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祐真と彼女である未彩の付き合い始めは本当に冗談抜きで気楽な感じだった。もともと一つ年下の未彩と、祐真や稀斗は割と住まいが近所だったため仲はよかった。
「ゆうくん沢山彼女できたりしてるの?」
「沢山では……。なんで?」
「私この間まで同じクラスの男子と付き合ってたんだけどね」
「未彩、マジで? 知らなかったよー」
「うん、だってすぐに別れたんだもん」
「なんで」
「んー。あ、ねえねえ折山くんは? 折山くんってどうだろー彼女とかいるかなあ」
「え、きぃは駄目!」
「もー。ゆうくん折山くん好きすぎ。まあ私も折山くんはお兄ちゃんとしてなら凄い好きだけど……。ゆうくんって付き合ってた人とエッチとかもした?」
「……なんでさっきから変な質問ばっかりしてくんの?」
「……だって。……そのすぐ別れた子ね、何かね、すぐ変な事しようとするんだもん。嫌になったの」
未彩が俯きながら言う言葉に祐真はポカンとした。だが未彩の耳が赤くなってるのに気付いてそっと抱きしめ背中をポンポン、とした。
「そっか。嫌だったねーそれは」
「……ゆうくんだったら、そーゆーの、しない?」
そういう経験を実は既にしている祐真としては変に少しだけ罪悪感を感じつつも「うん、お互いの気持ちが大事だからね」と答える。
「……ゆうくんとじゃあ付き合ってみたい」
多分当時中学生だった未彩は少し男子に委縮してたのかもしれない。もしかしたら祐真はその安定剤代わりだったのかもしれない。でも当時特に付き合っている彼女もいなかった同じく中学生だった祐真は気軽に「いいよ」と頷いた。どのみちあまり彼女というものを作りたいとも思っていなかったので、よく知っている未彩との気軽な付き合いは祐真にとっても願ったりだったのかもしれない。
祐真はどこかぼんやりしたところもあるが、背がいきなり伸び出す前から女子にモテていた。顔がいいのとどこか弄りやすい性格が周りから可愛がられやすいというのもあった。だが本人はあまりその気になる事がなかった。中学の終わりにぐんと身長が伸びてからはさらにモテ始めたけれども幸いというか、未彩と付き合っていたので特に困る事にはならなかった。
そして結局未彩とは二年近く付き合ってきても性的な事は何もしていないまま、別れることになった。別に何やら二人の間によくないことが起きたわけでもなく、むしろいつもと変わらない。
「ゆうくんと別れたわけだし、今度こそ私、折山くんと付き合ってもらおうかなー」
「きぃは駄目!」
「ゆうくん変わらなさすぎ」
そんな話を中庭でしているとそこを通りかかった稀斗が怪訝な顔をして近付いてきた。
「お前ら別れたの?」
「うん。だってゆうくん折山くんばっかりなんだもん。いっそ結婚しちゃえばいいよ」
「は? いや発想がおかしいだろ。つか冗談抜きで? 普通に仲よさそうだろ。今だって二人でいただろ」
「俺と未彩は仲いいよー。ついでにきぃも仲いいじゃない」
「いや、そう意味じゃなくてな」
「私とゆうくんは付き合ってても付き合ってなくてもこんな感じなの」
「……はあ。まあ問題ないならいいけどな」
稀斗が呆れたようにため息をつく。付き合いとは、と密かに思ったが口にはしないでおいた。モテてはいるが中身がこれな祐真や年下の未彩に対して「俺付き合ったことないからお前らの感覚理解できないしわからない」と言うのは、男のつまらないプライドが許してくれそうになかった。
そもそも祐真と未彩が付き合い始めたと知った時も「好奇心でじゃないだろうな」と苦笑しつつも、正直少し複雑な気持ちにはなった。祐真が未彩のことを好きだとは思えないというのもあったが、主にはやはり例え仲よしの未彩であっても祐真に彼女ができて自分には全くできないというのがどうにも切なく思えたからだろう。
