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34話
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少しのぼせ気味で風呂から出た後も、海翔は月時や狼人間という存在について考えていた。相変わらず月時に耳や尻尾が生えていたことにはたいして動揺していないままだ。そもそも月時の正体すら、あまりよく分かっていない。
なんとなく狼人間かなと思って調べてみたものの、載っている説明がそもそも「狼人間」という存在が人間なのかなんなのかすら明確に書かれていない。
それもそうだろうとも思う。基本的には存在しない生き物と考えられているのだろう。
だが海翔は小さな時にも、そして大きくなった今も、そういった存在を目の当たりにした。
小さな頃にみた狼人間。
ふと、また脳内に屋上でのことが浮かぶ。
屋上で気絶した時に見たと思った月時の姿。
なんとなく、月時だけが不思議な生き物だという風に考えていた。家族には隠しているとか、そういった状態。だがもし、月時が小さな頃に見た生き物と同じような生物なのだとして、当時その生き物は子どものように見えた。ということは月時にもそういう時代があり、その時も親に育てられているのではないだろうか。家族が皆、月時と同じ存在なのではないだろうか。
顔が全然似ていないなら月時だけ違うと考えることも出来たが、兄弟は皆どこか似ていた。
だとしたら、もしかしたら。
海翔は翌日になっても考えていた。
もしかしたら、海翔が屋上から落ちたのは本当のことで、耳と尻尾を生やした月時が命を救ってくれたのではないだろうか。そしてそれを誤魔化す為、同じ存在である月凪がその場で倒れていた海翔を運んだ、と言ったのではないだろうか。
別に自分の情けなさを否定する為ではないが、いくら柵が外れて危ないと思っても実際落ちてもいないのに気絶するような性格だろうかと海翔は自分のことながらに思う。ただ高いところは元々少し苦手だったようなので、柵が外れただけで気絶してしまったという話を完全に無いとは言えない。
「……でも……やっぱり、助けてくれたのは……トキじゃないのかな」
ぼそりと呟いてみて、自分の中でその考えが更に間違っていないような気がしてきた。
獣のような耳と尻尾が月時に生えているのを見て、一番気にするところがそこかと思うとさすがに少し自分はおかしいのかもしれないとは思う。思うが、小さな頃から信じてきた世界があるだけに、やはりあまり動揺することもなければ違和感も感じなかった。
「トキ、普段から犬みたいだし……」
それに運動をしている時の動きは今考えればやはり良すぎる気がした。速い動きや発達した運動神経は、一応人間離れしている程ではなかったのだが、バスケットのシュート時のように、ふとそのラインを少し超えているのではないかと思うことはたまにあった。
アスレチックの時もそうだ。あの時は自分に余裕が無かったというのもあるが、やはり耳を見た後に思い返すと木と木の間を自在に移動していた月時は普通ではなかった。
風邪を引いて熱を出している月時のことを思い、海翔はとりあえず五日は我慢した。だが五日目の朝から、月時にメッセージを送った。
『会いたい』と。
だが返事は返ってこなかった。その後何度かメッセージを送ってみても一向に返事が無い。
自分が見てしまったからとしか思えなかったので「何故」と悩むことはなかったが、意外な程妙な寂しさを感じた。見られたからと、友達を止めるというのだろうか。
あれほど「ひろ」と嬉しそうに名前を呼び、ひたすらまとわりつき、「大好きだ」とキスまでしてきたというのに?
