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13話
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良かったなと諸手を挙げて一緒に喜んでくれると思ってはいなかったが、微妙な顔で「は?」っと言われるとやはり切ない。月時はムッとした顔で月凪を見た。
「そんな風に見てこなくてもいーだろ」
「だってお前、いくら満月の日が結構先だからって、昨日の今日でなに考えてんの」
「別に一緒に勉強するだけだろ。ユーキだっていっつも女の子と遊んでる癖に!」
言い返すとため息を吐かれた。
「俺のとお前のは根本的に違うでしょ。俺はただ楽しく遊んでるだけだけど、お前は相手のこと好きだろ。それも正体がバレそうになった相手」
そう言われると返す言葉もなく、月時は項垂れる。するとまたため息を吐かれた。
「まぁ、今のところバレてはなさそうだし、俺だって別に人間を好きになるなとは言わないよ。ルリほど堅くない。ただルリのが結局は優しいんだよ」
「……うん」
月凪の言いたいことは月時にも分かる。結局人間を好きになってしまっても、そして運よく両想いになって付き合ったとしても自分たちは本当のことを言えないし隠さなくてはならない。先なんてない。
「……でも、知らないうちに好きになってた」
項垂れたまま月時が言うと「トキはどうしたいの」と聞かれた。
「……ひろと一緒に遊びたい。好きだからくっついてたいし一杯喋ったりじゃれたりしたい。……正体はバレたくないけどそれを隠したままだと好きになっちゃダメなのかな。ひろを騙すことになるもんね」
「まあ、それはでもひろの為でもある。……どうせ男同士なんだから子作りが目的って訳でもないしね、いいんじゃない」
いいんじゃない、と月凪に言われ、月時は頭を上げる。
「傷つくのはお前やひろだよ。分かってると思うけど。そしていざという時は俺も家族を守るよ。その時ひろはお前のせいで合わなくていい目にあうんだからね」
月凪はわざと突き放すような言い方をしてきた。ただ、それが逆に頼れるような気がして、月時はうん、と真っ直ぐに月凪を見て頷いた。
翌日の放課後、月時はニコニコしながら海翔と帰っていた。
「俺の家と方向逆なんだな」
「そーなんだ? 今度はじゃあひろの家で勉強な」
「じゃあってなんだよ」
呆れたように見てくる海翔の、この安定といってもいいような淡々とした態度が今の月時にとっては嬉しい。もし月時が人間ではないかもと少しでも疑っていたらこうして一緒に居てくれないだろうし態度もどこか変わる筈だ月時は思う。むしろあの事故の前のほうが一時期海翔の様子はおかしかった。
……妙に様子を窺われてた印象あるもんな。
「だって俺、ひろの家に行ってみたい」
「なんで」
「好奇心!」
「なにそれ。……うち、兄さんが居るんだけどさ」
「兄弟いるの? じゃあ俺とこと一緒だね!」
兄弟が居ることも知らなくて、でもこうして少しずつ海翔のことが分かっていくのが嬉しくてニコニコしながら言うと「んー」と歯切れの悪い返事が返ってくる。
「どしたの?」
「いや、別にあんたのとこの兄弟がどうこうって訳じゃなくて。俺のとこ、ちょっと兄さんがアレだから」
「あれ?」
あれ、とは。
月時がポカンとして海翔を見ると微妙な顔をしながら続けてきた。
「なんていうか、まあ、ちょっと煩いかもだから」
「そうなの? でも俺のとこもルリとか煩いよ! ユーキも割と煩いけどまだましかな。ああ、ムータは違う意味で煩いかも」
ニコニコしながら月時が言えば、海翔がポカンと見てくる。
「そういう煩さじゃ……ってユウキ、煩いかな? それよりもあんたのとこ何人兄弟いるんだよ……」
その言葉で、そういえば学校の違う二人のことは言っていなかったと月時は思い出した。
「えっとね、俺入れて四人いるよ」
「珍しいよな」
「そ、そう?」
