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78話 ※
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「あっ、あ、ああっ」
出したくもないのに勝手に声が漏れる。とてつもない圧迫感と、突き破られそうな痛みに海翔は顔を上へ逸らした。すると声というよりは少し呼吸に近いような音になる。変な声を聞かれないだけ多少ましだと思いつつ、その分違和感と痛みが堪えにくい。
ただ月時のあの大きなものが自分の中に入ってきているのだと思うと、あり得なさや少しの恐怖だけでなく表現しがたい嬉しさも込み上げてくる。
「は、ぁ……っ」
このままだと内臓まで突き破らないだろうかなどとあらぬ心配も沸き上がりつつ、海翔は必死になって受け入れようとした。どんどん硬くて太い異物がずぶりと突き上げてくる。入る時が一番引き裂かれそうだったそれは、奥に来れば来る程痛みを増してきた。
「ひろ、痛い……? や、やめたほうがいい?」
痛いとは言わなくとも表情にでも出ているのか、月時が泣きそうな様子で聞いてくる。
「……ヘタ、レ」
海翔は笑みを浮かべながら手を伸ばした。そして何事かと頭を下げてきた月時の髪を撫で付ける。月時は赤い顔で海翔を見てきた。
「やめ、られん、の?」
「……ぅ。正直、キツい、けど……でも」
「大丈夫。このまま……、あ、でも慣れてない、から浅い方が、楽……」
「先っぽになるけど、苦しくない?」
「奥、突かれる……よりは」
「そう、なの?」
「ん……。奥は……」
海翔は大きく手を広げて伸ばした。月時は一瞬怪訝な顔をした後で分かったとばかりに微笑み、腕をつかんで海翔を引き上げてくる。月時のものが中に入ったまま、海翔は月時の上に跨いで座るような形になった。
うん……これだとあまり深く入ってこないから、楽かも……。
海翔は月時に笑いかけた。
「奥は、俺があんたともっとこれからたくさんして、慣れてから、きて」
「ひろ……っ」
「あ、っぅ」
中で、ただでさえ大きな月時のものの質量が増したような気がする。キツくなったが奥への進入がなくなった分、楽は楽だった。
「は、……っは……」
体を起こし月時に抱きつくことで少し屈むことになり、呼吸もしやすくなった。目を細めながら必死に堪えつつ月時に縋りついていると、月時が「も、ほんと、ムリ」などと呟きながら激しく動き出した。
「ん、ぁ、あっ、あっ」
結合部辺りがもぞもぞとする。突き上げられる時はやはり痛くて苦しいのだが、抜けていく時に先ほどとは違うなにか言いようのない感覚を感じ、海翔はふるりと体を震わせた。
とはいえさすがに初めてだとかなりきつい。ひたすら浅く「はっ、は……」っと息を吐くことでやり過ごそうとしていると「ごめん、ひろ、俺、も、ダメ……」と切なげに月時が言ってくる。
「っ、ん……っ、……え?」
「ん、っく……っ」
駄目、と言った後に更に激しく動くと、月時が少し体を震わせてきた。そして思い切り深い息を吐いてくる。
「は、ぁー……、ごめん、イっちゃった」
囁くように言いながら、月時はぎゅっと海翔を抱きしめてきた。
「なんで謝るんだ?」
むしろ少しホッとしている海翔も囁くようにして聞き返す。
「え、あ、なんか早かったかなって」
「他知らないから分からないけど……俺がやっぱり初めてだけにちょっとキツかったから、丁度いい……」
「そっか」
少し体を離すと、月時がニッコリと見てくる。
「キツいのに俺を受け入れてくれて、ありがとうね、ひろ……。大好き」
嬉しそうに言うと海翔の頬にキスをしてきた。
「ん。俺も……あんたと、その……出来て、良かった」
「……っ、ヤバい、抜くね?」
何故か月時が焦ったように言いながら実際ズルリ、と海翔の中からコンドームに包まれた自身を抜いてきた。その際の感覚に、嫌ではないゾワリとしたものを感じて思わず「……ぁ」っと変な声が漏れる。
「うぁ、ほんっとヤバかった! もー……ひろ、軽率に俺煽ってくるからまた中で硬くなっちゃうとこじゃん」
「……なんだよそれ……。あと、さすがに立て続けには無理だ」
中身が漏れないように慌てて外している月時に微妙な顔で海翔が言うと「ですよねー」と笑いかけてくる。
一旦処理し終えると、月時はまた海翔を抱きしめ軽く何度かキスをしてきた。
「でもほんと、嬉しい。これで俺とひろって完全につがいだよね?」
「……つがいって。なんていうか動物みたいだな?」
「動物じゃねーよ? でもそっか。つがいって言わないよね。えっと、なんだろ。夫婦?」
「夫婦って……」
「うーん。夫婦っていうとなんかちょっとニュアンス違うねえ? 同じよーな意味なんだけどな。でもやっぱつがいってのがしっくりくるなぁ」
処理をしたと言っても乱れた恰好のまま、暫くそんな話をしながら二人で横になって抱き合った。