とはいえ本気で嫉妬する気もなく普通に受け入れ、後は適当に見守ってきたのでやはり別れたと聞くと多少なりとも驚く。
それに泣き虫で頼りなさそうな祐真だが、稀斗的に「しょせんは顔と身長か」と言いたくなるほど祐真はモテるので、フリーになったと知ると黙っていない女子も出てきそうだと稀斗はぼんやり思った。
「ミサちゃんほんと別れていいのか? こんなだけどゆうはモテるぞ」
「こんなって酷い、きぃ」
今まで未彩という彼女の存在があっても祐真は女子に気に入られ可愛がられていたところがある。これで彼女がいなくなったとわかれば、中にはむしろ気負ってしまいあまり接触してこない女子もいるかもしれないが、どんどんアピールしてくる女子が増えそうな気がした。
「ゆうくん無駄にモテるの知ってるよ。でも私は変わらず仲よしだからいいの。それよりもゆうくんが間違ったことしないよう折山くん、ちゃんとゆうくん見てあげてね」
「……何で俺が。まあこいつほんと放っておくとろくでもなさそうだけどな。課題とか忘れるしな」
「課題の話じゃないよ、折山くん」
未彩がむぅ、となりながら稀斗を見る横で祐真の顔が明るく綻んだ。
「課題と言えばね、小人っていると思うんだ。この前も俺が寝ている間に終わらなかったはずの課題がまとめ終わっててね」
「……。つか、小人、な……。お前が言うと何か洒落にならない」
ニコニコという祐真に稀斗が呆れた顔を見せると、未彩もニッコリと祐真と稀斗を見てきた。
「とりあえずゆうくんはさ、見た目詐欺だよね」
「え? なんで?」
祐真がきょとんと未彩を見る。
「あと折山くんは甘やかしすぎだよ」
「……仕方ないだろ」
「何の話?」
未彩に言われふいと横を向いた稀斗に対し祐真は相変わらず怪訝そうな表情をしていた。
教室に戻る際にふと稀斗は祐真を見た。
「そういえばさ、お前別れたことはあまり言わない方がいいんじゃないか」
「まあ別に言ってまわることでもとは思うけど、なんで?」
「何でって。お前が気にしないならいいけど今はのほほんとお前弄って来るだけの女子が目の色変えてお前に告白してくるかもだぞ?」
別に実際はそこまで凄まじくは無いと思いつつも稀斗は大げさに言った。
「え! それはちょっと怖いかも……うん、わかった」
だが祐真は本気にとったらしく顔をひきつらせながら頷いてきた。ほんと単純バカだなと思いつつも稀斗は「おう」と同じく頷いた。次の授業中はだが、あそこまで大げさに言わなくてもと内心自分で自分につっこんでいた。
「きぃの髪ってほんと真黒でまっすぐだよね」
授業が終わった後、祐真が不意に後ろからニコニコと稀斗の髪に触れてきた。確かに稀斗の髪は染めたこともないし本当に直毛である。さらさらとはしているが、とてつもなく融通が聞かないほどにしっかりとしてまっすぐな髪質なので稀斗自身たまに祐真の髪が羨ましくなる事がある。祐真の髪は染める前から色が薄めで細く、ふんわりとしている。染めている今は元の髪よりさらに明るい色にはなっているが。
子供の頃はそんな祐真の髪が気持ちよくてよく触ったりしていた。祐真は祐真で稀斗のしっかりとしたまっすぐな直毛黒髪が羨ましいらしく、未だに今のように話題にしながら触れる以外にも無意識に触れてくる事も多い。
「触るな」
今はもう祐真の髪に触れる事が無くなった稀斗が呆れたように言っても祐真は「だってさらさらで気持ちいいし」とさらにニコニコしてきた。
祐真がやたら稀斗に懐いているのをよく知っている周りは特に何とも思っていない。それに祐真のこの気取らないというか誰でも受け入れてくれそうな雰囲気も周りはよく知っている。
ちなみに稀斗が触らなくなった祐真の髪は代わりによく女子に弄られていたりする。この間も何人かに囲まれて髪を弄られ、やたら可愛らしい髪留めで前髪を留められていた。
彼女がいてもその扱いだしな、と稀斗はそっと思う。これでフリーとなるとどうなる事やらと思うとやはり先程自分が言った言葉は大げさでもないかもしれないと何となく自分を正当化してみたりしていた。