四人というだけでも珍しいのか、と内心しみじみ思いながらもニコニコとしたまま月時は「あ、こっち」と海翔を案内する。
家はまだ誰も帰っていないようだった。
「家、大きいな」
とりあえず自分の部屋に案内すると、寛ぎながら海翔が言ってくる。クラスメイトの中には家が狭くて未だに兄弟と部屋が同じだと文句を言っている者も居たので自分のところは大きいほうなのかもしれない。月時としては皆と同じ部屋でも良かったがこうして海翔を連れてきて初めて別々の部屋で良かったと変にドキドキしながら思った。クラス内にて二人で話すのと、この部屋でだと全然違う。
満月にはまだ遠いにも関わらず、月時はその時に味わうような高揚感を少し感じ、自分に「気を付けろよ」と言い聞かせた。
しばらくひたすら真面目に勉強し合う。月時は一点集中型とでもいうのだろうか。一瞬にかなりの集中力をみせることは出来るが持続しない。勉強に関しても不得意ではないが、こつこつとするのは苦手だった。
「ひろ、休憩しない?」
「……さっき始めたばかりだろ?」
「そんなことないよ? もう三十分くらい経ってる」
「……」
月時の言葉に微妙な顔を向けてきた後で、海翔は黙々と問題集を解いている。二人でやったほうが捗ると言った手前、さすがに邪魔は出来ないかと月時は大人しくもう一度ノートに向き直ったがどうにも集中出来ない。
今度はなにも言わずにそっと海翔を見た。俯いてなにやら解いている。
物静かそうなイメージだが、目は割ときりっとしている。少し釣り目気味だが月時程ではないし、全体的に見るとキツイ印象は全くない。むしろ今も言ったように物静かな印象を受けるのは何故だろうかと月時は思った。
鼻筋? 口元? 全体的なバランス?
自分たちがワーウルフだとはいえ、生まれてから基本的には人型として生きているので顔から受ける印象は一般的な人間と変わらないと月時たちは思っている。
「……先ほどから、なに」
あまりにじっと見ていたのだろうか、少し手が止まっていた海翔が呆れたような顔で頭を上げてきた。
「えっとね、ひろの顔って穏やかそうで綺麗だなって思ってた」
「は……?」
呆れた表情が更になんというか、微妙な顔つきになる。だがそんな表情すら、海翔だからこそだと思えて月時は嬉しくなる。そのまま抱き着きたいし、ギュッとしたいし、じゃれて転がったりしたいし、キスもしたい。したいことだらけで、もうどうしていいか分からなくなる。
「はー……、したいな」
「なにを?」
知らない内に声に出ていたようで海翔が微妙な顔のまま聞いてきた。思わず顔が熱くなるのを感じながら「え、え、えっと、勉強」と咄嗟に言うと「すればいいだろ」と至極当たり前な答えを頂いた。うっとなり思わず「じゃなくて、ぎゅってしたりちゅーしたり」と言い直してしまう。
「……相手間違えてるぞ」
更に当たり前であろう言葉が返ってきたが、それもそうかと月時は内心ため息をついた。だが海翔がなにやら気づいた、といった表情を浮かべてきた。
「ああ、っていうかもしかしてあんたら兄弟ってスキンシップが激しいとか?」
「え?」
「まあ俺のとこの兄も抱き着いてくるのよくあるしな。兄弟で当たり前なことが外では普通しないんだと気づかないことってあるよな、分かる」
お兄さんと代わりたい。そして分かると言ってくれて嬉しいけど、なんか違う。
今度は月時が微妙になった。確かに兄弟でじゃれ合う時に狼の姿だと噛み合うこともあるが、人の姿だとじゃれ合っても抱きしめ合うことなどそんなにしない上にキスはしない。まさか海翔のところではキスもするのかとハッとなっていると丁度海翔が考えを読み取ったかのように否定してきた。
「にしてもさすがにキスはないけどさ。よく抱き着いてくるからなあ。……あ、そういえばユウキも意味が分からないくらい気軽にキスしてきたから、そういうのも普段から気軽なのか? 気を付けたほうがいいぞ、他はそうでもない」
分かってるよ……っ?
