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あれ以来、瑞希は周の家に居る事が多くなった。周の両親は海外に居て周一人なのでその面では全く問題はないのだが、最近は本当に毎日のように一緒に居る気がしていた。
……居るというより……一緒に、寝てる、気……。
「も……許し……」
「周のここはでももっとって言っているよ……?」
優しい声が耳元で囁くと、周のソコにまたもや硬く熱いものが押し付けられゆっくりと入ってくるのがわかった。
今は手を縛られているだけじゃなく目隠しもされているので何をされるのかがわからなく、周は最初から怖くて堪らなかった。怖くて堪らないのに、だけれども自分のペニスが痛いほどにはちきれているのも、後ろが情けないほどにヒクついていたのもだが目が見えないだけによくわかってはいた。
ペニスの根元は、たかがリボンか何かで縛られているだけなのに圧迫されているせいで射精ができない。精子が逆流してそうでそれも怖かった。
しかも勃起状態が続くので先程から何度もイくのが止められなかった。射精していなくても出ていないだけでイっているせいでソコは激しく敏感になっている。なのに後ろに突っ込まれながら刺激されるせいでさらにイく事が止められず本気で辛かった。
男は基本的に一度イくと終了なだけに強すぎる快楽に慣れていない。特に周は元々性的な経験すらない。
「む、りで……す、ほんと、も……っぁ、あ、ああっ、ひ」
気が遠くなりそうになるのだが、度々瑞希がやわやわと刺激してくるペニスをギュッと握ってくる為にそれもままならない。本気でおかしくなる。そう思いながらも瑞希の熱いモノで蹂躙されている周の後ろがさらに堪らない程にそれを求めているのもわかっていた。
いつもはここまでされる事はない。もちろんいつだって啼かされ声が枯れる程にたっぷりとされるのだが、今こうしてされている程ではない。
発端は周が言った言葉だった。
「……あの……俺の親友が、その、心配してるんで彼の家に泊まりに行ってもいいです、か」
あれからどうなったんだ、大丈夫なのかと朔に心配されていたのだ。あれほどちょくちょく泊まりに行っていた周が泊まらなくなったどころかあまり電話にも出ないし学校でもなんとなく元気がないから心配なんだと朔は言ってきた。
とりあえずは大丈夫だと笑って答えはしたが、そんな周の言葉は全然もっともらしくなかったようで「家に行こうか?」などと言われた。
瑞希が周の自宅に居ない事もあるのでその時に来てもらえばいいのではと思ったが、万が一その時に瑞希がやってきたらと思うとやはりそれは無理だと思えた。
他にも色んな思いが過るが、一番思うことは、やはり瑞希の事を朔にばれたくないということだった。自分が思いつめたあまり犯罪めいた事をしてしまった事も、そしてその相手が実は男だったという事も、そしてその男に自分は体をいいようにされていて、情けない事にそれに対して抵抗できないという事も。
周自身が瑞希の事について未だにどうしたらいいのか、そしてどう思っているのかすら定かじゃないのに親友になんてバレたくなかった。それは瑞希に色々されるよりも尚辛いように思えた。だからせめて大丈夫だとわかってもらう為にも前のようにとは言わないが朔の家に泊まりに行こうと思った。
だがそれを聞いた途端瑞希はニッコリと笑うと周を縛り、目を隠し始めたのだ。
「ぁ、あっあっ、ひ、んぁあ」
「ほら、周……そんなに何度もイって。可愛いね」
「も……、ほん、と……む、りで……っぁああ、あっ」
何とか無理だと言いかけている途中でまた激しい快楽の波がやってきて何度目かもうわからないまま周はまたイった。
耐えられない。おかしくなる。
それに射精しないと絶対精子だってあそこだって、おかしく、なる……!
「何で……、こんな……」
途絶え途絶えになりながらも何とか聞くと耳元で囁かれた。
「周が浮気しようとするからだってわかってる?」
浮気? 浮気……?
いつ、どこで、誰と……!?
