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40話
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大好きな海翔と付き合えることになって月時は根本的な問題は解決していないということをつい忘れそうになる勢いで有頂天だった。
とはいえ付き合うようになってからも基本的に今までとなんら変わったことはない。今までも割と一緒に居たしキスもするようになっていた。ちなみにどちらも月時がしていることで、これも付き合ってからも変わっていない。
海翔から来てくれていたのは月時が避けていたあの時くらいで、今も相変わらず日々マイペースで淡々としており、月時が傍に行かなければ海翔は月時と接触しないまま一日を終えそうな気がする。
月時のことをそういう好きだから付き合ってくれた訳ではないと分かっていてもムムム、とは多少なる。それは自分ばかりが行くのが悔しいとか嫌だというのではなく、むしろそれは全然構わないのだが、海翔にもたまにでいいので来てほしいというか構って欲しい。
ただ「構って」とストレートに言うと「……わんこ」とぼそりと呟きながらこっそり笑われたので少し拗ねてもいる。
「犬じゃねーって言ってんのに!」
ぷくりと頬を膨らませつつ食堂で目の前の食べ物にとりあえず今は心を動かしていた。
「トキ、昼はひろくんと食べないの?」
そこに月凪がやってきて隣に座りながら聞いてくる。今まで一緒だったらしい相手には「弟と食べるよ」とにこやかに言って手を振っていた。
「俺と同じ歳のくせになんで俺を弟扱いしてくんの」
「だって絶対俺のが兄位置だし、トキは弟だよ、間違いないよ」
「そんなことない」
「まぁまぁ。で、なんでひろくんと食べないの?」
「だって弁当は俺、昼までに食っちゃうしひろは昼に弁当をのんびり食べたいのと学食あんま好きじゃないみたい」
「なんで?」
「騒がしいからって前言ってたよ」
「あー、確かにひろくん、そういうのあまり好きそうじゃないもんね。でもトキ、ひろくんと付き合うようになったって言ってなかった?」
海翔が月時たちの正体を知ったことは絶対に秘密だが、付き合っていることはすぐに打ち明けていた。むしろ打ち明けたかった。それを海翔に言えば「なんで言いたいの……」と微妙な顔をされたのがまた拗ねたくもなった。
そういえば海翔の兄には付き合っていることをまだ内緒にしているらしいので、出来ればでいいけれどもいずれそれも言ってくれたらいいなと思っている。
「付き合ってるよ。でもひろには兄弟までで、他には言いふらすなって言われた」
「まあそりゃね。ここらで同性愛はありふれてないしさ」
「んー」
「で、付き合ってるのに昼は別なの。なんかおかしいよね、トキたちって」
実際ニコニコと言われ、月時はむぅ、っと月凪を見た。
「おかしい?」
「だって好きなら一緒に居たくなるもんじゃないの? 俺はあまり分からないけどさ、そーいうの」
「なるよ? 俺はめっちゃなる! もうトイレだって一緒がいいくらい一緒に居たいよ? つかなんでユーキそーゆーの分かんないのに色んな子と付き合うんだよ」
「トイレまで? すごいね。覚えておくよ。俺のはトキのとまた違うから気にしないで。で、ひろくんがトキと一緒に居たくないってこと?」
ニッコリと聞かれ、月時は声を詰まらせる。
「そ、そうなのかな、ひろって俺と居たくねーのかな?」
「そんなの俺、分かる訳ないよね。トキが直接聞けばいいだろ」
「……。なんでユーキはそやって意地悪言うんだよ」
「言ってないし」
月時がムッとしても月凪は相変わらずニコニコとしてくる。絶対に楽しんでいるとしか思えず、月時は更にムッとした顔を月凪に向けた。
ちなみに月凪も涼しげでにこやかな笑みを浮かべつつ、昼はここで弁当と学食の両方をペロリと食べている。
「あ、そうだ。俺は弁当お昼までに残ってるし、じゃあ今度学食じゃないところでひろくんと一緒に食べよって誘ってみようかな」
「なんでだよ!」
「だって俺もひろくんと友達だから、おかしくはないだろ?」
「兄弟の彼氏にちょっかいかけよーとすんのはおかしいの!」
「かけてないよ?」
やはりニコニコと返され、月時は思い切り唇を尖らせながらその後教室に戻った。おかげで海翔に「どうしたんだ?」とまた微妙な顔で見られた。嬉しいからというだけじゃなく牽制の意味も込めて海翔と付き合っていると意気揚々に言ったというのに、月凪に関しては逆効果だ。むしろからかってくる。