っていうか、今なんて言った……?
月時は顔をひきつらせながら海翔を見た。
「そんな風に見てこなくてもいーだろ」
「だってお前、いくら満月の日が結構先だからって、昨日の今日でなに考えてんの」
「別に一緒に勉強するだけだろ。ユーキだっていっつも女の子と遊んでる癖に!」
言い返すとため息を吐かれた。
「俺のとお前のは根本的に違うでしょ。俺はただ楽しく遊んでるだけだけど、お前は相手のこと好きだろ。それも正体がバレそうになった相手」
そう言われると返す言葉もなく、月時は項垂れる。するとまたため息を吐かれた。
「まぁ、今のところバレてはなさそうだし、俺だって別に人間を好きになるなとは言わないよ。ルリほど堅くない。ただルリのが結局は優しいんだよ」
「……うん」
月凪の言いたいことは月時にも分かる。結局人間を好きになってしまっても、そして運よく両想いになって付き合ったとしても自分たちは本当のことを言えないし隠さなくてはならない。先なんてない。
「……でも、知らないうちに好きになってた」
項垂れたまま月時が言うと「トキはどうしたいの」と聞かれた。
「……ひろと一緒に遊びたい。好きだからくっついてたいし一杯喋ったりじゃれたりしたい。……正体はバレたくないけどそれを隠したままだと好きになっちゃダメなのかな。ひろを騙すことになるもんね」
「まあ、それはでもひろの為でもある。……どうせ男同士なんだから子作りが目的って訳でもないしね、いいんじゃない」
いいんじゃない、と月凪に言われ、月時は頭を上げる。
「傷つくのはお前やひろだよ。分かってると思うけど。そしていざという時は俺も家族を守るよ。その時ひろはお前のせいで合わなくていい目にあうんだからね」
月凪はわざと突き放すような言い方をしてきた。ただ、それが逆に頼れるような気がして、月時はうん、と真っ直ぐに月凪を見て頷いた。
翌日の放課後、月時はニコニコしながら海翔と帰っていた。
「俺の家と方向逆なんだな」
「そーなんだ? 今度はじゃあひろの家で勉強な」
「じゃあってなんだよ」
呆れたように見てくる海翔の、この安定といってもいいような淡々とした態度が今の月時にとっては嬉しい。もし月時が人間ではないかもと少しでも疑っていたらこうして一緒に居てくれないだろうし態度もどこか変わる筈だ月時は思う。むしろあの事故の前のほうが一時期海翔の様子はおかしかった。
……妙に様子を窺われてた印象あるもんな。
「だって俺、ひろの家に行ってみたい」
「なんで」
「好奇心!」
「なにそれ。……うち、兄さんが居るんだけどさ」
「兄弟いるの? じゃあ俺とこと一緒だね!」
兄弟が居ることも知らなくて、でもこうして少しずつ海翔のことが分かっていくのが嬉しくてニコニコしながら言うと「んー」と歯切れの悪い返事が返ってくる。
「どしたの?」
「いや、別にあんたのとこの兄弟がどうこうって訳じゃなくて。俺のとこ、ちょっと兄さんがアレだから」
「あれ?」
あれ、とは。
月時がポカンとして海翔を見ると微妙な顔をしながら続けてきた。
「なんていうか、まあ、ちょっと煩いかもだから」
「そうなの? でも俺のとこもルリとか煩いよ! ユーキも割と煩いけどまだましかな。ああ、ムータは違う意味で煩いかも」
ニコニコしながら月時が言えば、海翔がポカンと見てくる。
「そういう煩さじゃ……ってユウキ、煩いかな? それよりもあんたのとこ何人兄弟いるんだよ……」
その言葉で、そういえば学校の違う二人のことは言っていなかったと月時は思い出した。
「えっとね、俺入れて四人いるよ」
「珍しいよな」
「そ、そう?」
四人というだけでも珍しいのか、と内心しみじみ思いながらもニコニコとしたまま月時は「あ、こっち」と海翔を案内する。
家はまだ誰も帰っていないようだった。
「家、大きいな」