ただでさえ朦朧とした周の脳内では今、疑問符で一杯だった。
「わかってないの? まだまだお仕置き、足りないのかな?」
「っひ? い、いえ……!」
考えろ、考えろ。
周は必死になって考えを巡らせる。そして会話を思い出そうとする。それでもそんなそぶりなど見せた覚えがなく、どうしようもないと絶望しかけた時にハッとなった。
「朔は、朔は、俺の友達、で……、決して、そんな……」
「そんな事、今後どうなるかだってわからないよね? ただでさえ周は可愛いし、こうして快楽にも弱くてすぐに蕩けちゃうのに、俺が心配しないと思っているの?」
心配……? だったら今この状態を心配してください。俺、もうほんと死にそうです。
周は内心思いながらもまた体を震わせて激しい快楽の波に飲まれる。
「ごめ……なさ、い、もう、言いませ……ぁ、あ、ひ、せめ、てお願、出させ、てくださぁ……、ひ……、お願い、おね、が……」
「んー……ねえ、どこから出したいの?」
「っぅ、く……俺の、ちんちんから、出した、い……出したいです、お願い……!」
「ふふ、可愛い」
瑞希が周の中に入ったまま身じろぎしたのがわかった。ようやくリボンを取ってくれるのかと思ったら先に目隠しを取られた。
目隠しされて突っ込まれていると当然どう考えても男にされているとしか思えなかったのだが、目の前に見える相手はやはりあまりに綺麗で儚げで、周はこんな状況にも関わらず一瞬見惚れた。そしてハッとなる。
「そ、そっちじゃな、く……」
「ん、下も取ってあげるよ……でも周が射精する時の可愛い顔をちゃんと見てたいから」
「何、言っ……っぁああ、あああひ、んっ」
ニッコリと微笑みながらとんでもない事を言われ、周は赤くなって言い返そうとした。だがその前にペニスを縛っていたリボンを解かれる。
その時の解放感は例えようがなかった。堪らずに周は自身からおもいきり白濁したものを激しく漏らすように溢れ飛ばした。
「ん……可愛い……」
瑞希がさらに微笑んで優しく周にキスをしてくる。そして惚けたままそのキスを受けていた周は次の瞬間またひたすら声が出なくなるまで喘がされた。
「ぁ、ああ、あっあっ、も、抜い……っ、ひ、ぁああ」
とりあえず二度と朔の家に泊まりに行くなどと言わないようにしようと、失っていく意識の中で周は心に止めた。
……居るというより……一緒に、寝てる、気……。
「も……許し……」
「周のここはでももっとって言っているよ……?」
優しい声が耳元で囁くと、周のソコにまたもや硬く熱いものが押し付けられゆっくりと入ってくるのがわかった。
今は手を縛られているだけじゃなく目隠しもされているので何をされるのかがわからなく、周は最初から怖くて堪らなかった。怖くて堪らないのに、だけれども自分のペニスが痛いほどにはちきれているのも、後ろが情けないほどにヒクついていたのもだが目が見えないだけによくわかってはいた。
ペニスの根元は、たかがリボンか何かで縛られているだけなのに圧迫されているせいで射精ができない。精子が逆流してそうでそれも怖かった。
しかも勃起状態が続くので先程から何度もイくのが止められなかった。射精していなくても出ていないだけでイっているせいでソコは激しく敏感になっている。なのに後ろに突っ込まれながら刺激されるせいでさらにイく事が止められず本気で辛かった。
男は基本的に一度イくと終了なだけに強すぎる快楽に慣れていない。特に周は元々性的な経験すらない。
「む、りで……す、ほんと、も……っぁ、あ、ああっ、ひ」
気が遠くなりそうになるのだが、度々瑞希がやわやわと刺激してくるペニスをギュッと握ってくる為にそれもままならない。本気でおかしくなる。そう思いながらも瑞希の熱いモノで蹂躙されている周の後ろがさらに堪らない程にそれを求めているのもわかっていた。
いつもはここまでされる事はない。もちろんいつだって啼かされ声が枯れる程にたっぷりとされるのだが、今こうしてされている程ではない。
発端は周が言った言葉だった。
「……あの……俺の親友が、その、心配してるんで彼の家に泊まりに行ってもいいです、か」
あれからどうなったんだ、大丈夫なのかと朔に心配されていたのだ。あれほどちょくちょく泊まりに行っていた周が泊まらなくなったどころかあまり電話にも出ないし学校でもなんとなく元気がないから心配なんだと朔は言ってきた。
