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27話
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プールに行く日は朝の早くから月時はそわそわしながら準備していた。それに気づいた月凪に「トキは可愛いねえ」と恐らく馬鹿にされる。とはいえ一緒にプールに行けるというだけで最高の気分だったのでからかってくる月凪すらも愛しく思えるくらいだった。
そわそわして待ちきれなく家を出ようとしたら現地集合での待ち合わせ場所に下手をしたら一時間以上前に着く勢いだと気づき、時間をなんとか潰していたら今度はむしろギリギリになってしまった。夢中になって走り、待ち合わせ場所で海翔がぼんやりと立っているのを見つけると更に猛ダッシュした。
「ひろ、久しぶり!」
思い切りギュッと抱きしめながら言うと容赦なく引きはがしながら「数日前に会ったよな……?」と微妙な顔で海翔が見てくる。同じくすでに来ていた昌希と悠音は、そろそろ見慣れてきたのか元々気にもしてないのか、思い切りスルーして別の話をしていた。
月時はプール自体、あまり行ったことがない。子どもの頃は力が安定していなかったので当然水着という無防備な姿を晒すところでゆっくり遊べる筈もなかった。
そもそも魔物は幼体でこの人間界に居ること自体、滅多にないらしい。大抵は成長してから、留学という形でそっと忍び込む。
悪魔などは発生した時点で完成されているが、魔物は人間界の生き物と同じで大抵は親から生まれ育っていく。外見や力の成長も人間界の生き物と途中までは大差ない。
基本ヒトの姿で生きている月時たちも人間と同じようなスピードで成長してきた。だいたい外見の成長はそろそろ止まるか、あと数年くらいまでは成長するかだと思われる。そのまま何十年、何百年、下手をすれば千年以上生きる。その間に力の成長は留まらずどんどんしていくので、長らく生きている魔物はこの人間界ではたまに神様のような扱いを受けることもあった。
その為、幼体の時は実際中身も幼い。
とても気をつけて過ごす理由としては、正体がバレてしまう恐れもあるが、人間界で無意味な殺生を引き起こすことを回避しがたくなるのもある。
それでも月時たちの両親はここでちゃんと月時たちを育ててくれた。
「魔界も好きだけどね、この世界も大好きなんだよ」
よくそう言いながら、月時たちを可愛がってくれたり、時には酷く叱ったりしてきた。月時たち兄弟も、その為きちんと理解している。両親のエゴだと思ったことはない。いつも誤魔化すことなく理由を説明してくれたおかげで、月時たちも皆、ここで育って良かったと今も思っている。
だから、本当は小学生の頃も休まず学校へ行きたかったし、友達を作りたかったし、こうしてプールや海などへ遊びに行きたかったが、我慢してきた。時に力が思うようにならなくて悲しかったり悔しい思いもしてきたけれども、だからこそ今こうして「友達とプールへ遊びに行く」という行為が嬉しくて堪らない。よく「いつも楽しそう」と学校の友達に言われるが、実際に楽しくて仕方ないのだ。
子どもの頃から憧れていた。
普通に学校へ通い、友達を作り、そして遊ぶ。楽しくない訳がない。
月時と月侑太は特に子どもの頃、月梨や月凪よりも能力を上手く扱えなかった。だから余計に今、二人とも毎日ひたすらはしゃいでいるのかもしれない。
おまけに大好きな海翔が居る。
有頂天にならないほうがおかしい。
チケットを買ったり着替えたりする度にいちいち驚いたりはしゃいでいると海翔や昌希から「大丈夫か」と苦笑されたが、嬉しいので仕方がない。
「俺、プール来たこと、ほとんどないんだよ。だからどれも珍しくて!」
えへへと笑うと二人から「意外だ」と言われた。
「なんで」
「体を使う系っつーのかなんて言えばいいのか分からないけどこういう遊びはひたすら楽しみ尽くしてそうに見えるけど」
海翔が言うのを聞いて、自分はいったいどういう風に見えているんだろうと少々謎に思った。
水着になった海翔を見て、だがやたらめったらはしゃいでいた月時は一気に心臓が煩くなり、少し大人しくなった。
「どうかしたのか?」
