5 / 20
5話 ※
しおりを挟む
優しく、と言いながら瑞希は周の制服を脱がしてきた。抵抗しようにも手は頭上で縛られている。周は動揺し、どうしたらいいのかわからずに呆然とするしかできなかった。
ゆっくりとシャツのボタンを外され、中に着ていたTシャツをめくり上げられる。
「シャツを中に着ているのはいい事だね」
瑞希にニッコリと言われ、他に色々聞くべきがある、いやその前にこの状況を打破すべきだというのについ周は「どうして?」と聞く。
「だってここね、透けたら許せないしね」
「は……?」
何を? と思っていると瑞希の指がぐっと周の乳首を押し上げてきた。
「っ?」
痛みなのか何なのかわからないようなピリっとした感覚と、他人の指で触れられた違和感が周の乳首から脳にかけて伝わってくる。
その感覚に顔をしかめていると「乳首は感じない?」などと聞きながら、瑞希は今度は指先をペロリと舐めてからそっとその指で乳首を撫でまわしてきた。
「や、め……」
「ふぅん? でもいいよ……いずれここだけで君が達するくらい甚振ってあげる。今は周の乳首を見れただけでも俺は満足かな? あと今日はそれよりも下の方かなぁ……楽しみたいし楽しませてあげたいのは」
瑞希は相変わらず涼しげと言ってもいいほど優しい笑みを浮かべながらとんでもない事を言っている。周のズボンのベルトに手をかけてきたので足をばたつかせて抵抗するとギュッと股間を握られた。
「っい……っ」
「……足、静かに、できるよ、ね?」
「……は……は、い……」
静かにいっそ優しいといってもいい様子で言われ、周はコクコクと頷いた。
やはりどこか、怖い。こんなに綺麗で優しそうな人なのに、怖い。
手を上で拘束されたまま、そしてズボン等を脱がされるがまま周は恐る恐る瑞希を見た。するとまたニコリと微笑まれ、優しくキスをされる。
その表情と唇の感触が素敵でついドキドキとしてしまった後でハッとなり、周は自分に呆れた。
いくら好きだったからとは言え、男でしかもストーカーかもしれない相手に俺……。
そんな事を思っていると冷たい液体が自分のモノにしたたってくる感じがしてヒヤリと体が縮こまる。
「っひ?」
「ああ、ごめんね、冷たかったね……。温めてから使ってあげるべきだったけど許してね?」
許す。許しますから手を自由にして俺から離れて……。
冷たいものを垂らしてくるくらい、今自分がされている状況を考えたら大した事ではないからと周は思っていたが、大した事だったんだと次に瑞希がしてきた事でわかった。
「っぁ、あ……、何するんで、す……、や……」
何を垂らされたのかわからないままそこを見ようとした周に笑いかけると、瑞希が周の縮こまっているモノに手を添えた。そしてゆっくりと扱いてきた。垂らされた液体のせいでそこは大きくなる前からぬるぬると瑞希の手によって擦られる。そのせいで怯えて縮こまっていた周のモノがあっという間に刺激されむくむくと擡げてきた。
「っぅ、あ……」
自分で抜くのとは間違いなく違うその気持ちよさに周は体を震わせる。
「気持ち、いい?」
「っ気持ちよく、な……ぁっ」
認めたくなくて否定しようとしたらぬるぬると動かしてくる瑞希の手の指が周の先を撫でてきた。そして指の平で尿道口を撫でまわしてくる。濡れているのはもう既にローションのせいだけではないであろうそこを刺激され、周は涙目になる。
人から与えられた事のない快楽に溺れそうになる自分に、今それをしてきているのは男だ、それもストーカーだと言い聞かせ萎えさせようと何とか試みるのだが、考えに集中する事もままならなくなった。
「可愛いね、周」
瑞希は囁くと唇を周の胸に落としてきた。そうして乳首を甘噛みしながら先を舌で甚振りつつ、今や色々なものでトロトロになった周のモノを激しく扱いてきた。
「や、ぁ……っは……っ」
頭を押さえてどけようとしようにも手はネクタイで縛られ自分の頭上にある。そして足は変な風に力が入りつつも思うように動かす事もできず、周はそのまま思いきりドクドクとした感覚を堪えられずに放出させた。
「ぁ、は……ぁ、はぁ……」
「ん、沢山、出たね。最近自分ではしてなかったの?」
綺麗な顔でそんな事を聞かれ、周は赤くなって顔を逸らした。
「言えない? 可愛いなあ、周はほんと……」
「っ俺は……、可愛くなんか!」
何度も可愛いと言われ、イかされた恥ずかしさや屈辱もあってとうとう周はムッとしたように言い返した。だが瑞希は相変わらず優しげに微笑んでる。
