蛇 と 兎

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12.いたぶる蛇 ※

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 優史は懸命に千景のを舐めてきた。そして咥え、吸いついてくる。まるで美味しい何かを食べているかのように必死になってしゃぶってくる優史の頭を、千景は優しく撫でた。

「気持ち、いい……?」

 咥えながら、優史は自信なさげに聞いてきた。

「ん、いいよ……? この間よりも、もっと。優史、誰かと練習でも、したの?」

 微笑みながら聞くと、優史がまさか、と思わず唇をそれから離して困った表情を浮かべながら首を振ってきた。まあ冗談だけどね、と千景はニッコリしながら続ける。

「ねえ、俺と会わない間、一人で、した?」

 途端、優史の顔が赤くなる。本当に素直でかわいいと千景はさらにニッコリした。

「俺を想像して、した?」
「う……」

 千景は赤くなって困っている優史の顎に手をやった。そして上を向かせる。

「どこを使って、したの?」

 すると優史はますます困ったような表情を浮かべて目を躍らせた。

 ほんと、素直。

 千景はまたニッコリする。

「やって」
「……え?」
「俺の、咥えながら自分でもしてよ」

 優史の髪に這わせていた指をゆっくりつたわせ中指で頬を撫でる。優史はびくり、と体を震わせた。

「……できる、よね……。ほら、咥えて……?」

 すると優史が赤くなりながら千景のぺニスをまた咥えてきた。そのままベルトを外し自分のスラックスをシワになるのも厭わないまま下ろした。そして少し躊躇した後に下着もずらす。
 優史のそれは、既に痛々しいほど張り詰めていた。

「まだ何もしてないのにもうそんなにしてるの?」
「ご、ごめ……」
「責めてなんかいないよ? ただエロい体だねって。ほら、その辛そうな優史のぺニス、早く扱いてあげなよ」

 促すと優史は、千景のぺニスに吸い付いたまま最初はおずおずと、次第に早めるように自分のぺニスを扱き出した。

「……っふ、ん、んぅ、んっ」

 優史がひたすら千景のぺニスを咥え舐め回しながらも、自分の硬くなったぺニスを扱いて先を濡らしている光景はかなり扇情的だった。

「ん、ふ……ん」
「もうドロドロじゃない。……ねぇ、優史。一人でしてたのは、そこだけ?」

 いちいち何かを言い、聞くたびに自分のものをしゃぶっている優史の口が止まってしまうのを承知で、千景がまた聞いた。
 案の定、ついそこから唇を離しながら優史は「え、いや、な、んで……?」と赤くなりながら聞き返してきた。

「くく。だって。後ろ、気持ちよかったでしょ?」

 囁くように言うと、優史は目を伏せる。

「ん? どうしたの? 教えてくれないの?」

 優しく頭を撫でながら聞くと、優史はまた千景のペニスを舐めながら、ポツリポツリと言う。

「その……うん、気持ち、かった……。でも……自分では、その、中々、入れられ、なく、って」

 男のペニスを舐めるのは慣れていなくても、基本どこが気持ちいいというのは皆自分に付いているモノだけに、それなりにわかっている。優史が拙いままとはいえ、必死になって裏筋やカリの部分、尿道口などを舐めてくるのはけっこう気持ちよかった。自分は達することなく優史をひたすらいたぶろうと思っていた千景だが、気が変った。

「全部、咥えこんでしゃぶってくれる? ん、そう。いいね……。そして優史のほら、扱いて濡れた指もっと濡らして。優史の口は今俺のだから、そのさっきから溢れてとまんないエロくてどうしようもないモノに指なすりつけたらいいよ」

 あえて陥れるような言い方をしながら千景が指示をすると、優史はそれに対し赤くなりながらも言う通りにしてきた。

「ほら、じゃあその濡れた指、後ろに回して……?だめだよ、優史の口は動かさないで。俺のを咥えてて。質問は許してあげないよ」

 後ろに、と言った時にまた優史がペニスから口を離そうとしてきたので、千景ははっきりと言う。優史はコクコクと頷くと、そのままペニスを咥えこんだまま舌を裏筋に這わしながら、指は後ろに回した。

