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43.ずっと好きだった
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相変わらず叔母はたまにではあるが家へ来る度に見合いの話をしてくる。以前は本当にまだ早いと思っていたのと、誰かと付き合ったこともないのに見合いなんてといった、見合いへのハードルの高さに全力でお断りをしていた律であったが、今は違う意味で困り、そして断っていた。
今日も久しぶりにやってきたかと思うと「本当にね、凄くいい子なの」と早速言ってきた叔母をなだめ、ようやく帰ってもらった時は激しい疲労感に律は座卓に突っ伏していた。
「……お疲れ」
「うん、ありがとう、りお。でも顔が笑ってるよ」
「ごめん」
利央はまだ少し唇と、そして体を小さく震わせながらコーヒーの入ったカップを律の前に置いてきた。
「叔母さん、いい人なんだけどねー」
「あの人はあの人で兄貴に幸せになってもらいたいんだろ」
利央はニッコリ言った。昔、自分達の面倒をちゃんと見てあげられなかったことを未だに気にしているのだ。
当時小さかった利央は、自分達を引き離そうとした親戚を怖い人たちだとさえ思っていたが、今ではさすがにわかる。突然二人の、一人はこれから高校大学に進学するであろう子どもとそしてまだまだ手がかかる子どもを抱えられるほど、普通は裕福でもない。ましてやあの頃のおじやおばたちは皆すでに年頃の実子を抱えていた。
それでも親戚たちはよくしてくれた。いくら近所に親子で親しくしていた家族がいるのを知っているからといえども、律と利央のわがままをきいて基本的に二人で生活するのを許してくれるだけでも多分相当思いきりがいっただろうと思う。その上でちょくちょく気にしてくれていた。
だからもあって律も強く出られないのか、毎回本当に困っているのが利央にも伝わってくる。以前は見合いの話が出る度にピリピリしていた利央だが、今は何故自分がピリピリしていたのかという原因がわかっている上にピリピリする必要がないのだと思える状態なので、こうして笑っていられる。
「俺は昔から幸せだよ」
律は苦笑しながら「ありがとう」とコーヒーを飲んでいる。
幸せだと言ってくれる。
利央は微笑んだ。こうして恋人の関係になっても、実は利央も未だに気にしている。自分が律の可能性ある将来を小さな頃から奪い続けているのだということを。それなのに恋人になってもらったことで律の更なる未来も奪ってしまった。
幸せだと言う律の言葉に嘘がないとは利央もわかる。だけれども、と考えてしまえばむしろ律に申し訳ない気もする。
……だから絶対に俺が幸せにするんだ。
そしてそこへ行きつく。
「……りお。俺ほんと、楽しい」
ぼんやりしていたらしい利央をジッと見ながら律がまた笑いかけてきた。
「う、ん。俺も。兄貴が俺受け入れてくれてほんと嬉しいし幸せ」
「ん。……そうだ。その、そう言えば、さ。その」
まだジッと見ていた後でニッコリする律が、思い出したように何かを言おうとして少し言いづらそうにしている。
「どうしたんだ?」
「えっと。うーん。そのね、りおって……誰かと付き合ったことって、あるの?」
「え?」
何でそんなこと、と利央が思っていると律が「前から何となく気になってたんだけど、聞くタイミングがなくて」と何故か照れている。
一瞬、あの律が子どもっぽいヤキモチを自分に妬いてくれているのかと思った利央だが、その表情を見て微妙な顔になる。
まあ、そりゃそうだよな。兄貴が嫉妬するわけ、ないよな……。
立派に利央をここまで育ててくれたとはいえ、普段はぽやぽやとしている兄である。利央の恋愛遍歴を想像して嫉妬とか、あるはずがなかった。
「何で気になるの?」
「え? うーん。何となく、かな。前から何となく気になってたんだけど……でもその、ほら、りおってキスとか慣れてる感じだったし……だから余計、何となく」
何回「何となく」って言ってくるんだ。
利央は苦笑した。だが何故照れているのかはわかった。
「一人だけしか付き合ったこと、ないよ。でもうん、その、最後までしたことは、あるかな」
「やっぱりそうなんだ。でも何でその子とは……」
続かなかったのと心配そうな顔をされて、利央はさらに苦笑した。
もう。ほんとに兄貴って俺のこと、そういう風に好きなのかな。
苦笑しながら思いつつ「好きってわけじゃなかったから」と答える。
「え。す、好きじゃないのに付き合ったの?」
「んー。まあ別にいいか、て思って。でも付き合ってみて、やっぱりなぁって思って別れちゃった、かな」
「で、でもその子と最後まで」
