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123話 ※
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こんなの我慢できない。
どうしてやろうかとエルヴィンが思っていると、あっさりことは進んだ。ニルスの上にまだ乗っていたエルヴィンを、ニルスはやすやすと持ち上げるとそのままそっとマットレスに横たえさせてきた。そしてエルヴィンが身動きする前にのしかかってき、またキスを続けてくる。
先ほどから心臓の鼓動も煩かったエルヴィンだが、ますます煩くなってきた。心臓の音が内側から耳の鼓膜を破りそうな気、さえしてくる。だがもちろん嫌じゃない。押し倒された状態でエルヴィンはキスを続けるニルスの首に腕を回した。するとニルスはますますエルヴィンに密着し、硬くなったその部分がエルヴィンの同じ状態の部分に擦れる。
危うくまた変な声が出そうになった。キスされていてよかったとエルヴィンは遠い頭の片隅で思う。
っていうか、当たってるだけなのに気持ちいい……。
エルヴィンは自分から擦りつけた。途端、ニルスからため息のような音が聞こえてくる。とはいえ、かかる息は熱い。おかげでますます興奮してきた。
「は、ぁ……ニルス……」
ついまた名前を呼ぶ。別に呼びかけているわけではないが、愛しさに思わず名前が口から溢れる。
それに対しニルスは相変わらず無言だが、また深いキスをしてくると少し体を動かしてきた。せっかく当たっていたのが離れて物足りなく思っていると、ニルスの手が今度はエルヴィンのものに服の上から触れてくる。
あのニルスが?
え、ほんと?
あのニルスが?
思わずぼーっとしていた頭が少し冴えてしまったレベルで驚いた。あのニルスがエルヴィンのものに服の上からとはいえ触れてきた。
俺、もしかして居眠りしてるとかじゃない、よな? あまりに願望が過ぎて現実だと思い込んでいる夢見てるんじゃないよな?
正直、ニルスとどうこうなる夢を見たことは一応、ある。だが同性同士経験がないのと、あのニルスだけに夢ですらあり得ない感覚が拭えないのか、何度か見た夢はどれもぼんやりしていた。思い返そうとしても、興奮するどころか「夢ならもう少し見せろよ」と突っ込みたくなったくらいだった。
だが今、間違いなくニルスの手が、指がそこに触れているのをひしひしと感じる。こんな明確な感覚、夢でさえ味わったことなどない。
「ニル、ス」
「……嫌じゃないか?」
久し振りにニルスの声を聞いた気がする。
「嫌なわけ、ない。嬉しい」
「そう、か……」
そうかと低い声で囁いてきた後、ニルスの手が服どころか下着の中に入ってきた。
「っぁ……」
直接触れられ、体がびくりと震えると同時にとうとう変な声が漏れた。ニルスに回していた腕を解き、エルヴィンは自分の顔を咄嗟に覆う。
「どうした……痛かった? 気持ち悪い?」
「ちが、……声、が」
「声……?」
触れながら聞いてくる低い声にすら、反応しそうだ。
「変な……声、出……」
「変? どこが……むしろ、もっと……聞きたい」
聞きたいと囁きながら、ニルスは触れる程度だった指をエルヴィンのものに絡めてきた。その手が動き始めるとエルヴィンは覆っていた手を自分の口に当てる。
「エルヴィン……」
自分を呼ぶ声に対してふるふると頭を振ると、ニルスはもう片方の手でエルヴィンの手を退かせ、またキスをしてきた。おかげで思いきり漏れはしないが、キスの隙間から自分の声が出るのを堪えることができない。だがキスの妨害をしようとした両手はあっけなく、ニルスの下を愛撫していない方の手によって頭上に封じられた。両手なのに片手に勝てない。
「ん、んんっ、ぅ」
かろうじて荒い呼吸ともとれそうな気はするが、自分の中でそうじゃなく思わず漏れている声だと思いきりわかっているため落ち着かない。だが次第にそれも気にする余裕はなくなってきた。
ニルスの大きな手が、ずれてしまったのであろう下着から今やむき出しになっている、硬くそり上がっているものを扱いてくる。ちなみにそこからも恥ずかしい音が聞こえてきた。どう考えても卑猥な音だ。耐え難いはずなのに、だが止めて欲しくはない。
また、エルヴィンの抵抗を防ぐために手首をつかんでいるであろうニルスの行動が、反感どころか普段のニルスとの懸隔にむしろ胸が高鳴ってしまう。
羞恥と興奮と快感とでおかしくなりそうだ。
だがこのままだと一方的に達せさせられる。できるなら一緒に達したい。
「ん、ぁ……、待っ、ニル」
何とかキスの合間に言えば、ニルスもキスを続けながら「待たない」と囁いてきた。
だから、その声だけでもいきそうなんだって……! イケメンの破壊力と意外性と実際味わう感覚にほんっとやられそうなんだって。もちろんこのままいきたいけど、俺だってお前をいかせたいんだって……!