そう考えたところでふと頭の中で浮かんだ月時が人の姿ではなく犬の姿だった為、シリアスな気持ちになる筈が思わず少し笑ってしまった。キャンキャンと甘えてまとわりつき、嬉しそうに舐めてくる犬の姿があまりにもぴったりだった。
だが「いやいや」と頭を振る。
普段から犬っぽかったせいで犬が浮かんでしまうが、普通耳が生えるとくればイメージとしては狼だろうと思い直す。むしろ耳が生える時点で「普通」ではないし、そもそも今考えることはそこじゃない、と突っ込む発想はとりあえず今のところ海翔にはなかった。
数日は狼人間のことというよりは、ひたすら犬と狼について考えたが、さすがに新学期が始まった朝に「そこじゃない」とようやく思い至った。
教室で姿を探すが月時は始業時間ぎりぎりにやってきた。その後休み時間の度に接触を図ろうとするがその前に恐らく逃げられる。さすがに少しムッとしつつも海翔はひたすら機会を窺っていた。
もし犬か狼人間なのだとしてとりあえず海翔を本気で避けようとしているなら、並み程度の運動神経である海翔が易々敵う筈がない。
授業中や部活中はそしてひたすら隙あらば月時の様子を見ていた。ある意味観察のようなものかもしれない。
ただ「人間ではない生物」として月時を見ていても基本的には疑わしく見えるようなところは、やはり無かった。運動能力に関しても、海翔のことがあって警戒しているからか以前よりも力を抑制しているように見える。
また、前よりも観察するようになって気づいたことが新たに二つある。
一つはそうだろうなとは思っていたがやはり女子にモテているという事実。数日観察していても二人程に恐らく告白されている。部活が終わった時間というのは海翔自身接触を狙っている時間帯でもあったので見かける羽目になった。恐らく普段からちょくちょくあることなのだろう。そして月時は普段の様子からはあまり想像出来ない程真面目に丁寧に話を聞いた上で断っているようだった。
もう一つは、モテたり友達自体も多そうな月時だが、特定の友達と居る様子が無いということだ。いつも誰かと楽しそうに話したりはしゃいだりしているイメージが知り合ってからあったのだが、こうして観察していると誰とでも親しくはしているようだがとても親しくしている友達というのを見ない気がした。
……それってむしろ俺になるのかな。
ふとそう思った後に、あの日以来ひたすら避けられている事を改めて思い出し、また妙な寂しさを感じた。
更に数日後に、海翔はようやく月時を捕まえた。月時の部活が終わるのを待っても中々捕まえられなかったのだが、その日は月時もそろそろ油断していたのか、たまたまぼんやりとしていたのかで靴箱のところで海翔はニッコリと月時の腕をつかんでいた。
「ひ、ひろ……」
「よくもひたすら俺を避けてくれたな。それを含めて話がある。今俺の手を振りほどいて逃げたら、どうなるか分かってるよな」
海翔が言うと、月時が青ざめながらコクリと頷いてきた。抵抗するつもりがないと分かり、海翔は手を離してみた。だがやはり逃げようとはしないようなのでホッとしつつ美術室まで移動した。陸上部が部活を終えるまでは海翔もここに居たし、他の部員は早々に帰っている。
「とりあえず。なあ、なんで逃げるの?」
椅子に腰を下ろさせ、自分も座ると海翔は月時をじっと見ながら聞いた。
「……お、怒ってる?」
視線に気づいた月時がおずおずと聞いてくる。
「いや、別に怒ってないけど……でも嬉しくはないね」
「……ご、めん。ひろがじっと見つめてくるから脅しか警告なのかなって思った」
「なんだよそれ。なんでそんな発想になんの」
「……。ひろ……、あの……見、見た、んだよ、ね……?」
何故そういう発想になるのかという海翔の問いに一旦口を開いた後に閉じ、その後でまた開いてきた月時が鼻に皺を寄せながら聞いてくる。なにを、と問う必要もなかった。海翔はコクリと頷く。
「トキは……犬か狼なの?」
「っち、違うよっ? 狼はまだしも、犬とか酷い! 俺、犬じゃないからねっ?」
しおらしそうだった月時が予想外な程ムキになってきたので海翔はポカンとしながら「あ、ああ」と頷く。するとハッとなった月時はまた一旦口を閉じた後に「こ、怖く……ないの?」とまた聞いてきた。