「あ、最後でもひろ、イってないよね? 手か口でイく?」
だがふと思い出したように言われ、海翔は微妙な顔で月時を見る。
「い、いや。一度イってるし、いい……」
「なんで。俺だったら何度でもイきてーのに? あーでも痛かったんだよね。ひろの、入れてから萎えてたもんね……ごめんなさい」
行為中のことを思い出したのか、月時が赤くなりながらもシュンとした様子で謝ってきた。
「謝らなくていい。合意だし。それに痛いだけっていう訳でもなかった」
「ほ、ほんと?」
髪を撫でながら言うと、その海翔の手に更に頭を擦り付けるようにして月時が聞いてくる。その様子が犬みたいで可愛いなと思いながら海翔は体を横たえた状態でコクリと頷いた。
「うん。何度かしてたら多分慣れてくると思う。きっと気持ちよくもなる」
思ったことを言うと、月時が顔を真っ赤にしてきた。
「ひろの基準ってほんっと色々分かんない。変なとこで恥ずかしがったりして中々させてくんねーのに、なんでいきなりそんな堂々と男らしく言ってくんの。ほんっと基準分かんない」
「え、分かりやすいだろ……」
「分かんねーよ? でもえへへ。だったらこれからも沢山、しようね!」
微妙な顔で分からないと言った後に月時は満面の笑みになる。そしてまたぎゅっと海翔を抱きしめてきた。
暫くしてようやく二人で起き上がり、もそもそと服を着る。先に着終えた月時が思い切り窓を開けてきたので海翔は「寒いんだけど」と服を着ながら月時を見た。
「あ、ごめん! でもほら、換気?」
「え、そんなに匂いとか、する?」
「うーん。お互いヤり合ったせいでさすがに俺も今はよく分からないけどさ、多分? っつってもね、普通のヒトはどれくらいなのかはちょっと分からないけど、特に俺ら鼻、いいから余計気になるのかも!」
「へえ」
そういうものか、と感心しながら聞いた後でふと気づいた。
「……待て。だったら仮契約した時も、……思い切り匂い、ユウキにバレてたってこと、じゃないのか……?」
低い声で言うと、月時が誤魔化すようにヘラリと困ったように笑いながら両方の手のひらを海翔に向けるようにして手を上げてきた。
「ま、まあ、うん、えっと、どうだろ、ね? でもほら、俺が『最後まではしてない』って言ったからどのみちなんかしたのはバレてんの、ひろも知ってるじゃん」
どうだろね、じゃないだろ……!
「それとこれとは違う! ……もう絶対、あんたの家ではこういうこと、しない……!」
海翔が宣言すると「そんなぁ……!」と月時は情けない声を上げてきた。
出したくもないのに勝手に声が漏れる。とてつもない圧迫感と、突き破られそうな痛みに海翔は顔を上へ逸らした。すると声というよりは少し呼吸に近いような音になる。変な声を聞かれないだけ多少ましだと思いつつ、その分違和感と痛みが堪えにくい。
ただ月時のあの大きなものが自分の中に入ってきているのだと思うと、あり得なさや少しの恐怖だけでなく表現しがたい嬉しさも込み上げてくる。
「は、ぁ……っ」
このままだと内臓まで突き破らないだろうかなどとあらぬ心配も沸き上がりつつ、海翔は必死になって受け入れようとした。どんどん硬くて太い異物がずぶりと突き上げてくる。入る時が一番引き裂かれそうだったそれは、奥に来れば来る程痛みを増してきた。
「ひろ、痛い……? や、やめたほうがいい?」
痛いとは言わなくとも表情にでも出ているのか、月時が泣きそうな様子で聞いてくる。
「……ヘタ、レ」
海翔は笑みを浮かべながら手を伸ばした。そして何事かと頭を下げてきた月時の髪を撫で付ける。月時は赤い顔で海翔を見てきた。
「やめ、られん、の?」
「……ぅ。正直、キツい、けど……でも」
「大丈夫。このまま……、あ、でも慣れてない、から浅い方が、楽……」
「先っぽになるけど、苦しくない?」
「奥、突かれる……よりは」
「そう、なの?」
「ん……。奥は……」
海翔は大きく手を広げて伸ばした。月時は一瞬怪訝な顔をした後で分かったとばかりに微笑み、腕をつかんで海翔を引き上げてくる。月時のものが中に入ったまま、海翔は月時の上に跨いで座るような形になった。
うん……これだとあまり深く入ってこないから、楽かも……。
海翔は月時に笑いかけた。
「奥は、俺があんたともっとこれからたくさんして、慣れてから、きて」
「ひろ……っ」
「あ、っぅ」
中で、ただでさえ大きな月時のものの質量が増したような気がする。キツくなったが奥への進入がなくなった分、楽は楽だった。
「は、……っは……」
体を起こし月時に抱きつくことで少し屈むことになり、呼吸もしやすくなった。目を細めながら必死に堪えつつ月時に縋りついていると、月時が「も、ほんと、ムリ」などと呟きながら激しく動き出した。
「ん、ぁ、あっ、あっ」
結合部辺りがもぞもぞとする。突き上げられる時はやはり痛くて苦しいのだが、抜けていく時に先ほどとは違うなにか言いようのない感覚を感じ、海翔はふるりと体を震わせた。
