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14話
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稀斗と違って部活をしていない祐真は家に帰るとまたケーキを焼いていた。サツマイモを使った甘さ控えめのパウンドケーキだが予想よりも少し焼き時間がかかってしまい、稀斗の家に行くのも予定よりも少し遅くなりそうだったので先に家で夕飯を食べてから行くことにした。
稀斗には連絡を入れておいたので母親に「きぃのところで勉強するから」とまだ帰っていない父親を待つことなく先に簡単な食事を作ってもらった。昔からお菓子を作っているので料理も得意と思われがちだが、実は作ったことがない。普通の料理もおもしろいのだろうかと母親が作るところを見たことならあるのだが、あまりに目分量で作っていてむしろ混乱した。
夕食後、荒熱のとれたケーキをいつものように箱に入れ、祐真はいそいそと稀斗の家へ向かった。出てくれたのは稀斗の姉の明咲(あさひ)だった。
稀斗は姉に似たのだろうかと思うくらい、姉も男前な性格をしている。でも稀斗と違ってお洒落であり、大学に行きながら服飾関係のアルバイトをしている。
「あさ姉、久しぶりだねえ」
「ほんと。相変わらずカッコいいね、ゆうは」
大抵いつも家にいない明咲はニッコリと笑って自分よりはるかに背が高いために届かない祐真の頭を撫でるかわりに肩の手前をポンと軽く叩いてきた。
「俺、カッコいくないよー少なくともきぃはカッコいいって思ってくれてないもん」
「は? あはは、何で稀斗なの。だいたい稀斗よりゆうのがカッコいいし、あいつだってあんたのこと羨ましがってるよ」
「そうかなぁ……。あ、そうだ。パウンドケーキ作ってきたんだ。あさ姉食べる?」
「いい匂いしてた。この時間に酷よね。でもあんたのって甘さ凄い控えめなのに美味しいのよね、ありがと。稀斗ならもうそろそろ出てくんじゃない?」
祐真を中へ促しながら、明咲は祐真が差し出してきた箱をニッコリと受け取った。
「出てくる?」
何のことだと祐真が首を傾げてると廊下の先から本当に稀斗が上半身裸のまま出てきた。下もボクサーパンツしか履いていない。
「っきっ?」
まともに名前すら呼べずに思わず出た声に、歩いていた稀斗も祐真に気づいてぎょっとしている。
「なんだよ、来てたんか。お前メシ食ってくるっつーから風呂入ってた」
だがすぐに気を取り直したのか、いつもの様子の稀斗に祐真は「もう寒いのに何でそんな恰好なの」と困ったように聞いた。
「ほんとだよね。年頃の乙女がいるんだからもうちょっと恰好に気を使えっての」
呆れたように言う明咲に対し稀斗は「誰が年頃の乙女だよ。姉ちゃんだって俺に気を使ったことあんのか」とさらに呆れたように自分の姉を見返している。祐真が困っている理由など当然わからない明咲は実際慣れているのか「ケーキいただくね。後であんたらにも持ってく」と構わずキッチンに入っていった。稀斗は稀斗で祐真に対して「風呂出たら暑いんだよ」とどうでもよさげに言いながら階段を上っていく。
「あ、ま、待って」
しばらく立ちつくしていた祐真もハッとなり慌てて後に続いた。
稀斗の部屋に入るともう既に稀斗は服を着ていた。だがまだ下を履いていない。何となく目のやり場に困って、祐真はあらぬところを見ながらとりあえずその辺に座った。稀斗は「課題のやつなー」と何やら机の上を探している。
祐真はちらりとそんな稀斗の足を見た。すね毛は薄い方なのか目立たない稀斗の足は引きしまっていて、祐真の目からすれば凄く綺麗だった。
先程見た上半身も思い浮かべる。やはり大して筋肉があるわけではなかったが、服を着ていると痩せていると思っていた稀斗の体は運動をしているからか足と同じで引きしまっていた。
何故、水泳の授業を一緒に受けているはずなのに稀斗を意識した時に稀斗の裸を思い出せなかったのか、今わかった。
全く無自覚だったはずなのに、俺……あえてきぃを見ないようにしてたんだ。無意識に避けていたんだ。
