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「なあ、お前って普段どんなの読んでるんだ?」
零二の部屋にある書棚を大地は見ていた。
前日にちゃっかり、零二に何も用事がないと確認していた大地は翌日が休みであるのをいいことに、相当ぶりで零二の家に押しかけていた。
玄関を開けて大地を見た途端、とてつもなく鬱陶しそうな顔をして零二はそのままドアを閉めようとしてきた。だが「なんだよクソ、入れろ」と大地が足を差し入れ文句を言っている時に、二人のやりとりに気づいた零二の母親が家に入れてくれたのだ。大地が久しぶりにやって来たのを零二の母親はかなり喜んでいた。そもそも親同士仲がいいから余計だろうと思われる。
大地が興味深げに書棚を見ている間、零二は面倒そうに手の甲でこめかみを支え、机にもたれかかっている。
「……なんだこれ、俺が今読んでる本と違って難しい字ばっかで全然わかんねえ……」
大地は試しに取り出した本をパラパラめくった後に即閉じ、また元の場所に戻した。そして改めて棚を見ても、タイトルからして難しそうだったり日本語じゃなかったりでなんの本であるかすらわからない。
振り返ると大地は怪訝な顔をしながら零二を見た。
「もしかしてお前ってカッコつけじゃなくてまじで心底頭いいの?」
「カッコつけってなんだ。だいたい何でそういう考えに至るのか理解できないけど、少なくともお前よりはいい」
大地が聞くと零二は呆れたようにため息をついていた。
「……ムカつく! お前が経験したことない遊びとかだったらきっと俺、お前より知ってると思うぞ!」
「へえ? 例えば?」
大地の言葉に零二は淡々と返してくる。知っているなどと言いつつ、正直悪い遊びをしたくとも相手になってくれる彼女やらなんやらがいない大地は目を泳がせた。
男友達なら確かに悪友といえる友達がそこそこいるが、そういえばいわゆる「悪い遊び」とやらには自分は誘われたことがないと今さら気づいた。
「……あれ、だ。えっと、ゲーム、とか?」
「……他には」
「……ま、漫画とか」
とうとう何も言われなくなった。それだけではなく、零二の目から大地を残念な生き物を見るような視線を感じる。
「あ、あれだ。……か、彼女作ったり、ちゅーしたり、何か色々あんだろっ? 本や勉強以外にもすることっ」
そんなことを言うのが何故か妙に気恥かしく感じて大地は赤くなる。それでもとりあえず何とか苦し紛れに言うと、今度は意外にも「まあ、そうだな」と零二は頷いてくる。しかし「でも」と続いた。
「今は面倒だし別に興味ないからいらない」
「ふーん? ……って、待て。今はってことは、お前いたの? 氷ぶってるくせに、付き合ってる子いたのっ? んだよ、氷ぶってるメガネのくせに……!」
「氷ぶってるってなんだ……」
零二はまた呆れたように大地をチラリと見た後に今度はどうでもよさそうな澄ました顔で先程零二の母親が持ってきてくれていたコーヒーに口をつけている。
「氷ぶってんだろ! やっぱお前ムカつく……っ」
頭はいい、身長は高い、顔もいいなんて、とてつもなく揃ってる上に彼女ですらちゃんといたなどと。
おまけに今は彼女不要だなんて、どれだけ贅沢なのだと大地はジロリと零二を睨んだ。
「知るか」
「……。もしかしてお前、ちゅーとかもしたことあんの」
カップから離した唇にふと視線がいき、大地はボソリと呟いていた。
勉強は確かに絶対敵わない。でもそういう経験は……?