とはいえさすがに初めてだとかなりきつい。ひたすら浅く「はっ、は……」っと息を吐くことでやり過ごそうとしていると「ごめん、ひろ、俺、も、ダメ……」と切なげに月時が言ってくる。
「っ、ん……っ、……え?」
「ん、っく……っ」
駄目、と言った後に更に激しく動くと、月時が少し体を震わせてきた。そして思い切り深い息を吐いてくる。
「は、ぁー……、ごめん、イっちゃった」
囁くように言いながら、月時はぎゅっと海翔を抱きしめてきた。
「なんで謝るんだ?」
むしろ少しホッとしている海翔も囁くようにして聞き返す。
「え、あ、なんか早かったかなって」
「他知らないから分からないけど……俺がやっぱり初めてだけにちょっとキツかったから、丁度いい……」
「そっか」
少し体を離すと、月時がニッコリと見てくる。
「キツいのに俺を受け入れてくれて、ありがとうね、ひろ……。大好き」
嬉しそうに言うと海翔の頬にキスをしてきた。
「ん。俺も……あんたと、その……出来て、良かった」
「……っ、ヤバい、抜くね?」
何故か月時が焦ったように言いながら実際ズルリ、と海翔の中からコンドームに包まれた自身を抜いてきた。その際の感覚に、嫌ではないゾワリとしたものを感じて思わず「……ぁ」っと変な声が漏れる。
「うぁ、ほんっとヤバかった! もー……ひろ、軽率に俺煽ってくるからまた中で硬くなっちゃうとこじゃん」
「……なんだよそれ……。あと、さすがに立て続けには無理だ」
中身が漏れないように慌てて外している月時に微妙な顔で海翔が言うと「ですよねー」と笑いかけてくる。
一旦処理し終えると、月時はまた海翔を抱きしめ軽く何度かキスをしてきた。
「でもほんと、嬉しい。これで俺とひろって完全につがいだよね?」
「……つがいって。なんていうか動物みたいだな?」
「動物じゃねーよ? でもそっか。つがいって言わないよね。えっと、なんだろ。夫婦?」
「夫婦って……」
「うーん。夫婦っていうとなんかちょっとニュアンス違うねえ? 同じよーな意味なんだけどな。でもやっぱつがいってのがしっくりくるなぁ」
処理をしたと言っても乱れた恰好のまま、暫くそんな話をしながら二人で横になって抱き合った。
「あ、最後でもひろ、イってないよね? 手か口でイく?」
だがふと思い出したように言われ、海翔は微妙な顔で月時を見る。
「い、いや。一度イってるし、いい……」
「なんで。俺だったら何度でもイきてーのに? あーでも痛かったんだよね。ひろの、入れてから萎えてたもんね……ごめんなさい」
行為中のことを思い出したのか、月時が赤くなりながらもシュンとした様子で謝ってきた。
「謝らなくていい。合意だし。それに痛いだけっていう訳でもなかった」
「ほ、ほんと?」
髪を撫でながら言うと、その海翔の手に更に頭を擦り付けるようにして月時が聞いてくる。その様子が犬みたいで可愛いなと思いながら海翔は体を横たえた状態でコクリと頷いた。
「うん。何度かしてたら多分慣れてくると思う。きっと気持ちよくもなる」
思ったことを言うと、月時が顔を真っ赤にしてきた。
「ひろの基準ってほんっと色々分かんない。変なとこで恥ずかしがったりして中々させてくんねーのに、なんでいきなりそんな堂々と男らしく言ってくんの。ほんっと基準分かんない」
「え、分かりやすいだろ……」
「分かんねーよ? でもえへへ。だったらこれからも沢山、しようね!」
微妙な顔で分からないと言った後に月時は満面の笑みになる。そしてまたぎゅっと海翔を抱きしめてきた。
暫くしてようやく二人で起き上がり、もそもそと服を着る。先に着終えた月時が思い切り窓を開けてきたので海翔は「寒いんだけど」と服を着ながら月時を見た。
「あ、ごめん! でもほら、換気?」
「え、そんなに匂いとか、する?」
「うーん。お互いヤり合ったせいでさすがに俺も今はよく分からないけどさ、多分? っつってもね、普通のヒトはどれくらいなのかはちょっと分からないけど、特に俺ら鼻、いいから余計気になるのかも!」
「へえ」
そういうものか、と感心しながら聞いた後でふと気づいた。
「……待て。だったら仮契約した時も、……思い切り匂い、ユウキにバレてたってこと、じゃないのか……?」
低い声で言うと、月時が誤魔化すようにヘラリと困ったように笑いながら両方の手のひらを海翔に向けるようにして手を上げてきた。
「ま、まあ、うん、えっと、どうだろ、ね? でもほら、俺が『最後まではしてない』って言ったからどのみちなんかしたのはバレてんの、ひろも知ってるじゃん」
どうだろね、じゃないだろ……!
「それとこれとは違う! ……もう絶対、あんたの家ではこういうこと、しない……!」
海翔が宣言すると「そんなぁ……!」と月時は情けない声を上げてきた。
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