今どうしようもなくドキドキしている自分を持て余しつつ、祐真はそんな自分を凄いと思っていいのか呆れたほうがいいのかどっちだろうと考えていた。
「ほら、これ」
稀斗が課題を手に振り返ってきた時、丁度明咲が部屋に入ってきた。先程と違って化粧もしている。
「ケーキさっきちょっと食べたけど、やっぱり美味しかったよ」
ニッコリと祐真に言いながら床に直接トレーを置く。
「姉ちゃん、何で牛乳なんだよ……」
姉が持ってきた飲み物を見ながら稀斗が呆れたようにため息をついた。
「だってさつまいもの味だったし。私の中ではさつまいもと相性がいいのはミルクなの」
「だったらせめて温めてくれよ! つか何で化粧してんだよ意味わかんねぇ」
「冷たい方が合うからなんだよバカ。うっさいな稀斗は。化粧は今から友達とこ遊び行くからだよ、余計なお世話。ったく、せっかく持ってきてあげたのに。ゆうを見習いなよ。こんなにニコニコしてんだよ?」
実際ニコニコと「ありがとう」と礼を言っていた祐真の頭を撫でた後で「勉強がんばって」と部屋を出ていった。
「ったく遊んでばっかなんだからな」
稀斗は課題を祐真の膝に載せると自分も座ってからケーキを食べだす。
「あ、ど、どうかな」
ハッとなって稀斗を見ると「ん、甘いけど甘くない、つかうん、美味い」と相変わらず手づかみで食べている。
「良かったあ」
凄く嬉しくなって自分もフォークでケーキを食べながらも、祐真の頭の中ではまた先程見た稀斗の上半身で一杯だった。
正直、あの体に触れたいと思う。引き締まっているけれどもどこか華奢にも見える稀斗の肩や胸、脇腹などに触れてみたい。そして指を這わせたら稀斗はどんな反応を見せてくるのだろうか。今なお露わなままの足にも触れてみたい。女子と違って硬さのあるふくらはぎに触れ、そしてそれなりに柔らかそうな太ももに触れたい。
ともすればそんなことばかり考えてしまう。祐真はむしろ一心不乱になってケーキを食べ終えた。そしてふと稀斗を見ると同じように食べ終えた後に指を舐めている。
……きぃって人に自覚ないとか言ったけど、自分だって全然ないくせに……。
先程の風呂上がりは不可抗力だったとしても部屋に入ってからは祐真を警戒するなら気をつけることくらいできるはずだ。
きぃのバカ。気持ちに答えられないなんて言うくせに何でもっと警戒しないの? ズボンも履かずに相変わらず無意識に指なんか舐めて。
祐真は口をとがらせながら思った。稀斗からしたら手でケーキをつかんでいたからと何も考えずに舐めたのだろう。ズボンだって普通なら男だったらそこまで意識しないだろう。祐真だって誰に見られようが気になんてしてなかった。
わかっているけれどもどうしようもない。祐真は手を伸ばし、稀斗の手首をつかんだ。
「なんだよ」
稀斗は驚いたように祐真を見てくる。それには何も答えずにつかんだ手をひきよせ、今まで稀斗が舐めていた指を祐真は舐めた。
「おま……っ」
稀斗が引いたように祐真を見てくるのがわかる。だけれども止められなかった。祐真はその内の一本の指を舐めた後にゆっくりと口に含み、わざと歯にあてながら飲み込んでいく。そして中に入ってきた指の腹を口の中の舌でまた舐めた。
稀斗がピクリと震えたのがわかる。そんな小さな反応ですら見過ごせないしかわいくて愛しくてそして欲しくて堪らない。
唖然としているであろう稀斗が抵抗しないのをいいことに暫くその指を堪能した後で、今度は親指を同じようにしゃぶった。そして親指の付け根の膨らみであるいわゆる拇指球のあたりにやんわりと噛みついた。
「なに、して」
戸惑ったような声がするものの稀斗は手をひっこめようとしない。多分まだ唖然としているのだろうが、それをいいことに祐真は手の平側の手首にも唇や歯を這わせる。そしてそのまま袖をめくりあげ、稀斗の腕に唇を滑らせていった。
「ゆ、う……?」
こんなじゃ足りない。
夢中になって手や腕にキスをした後に今度はいつものように唇にキスをした。そしてそのまま口を開けていた稀斗の口内に舌を滑り込ませる。