俺も明日からは我慢してお昼まで弁当もたせよーかなぁ。
午後の授業中、微睡みながらそんなことを月時は思ってみる。だがなにも食べずに午前中を、そして弁当だけで午後を乗り越えられるとも思えない。せっかく海翔に協力してもらって、とはいえ海翔からすれば強引にらしいが、一か月分の学食チケットを以前手に入れたが、その間浮いたであろうこずかいはどこに消えたか分からなくなっている。学食は安くてボリュームがあるので助かっているが、外であらかじめ何かを買って、となるとあまり満足出来る量は買えなさそうだ。
でも……ひろとやっぱりなるべく一緒に居たいし、ユーキウザいし、毎日は無理でもたまに店でおにぎりとかパンとか買おうかな……。
月凪が本気で月時と海翔の仲を邪魔してくる訳ではないとは分かっているが、どのみち自分が結局一緒に居たいのだ。
そのまま心地のいい夢の中へいざなわれている途中で「寝かせてやらねーぞ」と先生に名指しで当てられ、月時は渋々前まで出て黒板で問題を解いていく。外見でなのか性格でなのか自分では分からないが、それなりに成績がいいことを知ると周りに驚かれる。どうやら意外らしい。納得がいかない、と月凪に言えば「両方じゃない? 見た目と性格」と優しく微笑まれたのでとりあえず月凪にはもう言わない。
確かに魔界に住んでいるワーウルフはお世辞にも頭の回転がいいとは言えない者が多い。
長や長老たちはもちろん別だが、大抵のワーウルフはこちらが心配になるくらい基本的にお花畑だ。何か問題に直面していても骨を違うところに投げたら「ほね! ほね!」とそちらに駆けだすタイプが多い。月梨の彼氏のように、中には自ら勉強してしっかりしているタイプも居るには居るが、かなり数は少ない。
魔界ではそれで十分生きていける。悪魔はそんなワーウルフをよく理解しており、ちゃんとウィンウィンの仕事を与えてくる。自分たちは人間界での魂獲得に集中する分、義務として行わなければならない領地内の無法者である魔物退治などの仕事を依頼してくる。ワーウルフにとっては報酬を得られるだけでなく倒した魔物も食料となる。
人間界では「悪魔」や「魔物」という存在は空想であるとしてもとてつもなく害悪なものと思われているようだが、下手をすると人間たちより統制が取れていると月時は思っている。
そしてそういった仕事をするのにリーダー格以外は基本頭を使わない。よってお花畑がたくさん、ということになる。本当なら皆利口になるほうが効率はいいのかもしれないが、今の状態が集団で存在するにも悪くないのだと前に月梨の彼氏が言っていた。もちろん、頭が悪いからと変に利用するような者が存在しないからこそだろう。集団での結束は固い。
だが人間界に存在している月時たちは違う。勉強し、精進しないとここでは生きていくのも中々大変だ。一番頭が心配な月侑太ですら、純粋なだけで別に勉強が出来ない訳ではなかった。
今も易々と問題を解くと、月時は自分の席へ戻る。その途中で海翔と目が合い、思わずにへら、と顔が崩れた。そしてそれを見た海翔にため息をつかれた。
「さっきの顔、可愛いかったね、水白くん」
休み時間に入ると、何人かの女子がそばへやってきてそんなことを言ってきた。
「さっき? なんの話?」
「ほらー、問題解いた後、こっち戻って来る時に嬉しそうにしてたじゃん」
「ね。そんなに解けたの嬉しかったの?」
「ち、ちげーよ」
問題が解けて顔が崩れるとかどんな馬鹿だよ、と月時は微妙な気持ちになる。確かに嬉しいと顔に出やすいタイプだとは自分でも把握しているが、周りは自分のことを更に救いがたいタイプだとでも思っているらしい。
そっと海翔の方を見ると、こちらを見ることなく次の授業の準備をしていた。
放課後、月時は海翔のそばへ駆け寄った。
「ひろ、今日は部活?」
「ああ」
「何時まで居る? 一緒に帰ろ?」
「方向逆なのに?」
「だって一緒に居たい」
「……あんまそーいうこと、どこでも言うなよ……。帰るのは別にいいけど」
「いいの? じゃあ終わったらそっち行くね!」
最近は絵の仕上げかなにかの為、部活に出ると海翔は割と遅くまで居る。
「ああ」
「つか、さっきなんでため息ついたの? 俺、目が合って嬉しかったのに」
「……今俺が言ったこと分かってる? あまりどこでもそういうこと言うなって。それに別に俺がため息つこうが、他の女子が可愛いっつってんだからいいじゃないか」
「えー。……あれ? つかそれって、ヤキモチっ?」
「……なに言ってんだよ。じゃーな」