更衣室を出て外に出たところで海翔に聞かれ「えっとね」と素直に話す。
「ひろの裸見てドキドキしてた」
「……意味が分からないんだけど」
言うと海翔がとてつもなく微妙な顔で月時を見返してくる。
「ええ? なんで!」
「なんで、って……」
おまけに悠音の水着姿に月時が全然反応していないことに気づいて余計に怪訝そうな顔をされた。
「なんでそんな顔で見てくるの」
「いや、だって俺に対してすらドキドキするなら悠音だと大変だろうなって思ってたら、あんた全然反応ないから」
「俺をどんな変態だと思ってるの……? 関さんは昌希の彼女だし、そもそも関さんにはそういう目線じゃないよ? そりゃもし関さんが裸だったりしたらびっくりするだろけど」
「余計意味分からないだろ……。……ああ、もしかして乳首マニアとかそんな……?」
「待って! ほんっとうに俺をなんだと思ってんの? そこが露出してるからってのが原因じゃないよっ?」
そんなことを言い合っていたら昌希と悠音に「なにやっているんだ」と生ぬるい目線を頂いた。
気を取り直して月時は思い切りプールを楽しんだ。学校の授業でも楽しかったが、こういう施設だともっと楽しい。ついでにどさくさに紛れて大いに海翔にくっついた。
二人乗りのウォータースライダーは楽し過ぎて何度も乗りたかったが、海翔が「高いとこって訳じゃないけど、なんか足すくむから」と言ってきたので我慢した。
サラリと言ってはいたが、恐らくなんでもない風を装っているんだと月時は思った。
……高いとこ、凄く苦手になったんだろうな。
屋上でのことが思い出され、少しまた自分の不甲斐なさにこっそり落ち込むが海翔に気づかれたくないのですぐに気を取り直した。
昌希がだが付き合ってくれたので、その後も何回か乗った。
かなりはしゃぎすぎたのか、帰る頃にはさすがの月時も眠くなっていた。電車に揺られながらウトウトとしており、気づけば隣に座っている海翔に寄りかかっていた。ハッとなるが海翔にくっついている状態なのに海翔が大人しい。そっと隣を窺うと、同じく疲れたのか海翔も眠っていた。
なんとなく凄く幸せな気分になったのでまた月時は目を瞑る。大好きな相手にくっつきながらゴトゴトと揺られているのが気持ちよくて、気づけばまた普通に眠っていたようだ。
穏やかな状態で眠る場合は耳と尻尾の心配もないのもあり、下車駅までぐっすりだった。
その後乗り換えがある昌希たちを見送ってから月時と海翔は駅を出る。
「ひろ、また遊ぼうね」
まだ眠気が取れないのかぼんやりとしている海翔に笑いかけると「ああ」と返ってきた。それすらも嬉しい。
「でももう少ししたら俺らは合宿あるから」
「……そっか」
そういえば、と月時ががっかりしていると「それ、終わってからな」と海翔が少しだけ笑いかけてくれた。
「うん!」
とてつもなく嬉しくて、月時が手を広げて抱き着こうとしたらスルリと避けられた。
「だからどこだろうがそういうことすんの、ほんと止めろよな……」
呆れたように言った後で、だが海翔は月時を少し見た後で手を伸ばし、一瞬だけだが頭を撫でてくれた。
「ひろ?」
「髪がぐちゃってなってた」
ああ、撫でてくれたんじゃなかったのか。
少しがっかりしたが、それでも普通に触れてくれるだけでも嬉しい。
「じゃあ、またな」
そして「また」と言ってくれるのも最高に嬉しかった。
送ると言ったのを本気で「いらない」と言われて今回は渋々、海翔と反対方向の道を歩く。普段は通学に電車を使わないので少し新鮮な気持ちで歩いていると、ふわりと懐かしい匂いが漂ってきた。
「……この、匂い……?」
ハッとなって駆け出すと、鼻がいいので匂いの元へすぐにたどり着いた。
そこにはいくつかの花が咲いていた。
「これ、あの時咲いてた花だ……」
ヒトの体に戻れなくて必死に隠れていた山の片隅に咲き乱れていた花を月時は思い出す。その後見つけることが出来なかった匂いだ。もちろんあの場所ではないことは、普通の家の庭に少し咲いているだけの状態なので分かる。
月時は花を撮ると海翔へ「この花、なんて花か分かる?」と送ってみた。別に海翔が花に詳しいと思っている訳ではないが、前に花について言っていたことを思い出したからだ。