「可愛いよ……どこもかしこも……」
そして囁きながらまたローションらしきものを周の下にぶちまけてきた。
「っひ、な、んで」
既にトロリと垂らされていただけじゃなく射精した周のその周辺は恥ずかしい程にドロドロだと思われる。なのに何故さらに、と怪訝に思っているとイったせいで敏感になっている乳首を瑞希に舐められ「っひ」と息を吸い込むような悲鳴が出た。
「沢山濡らした方が気持ちよくなれるしエロいでしょ」
「っは?」
何を言っているんだろうと聞く前に瑞希の指がつ、と周の尻の間に入ってきた。そしてぬるぬると滑らせながら後ろの穴の周りをマッサージさせてくる。
「え……ちょっと、待って……あ、の……店員、さ……」
「君のたった一回の射精で終わると思ったの?」
優しげに囁くとくるくると穴の周りを這っていた指がゆっくりと穴の中に挿ってくる。周は「……っぁ……」と声もまともに漏らす事もできずに怯えながら瑞希を見た。異物感と気持ち悪さとそんなところに指を入れられている怖さでどうにかなりそうだった。
「大丈夫、怖くなんか、ないよ……力、抜いて? 慣れたら気持ちよくて堪らなくなるから……ね?」
ね、と言われても怖いものは怖いし気持ち悪いものは気持ち悪い。そう思いながらも怯えと緊張で周は声にならなかった。
一体何をされるの? なんでそんなところに指を入れてくるの? この人は一体何を考えているの? 俺はこのままどうなるの?
「ぃ、や……です、怖い、嫌、怖い……」
なんとか声になり訴えると優しげなキスを目や頬、そして唇に何度も落とされた。
「大丈夫。酷い事はしないよ。ただの愛の行為だから」
愛? 愛って、何……?
何もわからない、そして怖くて怖くて堪らない。手を縛られたまま、周はあまりの事にその後だんだん意識がぼんやり薄れていくのをゆっくりと感じていた。
ゆっくりとシャツのボタンを外され、中に着ていたTシャツをめくり上げられる。
「シャツを中に着ているのはいい事だね」
瑞希にニッコリと言われ、他に色々聞くべきがある、いやその前にこの状況を打破すべきだというのについ周は「どうして?」と聞く。
「だってここね、透けたら許せないしね」
「は……?」
何を? と思っていると瑞希の指がぐっと周の乳首を押し上げてきた。
「っ?」
痛みなのか何なのかわからないようなピリっとした感覚と、他人の指で触れられた違和感が周の乳首から脳にかけて伝わってくる。
その感覚に顔をしかめていると「乳首は感じない?」などと聞きながら、瑞希は今度は指先をペロリと舐めてからそっとその指で乳首を撫でまわしてきた。
「や、め……」
「ふぅん? でもいいよ……いずれここだけで君が達するくらい甚振ってあげる。今は周の乳首を見れただけでも俺は満足かな? あと今日はそれよりも下の方かなぁ……楽しみたいし楽しませてあげたいのは」
瑞希は相変わらず涼しげと言ってもいいほど優しい笑みを浮かべながらとんでもない事を言っている。周のズボンのベルトに手をかけてきたので足をばたつかせて抵抗するとギュッと股間を握られた。
「っい……っ」
「……足、静かに、できるよ、ね?」
「……は……は、い……」
静かにいっそ優しいといってもいい様子で言われ、周はコクコクと頷いた。
やはりどこか、怖い。こんなに綺麗で優しそうな人なのに、怖い。
手を上で拘束されたまま、そしてズボン等を脱がされるがまま周は恐る恐る瑞希を見た。するとまたニコリと微笑まれ、優しくキスをされる。
その表情と唇の感触が素敵でついドキドキとしてしまった後でハッとなり、周は自分に呆れた。
いくら好きだったからとは言え、男でしかもストーカーかもしれない相手に俺……。
そんな事を思っていると冷たい液体が自分のモノにしたたってくる感じがしてヒヤリと体が縮こまる。
「っひ?」
「ああ、ごめんね、冷たかったね……。温めてから使ってあげるべきだったけど許してね?」
許す。許しますから手を自由にして俺から離れて……。
冷たいものを垂らしてくるくらい、今自分がされている状況を考えたら大した事ではないからと周は思っていたが、大した事だったんだと次に瑞希がしてきた事でわかった。
「っぁ、あ……、何するんで、す……、や……」
何を垂らされたのかわからないままそこを見ようとした周に笑いかけると、瑞希が周の縮こまっているモノに手を添えた。そしてゆっくりと扱いてきた。垂らされた液体のせいでそこは大きくなる前からぬるぬると瑞希の手によって擦られる。そのせいで怯えて縮こまっていた周のモノがあっという間に刺激されむくむくと擡げてきた。
