不機嫌な子猫

ケルエイダ王国の第三王子、ウィルフレッド・スヴィルク。
かつてウィルフレッドは魔界の王として君臨していた。

魔王だった時はすらりと高い身長に、見目もこんな平々凡々とした顔ではなく素晴らしくよかった。あらゆる能力に秀でており、自分に敵うような者など存在しなかった。

──だがある日、とある国の王子と術者によってとうとう封じ込められてしまった。そして何百年という長年、どうすることも出来ず、ずっと封じ込められていたはずだったが──

(R指定の話には話数の後に※印)
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