「ゆうくん沢山彼女できたりしてるの?」
「沢山では……。なんで?」
「私この間まで同じクラスの男子と付き合ってたんだけどね」
「未彩、マジで? 知らなかったよー」
「うん、だってすぐに別れたんだもん」
「なんで」
「んー。あ、ねえねえ折山くんは? 折山くんってどうだろー彼女とかいるかなあ」
「え、きぃは駄目!」
「もー。ゆうくん折山くん好きすぎ。まあ私も折山くんはお兄ちゃんとしてなら凄い好きだけど……。ゆうくんって付き合ってた人とエッチとかもした?」
「……なんでさっきから変な質問ばっかりしてくんの?」
「……だって。……そのすぐ別れた子ね、何かね、すぐ変な事しようとするんだもん。嫌になったの」
未彩が俯きながら言う言葉に祐真はポカンとした。だが未彩の耳が赤くなってるのに気付いてそっと抱きしめ背中をポンポン、とした。
「そっか。嫌だったねーそれは」
「……ゆうくんだったら、そーゆーの、しない?」
そういう経験を実は既にしている祐真としては変に少しだけ罪悪感を感じつつも「うん、お互いの気持ちが大事だからね」と答える。
「……ゆうくんとじゃあ付き合ってみたい」
多分当時中学生だった未彩は少し男子に委縮してたのかもしれない。もしかしたら祐真はその安定剤代わりだったのかもしれない。でも当時特に付き合っている彼女もいなかった同じく中学生だった祐真は気軽に「いいよ」と頷いた。どのみちあまり彼女というものを作りたいとも思っていなかったので、よく知っている未彩との気軽な付き合いは祐真にとっても願ったりだったのかもしれない。
祐真はどこかぼんやりしたところもあるが、背がいきなり伸び出す前から女子にモテていた。顔がいいのとどこか弄りやすい性格が周りから可愛がられやすいというのもあった。だが本人はあまりその気になる事がなかった。中学の終わりにぐんと身長が伸びてからはさらにモテ始めたけれども幸いというか、未彩と付き合っていたので特に困る事にはならなかった。
そして結局未彩とは二年近く付き合ってきても性的な事は何もしていないまま、別れることになった。別に何やら二人の間によくないことが起きたわけでもなく、むしろいつもと変わらない。
「ゆうくんと別れたわけだし、今度こそ私、折山くんと付き合ってもらおうかなー」
「きぃは駄目!」
「ゆうくん変わらなさすぎ」
そんな話を中庭でしているとそこを通りかかった稀斗が怪訝な顔をして近付いてきた。
「お前ら別れたの?」
「うん。だってゆうくん折山くんばっかりなんだもん。いっそ結婚しちゃえばいいよ」
「は? いや発想がおかしいだろ。つか冗談抜きで? 普通に仲よさそうだろ。今だって二人でいただろ」
「俺と未彩は仲いいよー。ついでにきぃも仲いいじゃない」
「いや、そう意味じゃなくてな」
「私とゆうくんは付き合ってても付き合ってなくてもこんな感じなの」
「……はあ。まあ問題ないならいいけどな」
稀斗が呆れたようにため息をつく。付き合いとは、と密かに思ったが口にはしないでおいた。モテてはいるが中身がこれな祐真や年下の未彩に対して「俺付き合ったことないからお前らの感覚理解できないしわからない」と言うのは、男のつまらないプライドが許してくれそうになかった。
そもそも祐真と未彩が付き合い始めたと知った時も「好奇心でじゃないだろうな」と苦笑しつつも、正直少し複雑な気持ちにはなった。祐真が未彩のことを好きだとは思えないというのもあったが、主にはやはり例え仲よしの未彩であっても祐真に彼女ができて自分には全くできないというのがどうにも切なく思えたからだろう。
とはいえ本気で嫉妬する気もなく普通に受け入れ、後は適当に見守ってきたのでやはり別れたと聞くと多少なりとも驚く。
それに泣き虫で頼りなさそうな祐真だが、稀斗的に「しょせんは顔と身長か」と言いたくなるほど祐真はモテるので、フリーになったと知ると黙っていない女子も出てきそうだと稀斗はぼんやり思った。
