ」
祐真が稀斗の体に触れ、味わっている時はいつも稀斗はあまり何も言えないようだ。男らしい稀斗が感じやすい体だなんて嬉しい誤算だった。感じやすいからこそ流されてくれているのかもしれないし、おまけにそんな様子の稀斗を見ているだけでも堪らない。
「……お前、何で俺の体見てるくせに自分は見せねぇ、んだよ」
トレーナーを捲り上げて堪らない気持ちで稀斗の胸にキスをしているとボソリとそんな言葉が聞こえてきた。その言葉を聞いて祐真は赤くなる。なんというか、まるでさらに自分を受け入れてもらったような気分になったのだ。
「ぬ、脱ぐ。脱いで、いい……?」
基本的に稀斗の部屋には親も姉も断りなしに入ってこない。それを昔から知っている祐真は遠慮なく稀斗の上に乗り上げたまま自分の上着を捲り上げて脱いだ。すると視線を感じる。見おろすと稀斗が自分の体を見ているのがわかった。どこかポカンとしたような表情を見せた後に稀斗が赤くなったのにそして気づく。
何か、えも言われぬ感覚が祐真の胸を突きぬけた。祐真はそのまま一旦ぎゅっと稀斗を抱きしめると、肌と肌が擦れ合う感覚を楽しむ。
「きぃ、好き」
暫く抱きしめた後にまたキスをし、手を稀斗の下腹部へと伸ばしていった。まだ履いたままのズボンと下着の中に手を入れ、既に硬くなりつつある稀斗のものを手でゆっくりと扱いていく。
扱きながらも下を脱がしていき、一旦稀斗のものを露わにするとそのまま達するまで手で愛撫した。
この間、口でしてみたのだがその時の稀斗の反応が祐真にとってかわいすぎた。だから今、妙に気分が高揚している祐真にとってさらに耐えがたい気持ちにさせられてしまうだろうと、あえて手だけでした。
稀斗の体がビクリと大きく揺れると手に暖かいものを感じる。これだけでもう、祐真は愛おしくて堪らない。そのままひたすらキスをしてギュッと抱きしめたいという思いと反対に高揚しているせいで、到底できないとわかっていながらも無茶苦茶に稀斗を犯したいという願望がせめぎ合う。
それらをぐっと飲み込み、祐真は手を伸ばした。稀斗の出したもので濡れた手を、稀斗の尻へやる。そこにある穴の周りにゆっくりとその濡れた指をなすりつけ、入り口を解すようにしながら触れた。
「お前……何考えてんだよ……やめろ」
暫くはぼんやりとしていた稀斗がハッとなって押し返そうとしてきた。だけれども止められない。
「きぃ、大丈夫だよ」
囁きながらもゆっくりと濡れた指を中に挿れていった。
「だい、じょ、ぶじゃね……っ」
言いかけた稀斗の口をキスで封じた。
ごめん、きぃ。でも止められない。
「んんぅ、ぅ」
合間に漏れる稀斗の声で祐真のものがますます辛いほどに硬くなるのがわかった。
きぃ、ごめんね、好き。好き。
溢れそうになる気持ちをひたすらキスに込め、祐真はそれでも慎重にゆっくりと一本の指をある程度のところまで挿れるとそのままとどまり、今度はまたゆっくりと出していった。それを繰り返す。
中は思っていた以上に熱かった。そして指をきゅっと締めつけてきた。
女子との経験もあるにはあるが豊富というわけではない。そんな祐真にとって大好きな稀斗の体は余すことなく堪能したくて仕方がないものだった。
一人で稀斗を思いながら抜く時は、ごめんねと思いながらも思いきり妄想で稀斗の中に自分のものを突っ込んでいる。だが稀斗の尻の穴が一体どんなものなのだろうと実は気になって仕方がなかった。ただでさえ経験豊富とは言えない上に男同士のやり方なんてほぼわからない祐真は一応ネットで検索したこともある。結果、後ろはちゃんと解さないといけないと知った。
それもあって余計にこうして稀斗の後ろを弄りたかった。別に実際稀斗とちゃんとしたセックスができると思っては、いや期待はしていてもできると確信など持てていないのだが、一歩でも近づけることなら何でもしたかった。