目をキラキラさせながら月時が海翔を見ると、また微妙な顔を、というよりむしろイラッとしたような顔をしながら海翔が立ち上がり、部活へ向かっていった。
とはいえ付き合うようになってからも基本的に今までとなんら変わったことはない。今までも割と一緒に居たしキスもするようになっていた。ちなみにどちらも月時がしていることで、これも付き合ってからも変わっていない。
海翔から来てくれていたのは月時が避けていたあの時くらいで、今も相変わらず日々マイペースで淡々としており、月時が傍に行かなければ海翔は月時と接触しないまま一日を終えそうな気がする。
月時のことをそういう好きだから付き合ってくれた訳ではないと分かっていてもムムム、とは多少なる。それは自分ばかりが行くのが悔しいとか嫌だというのではなく、むしろそれは全然構わないのだが、海翔にもたまにでいいので来てほしいというか構って欲しい。
ただ「構って」とストレートに言うと「……わんこ」とぼそりと呟きながらこっそり笑われたので少し拗ねてもいる。
「犬じゃねーって言ってんのに!」
ぷくりと頬を膨らませつつ食堂で目の前の食べ物にとりあえず今は心を動かしていた。
「トキ、昼はひろくんと食べないの?」
そこに月凪がやってきて隣に座りながら聞いてくる。今まで一緒だったらしい相手には「弟と食べるよ」とにこやかに言って手を振っていた。
「俺と同じ歳のくせになんで俺を弟扱いしてくんの」
「だって絶対俺のが兄位置だし、トキは弟だよ、間違いないよ」
「そんなことない」
「まぁまぁ。で、なんでひろくんと食べないの?」
「だって弁当は俺、昼までに食っちゃうしひろは昼に弁当をのんびり食べたいのと学食あんま好きじゃないみたい」
「なんで?」
「騒がしいからって前言ってたよ」
「あー、確かにひろくん、そういうのあまり好きそうじゃないもんね。でもトキ、ひろくんと付き合うようになったって言ってなかった?」
海翔が月時たちの正体を知ったことは絶対に秘密だが、付き合っていることはすぐに打ち明けていた。むしろ打ち明けたかった。それを海翔に言えば「なんで言いたいの……」と微妙な顔をされたのがまた拗ねたくもなった。
そういえば海翔の兄には付き合っていることをまだ内緒にしているらしいので、出来ればでいいけれどもいずれそれも言ってくれたらいいなと思っている。
「付き合ってるよ。でもひろには兄弟までで、他には言いふらすなって言われた」
「まあそりゃね。ここらで同性愛はありふれてないしさ」
「んー」
「で、付き合ってるのに昼は別なの。なんかおかしいよね、トキたちって」
実際ニコニコと言われ、月時はむぅ、っと月凪を見た。
「おかしい?」
「だって好きなら一緒に居たくなるもんじゃないの? 俺はあまり分からないけどさ、そーいうの」
「なるよ? 俺はめっちゃなる! もうトイレだって一緒がいいくらい一緒に居たいよ? つかなんでユーキそーゆーの分かんないのに色んな子と付き合うんだよ」
「トイレまで? すごいね。覚えておくよ。俺のはトキのとまた違うから気にしないで。で、ひろくんがトキと一緒に居たくないってこと?」
ニッコリと聞かれ、月時は声を詰まらせる。
「そ、そうなのかな、ひろって俺と居たくねーのかな?」
「そんなの俺、分かる訳ないよね。トキが直接聞けばいいだろ」
「……。なんでユーキはそやって意地悪言うんだよ」
「言ってないし」
月時がムッとしても月凪は相変わらずニコニコとしてくる。絶対に楽しんでいるとしか思えず、月時は更にムッとした顔を月凪に向けた。
ちなみに月凪も涼しげでにこやかな笑みを浮かべつつ、昼はここで弁当と学食の両方をペロリと食べている。
「あ、そうだ。俺は弁当お昼までに残ってるし、じゃあ今度学食じゃないところでひろくんと一緒に食べよって誘ってみようかな」
「なんでだよ!」
「だって俺もひろくんと友達だから、おかしくはないだろ?」
「兄弟の彼氏にちょっかいかけよーとすんのはおかしいの!」
「かけてないよ?」
やはりニコニコと返され、月時は思い切り唇を尖らせながらその後教室に戻った。おかげで海翔に「どうしたんだ?」とまた微妙な顔で見られた。嬉しいからというだけじゃなく牽制の意味も込めて海翔と付き合っていると意気揚々に言ったというのに、月凪に関しては逆効果だ。むしろからかってくる。
俺も明日からは我慢してお昼まで弁当もたせよーかなぁ。
