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5話
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今では邦一も普通に学校へ通っているが、それはその当時に邦一が高校生となる年齢になったからではなく、秋星が学校へ行くことになったからだ。
関西からこちらへ戻ってきた秋星はとりあえず「学校にも行っておきたいわぁ」などと言い出した。そこで丁度高校一年生となる歳だった為、急遽入学することになったのだ。邦一としては「さすが橘家のボン」と苦笑したいところだが、この歳になれば何も言わないという処世術を身につけてもいるので黙ってただ準備を手伝うだけだった。
第一、嬉しいことに邦一も同じ高校の二年へ通うこととなった。文句などあるはずもない。ちなみに高校へ入る試験や手続きどころか、どうやったかは知らないが二人とも当たり前のように小、中学校を卒業し、邦一に至っては高校も関西で通っていたことになっていた。
さすがに邦一も通い始めは緊張した。小学校の頃に少しだけ通っていたので学校へ行くのは初めてではないが、どんな感じだったかなどほぼ覚えていない。しかもずっと学校へ行っていない自分が、高校の勉強にどれだけついていけるのかも分からなかった。
「アホやなぁ、クニは」
緊張という言葉は辞書にないのか、初日から平然としていた秋星は邦一の心配を聞くとサラリとこき下ろしてきた。いつものことなので腹立たしい気持ちにはならないが、微妙な顔で邦一は秋星を見た。
「いや、だからアホかもしれないから心配なんだけど」
「は」
秋星は楽しそうに馬鹿にしてくる。もういいやとばかりに秋星の着替えを手伝い終えた邦一は、秋星と同じような着物に着替えるのではなく体術稽古用の着物と袴に着替え出した。
「服着てたら細身に見えるけどな、実際は無駄にええ体してるよなぁ」
学校の制服を脱いだところで秋星がニコニコと邦一の脇腹に指を這わせてくる。
「……触るな」
無駄ってなんだ、と邦一は微妙な顔のまま着物を手に取り、それを慣れた様子で羽織った。華道を今全くやっていないが、橘家というか秋星に合わせて邦一も普段家では着物を着ている。ただし滅多にないが、個人的な外出時は普通の格好をしていた。
「とりあえずな、クニが勉強大丈夫かどうかは多分すぐわかるわ」
邦一が着替え終わるまで機嫌良さそうに黙って見ていた秋星はそんなことを言うと、花を生ける稽古の為に部屋を出て行った。
「すぐわかる……?」
繰り返すように呟いた後に、邦一は秋星とは違った稽古の為に道場へ向かった。
秋星の言っていたことは当たっていた。授業が始まり、大丈夫だろうかついていけるだろうかとハラハラしていた邦一は少々拍子抜けな気持ちになる。ついていけるどころか、どれもこれも全部把握している内容ばかりだった。
「この橘家の家庭教師に教わってきてんねんで?」
暫くすると始まった中間試験でもほぼ満点という結果であり驚いている邦一に対し、秋星は当然といった様子で言ってきた。
なるほど……と思いつつも相変わらず自分の一族を誇っている勢いな秋星に、邦一は少しおかしくなる。
……ヴァンパイアってのは誇り高いというか、気位が高いものなのかな。
橘家以外のヴァンパイアを見たことがない邦一はそんなことを思いながら苦笑した。
ちなみに体育に関しては、邦一も初めから心配していなかった。一応これでも秋星に仕える者だ。体を鍛えることに関してはそれこそ昔からやってきている。むしろそういったことは特殊なのだろうと判断し、常軌を逸脱しないよう加減して体を動かした。それでも度々驚かれたりした。