とはいえ気軽にできることでもない。稀斗が大丈夫だろうかと心配になるし、自分も中々勇気が出なかったのだ。でも理由はわからないが稀斗が自分の裸を少しでも見たいと思ってくれ、しかも気のせいかもしれないが赤くなってくれたと思うと少したがが外れてしまったのかもしれない。気づけばもっと酷いことをしたくなるのを何とか抑えた上であまりにも簡単に祐真は中を指で堪能していた。
「きぃの中、指でもすごい、気持ちいい……」
キスの合間に思わず囁くと、とぎれとぎれに「バカヤロウ」と言われた。そんな稀斗がやはりどうしてもかわいくて愛しくて、あらためて大好きだと祐真は思った。
結局その日はその一本だけしか挿れられなかったが、その後に痛いほどに猛ったままの自分のものが辛くて、心の中で「ごめんね」と謝りつつもまた体を愛撫して硬くなってくれた稀斗のものと一緒に扱いた。
稀斗は後で祐真の頭をはたき、再度「馬鹿野郎」と怒ってはきたが、祐真は知っている。そんな風に怒っても、いつだって稀斗は祐真を許してくれる。とても甘やかさせてくれる。
祐真に甘い稀斗がまた大好きだったが、今の自分たちの状態はひょっとしなくてもある意味「セフレ」になってしまうんじゃないかと一人でいる時にふと思った。もちろん祐真自身はそんなつもりなど全くない。体だけでいいなんて思ったこともないし、できるのなら稀斗の全てが欲しい。自分に振り向いて欲しい。
だけれども付き合っていない、向こうが自分のことを恋人として好きになってくれない相手との性的な行為だと、結局のところそんな感じになってしまうんじゃないだろうか。
もしくは……まさか強姦?
「……でも、違うもん……。だって俺はめちゃくちゃきぃのこと、好きだから違うもん……。体だけでいいなんて思ってないし、でも体欲しいけど無理やりじゃない、はずだもん……」
祐真は自分に言い聞かせた。そんな風に考えたりしても、稀斗と二人きりになるとまた思わず稀斗に色々したくなるし色々欲しくなる。
「きぃ、気持ち、悪い……? 大丈夫?」
次の機会の時はさらにもう一本指を増やしてみた。別の機会の時はその指で、男でも感じられるとネットに書いてあった前立腺というものを探してみたりした。
強く触れるとキツイらしいとあったのでゆっくりと探し、これかと思われたところをそっと擦るように触れたら稀斗は体を震わせ涙目になりながら祐真を睨んできた。痛かったのかと思ったが、稀斗のものも触れてもないのにビクンと震えているのを知り、祐真はそれだけで自分のものが暴発するかと思った。
別の時には後ろの穴に舌を這わせ、入れてみた。その時の稀斗がまた祐真的にかわいらしすぎて、後で思いきり頭を殴られたけれどもその夜は何度もその時の稀斗を思い出して抜いた。
「気持ち、悪く、ねえけど、マジもう、やめ……」
指三本くらいは飲み込めるようになった稀斗は痛がったり気持ち悪がったりすることがなくなったが、反応だけで祐真の心とそしてペニスを痛いほどに締めつけてくる。
ねえ、きぃ。いつだって優しくて甘やかしてくれる、きぃ。
でも何で拒まないの? 幼馴染の俺だったらこれくらい、問題ないの? そんなものなの?
このままだったら俺、きぃを傷つけることも厭わないよ……? だって今でももう、きぃの中に入りたくて仕方がない。いいの?
やめろと言いながらも突き離してこない稀斗に、祐真は色々と限界だった。
好きだと思われているわけじゃない。だったら線引きはしなくてはいけない。大切な相手なら最後までするべきじゃない。そもそもきっとそんなで最後までしても悲しくなる。
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