「その指でゆっくり穴の周り撫でて。ゆっくり。どのみちその辺ももう、あなたが垂らしてるエロいものでドロドロでしょう?」

 優史はおずおずと言われた通りにしてくる。

「……ん。いいよ、そのまましゃぶっていてね。ほら、穴の周り撫でるだけでだんだん変な気分になってくるよね? ぬるぬると撫でて。興奮、してきた?」

言われた通りに指を動かしている優史が、吸いつくようにペニスをしゃぶってきた。そんな優史の、鼻息と同時に漏れ聞こえる小さな喘ぎ声すら扇情的だった。

「その指、少しだけ中に入れて。少しならすぐに入るよ。ほら……ね? それをもう少し、っん、中に、ゆっくり、入れなよ、入るとこまで。そう、いいね……。俺のを必死になってしゃぶりながら後ろ解してるあなた、すごくエロい」
「……っふぅ、ん、ん……」
「それに前、今は弄ってないのに、何でそんなにどんどん溢れさせてるの? かわいいね、優史は……。……っん、ねぇ、このまま出していい?」

 千景が聞くと、優史は涙目になりながらまたコクコクと頷いてきた。

「いい子だね……っ出す、から、全部、飲んで」

 そう言うと、千景は優史の口の中に射精した。優史はそれを一旦口の中に含んだ後にどうやらゆっくりと飲み込んでいる様子である。
 教えてもいないのに、むせずにそうやって飲み込む優史に、千景はニッコリ笑いかけ、また頭を撫でた。撫でられると優史は嬉しそうな表情を見せながら、自分の穴から指を離しつつもまだ尚出した後の千景のペニスを、1適たりとも残さないというように吸いつき、舐めている。

「優史、もういいよ?」

 千景がそういうと、ようやく渋々と口を離してきた。そんな優史を千景はそのまま床に押し倒す。

「指、早く慣れたらいいね? 俺がいない時もそうやって指でして、俺を思ってイって欲しいね」

 ニッコリと言うと、シャツをめくりあげた。そして触れるか触れないかの距離で優しく乳首に触る。そっと摘んだり指で転がしたりした後で口に咥えた。
 優史はピクリ、と反応はするが、やはりまださほど慣れない様子である。だが最初はあまり感じなくても、千景は構わなかった。
 そのまま既にトロトロに濡れている優史の後ろに手をやり、指をゆっくりと入れていく。

「っん、ん」
「ほら、こうしてゆっくり、入れたらちゃんと優史の中は指を飲み込んでくれるよ……? ほら、もう言ってるうちに二本入る」
「っぁ、あ……」

 乳首を時折刺激させながら、千景は指を三本にまで増やすと中でもぞもぞと襞をなぞるように動かした。そうして中指を優史の腹のほうに曲げるように撫でる。

「っひ、んん」
「ここ、気持ちいいね? ほら、またそんなに溢れさせて。優史も指入れる時は沢山濡らしてトロトロにさせながら、ほら、ここ、ゆっくり押すようにしてみて……? あまり強くしちゃだめだよ、ボクサーに殴られたくらいの勢いの刺激くるから、ね……?」
「っぁ、んっ、ああ……ち、かげ……」
「なーに? 沢山、感じていいんだよ……? ああ、ここ? ちゃんと扱いてあげるよ」

 千景は乳首に舌を這わせながら、もう片方の手で優史の硬いペニスを握りこんだ。

「っん、ぁ、あっ、そ、その……い、いれ、ない……っん、の?」
「んー、そうだね、また、今度、ね?」

 おずおずと聞いてくる優史に、千景はニッコリ笑って答えた。それを聞いた途端がっかりとしている様子が手に取るようにわかる。

 ノンケの癖に、どんだけ入れてもらいたいの。

 千景はそっとほくそ笑んだ。

 沢山慣らしてから、いずれ今度は嫌ってほど入れてあげるよ。それまではひたすら踊らされ、そして俺にその真面目な顔がとてつもなくエロく歪む様を沢山見せて。

 千景は乳首を舐めながら、優史の中を指で加減しながらもめちゃくちゃに弄ぶ。そうするともう片方の手で少しの間優史のペニスを扱いただけで、優史はあっというまに果ててしまった。

「っぁあああ、っん」

 イく時の表情がまた堪らない。もう一度、見たい。ビクビクと体を震わせ、頬を赤らめ涙を浮かべながら息をきらしている優史にニッコリ笑いかけると、千景は構わずそのまま優史の中をさらに指でぐちゃぐちゃかきまわし続けた。
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