「っふ?」
慌てて口を閉じようとした稀斗の舌をそのまま絡めとった。
いつもよりももっと深いのを……。きぃをもっと……。
祐真は夢中になっていた。
稀斗には連絡を入れておいたので母親に「きぃのところで勉強するから」とまだ帰っていない父親を待つことなく先に簡単な食事を作ってもらった。昔からお菓子を作っているので料理も得意と思われがちだが、実は作ったことがない。普通の料理もおもしろいのだろうかと母親が作るところを見たことならあるのだが、あまりに目分量で作っていてむしろ混乱した。
夕食後、荒熱のとれたケーキをいつものように箱に入れ、祐真はいそいそと稀斗の家へ向かった。出てくれたのは稀斗の姉の明咲(あさひ)だった。
稀斗は姉に似たのだろうかと思うくらい、姉も男前な性格をしている。でも稀斗と違ってお洒落であり、大学に行きながら服飾関係のアルバイトをしている。
「あさ姉、久しぶりだねえ」
「ほんと。相変わらずカッコいいね、ゆうは」
大抵いつも家にいない明咲はニッコリと笑って自分よりはるかに背が高いために届かない祐真の頭を撫でるかわりに肩の手前をポンと軽く叩いてきた。
「俺、カッコいくないよー少なくともきぃはカッコいいって思ってくれてないもん」
「は? あはは、何で稀斗なの。だいたい稀斗よりゆうのがカッコいいし、あいつだってあんたのこと羨ましがってるよ」
「そうかなぁ……。あ、そうだ。パウンドケーキ作ってきたんだ。あさ姉食べる?」
「いい匂いしてた。この時間に酷よね。でもあんたのって甘さ凄い控えめなのに美味しいのよね、ありがと。稀斗ならもうそろそろ出てくんじゃない?」
祐真を中へ促しながら、明咲は祐真が差し出してきた箱をニッコリと受け取った。
「出てくる?」
何のことだと祐真が首を傾げてると廊下の先から本当に稀斗が上半身裸のまま出てきた。下もボクサーパンツしか履いていない。
「っきっ?」
まともに名前すら呼べずに思わず出た声に、歩いていた稀斗も祐真に気づいてぎょっとしている。
「なんだよ、来てたんか。お前メシ食ってくるっつーから風呂入ってた」
だがすぐに気を取り直したのか、いつもの様子の稀斗に祐真は「もう寒いのに何でそんな恰好なの」と困ったように聞いた。
「ほんとだよね。年頃の乙女がいるんだからもうちょっと恰好に気を使えっての」
呆れたように言う明咲に対し稀斗は「誰が年頃の乙女だよ。姉ちゃんだって俺に気を使ったことあんのか」とさらに呆れたように自分の姉を見返している。祐真が困っている理由など当然わからない明咲は実際慣れているのか「ケーキいただくね。後であんたらにも持ってく」と構わずキッチンに入っていった。稀斗は稀斗で祐真に対して「風呂出たら暑いんだよ」とどうでもよさげに言いながら階段を上っていく。
「あ、ま、待って」
しばらく立ちつくしていた祐真もハッとなり慌てて後に続いた。
稀斗の部屋に入るともう既に稀斗は服を着ていた。だがまだ下を履いていない。何となく目のやり場に困って、祐真はあらぬところを見ながらとりあえずその辺に座った。稀斗は「課題のやつなー」と何やら机の上を探している。
祐真はちらりとそんな稀斗の足を見た。すね毛は薄い方なのか目立たない稀斗の足は引きしまっていて、祐真の目からすれば凄く綺麗だった。
先程見た上半身も思い浮かべる。やはり大して筋肉があるわけではなかったが、服を着ていると痩せていると思っていた稀斗の体は運動をしているからか足と同じで引きしまっていた。
何故、水泳の授業を一緒に受けているはずなのに稀斗を意識した時に稀斗の裸を思い出せなかったのか、今わかった。
全く無自覚だったはずなのに、俺……あえてきぃを見ないようにしてたんだ。無意識に避けていたんだ。
今どうしようもなくドキドキしている自分を持て余しつつ、祐真はそんな自分を凄いと思っていいのか呆れたほうがいいのかどっちだろうと考えていた。
「ほら、これ」
稀斗が課題を手に振り返ってきた時、丁度明咲が部屋に入ってきた。先程と違って化粧もしている。