午後の授業中、微睡みながらそんなことを月時は思ってみる。だがなにも食べずに午前中を、そして弁当だけで午後を乗り越えられるとも思えない。せっかく海翔に協力してもらって、とはいえ海翔からすれば強引にらしいが、一か月分の学食チケットを以前手に入れたが、その間浮いたであろうこずかいはどこに消えたか分からなくなっている。学食は安くてボリュームがあるので助かっているが、外であらかじめ何かを買って、となるとあまり満足出来る量は買えなさそうだ。
でも……ひろとやっぱりなるべく一緒に居たいし、ユーキウザいし、毎日は無理でもたまに店でおにぎりとかパンとか買おうかな……。
月凪が本気で月時と海翔の仲を邪魔してくる訳ではないとは分かっているが、どのみち自分が結局一緒に居たいのだ。
そのまま心地のいい夢の中へいざなわれている途中で「寝かせてやらねーぞ」と先生に名指しで当てられ、月時は渋々前まで出て黒板で問題を解いていく。外見でなのか性格でなのか自分では分からないが、それなりに成績がいいことを知ると周りに驚かれる。どうやら意外らしい。納得がいかない、と月凪に言えば「両方じゃない? 見た目と性格」と優しく微笑まれたのでとりあえず月凪にはもう言わない。
確かに魔界に住んでいるワーウルフはお世辞にも頭の回転がいいとは言えない者が多い。
長や長老たちはもちろん別だが、大抵のワーウルフはこちらが心配になるくらい基本的にお花畑だ。何か問題に直面していても骨を違うところに投げたら「ほね! ほね!」とそちらに駆けだすタイプが多い。月梨の彼氏のように、中には自ら勉強してしっかりしているタイプも居るには居るが、かなり数は少ない。
魔界ではそれで十分生きていける。悪魔はそんなワーウルフをよく理解しており、ちゃんとウィンウィンの仕事を与えてくる。自分たちは人間界での魂獲得に集中する分、義務として行わなければならない領地内の無法者である魔物退治などの仕事を依頼してくる。ワーウルフにとっては報酬を得られるだけでなく倒した魔物も食料となる。
人間界では「悪魔」や「魔物」という存在は空想であるとしてもとてつもなく害悪なものと思われているようだが、下手をすると人間たちより統制が取れていると月時は思っている。
そしてそういった仕事をするのにリーダー格以外は基本頭を使わない。よってお花畑がたくさん、ということになる。本当なら皆利口になるほうが効率はいいのかもしれないが、今の状態が集団で存在するにも悪くないのだと前に月梨の彼氏が言っていた。もちろん、頭が悪いからと変に利用するような者が存在しないからこそだろう。集団での結束は固い。
だが人間界に存在している月時たちは違う。勉強し、精進しないとここでは生きていくのも中々大変だ。一番頭が心配な月侑太ですら、純粋なだけで別に勉強が出来ない訳ではなかった。
今も易々と問題を解くと、月時は自分の席へ戻る。その途中で海翔と目が合い、思わずにへら、と顔が崩れた。そしてそれを見た海翔にため息をつかれた。
「さっきの顔、可愛いかったね、水白くん」
休み時間に入ると、何人かの女子がそばへやってきてそんなことを言ってきた。
「さっき? なんの話?」
「ほらー、問題解いた後、こっち戻って来る時に嬉しそうにしてたじゃん」
「ね。そんなに解けたの嬉しかったの?」
「ち、ちげーよ」
問題が解けて顔が崩れるとかどんな馬鹿だよ、と月時は微妙な気持ちになる。確かに嬉しいと顔に出やすいタイプだとは自分でも把握しているが、周りは自分のことを更に救いがたいタイプだとでも思っているらしい。
そっと海翔の方を見ると、こちらを見ることなく次の授業の準備をしていた。
放課後、月時は海翔のそばへ駆け寄った。
「ひろ、今日は部活?」
「ああ」
「何時まで居る? 一緒に帰ろ?」
「方向逆なのに?」
「だって一緒に居たい」
「……あんまそーいうこと、どこでも言うなよ……。帰るのは別にいいけど」
「いいの? じゃあ終わったらそっち行くね!」
最近は絵の仕上げかなにかの為、部活に出ると海翔は割と遅くまで居る。
「ああ」
「つか、さっきなんでため息ついたの? 俺、目が合って嬉しかったのに」
「……今俺が言ったこと分かってる? あまりどこでもそういうこと言うなって。それに別に俺がため息つこうが、他の女子が可愛いっつってんだからいいじゃないか」
「えー。……あれ? つかそれって、ヤキモチっ?」
「……なに言ってんだよ。じゃーな」
目をキラキラさせながら月時が海翔を見ると、また微妙な顔を、というよりむしろイラッとしたような顔をしながら海翔が立ち上がり、部活へ向かっていった。
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