「あー、うん。でも遊び目的ではなかったんだよ、一応。ちゃんと向き合おうと思った上での流れだったし。……ああ。大丈夫、て言っていいのかわからないけど、その人、俺が初めてじゃなかったよ」
利央が言う言葉を聞いて、律はポカンとしている。かわいいなあとニッコリしながら利央は顔を近づけて軽くキスをした。
「りお、いきなり」
「だってしたかったから。あーその、さ。一つ上の先輩だったんだけどね、その人」
利央はそのまま律をぎゅっと抱きしめながら耳元で続けた。
「りお、耳、こそばゆい」
知ってる。わざとだし。
利央はニッコリして構わず続けた。
「結構派手っぽい人だったんだけどね」
「もう、耳……っ」
律は別に耳が性感帯というわけではなさそうだ。だけれども本当にくすぐったいらしく、下手をすれば腕が鳥肌になっていることもある。そんな状態の律の体はとても敏感なのだということまで今では利央は把握している。
これ、言っちゃうと少し引かれるかな。
利央は少しそんな風に思いながらも構わず律の耳元で囁き続けた。
「顔がね、何となく兄貴に似てたんだ」
「くすぐっ……え? 俺?」
案の定、引くまではいっていないが、体を捩って逃れようとしていた律がポカンとしている。だよね、と利央は内心おかしくなった。だが、律を抱きしめ「うん」とニッコリ笑うだけにとどめた。
「おん、なの、こじゃなかった? つきあったひと、おとこの、こ?」
心なしか片言に聞こえ、一見穏やかな律の多少の動揺っぷりが垣間見えてますますおかしくなる。
「女子だよ。でもなんか派手なのに黒い髪のままで、それがまた似合ってて……そんでおっとりした顔立ちがね、何か兄貴に少しだけ、被っちゃって」
「俺に? って、ほんと耳元……っ」
「兄貴、引かないの?」
「だからもー、耳から離れろ、全く! 引くわけないだろ。でもまさか、そんな時から、その、俺の、こと……? それはないよな? だってりお、中学の時そっけなかった」
何とか利央の腕から逃れると、律がまだポカンとした表情で利央を見てきた。
「あー。まあ、兄貴をそういう意味で好きなんだって自覚したのは最近だよ。だけどさ……」
逃すものか、と利央はまた律を抱きしめ、そのままゆっくりと畳の上に寝かせた。
「覚えてる? 昔、庭に咲いてた白詰草を兄貴にプレゼントしたの」
利央に横たえさせられて困ったような顔をしていた律だが、それを聞いた途端とても優しげな笑みを浮かべた。
「もちろん」
「俺ね……多分あの頃からずっと、俺の世界は兄貴で回ってる。きっとずっと好きだった」
そのまま律の唇に優しくキスした。
今日も久しぶりにやってきたかと思うと「本当にね、凄くいい子なの」と早速言ってきた叔母をなだめ、ようやく帰ってもらった時は激しい疲労感に律は座卓に突っ伏していた。
「……お疲れ」
「うん、ありがとう、りお。でも顔が笑ってるよ」
「ごめん」
利央はまだ少し唇と、そして体を小さく震わせながらコーヒーの入ったカップを律の前に置いてきた。
「叔母さん、いい人なんだけどねー」
「あの人はあの人で兄貴に幸せになってもらいたいんだろ」
利央はニッコリ言った。昔、自分達の面倒をちゃんと見てあげられなかったことを未だに気にしているのだ。
当時小さかった利央は、自分達を引き離そうとした親戚を怖い人たちだとさえ思っていたが、今ではさすがにわかる。突然二人の、一人はこれから高校大学に進学するであろう子どもとそしてまだまだ手がかかる子どもを抱えられるほど、普通は裕福でもない。ましてやあの頃のおじやおばたちは皆すでに年頃の実子を抱えていた。
それでも親戚たちはよくしてくれた。いくら近所に親子で親しくしていた家族がいるのを知っているからといえども、律と利央のわがままをきいて基本的に二人で生活するのを許してくれるだけでも多分相当思いきりがいっただろうと思う。その上でちょくちょく気にしてくれていた。
だからもあって律も強く出られないのか、毎回本当に困っているのが利央にも伝わってくる。以前は見合いの話が出る度にピリピリしていた利央だが、今は何故自分がピリピリしていたのかという原因がわかっている上にピリピリする必要がないのだと思える状態なので、こうして笑っていられる。
「俺は昔から幸せだよ」
律は苦笑しながら「ありがとう」とコーヒーを飲んでいる。
幸せだと言ってくれる。
利央は微笑んだ。こうして恋人の関係になっても、実は利央も未だに気にしている。自分が律の可能性ある将来を小さな頃から奪い続けているのだということを。それなのに恋人になってもらったことで律の更なる未来も奪ってしまった。
幸せだと言う律の言葉に嘘がないとは利央もわかる。だけれども、と考えてしまえばむしろ律に申し訳ない気もする。