『ああ、これ。前に豆ついてるってあんたが言ってただろ。それだよ。ルピナスの花。咲いてたんだ』
海翔からはそう返ってきた。
海翔が懐かしい匂いだと言っていたルピナスは、月時にとっても懐かしい匂いだったと分かった。
そわそわして待ちきれなく家を出ようとしたら現地集合での待ち合わせ場所に下手をしたら一時間以上前に着く勢いだと気づき、時間をなんとか潰していたら今度はむしろギリギリになってしまった。夢中になって走り、待ち合わせ場所で海翔がぼんやりと立っているのを見つけると更に猛ダッシュした。
「ひろ、久しぶり!」
思い切りギュッと抱きしめながら言うと容赦なく引きはがしながら「数日前に会ったよな……?」と微妙な顔で海翔が見てくる。同じくすでに来ていた昌希と悠音は、そろそろ見慣れてきたのか元々気にもしてないのか、思い切りスルーして別の話をしていた。
月時はプール自体、あまり行ったことがない。子どもの頃は力が安定していなかったので当然水着という無防備な姿を晒すところでゆっくり遊べる筈もなかった。
そもそも魔物は幼体でこの人間界に居ること自体、滅多にないらしい。大抵は成長してから、留学という形でそっと忍び込む。
悪魔などは発生した時点で完成されているが、魔物は人間界の生き物と同じで大抵は親から生まれ育っていく。外見や力の成長も人間界の生き物と途中までは大差ない。
基本ヒトの姿で生きている月時たちも人間と同じようなスピードで成長してきた。だいたい外見の成長はそろそろ止まるか、あと数年くらいまでは成長するかだと思われる。そのまま何十年、何百年、下手をすれば千年以上生きる。その間に力の成長は留まらずどんどんしていくので、長らく生きている魔物はこの人間界ではたまに神様のような扱いを受けることもあった。
その為、幼体の時は実際中身も幼い。
とても気をつけて過ごす理由としては、正体がバレてしまう恐れもあるが、人間界で無意味な殺生を引き起こすことを回避しがたくなるのもある。
それでも月時たちの両親はここでちゃんと月時たちを育ててくれた。
「魔界も好きだけどね、この世界も大好きなんだよ」
よくそう言いながら、月時たちを可愛がってくれたり、時には酷く叱ったりしてきた。月時たち兄弟も、その為きちんと理解している。両親のエゴだと思ったことはない。いつも誤魔化すことなく理由を説明してくれたおかげで、月時たちも皆、ここで育って良かったと今も思っている。
だから、本当は小学生の頃も休まず学校へ行きたかったし、友達を作りたかったし、こうしてプールや海などへ遊びに行きたかったが、我慢してきた。時に力が思うようにならなくて悲しかったり悔しい思いもしてきたけれども、だからこそ今こうして「友達とプールへ遊びに行く」という行為が嬉しくて堪らない。よく「いつも楽しそう」と学校の友達に言われるが、実際に楽しくて仕方ないのだ。
子どもの頃から憧れていた。
普通に学校へ通い、友達を作り、そして遊ぶ。楽しくない訳がない。
月時と月侑太は特に子どもの頃、月梨や月凪よりも能力を上手く扱えなかった。だから余計に今、二人とも毎日ひたすらはしゃいでいるのかもしれない。
おまけに大好きな海翔が居る。
有頂天にならないほうがおかしい。
チケットを買ったり着替えたりする度にいちいち驚いたりはしゃいでいると海翔や昌希から「大丈夫か」と苦笑されたが、嬉しいので仕方がない。
「俺、プール来たこと、ほとんどないんだよ。だからどれも珍しくて!」
えへへと笑うと二人から「意外だ」と言われた。
「なんで」
「体を使う系っつーのかなんて言えばいいのか分からないけどこういう遊びはひたすら楽しみ尽くしてそうに見えるけど」
海翔が言うのを聞いて、自分はいったいどういう風に見えているんだろうと少々謎に思った。
水着になった海翔を見て、だがやたらめったらはしゃいでいた月時は一気に心臓が煩くなり、少し大人しくなった。
「どうかしたのか?」
更衣室を出て外に出たところで海翔に聞かれ「えっとね」と素直に話す。
「ひろの裸見てドキドキしてた」
「……意味が分からないんだけど」
言うと海翔がとてつもなく微妙な顔で月時を見返してくる。
「ええ? なんで!」
「なんで、って……」
おまけに悠音の水着姿に月時が全然反応していないことに気づいて余計に怪訝そうな顔をされた。