「ケーキさっきちょっと食べたけど、やっぱり美味しかったよ」
ニッコリと祐真に言いながら床に直接トレーを置く。
「姉ちゃん、何で牛乳なんだよ……」
姉が持ってきた飲み物を見ながら稀斗が呆れたようにため息をついた。
「だってさつまいもの味だったし。私の中ではさつまいもと相性がいいのはミルクなの」
「だったらせめて温めてくれよ! つか何で化粧してんだよ意味わかんねぇ」
「冷たい方が合うからなんだよバカ。うっさいな稀斗は。化粧は今から友達とこ遊び行くからだよ、余計なお世話。ったく、せっかく持ってきてあげたのに。ゆうを見習いなよ。こんなにニコニコしてんだよ?」
実際ニコニコと「ありがとう」と礼を言っていた祐真の頭を撫でた後で「勉強がんばって」と部屋を出ていった。
「ったく遊んでばっかなんだからな」
稀斗は課題を祐真の膝に載せると自分も座ってからケーキを食べだす。
「あ、ど、どうかな」
ハッとなって稀斗を見ると「ん、甘いけど甘くない、つかうん、美味い」と相変わらず手づかみで食べている。
「良かったあ」
凄く嬉しくなって自分もフォークでケーキを食べながらも、祐真の頭の中ではまた先程見た稀斗の上半身で一杯だった。
正直、あの体に触れたいと思う。引き締まっているけれどもどこか華奢にも見える稀斗の肩や胸、脇腹などに触れてみたい。そして指を這わせたら稀斗はどんな反応を見せてくるのだろうか。今なお露わなままの足にも触れてみたい。女子と違って硬さのあるふくらはぎに触れ、そしてそれなりに柔らかそうな太ももに触れたい。
ともすればそんなことばかり考えてしまう。祐真はむしろ一心不乱になってケーキを食べ終えた。そしてふと稀斗を見ると同じように食べ終えた後に指を舐めている。
……きぃって人に自覚ないとか言ったけど、自分だって全然ないくせに……。
先程の風呂上がりは不可抗力だったとしても部屋に入ってからは祐真を警戒するなら気をつけることくらいできるはずだ。
きぃのバカ。気持ちに答えられないなんて言うくせに何でもっと警戒しないの? ズボンも履かずに相変わらず無意識に指なんか舐めて。
祐真は口をとがらせながら思った。稀斗からしたら手でケーキをつかんでいたからと何も考えずに舐めたのだろう。ズボンだって普通なら男だったらそこまで意識しないだろう。祐真だって誰に見られようが気になんてしてなかった。
わかっているけれどもどうしようもない。祐真は手を伸ばし、稀斗の手首をつかんだ。
「なんだよ」
稀斗は驚いたように祐真を見てくる。それには何も答えずにつかんだ手をひきよせ、今まで稀斗が舐めていた指を祐真は舐めた。
「おま……っ」
稀斗が引いたように祐真を見てくるのがわかる。だけれども止められなかった。祐真はその内の一本の指を舐めた後にゆっくりと口に含み、わざと歯にあてながら飲み込んでいく。そして中に入ってきた指の腹を口の中の舌でまた舐めた。
稀斗がピクリと震えたのがわかる。そんな小さな反応ですら見過ごせないしかわいくて愛しくてそして欲しくて堪らない。
唖然としているであろう稀斗が抵抗しないのをいいことに暫くその指を堪能した後で、今度は親指を同じようにしゃぶった。そして親指の付け根の膨らみであるいわゆる拇指球のあたりにやんわりと噛みついた。
「なに、して」
戸惑ったような声がするものの稀斗は手をひっこめようとしない。多分まだ唖然としているのだろうが、それをいいことに祐真は手の平側の手首にも唇や歯を這わせる。そしてそのまま袖をめくりあげ、稀斗の腕に唇を滑らせていった。
「ゆ、う……?」
こんなじゃ足りない。
夢中になって手や腕にキスをした後に今度はいつものように唇にキスをした。そしてそのまま口を開けていた稀斗の口内に舌を滑り込ませる。
「っふ?」
慌てて口を閉じようとした稀斗の舌をそのまま絡めとった。
いつもよりももっと深いのを……。きぃをもっと……。
祐真は夢中になっていた。
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