……だから絶対に俺が幸せにするんだ。
そしてそこへ行きつく。
「……りお。俺ほんと、楽しい」
ぼんやりしていたらしい利央をジッと見ながら律がまた笑いかけてきた。
「う、ん。俺も。兄貴が俺受け入れてくれてほんと嬉しいし幸せ」
「ん。……そうだ。その、そう言えば、さ。その」
まだジッと見ていた後でニッコリする律が、思い出したように何かを言おうとして少し言いづらそうにしている。
「どうしたんだ?」
「えっと。うーん。そのね、りおって……誰かと付き合ったことって、あるの?」
「え?」
何でそんなこと、と利央が思っていると律が「前から何となく気になってたんだけど、聞くタイミングがなくて」と何故か照れている。
一瞬、あの律が子どもっぽいヤキモチを自分に妬いてくれているのかと思った利央だが、その表情を見て微妙な顔になる。
まあ、そりゃそうだよな。兄貴が嫉妬するわけ、ないよな……。
立派に利央をここまで育ててくれたとはいえ、普段はぽやぽやとしている兄である。利央の恋愛遍歴を想像して嫉妬とか、あるはずがなかった。
「何で気になるの?」
「え? うーん。何となく、かな。前から何となく気になってたんだけど……でもその、ほら、りおってキスとか慣れてる感じだったし……だから余計、何となく」
何回「何となく」って言ってくるんだ。
利央は苦笑した。だが何故照れているのかはわかった。
「一人だけしか付き合ったこと、ないよ。でもうん、その、最後までしたことは、あるかな」
「やっぱりそうなんだ。でも何でその子とは……」
続かなかったのと心配そうな顔をされて、利央はさらに苦笑した。
もう。ほんとに兄貴って俺のこと、そういう風に好きなのかな。
苦笑しながら思いつつ「好きってわけじゃなかったから」と答える。
「え。す、好きじゃないのに付き合ったの?」
「んー。まあ別にいいか、て思って。でも付き合ってみて、やっぱりなぁって思って別れちゃった、かな」
「で、でもその子と最後まで」
「あー、うん。でも遊び目的ではなかったんだよ、一応。ちゃんと向き合おうと思った上での流れだったし。……ああ。大丈夫、て言っていいのかわからないけど、その人、俺が初めてじゃなかったよ」
利央が言う言葉を聞いて、律はポカンとしている。かわいいなあとニッコリしながら利央は顔を近づけて軽くキスをした。
「りお、いきなり」
「だってしたかったから。あーその、さ。一つ上の先輩だったんだけどね、その人」
利央はそのまま律をぎゅっと抱きしめながら耳元で続けた。
「りお、耳、こそばゆい」
知ってる。わざとだし。
利央はニッコリして構わず続けた。
「結構派手っぽい人だったんだけどね」
「もう、耳……っ」
律は別に耳が性感帯というわけではなさそうだ。だけれども本当にくすぐったいらしく、下手をすれば腕が鳥肌になっていることもある。そんな状態の律の体はとても敏感なのだということまで今では利央は把握している。
これ、言っちゃうと少し引かれるかな。
利央は少しそんな風に思いながらも構わず律の耳元で囁き続けた。
「顔がね、何となく兄貴に似てたんだ」
「くすぐっ……え? 俺?」
案の定、引くまではいっていないが、体を捩って逃れようとしていた律がポカンとしている。だよね、と利央は内心おかしくなった。だが、律を抱きしめ「うん」とニッコリ笑うだけにとどめた。
「おん、なの、こじゃなかった? つきあったひと、おとこの、こ?」
心なしか片言に聞こえ、一見穏やかな律の多少の動揺っぷりが垣間見えてますますおかしくなる。
「女子だよ。でもなんか派手なのに黒い髪のままで、それがまた似合ってて……そんでおっとりした顔立ちがね、何か兄貴に少しだけ、被っちゃって」
「俺に? って、ほんと耳元……っ」
「兄貴、引かないの?」
「だからもー、耳から離れろ、全く! 引くわけないだろ。でもまさか、そんな時から、その、俺の、こと……? それはないよな? だってりお、中学の時そっけなかった」
何とか利央の腕から逃れると、律がまだポカンとした表情で利央を見てきた。
「あー。まあ、兄貴をそういう意味で好きなんだって自覚したのは最近だよ。だけどさ……」
逃すものか、と利央はまた律を抱きしめ、そのままゆっくりと畳の上に寝かせた。
「覚えてる? 昔、庭に咲いてた白詰草を兄貴にプレゼントしたの」
利央に横たえさせられて困ったような顔をしていた律だが、それを聞いた途端とても優しげな笑みを浮かべた。
「もちろん」
「俺ね……多分あの頃からずっと、俺の世界は兄貴で回ってる。きっとずっと好きだった」
そのまま律の唇に優しくキスした。
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