「違、やめて欲し、くない、けどお前も、お前もいって欲し……一緒、にっ」
「え」
ニルスが何か言う前につい当たったのだろう。エルヴィンの鈴口にニルスのごつごつとした指がぐりっと触れてきた。
「っぁ、あ」
堪えきれず、エルヴィンは体をぶるりと震わせ、普段あまり出していなかったのもあり思いきり白濁を飛び散らせた。
どうしてやろうかとエルヴィンが思っていると、あっさりことは進んだ。ニルスの上にまだ乗っていたエルヴィンを、ニルスはやすやすと持ち上げるとそのままそっとマットレスに横たえさせてきた。そしてエルヴィンが身動きする前にのしかかってき、またキスを続けてくる。
先ほどから心臓の鼓動も煩かったエルヴィンだが、ますます煩くなってきた。心臓の音が内側から耳の鼓膜を破りそうな気、さえしてくる。だがもちろん嫌じゃない。押し倒された状態でエルヴィンはキスを続けるニルスの首に腕を回した。するとニルスはますますエルヴィンに密着し、硬くなったその部分がエルヴィンの同じ状態の部分に擦れる。
危うくまた変な声が出そうになった。キスされていてよかったとエルヴィンは遠い頭の片隅で思う。
っていうか、当たってるだけなのに気持ちいい……。
エルヴィンは自分から擦りつけた。途端、ニルスからため息のような音が聞こえてくる。とはいえ、かかる息は熱い。おかげでますます興奮してきた。
「は、ぁ……ニルス……」
ついまた名前を呼ぶ。別に呼びかけているわけではないが、愛しさに思わず名前が口から溢れる。
それに対しニルスは相変わらず無言だが、また深いキスをしてくると少し体を動かしてきた。せっかく当たっていたのが離れて物足りなく思っていると、ニルスの手が今度はエルヴィンのものに服の上から触れてくる。
あのニルスが?
え、ほんと?
あのニルスが?
思わずぼーっとしていた頭が少し冴えてしまったレベルで驚いた。あのニルスがエルヴィンのものに服の上からとはいえ触れてきた。
俺、もしかして居眠りしてるとかじゃない、よな? あまりに願望が過ぎて現実だと思い込んでいる夢見てるんじゃないよな?
正直、ニルスとどうこうなる夢を見たことは一応、ある。だが同性同士経験がないのと、あのニルスだけに夢ですらあり得ない感覚が拭えないのか、何度か見た夢はどれもぼんやりしていた。思い返そうとしても、興奮するどころか「夢ならもう少し見せろよ」と突っ込みたくなったくらいだった。
だが今、間違いなくニルスの手が、指がそこに触れているのをひしひしと感じる。こんな明確な感覚、夢でさえ味わったことなどない。
「ニル、ス」
「……嫌じゃないか?」
久し振りにニルスの声を聞いた気がする。
「嫌なわけ、ない。嬉しい」
「そう、か……」
そうかと低い声で囁いてきた後、ニルスの手が服どころか下着の中に入ってきた。
「っぁ……」
直接触れられ、体がびくりと震えると同時にとうとう変な声が漏れた。ニルスに回していた腕を解き、エルヴィンは自分の顔を咄嗟に覆う。
「どうした……痛かった? 気持ち悪い?」
「ちが、……声、が」
「声……?」
触れながら聞いてくる低い声にすら、反応しそうだ。
「変な……声、出……」
「変? どこが……むしろ、もっと……聞きたい」
聞きたいと囁きながら、ニルスは触れる程度だった指をエルヴィンのものに絡めてきた。その手が動き始めるとエルヴィンは覆っていた手を自分の口に当てる。
「エルヴィン……」
自分を呼ぶ声に対してふるふると頭を振ると、ニルスはもう片方の手でエルヴィンの手を退かせ、またキスをしてきた。おかげで思いきり漏れはしないが、キスの隙間から自分の声が出るのを堪えることができない。だがキスの妨害をしようとした両手はあっけなく、ニルスの下を愛撫していない方の手によって頭上に封じられた。両手なのに片手に勝てない。
「ん、んんっ、ぅ」
かろうじて荒い呼吸ともとれそうな気はするが、自分の中でそうじゃなく思わず漏れている声だと思いきりわかっているため落ち着かない。だが次第にそれも気にする余裕はなくなってきた。
ニルスの大きな手が、ずれてしまったのであろう下着から今やむき出しになっている、硬くそり上がっているものを扱いてくる。ちなみにそこからも恥ずかしい音が聞こえてきた。どう考えても卑猥な音だ。耐え難いはずなのに、だが止めて欲しくはない。
また、エルヴィンの抵抗を防ぐために手首をつかんでいるであろうニルスの行動が、反感どころか普段のニルスとの懸隔にむしろ胸が高鳴ってしまう。
羞恥と興奮と快感とでおかしくなりそうだ。
だがこのままだと一方的に達せさせられる。できるなら一緒に達したい。
「ん、ぁ……、待っ、ニル」
何とかキスの合間に言えば、ニルスもキスを続けながら「待たない」と囁いてきた。
だから、その声だけでもいきそうなんだって……! イケメンの破壊力と意外性と実際味わう感覚にほんっとやられそうなんだって。もちろんこのままいきたいけど、俺だってお前をいかせたいんだって……!
「違、やめて欲し、くない、けどお前も、お前もいって欲し……一緒、にっ」
「え」
ニルスが何か言う前につい当たったのだろう。エルヴィンの鈴口にニルスのごつごつとした指がぐりっと触れてきた。
「っぁ、あ」
堪えきれず、エルヴィンは体をぶるりと震わせ、普段あまり出していなかったのもあり思いきり白濁を飛び散らせた。
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