そんな風に思った大地だが、ここに友人たちがいれば「勉強だけが敵わないと思っているめでたい頭」と言われていただろう。
だが零二は聞かれても相変わらずどうでもよさげに「そんなこと聞いてどうするんだ」とため息をついている。
「……いや、どうなのかなって」
「お前は?」
「ねえよ! あ、いや間違えた、ある、あるよ……!」
ないけど。
間違えてないけど。
思わず正直に言ってしまい、恰好が悪いと思った大地は慌てて言い直した。零二がとてつもなく微妙な顔で大地を見てくる。
「……んな顔で見んな。ああ、そうだよ。ねぇよ。俺の唇は安くないんでな! あとあれだ、大器晩成型だから」
自分で言っておきながら、大地はなんとなく情けない気分になる。今のはさすがに自分でも頭が悪いと思った。
「へえ?」
だが零二はそれ以上なにも言うことなく、ゆっくりとコーヒーを飲み干した。それを大地がじっと見ていると「コーヒー冷めるぞ」と言われる。
「いい。俺、ちょっと冷めてるのが好きなんだよ」
別の言い方をすれば熱いものが苦手とも言う。嫌いではない。大地も熱いまま飲んだり食べたりできるならしたい。だから「冷めたら味落ちるだろ、熱々だから美味しいのに」とわざわざ言ってくる相手は一瞬だけでも舌の皮がめくれる呪いにかかればいいと思っている。
今も、もしかしたら零二に小馬鹿にされるか呆れたように言われるかなと大地は思っていたが、零二は何も言ってこなかった。
「……あれ? なんも言わないの?」
「何をだ」
「え、っと。……冷めてるの好きってなんだよ、とか?」
「は? 別に人の嗜好をいちいちどうこう言う趣味はない。好きなら冷まして飲めばいいだろうが」
「うん。……うん、そうだよな!」
大地がニッコリと笑いかけるとそこで初めて呆れたような、鬱陶しそうな顔をされた。
やはり今までだったらそういう顔をしてくる零二に対して「氷王子め」だの「ムカつく」だの思っていたかもしれないが、今は大地にとってそういう零二は少しも嫌ではなかった。いや、モテる零二はやはり少しムカつくのだが。
昔から恰好はよかったが、中学に入って目が悪くなったのか眼鏡をかけるようになると何故か余計に零二はもてるようになりだしたのを覚えている。顔が整っていると、下手をすればマイナス要素にもなる眼鏡というアイテムすら着こなすのかと大地はいまいましく思ったものだ。
ふと、小さい頃は素直に接していたからちょくちょく一緒にいたのだろうし楽しいと思っていたのだろうと大地は自分の中で考える。それが大きくなるにつれ、もてるようになった以外に「なんであんな顔するんだよ俺のこと嫌いなのかな」などと思ったりして接しにくなっていったのかもしれない。
「なーなー。お前がこの間借りてくれた本な、もうすぐ読み終わるんだ。それってお前に返したらいいの? それとも図書館に持ってったらどうにかなんの?」
「……別に俺に渡してくれてもいいし直接図書館に持っていってもいい。返却コーナーが受付にあるからお前でもわかる」
「そう? あ、でもお前だってどうせ図書館行くよな? いつ行くんだよ。そん時俺も行く!」
「何で」
大地の言葉に鬱陶しそうに返してくる零二を、大地はニッコリと見た。
「今度は俺も身分証明書持ってくからさー、そんで図書カード作って本借りるんだよ。でもやっぱまだ慣れてねえからお前と一緒だと俺が安心するだろ」
「……お前が、な」
生ぬるい顔で見られ、大地は「何だよ」と少しばつが悪そうに零二を見た。
「……いや。別にいいが、この間みたいに存在自体が騒がしかったら帰ってもらうからな」
「存在が騒がしいってなんだよ……! それにあれはあれだ、慣れてなかったから。今度は多分ばっちりだって。まるで図書館を使いこなしているツワモノみてぇな俺が見られるぜ」