クラスメイトとも上手くやれた。これも最初はものすごく緊張していた。学校へ行かなくなってからずっと周りには橘家しかいなかったのだ。普通の人間と接すること自体、あまり慣れていない。もちろん監禁されていた訳ではないので外出することは普通にあったが、基本的には秋星についているため自分一人で好きなように出掛けたことはほぼなかったし、それについて疑問に思ったこともない。こうして一般の人と当たり前のように接するようになってもそれは変わらない。もしかしたらある意味洗脳なのかもしれないが、邦一自身に不満がないので別に構わなかった。
初日は緊張していたが皆と普通に接することが出来たのが嬉しくて、勉強のことで心配しつつも邦一はずっとニコニコしていた。多分それもあって秋星は楽しそうな様子で馬鹿にしてきたのかもしれない。
わりと慣れた頃にだが「山井くんって何で髪伸ばしてんの」と色んな人に聞かれた。その時初めて、男が髪を伸ばしているのは珍しいのだと思い至った。確かに秋星は短いし、他の橘の男性も短い人が多い。だが邦一と同じように長い男性もいるので違和感はなかったのだ。
言われてみると周りに長髪の男はいなかった。邦一もかなり長い訳ではないし、全体的に長いのではなく、後ろ髪の一房だけが長い。
「が、願掛けで……。変、かな……」
邦一が変に思われるだけなら構わないが、邦一によって万が一橘家が普通ではないと思われるのだけは困る。その為ついおずおずとした聞き方になってしまったりしたが相手はとんでもない、と否定してくれた。
「長髪男子とか普通あり得ないけど山井くんなら似合ってるよ」
「山井はなんか似合ってるし、いーんじゃねーかな」
「長いっていってもめっちゃ長い訳じゃないし、普段後ろでまとめてるし清潔感もあるよ」
皆、優しい人ばかりなのだなと邦一はその度に感動していた。自分はどう見ても平凡で冴えないタイプだというのに、皆はそんな風になんとか褒めてくれる。なんて親切なのだろうと思った。
秋星が褒められるというかちやほやとされるのはわかる。ヴァンパイアが皆そうなのか、そうではなくたまたま橘家の血筋なのかは知らないが、秋星もその家族も皆、とても美形だった。そんな中で一人、パッとしない存在だったことに関しては、あまりに昔からだったのと、そもそも人種が違い過ぎるために落ち込むことも劣等感を感じることもない。
だがその為に感覚が麻痺してしまっているところはある。今でも人様の容姿の良し悪しはいまいちわからない。ただ把握しているのは、橘家の人が秀でているのと自分が平凡だということだ。ついでに邦一の家族も自分が似ているのもあって平凡だと思っている。そもそも比べる対象が橘家だったので麻痺も何も仕方がない。
「秋星……俺、髪、切ったほうがいいのかな」
あまりにもよく聞かれたので家で秋星の寝床の支度をしている時に聞けば「何でやの」と聞き返された。
「何か普通は男って髪、短いみたいだし……すごく聞かれるんだ、何でって。別にそれは構わないんだけど、もしそれがきっかけでお前まで変だと思われたら……」
邦一が言いかけている途中で秋星に腕を引っ張られた。思わずバランスを崩して今まで整えていた布団の上に倒れる。
「何するんだよ、人が話してる時に」
「お前ごときのせいでこの俺が変やて疑われる? は。クニ、寝言は寝てから言うたほうがええで。丁度布団あるし、寝たらええ」
「寝言じゃない……! それにこれはお前の布団だろ。寝るならちゃんと自分の部屋で寝る」
「……相変わらず会話すら融通のきかへん子やなぁ」
「子? 俺のが一応一つ上だからな?」
「ほらまた。……何にしてもな、しょーもないこと言わんといて。詫びに血ぃ、貰うで」
「何の詫びだよ……っ?」
抗議するも、倒れたままの邦一に覆い被さるように近づいてきた秋星は邦一の手を取ってきた。
毎回思うが、秋星の動きは読めない。速いし気配がとにかく読めないのだ。
いざとなったら誘拐犯からだろうが何からだろうが秋星を守るためにずっと鍛えてきている邦一は微妙になる。今もこうして簡単にマウントを取られている。
「クニ……どうせまた色気のないこと考えてんねやろ」
「お前といてむしろ何で色気あること考えんだよ……」
「ふ。まぁ、えぇよ」
静かに笑うと、秋星は手首に唇を近づけてきた。