とりあえず自分の部屋に案内すると、寛ぎながら海翔が言ってくる。クラスメイトの中には家が狭くて未だに兄弟と部屋が同じだと文句を言っている者も居たので自分のところは大きいほうなのかもしれない。月時としては皆と同じ部屋でも良かったがこうして海翔を連れてきて初めて別々の部屋で良かったと変にドキドキしながら思った。クラス内にて二人で話すのと、この部屋でだと全然違う。
満月にはまだ遠いにも関わらず、月時はその時に味わうような高揚感を少し感じ、自分に「気を付けろよ」と言い聞かせた。
しばらくひたすら真面目に勉強し合う。月時は一点集中型とでもいうのだろうか。一瞬にかなりの集中力をみせることは出来るが持続しない。勉強に関しても不得意ではないが、こつこつとするのは苦手だった。
「ひろ、休憩しない?」
「……さっき始めたばかりだろ?」
「そんなことないよ? もう三十分くらい経ってる」
「……」
月時の言葉に微妙な顔を向けてきた後で、海翔は黙々と問題集を解いている。二人でやったほうが捗ると言った手前、さすがに邪魔は出来ないかと月時は大人しくもう一度ノートに向き直ったがどうにも集中出来ない。
今度はなにも言わずにそっと海翔を見た。俯いてなにやら解いている。
物静かそうなイメージだが、目は割ときりっとしている。少し釣り目気味だが月時程ではないし、全体的に見るとキツイ印象は全くない。むしろ今も言ったように物静かな印象を受けるのは何故だろうかと月時は思った。
鼻筋? 口元? 全体的なバランス?
自分たちがワーウルフだとはいえ、生まれてから基本的には人型として生きているので顔から受ける印象は一般的な人間と変わらないと月時たちは思っている。
「……先ほどから、なに」
あまりにじっと見ていたのだろうか、少し手が止まっていた海翔が呆れたような顔で頭を上げてきた。
「えっとね、ひろの顔って穏やかそうで綺麗だなって思ってた」
「は……?」
呆れた表情が更になんというか、微妙な顔つきになる。だがそんな表情すら、海翔だからこそだと思えて月時は嬉しくなる。そのまま抱き着きたいし、ギュッとしたいし、じゃれて転がったりしたいし、キスもしたい。したいことだらけで、もうどうしていいか分からなくなる。
「はー……、したいな」
「なにを?」
知らない内に声に出ていたようで海翔が微妙な顔のまま聞いてきた。思わず顔が熱くなるのを感じながら「え、え、えっと、勉強」と咄嗟に言うと「すればいいだろ」と至極当たり前な答えを頂いた。うっとなり思わず「じゃなくて、ぎゅってしたりちゅーしたり」と言い直してしまう。
「……相手間違えてるぞ」
更に当たり前であろう言葉が返ってきたが、それもそうかと月時は内心ため息をついた。だが海翔がなにやら気づいた、といった表情を浮かべてきた。
「ああ、っていうかもしかしてあんたら兄弟ってスキンシップが激しいとか?」
「え?」
「まあ俺のとこの兄も抱き着いてくるのよくあるしな。兄弟で当たり前なことが外では普通しないんだと気づかないことってあるよな、分かる」
お兄さんと代わりたい。そして分かると言ってくれて嬉しいけど、なんか違う。
今度は月時が微妙になった。確かに兄弟でじゃれ合う時に狼の姿だと噛み合うこともあるが、人の姿だとじゃれ合っても抱きしめ合うことなどそんなにしない上にキスはしない。まさか海翔のところではキスもするのかとハッとなっていると丁度海翔が考えを読み取ったかのように否定してきた。
「にしてもさすがにキスはないけどさ。よく抱き着いてくるからなあ。……あ、そういえばユウキも意味が分からないくらい気軽にキスしてきたから、そういうのも普段から気軽なのか? 気を付けたほうがいいぞ、他はそうでもない」
分かってるよ……っ?
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