とりあえずは大丈夫だと笑って答えはしたが、そんな周の言葉は全然もっともらしくなかったようで「家に行こうか?」などと言われた。
瑞希が周の自宅に居ない事もあるのでその時に来てもらえばいいのではと思ったが、万が一その時に瑞希がやってきたらと思うとやはりそれは無理だと思えた。
他にも色んな思いが過るが、一番思うことは、やはり瑞希の事を朔にばれたくないということだった。自分が思いつめたあまり犯罪めいた事をしてしまった事も、そしてその相手が実は男だったという事も、そしてその男に自分は体をいいようにされていて、情けない事にそれに対して抵抗できないという事も。
周自身が瑞希の事について未だにどうしたらいいのか、そしてどう思っているのかすら定かじゃないのに親友になんてバレたくなかった。それは瑞希に色々されるよりも尚辛いように思えた。だからせめて大丈夫だとわかってもらう為にも前のようにとは言わないが朔の家に泊まりに行こうと思った。
だがそれを聞いた途端瑞希はニッコリと笑うと周を縛り、目を隠し始めたのだ。
「ぁ、あっあっ、ひ、んぁあ」
「ほら、周……そんなに何度もイって。可愛いね」
「も……、ほん、と……む、りで……っぁああ、あっ」
何とか無理だと言いかけている途中でまた激しい快楽の波がやってきて何度目かもうわからないまま周はまたイった。
耐えられない。おかしくなる。
それに射精しないと絶対精子だってあそこだって、おかしく、なる……!
「何で……、こんな……」
途絶え途絶えになりながらも何とか聞くと耳元で囁かれた。
「周が浮気しようとするからだってわかってる?」
浮気? 浮気……?
いつ、どこで、誰と……!?
ただでさえ朦朧とした周の脳内では今、疑問符で一杯だった。
「わかってないの? まだまだお仕置き、足りないのかな?」
「っひ? い、いえ……!」
考えろ、考えろ。
周は必死になって考えを巡らせる。そして会話を思い出そうとする。それでもそんなそぶりなど見せた覚えがなく、どうしようもないと絶望しかけた時にハッとなった。
「朔は、朔は、俺の友達、で……、決して、そんな……」
「そんな事、今後どうなるかだってわからないよね? ただでさえ周は可愛いし、こうして快楽にも弱くてすぐに蕩けちゃうのに、俺が心配しないと思っているの?」
心配……? だったら今この状態を心配してください。俺、もうほんと死にそうです。
周は内心思いながらもまた体を震わせて激しい快楽の波に飲まれる。
「ごめ……なさ、い、もう、言いませ……ぁ、あ、ひ、せめ、てお願、出させ、てくださぁ……、ひ……、お願い、おね、が……」
「んー……ねえ、どこから出したいの?」
「っぅ、く……俺の、ちんちんから、出した、い……出したいです、お願い……!」
「ふふ、可愛い」
瑞希が周の中に入ったまま身じろぎしたのがわかった。ようやくリボンを取ってくれるのかと思ったら先に目隠しを取られた。
目隠しされて突っ込まれていると当然どう考えても男にされているとしか思えなかったのだが、目の前に見える相手はやはりあまりに綺麗で儚げで、周はこんな状況にも関わらず一瞬見惚れた。そしてハッとなる。
「そ、そっちじゃな、く……」
「ん、下も取ってあげるよ……でも周が射精する時の可愛い顔をちゃんと見てたいから」
「何、言っ……っぁああ、あああひ、んっ」
ニッコリと微笑みながらとんでもない事を言われ、周は赤くなって言い返そうとした。だがその前にペニスを縛っていたリボンを解かれる。
その時の解放感は例えようがなかった。堪らずに周は自身からおもいきり白濁したものを激しく漏らすように溢れ飛ばした。
「ん……可愛い……」
瑞希がさらに微笑んで優しく周にキスをしてくる。そして惚けたままそのキスを受けていた周は次の瞬間またひたすら声が出なくなるまで喘がされた。
「ぁ、ああ、あっあっ、も、抜い……っ、ひ、ぁああ」
とりあえず二度と朔の家に泊まりに行くなどと言わないようにしようと、失っていく意識の中で周は心に止めた。
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