「ミサちゃんほんと別れていいのか? こんなだけどゆうはモテるぞ」
「こんなって酷い、きぃ」
今まで未彩という彼女の存在があっても祐真は女子に気に入られ可愛がられていたところがある。これで彼女がいなくなったとわかれば、中にはむしろ気負ってしまいあまり接触してこない女子もいるかもしれないが、どんどんアピールしてくる女子が増えそうな気がした。
「ゆうくん無駄にモテるの知ってるよ。でも私は変わらず仲よしだからいいの。それよりもゆうくんが間違ったことしないよう折山くん、ちゃんとゆうくん見てあげてね」
「……何で俺が。まあこいつほんと放っておくとろくでもなさそうだけどな。課題とか忘れるしな」
「課題の話じゃないよ、折山くん」
未彩がむぅ、となりながら稀斗を見る横で祐真の顔が明るく綻んだ。
「課題と言えばね、小人っていると思うんだ。この前も俺が寝ている間に終わらなかったはずの課題がまとめ終わっててね」
「……。つか、小人、な……。お前が言うと何か洒落にならない」
ニコニコという祐真に稀斗が呆れた顔を見せると、未彩もニッコリと祐真と稀斗を見てきた。
「とりあえずゆうくんはさ、見た目詐欺だよね」
「え? なんで?」
祐真がきょとんと未彩を見る。
「あと折山くんは甘やかしすぎだよ」
「……仕方ないだろ」
「何の話?」
未彩に言われふいと横を向いた稀斗に対し祐真は相変わらず怪訝そうな表情をしていた。
教室に戻る際にふと稀斗は祐真を見た。
「そういえばさ、お前別れたことはあまり言わない方がいいんじゃないか」
「まあ別に言ってまわることでもとは思うけど、なんで?」
「何でって。お前が気にしないならいいけど今はのほほんとお前弄って来るだけの女子が目の色変えてお前に告白してくるかもだぞ?」
別に実際はそこまで凄まじくは無いと思いつつも稀斗は大げさに言った。
「え! それはちょっと怖いかも……うん、わかった」
だが祐真は本気にとったらしく顔をひきつらせながら頷いてきた。ほんと単純バカだなと思いつつも稀斗は「おう」と同じく頷いた。次の授業中はだが、あそこまで大げさに言わなくてもと内心自分で自分につっこんでいた。
「きぃの髪ってほんと真黒でまっすぐだよね」
授業が終わった後、祐真が不意に後ろからニコニコと稀斗の髪に触れてきた。確かに稀斗の髪は染めたこともないし本当に直毛である。さらさらとはしているが、とてつもなく融通が聞かないほどにしっかりとしてまっすぐな髪質なので稀斗自身たまに祐真の髪が羨ましくなる事がある。祐真の髪は染める前から色が薄めで細く、ふんわりとしている。染めている今は元の髪よりさらに明るい色にはなっているが。
子供の頃はそんな祐真の髪が気持ちよくてよく触ったりしていた。祐真は祐真で稀斗のしっかりとしたまっすぐな直毛黒髪が羨ましいらしく、未だに今のように話題にしながら触れる以外にも無意識に触れてくる事も多い。
「触るな」
今はもう祐真の髪に触れる事が無くなった稀斗が呆れたように言っても祐真は「だってさらさらで気持ちいいし」とさらにニコニコしてきた。
祐真がやたら稀斗に懐いているのをよく知っている周りは特に何とも思っていない。それに祐真のこの気取らないというか誰でも受け入れてくれそうな雰囲気も周りはよく知っている。
ちなみに稀斗が触らなくなった祐真の髪は代わりによく女子に弄られていたりする。この間も何人かに囲まれて髪を弄られ、やたら可愛らしい髪留めで前髪を留められていた。
彼女がいてもその扱いだしな、と稀斗はそっと思う。これでフリーとなるとどうなる事やらと思うとやはり先程自分が言った言葉は大げさでもないかもしれないと何となく自分を正当化してみたりしていた。
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