ドヤ、といった風に今度は見ると零二に更に生ぬるい顔をされた。
「だったら一人で行けよ」
「そ、れとこれとはちげぇの!」
慌てて言い返すとため息をつかれた。それでも大地はなんとなく楽しく思えた。もしかしたらこれが「幼馴染」ってものかもしれないなどとも思う。
今でも本当は可愛い女の子が幼馴染だったらいいなと憧れるが、零二が幼馴染でも、これはこれで落ち着くし楽しいかもしれない、と大地はニコニコしながらようやくコーヒーに手をつけた。
零二の部屋にある書棚を大地は見ていた。
前日にちゃっかり、零二に何も用事がないと確認していた大地は翌日が休みであるのをいいことに、相当ぶりで零二の家に押しかけていた。
玄関を開けて大地を見た途端、とてつもなく鬱陶しそうな顔をして零二はそのままドアを閉めようとしてきた。だが「なんだよクソ、入れろ」と大地が足を差し入れ文句を言っている時に、二人のやりとりに気づいた零二の母親が家に入れてくれたのだ。大地が久しぶりにやって来たのを零二の母親はかなり喜んでいた。そもそも親同士仲がいいから余計だろうと思われる。
大地が興味深げに書棚を見ている間、零二は面倒そうに手の甲でこめかみを支え、机にもたれかかっている。
「……なんだこれ、俺が今読んでる本と違って難しい字ばっかで全然わかんねえ……」
大地は試しに取り出した本をパラパラめくった後に即閉じ、また元の場所に戻した。そして改めて棚を見ても、タイトルからして難しそうだったり日本語じゃなかったりでなんの本であるかすらわからない。
振り返ると大地は怪訝な顔をしながら零二を見た。
「もしかしてお前ってカッコつけじゃなくてまじで心底頭いいの?」
「カッコつけってなんだ。だいたい何でそういう考えに至るのか理解できないけど、少なくともお前よりはいい」
大地が聞くと零二は呆れたようにため息をついていた。
「……ムカつく! お前が経験したことない遊びとかだったらきっと俺、お前より知ってると思うぞ!」
「へえ? 例えば?」
大地の言葉に零二は淡々と返してくる。知っているなどと言いつつ、正直悪い遊びをしたくとも相手になってくれる彼女やらなんやらがいない大地は目を泳がせた。
男友達なら確かに悪友といえる友達がそこそこいるが、そういえばいわゆる「悪い遊び」とやらには自分は誘われたことがないと今さら気づいた。
「……あれ、だ。えっと、ゲーム、とか?」
「……他には」
「……ま、漫画とか」
とうとう何も言われなくなった。それだけではなく、零二の目から大地を残念な生き物を見るような視線を感じる。
「あ、あれだ。……か、彼女作ったり、ちゅーしたり、何か色々あんだろっ? 本や勉強以外にもすることっ」
そんなことを言うのが何故か妙に気恥かしく感じて大地は赤くなる。それでもとりあえず何とか苦し紛れに言うと、今度は意外にも「まあ、そうだな」と零二は頷いてくる。しかし「でも」と続いた。
「今は面倒だし別に興味ないからいらない」
「ふーん? ……って、待て。今はってことは、お前いたの? 氷ぶってるくせに、付き合ってる子いたのっ? んだよ、氷ぶってるメガネのくせに……!」
「氷ぶってるってなんだ……」
零二はまた呆れたように大地をチラリと見た後に今度はどうでもよさそうな澄ました顔で先程零二の母親が持ってきてくれていたコーヒーに口をつけている。
「氷ぶってんだろ! やっぱお前ムカつく……っ」
頭はいい、身長は高い、顔もいいなんて、とてつもなく揃ってる上に彼女ですらちゃんといたなどと。
おまけに今は彼女不要だなんて、どれだけ贅沢なのだと大地はジロリと零二を睨んだ。
「知るか」
「……。もしかしてお前、ちゅーとかもしたことあんの」
カップから離した唇にふと視線がいき、大地はボソリと呟いていた。
勉強は確かに絶対敵わない。でもそういう経験は……?