「なんでそんな顔で見てくるの」
「いや、だって俺に対してすらドキドキするなら悠音だと大変だろうなって思ってたら、あんた全然反応ないから」
「俺をどんな変態だと思ってるの……? 関さんは昌希の彼女だし、そもそも関さんにはそういう目線じゃないよ? そりゃもし関さんが裸だったりしたらびっくりするだろけど」
「余計意味分からないだろ……。……ああ、もしかして乳首マニアとかそんな……?」
「待って! ほんっとうに俺をなんだと思ってんの? そこが露出してるからってのが原因じゃないよっ?」
そんなことを言い合っていたら昌希と悠音に「なにやっているんだ」と生ぬるい目線を頂いた。
気を取り直して月時は思い切りプールを楽しんだ。学校の授業でも楽しかったが、こういう施設だともっと楽しい。ついでにどさくさに紛れて大いに海翔にくっついた。
二人乗りのウォータースライダーは楽し過ぎて何度も乗りたかったが、海翔が「高いとこって訳じゃないけど、なんか足すくむから」と言ってきたので我慢した。
サラリと言ってはいたが、恐らくなんでもない風を装っているんだと月時は思った。
……高いとこ、凄く苦手になったんだろうな。
屋上でのことが思い出され、少しまた自分の不甲斐なさにこっそり落ち込むが海翔に気づかれたくないのですぐに気を取り直した。
昌希がだが付き合ってくれたので、その後も何回か乗った。
かなりはしゃぎすぎたのか、帰る頃にはさすがの月時も眠くなっていた。電車に揺られながらウトウトとしており、気づけば隣に座っている海翔に寄りかかっていた。ハッとなるが海翔にくっついている状態なのに海翔が大人しい。そっと隣を窺うと、同じく疲れたのか海翔も眠っていた。
なんとなく凄く幸せな気分になったのでまた月時は目を瞑る。大好きな相手にくっつきながらゴトゴトと揺られているのが気持ちよくて、気づけばまた普通に眠っていたようだ。
穏やかな状態で眠る場合は耳と尻尾の心配もないのもあり、下車駅までぐっすりだった。
その後乗り換えがある昌希たちを見送ってから月時と海翔は駅を出る。
「ひろ、また遊ぼうね」
まだ眠気が取れないのかぼんやりとしている海翔に笑いかけると「ああ」と返ってきた。それすらも嬉しい。
「でももう少ししたら俺らは合宿あるから」
「……そっか」
そういえば、と月時ががっかりしていると「それ、終わってからな」と海翔が少しだけ笑いかけてくれた。
「うん!」
とてつもなく嬉しくて、月時が手を広げて抱き着こうとしたらスルリと避けられた。
「だからどこだろうがそういうことすんの、ほんと止めろよな……」
呆れたように言った後で、だが海翔は月時を少し見た後で手を伸ばし、一瞬だけだが頭を撫でてくれた。
「ひろ?」
「髪がぐちゃってなってた」
ああ、撫でてくれたんじゃなかったのか。
少しがっかりしたが、それでも普通に触れてくれるだけでも嬉しい。
「じゃあ、またな」
そして「また」と言ってくれるのも最高に嬉しかった。
送ると言ったのを本気で「いらない」と言われて今回は渋々、海翔と反対方向の道を歩く。普段は通学に電車を使わないので少し新鮮な気持ちで歩いていると、ふわりと懐かしい匂いが漂ってきた。
「……この、匂い……?」
ハッとなって駆け出すと、鼻がいいので匂いの元へすぐにたどり着いた。
そこにはいくつかの花が咲いていた。
「これ、あの時咲いてた花だ……」
ヒトの体に戻れなくて必死に隠れていた山の片隅に咲き乱れていた花を月時は思い出す。その後見つけることが出来なかった匂いだ。もちろんあの場所ではないことは、普通の家の庭に少し咲いているだけの状態なので分かる。
月時は花を撮ると海翔へ「この花、なんて花か分かる?」と送ってみた。別に海翔が花に詳しいと思っている訳ではないが、前に花について言っていたことを思い出したからだ。
『ああ、これ。前に豆ついてるってあんたが言ってただろ。それだよ。ルピナスの花。咲いてたんだ』
海翔からはそう返ってきた。
海翔が懐かしい匂いだと言っていたルピナスは、月時にとっても懐かしい匂いだったと分かった。
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