「怖い? ああ、あんたのことか。俺がもしまだ小さな頃のままだったら怖かったかな」
少し笑みを浮かべながら言うと困ったような表情を浮かべてくる。とはいえ困りたいのは自分だった。海翔は思い切ってはっきり聞くことにする。
「トキ、結局あんたは何者なんだ」
「……っ、お、れは……」
見られていた、とはっきり分かっただろうにまだ躊躇している月時に海翔は怪訝な目を向けた。だがなんとなく分かったような気がしてきた。もしかしたらバラされたり変に恐怖を感じられたりするのが嫌なのだろうかと思った。
「トキ。俺はあんたが何者であっても、あんたである限り怖くないと今のところ思っているし、あんたの正体を誰かにバラす気も全くない。あんたさえいいなら今までと変わらず友達で居てくれたら嬉しいと思う」
月時を見てはっきりと言うと、月時が目を潤ませてきた。
なんとなく狼人間かなと思って調べてみたものの、載っている説明がそもそも「狼人間」という存在が人間なのかなんなのかすら明確に書かれていない。
それもそうだろうとも思う。基本的には存在しない生き物と考えられているのだろう。
だが海翔は小さな時にも、そして大きくなった今も、そういった存在を目の当たりにした。
小さな頃にみた狼人間。
ふと、また脳内に屋上でのことが浮かぶ。
屋上で気絶した時に見たと思った月時の姿。
なんとなく、月時だけが不思議な生き物だという風に考えていた。家族には隠しているとか、そういった状態。だがもし、月時が小さな頃に見た生き物と同じような生物なのだとして、当時その生き物は子どものように見えた。ということは月時にもそういう時代があり、その時も親に育てられているのではないだろうか。家族が皆、月時と同じ存在なのではないだろうか。
顔が全然似ていないなら月時だけ違うと考えることも出来たが、兄弟は皆どこか似ていた。
だとしたら、もしかしたら。
海翔は翌日になっても考えていた。
もしかしたら、海翔が屋上から落ちたのは本当のことで、耳と尻尾を生やした月時が命を救ってくれたのではないだろうか。そしてそれを誤魔化す為、同じ存在である月凪がその場で倒れていた海翔を運んだ、と言ったのではないだろうか。
別に自分の情けなさを否定する為ではないが、いくら柵が外れて危ないと思っても実際落ちてもいないのに気絶するような性格だろうかと海翔は自分のことながらに思う。ただ高いところは元々少し苦手だったようなので、柵が外れただけで気絶してしまったという話を完全に無いとは言えない。
「……でも……やっぱり、助けてくれたのは……トキじゃないのかな」
ぼそりと呟いてみて、自分の中でその考えが更に間違っていないような気がしてきた。
獣のような耳と尻尾が月時に生えているのを見て、一番気にするところがそこかと思うとさすがに少し自分はおかしいのかもしれないとは思う。思うが、小さな頃から信じてきた世界があるだけに、やはりあまり動揺することもなければ違和感も感じなかった。
「トキ、普段から犬みたいだし……」
それに運動をしている時の動きは今考えればやはり良すぎる気がした。速い動きや発達した運動神経は、一応人間離れしている程ではなかったのだが、バスケットのシュート時のように、ふとそのラインを少し超えているのではないかと思うことはたまにあった。
アスレチックの時もそうだ。あの時は自分に余裕が無かったというのもあるが、やはり耳を見た後に思い返すと木と木の間を自在に移動していた月時は普通ではなかった。
風邪を引いて熱を出している月時のことを思い、海翔はとりあえず五日は我慢した。だが五日目の朝から、月時にメッセージを送った。
『会いたい』と。
だが返事は返ってこなかった。その後何度かメッセージを送ってみても一向に返事が無い。
自分が見てしまったからとしか思えなかったので「何故」と悩むことはなかったが、意外な程妙な寂しさを感じた。見られたからと、友達を止めるというのだろうか。
あれほど「ひろ」と嬉しそうに名前を呼び、ひたすらまとわりつき、「大好きだ」とキスまでしてきたというのに?