そんな風に思った大地だが、ここに友人たちがいれば「勉強だけが敵わないと思っているめでたい頭」と言われていただろう。
だが零二は聞かれても相変わらずどうでもよさげに「そんなこと聞いてどうするんだ」とため息をついている。
「……いや、どうなのかなって」
「お前は?」
「ねえよ! あ、いや間違えた、ある、あるよ……!」
ないけど。
間違えてないけど。
思わず正直に言ってしまい、恰好が悪いと思った大地は慌てて言い直した。零二がとてつもなく微妙な顔で大地を見てくる。
「……んな顔で見んな。ああ、そうだよ。ねぇよ。俺の唇は安くないんでな! あとあれだ、大器晩成型だから」
自分で言っておきながら、大地はなんとなく情けない気分になる。今のはさすがに自分でも頭が悪いと思った。
「へえ?」
だが零二はそれ以上なにも言うことなく、ゆっくりとコーヒーを飲み干した。それを大地がじっと見ていると「コーヒー冷めるぞ」と言われる。
「いい。俺、ちょっと冷めてるのが好きなんだよ」
別の言い方をすれば熱いものが苦手とも言う。嫌いではない。大地も熱いまま飲んだり食べたりできるならしたい。だから「冷めたら味落ちるだろ、熱々だから美味しいのに」とわざわざ言ってくる相手は一瞬だけでも舌の皮がめくれる呪いにかかればいいと思っている。
今も、もしかしたら零二に小馬鹿にされるか呆れたように言われるかなと大地は思っていたが、零二は何も言ってこなかった。
「……あれ? なんも言わないの?」
「何をだ」
「え、っと。……冷めてるの好きってなんだよ、とか?」
「は? 別に人の嗜好をいちいちどうこう言う趣味はない。好きなら冷まして飲めばいいだろうが」
「うん。……うん、そうだよな!」
大地がニッコリと笑いかけるとそこで初めて呆れたような、鬱陶しそうな顔をされた。
やはり今までだったらそういう顔をしてくる零二に対して「氷王子め」だの「ムカつく」だの思っていたかもしれないが、今は大地にとってそういう零二は少しも嫌ではなかった。いや、モテる零二はやはり少しムカつくのだが。
昔から恰好はよかったが、中学に入って目が悪くなったのか眼鏡をかけるようになると何故か余計に零二はもてるようになりだしたのを覚えている。顔が整っていると、下手をすればマイナス要素にもなる眼鏡というアイテムすら着こなすのかと大地はいまいましく思ったものだ。
ふと、小さい頃は素直に接していたからちょくちょく一緒にいたのだろうし楽しいと思っていたのだろうと大地は自分の中で考える。それが大きくなるにつれ、もてるようになった以外に「なんであんな顔するんだよ俺のこと嫌いなのかな」などと思ったりして接しにくなっていったのかもしれない。
「なーなー。お前がこの間借りてくれた本な、もうすぐ読み終わるんだ。それってお前に返したらいいの? それとも図書館に持ってったらどうにかなんの?」
「……別に俺に渡してくれてもいいし直接図書館に持っていってもいい。返却コーナーが受付にあるからお前でもわかる」
「そう? あ、でもお前だってどうせ図書館行くよな? いつ行くんだよ。そん時俺も行く!」
「何で」
大地の言葉に鬱陶しそうに返してくる零二を、大地はニッコリと見た。
「今度は俺も身分証明書持ってくからさー、そんで図書カード作って本借りるんだよ。でもやっぱまだ慣れてねえからお前と一緒だと俺が安心するだろ」
「……お前が、な」
生ぬるい顔で見られ、大地は「何だよ」と少しばつが悪そうに零二を見た。
「……いや。別にいいが、この間みたいに存在自体が騒がしかったら帰ってもらうからな」
「存在が騒がしいってなんだよ……! それにあれはあれだ、慣れてなかったから。今度は多分ばっちりだって。まるで図書館を使いこなしているツワモノみてぇな俺が見られるぜ」
ドヤ、といった風に今度は見ると零二に更に生ぬるい顔をされた。
「だったら一人で行けよ」
「そ、れとこれとはちげぇの!」
慌てて言い返すとため息をつかれた。それでも大地はなんとなく楽しく思えた。もしかしたらこれが「幼馴染」ってものかもしれないなどとも思う。
今でも本当は可愛い女の子が幼馴染だったらいいなと憧れるが、零二が幼馴染でも、これはこれで落ち着くし楽しいかもしれない、と大地はニコニコしながらようやくコーヒーに手をつけた。
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