「っぅ、あ……」
自分で抜くのとは間違いなく違うその気持ちよさに周は体を震わせる。
「気持ち、いい?」
「っ気持ちよく、な……ぁっ」
認めたくなくて否定しようとしたらぬるぬると動かしてくる瑞希の手の指が周の先を撫でてきた。そして指の平で尿道口を撫でまわしてくる。濡れているのはもう既にローションのせいだけではないであろうそこを刺激され、周は涙目になる。
人から与えられた事のない快楽に溺れそうになる自分に、今それをしてきているのは男だ、それもストーカーだと言い聞かせ萎えさせようと何とか試みるのだが、考えに集中する事もままならなくなった。
「可愛いね、周」
瑞希は囁くと唇を周の胸に落としてきた。そうして乳首を甘噛みしながら先を舌で甚振りつつ、今や色々なものでトロトロになった周のモノを激しく扱いてきた。
「や、ぁ……っは……っ」
頭を押さえてどけようとしようにも手はネクタイで縛られ自分の頭上にある。そして足は変な風に力が入りつつも思うように動かす事もできず、周はそのまま思いきりドクドクとした感覚を堪えられずに放出させた。
「ぁ、は……ぁ、はぁ……」
「ん、沢山、出たね。最近自分ではしてなかったの?」
綺麗な顔でそんな事を聞かれ、周は赤くなって顔を逸らした。
「言えない? 可愛いなあ、周はほんと……」
「っ俺は……、可愛くなんか!」
何度も可愛いと言われ、イかされた恥ずかしさや屈辱もあってとうとう周はムッとしたように言い返した。だが瑞希は相変わらず優しげに微笑んでる。
「可愛いよ……どこもかしこも……」
そして囁きながらまたローションらしきものを周の下にぶちまけてきた。
「っひ、な、んで」
既にトロリと垂らされていただけじゃなく射精した周のその周辺は恥ずかしい程にドロドロだと思われる。なのに何故さらに、と怪訝に思っているとイったせいで敏感になっている乳首を瑞希に舐められ「っひ」と息を吸い込むような悲鳴が出た。
「沢山濡らした方が気持ちよくなれるしエロいでしょ」
「っは?」
何を言っているんだろうと聞く前に瑞希の指がつ、と周の尻の間に入ってきた。そしてぬるぬると滑らせながら後ろの穴の周りをマッサージさせてくる。
「え……ちょっと、待って……あ、の……店員、さ……」
「君のたった一回の射精で終わると思ったの?」
優しげに囁くとくるくると穴の周りを這っていた指がゆっくりと穴の中に挿ってくる。周は「……っぁ……」と声もまともに漏らす事もできずに怯えながら瑞希を見た。異物感と気持ち悪さとそんなところに指を入れられている怖さでどうにかなりそうだった。
「大丈夫、怖くなんか、ないよ……力、抜いて? 慣れたら気持ちよくて堪らなくなるから……ね?」
ね、と言われても怖いものは怖いし気持ち悪いものは気持ち悪い。そう思いながらも怯えと緊張で周は声にならなかった。
一体何をされるの? なんでそんなところに指を入れてくるの? この人は一体何を考えているの? 俺はこのままどうなるの?
「ぃ、や……です、怖い、嫌、怖い……」
なんとか声になり訴えると優しげなキスを目や頬、そして唇に何度も落とされた。
「大丈夫。酷い事はしないよ。ただの愛の行為だから」
愛? 愛って、何……?
何もわからない、そして怖くて怖くて堪らない。手を縛られたまま、周はあまりの事にその後だんだん意識がぼんやり薄れていくのをゆっくりと感じていた。
2
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
絆の序曲
Guidepost
BL
これからもっと、君の音楽を聴かせて――
片倉 灯(かたくら あかり)には夢があった。
それは音楽に携わる仕事に就くこと。
だが母子家庭であり小さな妹もいる。
だから夢は諦め安定した仕事につきたいと思っていた。
そんな灯の友人である永尾 柊(ながお ひいらぎ)とその兄である永尾 梓(ながお あずさ)の存在によって灯の人生は大きく変わることになる。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《 根暗の根本君 》である地味男である< 根本 源 >には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染< 空野 翔 >がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる