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4話
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「正座はどうした」
総司が寝そべって探しものをしていると突然ドアが空いて冷たい目をした幾斗が入ってきた。思わず飛び起きたものの「何で俺がビビんなきゃなんねえんだよ」と即座にムッとしながら幾斗を睨んだ。
「問題解いたから休んでたんだよ! つかやったんだしチョコ返せ」
金を払ったのは幾斗だが総司はそんなこと気にしない。そのチョコレート自体は20円で安いからということもあるが、例え何万円のものであろうが気にしないかもしれない。
ただそれは相手が出しているからという訳ではない。例え自分が出して相手に何かを買ったとしてもそれは相手のものだと思うだけで、要は色々と頓着しないだけだ。そのせいもあり、基本的に普段はあまりお金を持たせてもらえない。父親はむしろカードすら与えてきそうだが元母親も今の母親もその辺はちゃんとしている。なので今日も財布を忘れたと言っているがどのみち財布の中は大して入っていない。いつもは昼飯用にパンを買うから忘れないのだが、今日は珍しく母親お手製の弁当だったのでつい忘れてきた。
いつも弁当持参じゃないのは元母親が仕事をしている人だったのもあり、新しく母親になってくれた人にも「パンでいいよ」と総司が言ったからだ。わざわざ作ってもらうのも手間だろうし、総司自身が気恥ずかしいというのもあった。だがこうしてたまに作ってくれる時はありがたく受け取っている。
ちなみに昼食以外で使いすぎてもちゃんとした理由がないと母親は補充してくれないので、流石に総司も大好きなチョコレートだろうとむやみやたらに買わない。それもあって今日こそ是非食べたいと思っていたところに財布を忘れたことに気づいて、店の床にめり込みそうなほど実はショックを受けていた。そして思い悩んだ挙句、後で払えばいいとポケットに入れたところで幾斗に見つかったのだった。
食べたくて仕方ない気持ちが逸り、つい直ぐにポケットに入れていたが後で正座させられている時に、確かにポケットへ入れる前に店の兄ちゃんに先に言えばよかった、とは思った。そうしたら正座させられることはなかっただろうしチョコレートは今頃胃の中で幸せに溶けていただろうし、ひょっとしたら梨華と一緒にご飯も食べられていただろう。
「……何でこんな答えになるんだ」
「え? だって同じほーてーしきっつったろ。だから適当に出てる数字当てはめたらそうなった」
「お前……生まれてくる時もしかして受け止めてもらえなくて下に落ちたんじゃねえのか」
「どういう意味だよ!」
「バカさ加減が理解の範疇越えてるだろが!」
「ぁあ? 知らねえよ。つかもし本当にそうならお前のせいだろが。出てくる時に俺押しのけたってことだろ」
「いくら双子でも同時に出るか! もう一回やり直しだな」
幾斗が心底呆れたように総司を見てきた。双子とはいえ弟のくせに腹が立つと思いつつも、実際自分と違って頭がいいので反抗するにも限度がある。それに大抵の人は総司の頭の悪さに呆れると面倒見るどころか投げてくるのを知っているので、幾斗が大変だろうこともわかるし口も態度も何もかも悪いものの総司にとって、とてもいい弟なのだろうなということもわかる。わかるけれども腹が立つのは仕方がない。
「弟のくせにマジるせぇな! 腹減ってなんも考えられるか! 飯食わせろ」
「そうだな、飯は食わせてやる。けどお前寝そべって何してたんだ?」
「あ? いや、あれだ。おモテになる幾斗は抜くとき何使って抜いてんのかなーって。なのに全然エロいの見つからねえんだけど! お前ちんこちゃんと抜いてんのか?」
「それこそ弟に向かってなに言ってやがんだ。……まあ、いい。これ食え」
また呆れたようにため息をついてきながら、幾斗は皿の一つを差し出してきた。
「寿司か! んまそ」
総司は飛びつくようにして皿を受け取り、その一つを口へほうりこんだ。ニコニコとしながらそして咀嚼し、次の瞬間口から火が出た。鼻と脳に何かが突き抜けて息ができなくなりそうだ。
「っんがっ」
思わず吐き出しそうになったが、こんな総司でも一応お坊ちゃんの育ちだからだろうか。やはり吐き出す気にはなれず、口に手を当てて涙を垂らしながらなんとかゆっくり口を動かした。
「なんだ? 美味くないのか? このよさがわからないなんて、お前は子どもだな」
そんな総司を見ながら幾斗がニッコリと微笑んできた。ようやく口の中のものが無くなった総司はこめかみ辺りを手のひらで叩きながら、まだ流れる涙をそのままに同じく幾斗が持ってきた茶を口に流しこんだ。全部飲み終えてようやく人心地がついたのか総司は大きなため息をついたあとで幾斗を睨む。
「てめぇ! わざとだろ……!」
「なにが? だって美味いだろ」
「美味くねえんだよ……! 見ろ、お前のせいでこれ絶対脳みそ鼻から出てる!」
実際刺激のせいで鼻水も出てきたのか、鼻をすすりながら総司はさらに幾斗を睨んだ。
「そんな訳あるか。俺は俺が美味いと思うものを食べさせてみただけだ。ほら、こっちのは全部わさび抜きらしい」
「最初からそれよこせよ……! 口の中えらいことになってんだろうが! こんなじゃ後でもしリカちゃんがちゅーしよって言ってきてもわからなくなるじゃねえか」
「まずそんなことにはならんから安心しろ」
ため息をつきながら言ってくる幾斗を再度睨みつつ、総司はわさび抜きの寿司を食べだした。とりあえずそれらは美味かったので直ぐに機嫌は戻る。
「あー美味かった。おい、チョコもよこせ」
「この問題もう一度ちゃんと解いてからな」
「ぁあっ? お前の言うとおりにやっただろが! ほーてーしき使ったぞ、お前の言う!」
「……いいか? 俺が今から言うことをちゃんと聞いて真剣にやれ。間違える度に殴るからな」
「入試モード……っ? このクソ鬼畜が……。ぜってーお前がバカスカ殴るから俺、バカになったんだ」
「最初から馬鹿だったから安心しろ」
結局殴られたのは一度では済まなかった。だがようやくチョコレートにもありつけ、総司はもうどうでもよくなった。多分どうでもよくなった時点でまた、手に入れた知識はサラリと流れてしまったのかもしれないが、とりあえずチョコレートが美味い。
「このチョコってマジうめえよな。神のサンブツだわ」
「なにが産物だ」
「いつか全種類を目の前に並べ立てて組み立て、そんでそれを全部食うのが俺の夢だな」
「お前、先風呂入ってきたら?」
「って聞けよ! くそ。……待て。風呂な? リカちゃんとお前が一緒に住むよーになってから泊まることなかったけどさ、風呂そういや一緒の風呂なんだよなっ?」
「当たり前だ。旅館じゃあるまいし男女分けるかよ」
「うぉ。リカちゃんもう入ったかな。つか今入ってねーかな。もう出てるとかかな。いやでも出た後すぐとか俺入ったらやべえ」
総司は途端そわそわとしだした。かなりテンションがあがる。
「お前はヤバいどころかキモいけどな」
「うるせえな……! 好きな相手にドキドキしてるんだよかわいいって言え。あ、いやかわいいもおもしろくねえな。あれだ、愛の……」
「うるせえのお前な。いいからとっとと入ってこいよ」
言いかけてるところを遮るようにしてどうでもよさげに幾斗がため息をついてくる。
「お前マジむかつく。つかちょ、待て。俺覚えてんぞ。俺に彼女ができねえのは何でかとか、経験云々とか! 後でお前教えてくれるっつっただろが。教えろ」
ハッとなり、総司は幾斗につかみかかった。
「……勉強のことはすぐに忘れるくせに」
「それとこれとは別だろ。教えてもらってから風呂入るわ」
「……だったら俺先に風呂……」
「だめ! お前絶対流す気だろ。先に教えろよ。だっておかしいだろ? 俺の見た目超イケてるし、服装とかもカッコいいのに彼女できねえとか。女の子が気遅れしちゃってるにしてもお前のがよっぽど遠巻きに見られそーだってのに彼女できてるだろが! おかしい」
少しでも総司としては謎を解いておきたかった。彼女問題は切実である。一番いいのは梨華と付き合えることだが、とりあえず全然モテない理由がわからない。
「だからアレだろ、お前のあた……いや、経験のなさが災いしてんじゃねーのって話」
どうでもよさそうに幾斗が言ってくるが総司は納得しない。
「だからそれだと初めて付き合うやつらとかどうなんだよ! 経験なんて誰もが最初ねえだろが」
「……もしかしたら練習してるかもだろ?」
少し考えた風な表情の後で幾斗が総司を見てきた。
「練習?」
練習、だ、と。
総司はポカンとした。そもそも相手がいないのに何をどう練習するというのだ。
まさか……。
「まさか枕相手とかか!」
自分が枕を抱きしめキスをするところを想像する。
……いただけない。
「……お前は本当に馬鹿だよな?」
「違うのか……! だったらどやって練習すんだよ」
「そんなもん、皆それぞれ自分で方法を見つけてんだろ。それくらい自分で考えろよ」
「考えられたらお前にバカと言われてねえ」
ムッとして幾斗を見返すと「ああ」と幾斗は少し笑ってきた。
「いいだろう。じゃあ仕方ないから俺が練習相手になってやる」
「……お前?」
総司はポカンと幾斗を見た。
総司が寝そべって探しものをしていると突然ドアが空いて冷たい目をした幾斗が入ってきた。思わず飛び起きたものの「何で俺がビビんなきゃなんねえんだよ」と即座にムッとしながら幾斗を睨んだ。
「問題解いたから休んでたんだよ! つかやったんだしチョコ返せ」
金を払ったのは幾斗だが総司はそんなこと気にしない。そのチョコレート自体は20円で安いからということもあるが、例え何万円のものであろうが気にしないかもしれない。
ただそれは相手が出しているからという訳ではない。例え自分が出して相手に何かを買ったとしてもそれは相手のものだと思うだけで、要は色々と頓着しないだけだ。そのせいもあり、基本的に普段はあまりお金を持たせてもらえない。父親はむしろカードすら与えてきそうだが元母親も今の母親もその辺はちゃんとしている。なので今日も財布を忘れたと言っているがどのみち財布の中は大して入っていない。いつもは昼飯用にパンを買うから忘れないのだが、今日は珍しく母親お手製の弁当だったのでつい忘れてきた。
いつも弁当持参じゃないのは元母親が仕事をしている人だったのもあり、新しく母親になってくれた人にも「パンでいいよ」と総司が言ったからだ。わざわざ作ってもらうのも手間だろうし、総司自身が気恥ずかしいというのもあった。だがこうしてたまに作ってくれる時はありがたく受け取っている。
ちなみに昼食以外で使いすぎてもちゃんとした理由がないと母親は補充してくれないので、流石に総司も大好きなチョコレートだろうとむやみやたらに買わない。それもあって今日こそ是非食べたいと思っていたところに財布を忘れたことに気づいて、店の床にめり込みそうなほど実はショックを受けていた。そして思い悩んだ挙句、後で払えばいいとポケットに入れたところで幾斗に見つかったのだった。
食べたくて仕方ない気持ちが逸り、つい直ぐにポケットに入れていたが後で正座させられている時に、確かにポケットへ入れる前に店の兄ちゃんに先に言えばよかった、とは思った。そうしたら正座させられることはなかっただろうしチョコレートは今頃胃の中で幸せに溶けていただろうし、ひょっとしたら梨華と一緒にご飯も食べられていただろう。
「……何でこんな答えになるんだ」
「え? だって同じほーてーしきっつったろ。だから適当に出てる数字当てはめたらそうなった」
「お前……生まれてくる時もしかして受け止めてもらえなくて下に落ちたんじゃねえのか」
「どういう意味だよ!」
「バカさ加減が理解の範疇越えてるだろが!」
「ぁあ? 知らねえよ。つかもし本当にそうならお前のせいだろが。出てくる時に俺押しのけたってことだろ」
「いくら双子でも同時に出るか! もう一回やり直しだな」
幾斗が心底呆れたように総司を見てきた。双子とはいえ弟のくせに腹が立つと思いつつも、実際自分と違って頭がいいので反抗するにも限度がある。それに大抵の人は総司の頭の悪さに呆れると面倒見るどころか投げてくるのを知っているので、幾斗が大変だろうこともわかるし口も態度も何もかも悪いものの総司にとって、とてもいい弟なのだろうなということもわかる。わかるけれども腹が立つのは仕方がない。
「弟のくせにマジるせぇな! 腹減ってなんも考えられるか! 飯食わせろ」
「そうだな、飯は食わせてやる。けどお前寝そべって何してたんだ?」
「あ? いや、あれだ。おモテになる幾斗は抜くとき何使って抜いてんのかなーって。なのに全然エロいの見つからねえんだけど! お前ちんこちゃんと抜いてんのか?」
「それこそ弟に向かってなに言ってやがんだ。……まあ、いい。これ食え」
また呆れたようにため息をついてきながら、幾斗は皿の一つを差し出してきた。
「寿司か! んまそ」
総司は飛びつくようにして皿を受け取り、その一つを口へほうりこんだ。ニコニコとしながらそして咀嚼し、次の瞬間口から火が出た。鼻と脳に何かが突き抜けて息ができなくなりそうだ。
「っんがっ」
思わず吐き出しそうになったが、こんな総司でも一応お坊ちゃんの育ちだからだろうか。やはり吐き出す気にはなれず、口に手を当てて涙を垂らしながらなんとかゆっくり口を動かした。
「なんだ? 美味くないのか? このよさがわからないなんて、お前は子どもだな」
そんな総司を見ながら幾斗がニッコリと微笑んできた。ようやく口の中のものが無くなった総司はこめかみ辺りを手のひらで叩きながら、まだ流れる涙をそのままに同じく幾斗が持ってきた茶を口に流しこんだ。全部飲み終えてようやく人心地がついたのか総司は大きなため息をついたあとで幾斗を睨む。
「てめぇ! わざとだろ……!」
「なにが? だって美味いだろ」
「美味くねえんだよ……! 見ろ、お前のせいでこれ絶対脳みそ鼻から出てる!」
実際刺激のせいで鼻水も出てきたのか、鼻をすすりながら総司はさらに幾斗を睨んだ。
「そんな訳あるか。俺は俺が美味いと思うものを食べさせてみただけだ。ほら、こっちのは全部わさび抜きらしい」
「最初からそれよこせよ……! 口の中えらいことになってんだろうが! こんなじゃ後でもしリカちゃんがちゅーしよって言ってきてもわからなくなるじゃねえか」
「まずそんなことにはならんから安心しろ」
ため息をつきながら言ってくる幾斗を再度睨みつつ、総司はわさび抜きの寿司を食べだした。とりあえずそれらは美味かったので直ぐに機嫌は戻る。
「あー美味かった。おい、チョコもよこせ」
「この問題もう一度ちゃんと解いてからな」
「ぁあっ? お前の言うとおりにやっただろが! ほーてーしき使ったぞ、お前の言う!」
「……いいか? 俺が今から言うことをちゃんと聞いて真剣にやれ。間違える度に殴るからな」
「入試モード……っ? このクソ鬼畜が……。ぜってーお前がバカスカ殴るから俺、バカになったんだ」
「最初から馬鹿だったから安心しろ」
結局殴られたのは一度では済まなかった。だがようやくチョコレートにもありつけ、総司はもうどうでもよくなった。多分どうでもよくなった時点でまた、手に入れた知識はサラリと流れてしまったのかもしれないが、とりあえずチョコレートが美味い。
「このチョコってマジうめえよな。神のサンブツだわ」
「なにが産物だ」
「いつか全種類を目の前に並べ立てて組み立て、そんでそれを全部食うのが俺の夢だな」
「お前、先風呂入ってきたら?」
「って聞けよ! くそ。……待て。風呂な? リカちゃんとお前が一緒に住むよーになってから泊まることなかったけどさ、風呂そういや一緒の風呂なんだよなっ?」
「当たり前だ。旅館じゃあるまいし男女分けるかよ」
「うぉ。リカちゃんもう入ったかな。つか今入ってねーかな。もう出てるとかかな。いやでも出た後すぐとか俺入ったらやべえ」
総司は途端そわそわとしだした。かなりテンションがあがる。
「お前はヤバいどころかキモいけどな」
「うるせえな……! 好きな相手にドキドキしてるんだよかわいいって言え。あ、いやかわいいもおもしろくねえな。あれだ、愛の……」
「うるせえのお前な。いいからとっとと入ってこいよ」
言いかけてるところを遮るようにしてどうでもよさげに幾斗がため息をついてくる。
「お前マジむかつく。つかちょ、待て。俺覚えてんぞ。俺に彼女ができねえのは何でかとか、経験云々とか! 後でお前教えてくれるっつっただろが。教えろ」
ハッとなり、総司は幾斗につかみかかった。
「……勉強のことはすぐに忘れるくせに」
「それとこれとは別だろ。教えてもらってから風呂入るわ」
「……だったら俺先に風呂……」
「だめ! お前絶対流す気だろ。先に教えろよ。だっておかしいだろ? 俺の見た目超イケてるし、服装とかもカッコいいのに彼女できねえとか。女の子が気遅れしちゃってるにしてもお前のがよっぽど遠巻きに見られそーだってのに彼女できてるだろが! おかしい」
少しでも総司としては謎を解いておきたかった。彼女問題は切実である。一番いいのは梨華と付き合えることだが、とりあえず全然モテない理由がわからない。
「だからアレだろ、お前のあた……いや、経験のなさが災いしてんじゃねーのって話」
どうでもよさそうに幾斗が言ってくるが総司は納得しない。
「だからそれだと初めて付き合うやつらとかどうなんだよ! 経験なんて誰もが最初ねえだろが」
「……もしかしたら練習してるかもだろ?」
少し考えた風な表情の後で幾斗が総司を見てきた。
「練習?」
練習、だ、と。
総司はポカンとした。そもそも相手がいないのに何をどう練習するというのだ。
まさか……。
「まさか枕相手とかか!」
自分が枕を抱きしめキスをするところを想像する。
……いただけない。
「……お前は本当に馬鹿だよな?」
「違うのか……! だったらどやって練習すんだよ」
「そんなもん、皆それぞれ自分で方法を見つけてんだろ。それくらい自分で考えろよ」
「考えられたらお前にバカと言われてねえ」
ムッとして幾斗を見返すと「ああ」と幾斗は少し笑ってきた。
「いいだろう。じゃあ仕方ないから俺が練習相手になってやる」
「……お前?」
総司はポカンと幾斗を見た。
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