夜雨に眠る赤い花
純和風家屋に住む雨月(あまつき)の庭には真っ赤な紫陽花が咲いていた。
数年前から行方不明と噂されている雨月の伯父について彼に聞けないでいる紫陽(しょう)にはその花が妙に怖く落ち着かない──
(R指定の話には話数の後に※印)
数年前から行方不明と噂されている雨月の伯父について彼に聞けないでいる紫陽(しょう)にはその花が妙に怖く落ち着かない──
(R指定の話には話数の後に※印)
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今晩は。自分の知らない雨の表現や底が分からない怖さに惹き込まれて読み耽ってしまいました。同性愛の作品を良く目を通していますが、ここまで綺麗で恐ろしい世界観は初めてです。2、3度読む内に最後の会話から私は「雨月は叔父を殺してしまったのではないか?」と考えてしまいました、紫陽花の下に埋めた否かまでは考えませんでしたが。ハッピーエンドだと思っていたのですが、読み直せば読み直すほど、雨月という鬼に惹き込まれた故に本当はバッドエンドなのでは…?と思ってしまいます。が、後々ハッピーエンドの意味を調べると「都合よくめでたく終わる」ことらしく、その意味を踏まえてもう一度読んでみると「ハッピーエンド」と評しても可笑しくはないな、と思い直しました。
言葉が纏まりなくて申し訳ないです。素晴らしい作品を手掛けてくださり、有難うございます。
紫陽花の「しがみつく」は紫陽に向けられた言葉というより、雨月を表しているのかな?と思いました。
長々と本当にすみません。言葉も纏まらず、お恥ずかしい限りですがこの思いを作者様に伝えたいと綴ってしまった次第です。
これからも応援しています、どうかご自愛ください。
はじめまして。
すごく嬉しい感想で、何度も読み返してしまいました。
様々な雨の表現や日本特有の水気を感じるほの暗さやサスペンスを書きたいなと思って手がけた作品なので(💫)さんがおっしゃってくださっている言葉どれもがとても嬉しく思いました。
色々考察してくださったり話を読んだ上でハッピーエンドの概念まで調べていただいて嬉しくない書き手などいないのでは。
ちなみに自分の中ではこうだという回答はあるものの、雨月が結局どうだったかに関しては読み手さんの解釈にゆだねるつもりで書いてます。それだけに何度も読んでいただいて考えてくださるのはなおさら嬉しい。
紫陽花に関してもいろんな説があるのが楽しくて取り入れたので、それに絡んだ表現に言及していただけてありがたく。
長文はむしろごちそうです。言葉もとてもまとまったというか、読みやすくてすごく気持ちの伝わる内容でした。ぜんぜんお恥ずかしくないです。むしろこちらが嬉しい感情をうまく伝えられている気がしません。
伝えたいと思ってくださり、実際こうして感想を送ってくださりありがとうございました!
(💫)さんもどうぞご自愛くださいませ。
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