そう考えたところでふと頭の中で浮かんだ月時が人の姿ではなく犬の姿だった為、シリアスな気持ちになる筈が思わず少し笑ってしまった。キャンキャンと甘えてまとわりつき、嬉しそうに舐めてくる犬の姿があまりにもぴったりだった。
だが「いやいや」と頭を振る。
普段から犬っぽかったせいで犬が浮かんでしまうが、普通耳が生えるとくればイメージとしては狼だろうと思い直す。むしろ耳が生える時点で「普通」ではないし、そもそも今考えることはそこじゃない、と突っ込む発想はとりあえず今のところ海翔にはなかった。
数日は狼人間のことというよりは、ひたすら犬と狼について考えたが、さすがに新学期が始まった朝に「そこじゃない」とようやく思い至った。
教室で姿を探すが月時は始業時間ぎりぎりにやってきた。その後休み時間の度に接触を図ろうとするがその前に恐らく逃げられる。さすがに少しムッとしつつも海翔はひたすら機会を窺っていた。
もし犬か狼人間なのだとしてとりあえず海翔を本気で避けようとしているなら、並み程度の運動神経である海翔が易々敵う筈がない。
授業中や部活中はそしてひたすら隙あらば月時の様子を見ていた。ある意味観察のようなものかもしれない。
ただ「人間ではない生物」として月時を見ていても基本的には疑わしく見えるようなところは、やはり無かった。運動能力に関しても、海翔のことがあって警戒しているからか以前よりも力を抑制しているように見える。
また、前よりも観察するようになって気づいたことが新たに二つある。
一つはそうだろうなとは思っていたがやはり女子にモテているという事実。数日観察していても二人程に恐らく告白されている。部活が終わった時間というのは海翔自身接触を狙っている時間帯でもあったので見かける羽目になった。恐らく普段からちょくちょくあることなのだろう。そして月時は普段の様子からはあまり想像出来ない程真面目に丁寧に話を聞いた上で断っているようだった。
もう一つは、モテたり友達自体も多そうな月時だが、特定の友達と居る様子が無いということだ。いつも誰かと楽しそうに話したりはしゃいだりしているイメージが知り合ってからあったのだが、こうして観察していると誰とでも親しくはしているようだがとても親しくしている友達というのを見ない気がした。
……それってむしろ俺になるのかな。
ふとそう思った後に、あの日以来ひたすら避けられている事を改めて思い出し、また妙な寂しさを感じた。
更に数日後に、海翔はようやく月時を捕まえた。月時の部活が終わるのを待っても中々捕まえられなかったのだが、その日は月時もそろそろ油断していたのか、たまたまぼんやりとしていたのかで靴箱のところで海翔はニッコリと月時の腕をつかんでいた。
「ひ、ひろ……」
「よくもひたすら俺を避けてくれたな。それを含めて話がある。今俺の手を振りほどいて逃げたら、どうなるか分かってるよな」
海翔が言うと、月時が青ざめながらコクリと頷いてきた。抵抗するつもりがないと分かり、海翔は手を離してみた。だがやはり逃げようとはしないようなのでホッとしつつ美術室まで移動した。陸上部が部活を終えるまでは海翔もここに居たし、他の部員は早々に帰っている。
「とりあえず。なあ、なんで逃げるの?」
椅子に腰を下ろさせ、自分も座ると海翔は月時をじっと見ながら聞いた。
「……お、怒ってる?」
視線に気づいた月時がおずおずと聞いてくる。
「いや、別に怒ってないけど……でも嬉しくはないね」
「……ご、めん。ひろがじっと見つめてくるから脅しか警告なのかなって思った」
「なんだよそれ。なんでそんな発想になんの」
「……。ひろ……、あの……見、見た、んだよ、ね……?」
何故そういう発想になるのかという海翔の問いに一旦口を開いた後に閉じ、その後でまた開いてきた月時が鼻に皺を寄せながら聞いてくる。なにを、と問う必要もなかった。海翔はコクリと頷く。
「トキは……犬か狼なの?」
「っち、違うよっ? 狼はまだしも、犬とか酷い! 俺、犬じゃないからねっ?」
しおらしそうだった月時が予想外な程ムキになってきたので海翔はポカンとしながら「あ、ああ」と頷く。するとハッとなった月時はまた一旦口を閉じた後に「こ、怖く……ないの?」とまた聞いてきた。
「怖い? ああ、あんたのことか。俺がもしまだ小さな頃のままだったら怖かったかな」
少し笑みを浮かべながら言うと困ったような表情を浮かべてくる。とはいえ困りたいのは自分だった。海翔は思い切ってはっきり聞くことにする。
「トキ、結局あんたは何者なんだ」
「……っ、お、れは……」
見られていた、とはっきり分かっただろうにまだ躊躇している月時に海翔は怪訝な目を向けた。だがなんとなく分かったような気がしてきた。もしかしたらバラされたり変に恐怖を感じられたりするのが嫌なのだろうかと思った。
「トキ。俺はあんたが何者であっても、あんたである限り怖くないと今のところ思っているし、あんたの正体を誰かにバラす気も全くない。あんたさえいいなら今までと変わらず友達で居てくれたら嬉しいと思う」
月時を見てはっきりと言うと、月時が目を潤ませてきた。
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