その頃のことを思い出しつつ、実際今でも一度も秋星から、ある意味自分の身を守れたことがないと気づき、邦一はそっとため息を吐いた。
関西からこちらへ戻ってきた秋星はとりあえず「学校にも行っておきたいわぁ」などと言い出した。そこで丁度高校一年生となる歳だった為、急遽入学することになったのだ。邦一としては「さすが橘家のボン」と苦笑したいところだが、この歳になれば何も言わないという処世術を身につけてもいるので黙ってただ準備を手伝うだけだった。
第一、嬉しいことに邦一も同じ高校の二年へ通うこととなった。文句などあるはずもない。ちなみに高校へ入る試験や手続きどころか、どうやったかは知らないが二人とも当たり前のように小、中学校を卒業し、邦一に至っては高校も関西で通っていたことになっていた。
さすがに邦一も通い始めは緊張した。小学校の頃に少しだけ通っていたので学校へ行くのは初めてではないが、どんな感じだったかなどほぼ覚えていない。しかもずっと学校へ行っていない自分が、高校の勉強にどれだけついていけるのかも分からなかった。
「アホやなぁ、クニは」
緊張という言葉は辞書にないのか、初日から平然としていた秋星は邦一の心配を聞くとサラリとこき下ろしてきた。いつものことなので腹立たしい気持ちにはならないが、微妙な顔で邦一は秋星を見た。
「いや、だからアホかもしれないから心配なんだけど」
「は」
秋星は楽しそうに馬鹿にしてくる。もういいやとばかりに秋星の着替えを手伝い終えた邦一は、秋星と同じような着物に着替えるのではなく体術稽古用の着物と袴に着替え出した。
「服着てたら細身に見えるけどな、実際は無駄にええ体してるよなぁ」
学校の制服を脱いだところで秋星がニコニコと邦一の脇腹に指を這わせてくる。
「……触るな」
無駄ってなんだ、と邦一は微妙な顔のまま着物を手に取り、それを慣れた様子で羽織った。華道を今全くやっていないが、橘家というか秋星に合わせて邦一も普段家では着物を着ている。ただし滅多にないが、個人的な外出時は普通の格好をしていた。
「とりあえずな、クニが勉強大丈夫かどうかは多分すぐわかるわ」
邦一が着替え終わるまで機嫌良さそうに黙って見ていた秋星はそんなことを言うと、花を生ける稽古の為に部屋を出て行った。
「すぐわかる……?」
繰り返すように呟いた後に、邦一は秋星とは違った稽古の為に道場へ向かった。
秋星の言っていたことは当たっていた。授業が始まり、大丈夫だろうかついていけるだろうかとハラハラしていた邦一は少々拍子抜けな気持ちになる。ついていけるどころか、どれもこれも全部把握している内容ばかりだった。
「この橘家の家庭教師に教わってきてんねんで?」
暫くすると始まった中間試験でもほぼ満点という結果であり驚いている邦一に対し、秋星は当然といった様子で言ってきた。
なるほど……と思いつつも相変わらず自分の一族を誇っている勢いな秋星に、邦一は少しおかしくなる。
……ヴァンパイアってのは誇り高いというか、気位が高いものなのかな。
橘家以外のヴァンパイアを見たことがない邦一はそんなことを思いながら苦笑した。
ちなみに体育に関しては、邦一も初めから心配していなかった。一応これでも秋星に仕える者だ。体を鍛えることに関してはそれこそ昔からやってきている。むしろそういったことは特殊なのだろうと判断し、常軌を逸脱しないよう加減して体を動かした。それでも度々驚かれたりした。
クラスメイトとも上手くやれた。これも最初はものすごく緊張していた。学校へ行かなくなってからずっと周りには橘家しかいなかったのだ。普通の人間と接すること自体、あまり慣れていない。もちろん監禁されていた訳ではないので外出することは普通にあったが、基本的には秋星についているため自分一人で好きなように出掛けたことはほぼなかったし、それについて疑問に思ったこともない。こうして一般の人と当たり前のように接するようになってもそれは変わらない。もしかしたらある意味洗脳なのかもしれないが、邦一自身に不満がないので別に構わなかった。
初日は緊張していたが皆と普通に接することが出来たのが嬉しくて、勉強のことで心配しつつも邦一はずっとニコニコしていた。多分それもあって秋星は楽しそうな様子で馬鹿にしてきたのかもしれない。
わりと慣れた頃にだが「山井くんって何で髪伸ばしてんの」と色んな人に聞かれた。その時初めて、男が髪を伸ばしているのは珍しいのだと思い至った。確かに秋星は短いし、他の橘の男性も短い人が多い。だが邦一と同じように長い男性もいるので違和感はなかったのだ。
言われてみると周りに長髪の男はいなかった。邦一もかなり長い訳ではないし、全体的に長いのではなく、後ろ髪の一房だけが長い。
「が、願掛けで……。変、かな……」
邦一が変に思われるだけなら構わないが、邦一によって万が一橘家が普通ではないと思われるのだけは困る。その為ついおずおずとした聞き方になってしまったりしたが相手はとんでもない、と否定してくれた。
「長髪男子とか普通あり得ないけど山井くんなら似合ってるよ」
「山井はなんか似合ってるし、いーんじゃねーかな」
「長いっていってもめっちゃ長い訳じゃないし、普段後ろでまとめてるし清潔感もあるよ」
皆、優しい人ばかりなのだなと邦一はその度に感動していた。自分はどう見ても平凡で冴えないタイプだというのに、皆はそんな風になんとか褒めてくれる。なんて親切なのだろうと思った。
秋星が褒められるというかちやほやとされるのはわかる。ヴァンパイアが皆そうなのか、そうではなくたまたま橘家の血筋なのかは知らないが、秋星もその家族も皆、とても美形だった。そんな中で一人、パッとしない存在だったことに関しては、あまりに昔からだったのと、そもそも人種が違い過ぎるために落ち込むことも劣等感を感じることもない。
だがその為に感覚が麻痺してしまっているところはある。今でも人様の容姿の良し悪しはいまいちわからない。ただ把握しているのは、橘家の人が秀でているのと自分が平凡だということだ。ついでに邦一の家族も自分が似ているのもあって平凡だと思っている。そもそも比べる対象が橘家だったので麻痺も何も仕方がない。
「秋星……俺、髪、切ったほうがいいのかな」
あまりにもよく聞かれたので家で秋星の寝床の支度をしている時に聞けば「何でやの」と聞き返された。
「何か普通は男って髪、短いみたいだし……すごく聞かれるんだ、何でって。別にそれは構わないんだけど、もしそれがきっかけでお前まで変だと思われたら……」
邦一が言いかけている途中で秋星に腕を引っ張られた。思わずバランスを崩して今まで整えていた布団の上に倒れる。
「何するんだよ、人が話してる時に」
「お前ごときのせいでこの俺が変やて疑われる? は。クニ、寝言は寝てから言うたほうがええで。丁度布団あるし、寝たらええ」
「寝言じゃない……! それにこれはお前の布団だろ。寝るならちゃんと自分の部屋で寝る」
「……相変わらず会話すら融通のきかへん子やなぁ」
「子? 俺のが一応一つ上だからな?」
「ほらまた。……何にしてもな、しょーもないこと言わんといて。詫びに血ぃ、貰うで」
「何の詫びだよ……っ?」
抗議するも、倒れたままの邦一に覆い被さるように近づいてきた秋星は邦一の手を取ってきた。
毎回思うが、秋星の動きは読めない。速いし気配がとにかく読めないのだ。
いざとなったら誘拐犯からだろうが何からだろうが秋星を守るためにずっと鍛えてきている邦一は微妙になる。今もこうして簡単にマウントを取られている。
「クニ……どうせまた色気のないこと考えてんねやろ」
「お前といてむしろ何で色気あること考えんだよ……」
「ふ。まぁ、えぇよ」
静かに笑うと、秋星は手首に唇を近づけてきた。
その頃のことを思い出しつつ、実際今でも一度も秋星から、ある意味自分の身を守れたことがないと気づき、邦一はそっとため息を吐いた。
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