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17.Tシャツと裸と宿題
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夏休みに入るともちろん学生は休みだが、社会人には関係ない。
毎朝すでに盛んに鳴いているセミの声をモーニングコールに、利央はのそりと起き上がる。気温もゆっくりと上がってきていて、二階の部屋はじわじわと茹でられている気がする。屋根が直接上にあるからだろうなとぼんやり思う。マンションだったらここまで暑くないんだろうな、と。
どうでもいいようなことを考えながら、下に降りて顔を洗うと朝食と弁当の準備を始める。
まだ食事を作ることを許してもらえてなかった中学の頃ですら、利央は律と同じように休日でも毎朝起きていた。律はゆっくり寝てるように言ってくるのだが、利央自身がそうしたいと思っているので、眠いと思っても苦痛だと思ったことはない。
本当にたまにだが、友だちと遊んだり何らかで夜寝るのが遅くなった時はそのまま寝ていることもあったし、律も最近はあまり何も言わないようになっていた。
今日はすでに一段と暑そうだと思わせる陽気だし、弁当には香辛料をいつもより効かせた魚のマリネを入れた。栄養もあるし、揚げたりした後に漬けておくだけなのと痛みにくいだろうしで、最近レシピを覚えた利央は重宝している。
準備万端、と冷蔵庫からお茶を出し、グラスに入れたのを飲んでいると「暑いねーおはよ」と律が入ってきた。
その瞬間お茶を吹き出しそうになり、利央はむせつつもだが何とか飲み込む。
「りお? 大丈夫か?」
「……ああうん。大丈夫」
確かに今日は夜中も寝苦しかった。利央は思いつつ、律をちらりと垣間見る。
外ではもう着られなくなった色の剥げた半袖開襟シャツを、律は部屋着兼パジャマとして着ているのだが、ボタンが下の一部を除いてほぼ留まっていない。そのボタンを強引に全部留めたいような、そのままでいいような、利央は何とも意味のわからない衝動にかられた。
自分の兄なので小さい頃から裸すら知っている。普段でも酔った兄を着替えさせることもあるくらいだ。なのにこの落ち着かない気分は何なのだと自分の内心に問いかける。
「今日はもしかしたら残業になるかもなんだ。俺の担当してる機械、昨日からちょっと調子おかしくて」
利央の動揺など何一つ気づいていない律は、その足で洗面所へ向かいながら言ってきた。
「了解。今日は俺も翼んとこ行く予定だったから、少しゆっくりめにじゃあ帰るよ」
「ほんなの、いっほ、ほまっへひへもいいんだひょ」
「……歯を磨き終えてからでいい」
微妙な顔をしつつ、そっと笑いながら利央は和室の低いテーブルに朝食として用意した簡単なオープンサンドを運んだ。
オープンサンドと気取って表現してはいるが、所詮トーストの上へ弁当に使用したレタスや少しのマリネ、そしてベーコンエッグを乗せただけのものだ。ちなみに利央は勿体ない気分になるので滅多にベーコンやハムを買わない。なので黒宮家ではむしろベーコンエッグは貴重な料理とも言えた。
最近ベーコンを買うようになったのは律が「あれあるとスープとか煮込み料理のいい出汁にもなるよ」と言ってくれたからだ。それとベーコンエッグを嬉しそうに食べる律を見られるのが幸せだからでもある。
「あ、ベーコンエッグ!」
洗面所から戻ってきた律は案の定嬉しそうにニッコリしている。そしてまだシャツは前が微妙に開いたままだ。
「さっきのはね、いっそ泊まってきてもいいんだよって」
「あー。泊まらないよ」
利央は笑いながら言いつつも、律の前が気になって仕方ない。
「そうなの? まあ急に変わってもいいし。その時は連絡してくれたらいいよ」
「うんわかった。……なあ兄貴」
「何」
パクリと幸せそうにパンに齧りついている律が利央を見てきた。
「ボタン……何でしてないんだ?」
「は? ……ああ、シャツ? してるよ?」
下だけな。
そう思いつつ利央もパンを食べだした。
「あれだよ、暑かったから」
「ボタンしないだけで変わるか?」
「んー、気分的なもの?」
「……他ですんなよ」
「さすがにしないよ」
利央がぼそりと言うと、おかしそうに笑いながら律は首を振ってきた。
「なあ……」
利央は翼の部屋で涼しいクーラーを堪能しながら呼びかけた。翼に「宿題一緒にやれば終わるの早くね?」と言われて午前中から翼の家に来ていた利央は、翼と一緒に先ほどからひたすら課題た。
利央は日々家事もしたいし基本マイペースだ。そのため夏休みも半ばになりつつあるが、進捗状況はぼちぼちといったところだった。一方翼はどうやら部活や遊びにかまけていたからか、あまり進んでいないらしい。涼はその点真面目な性格らしく、ほぼ終わっているようである。
それを聞いた時利央は「なら涼に教えてもらえよ」と言ったのだが「内容がわかんねえんじゃねえ! やる気の問題」と返された。
翼も本来頭いいし、遊ぶのが好きだが真面目は真面目である。ただ本人曰く、部活や遊びというより最近色々考えることがあって集中できなかったのだそうだ。
「考えることってなんだよ」
「そ、れは別に何でもねえし」
利央が怪訝な顔で聞くと、何故か赤くなって顔を逸らしていた。
こうして一緒にやっていた訳だが、翼が「そろそろ何か昼飯」と言ってきたタイミングで利央は翼に今朝のことを言い方を変えて聞いてみようと思った。
「何だよ。飯なら多分母さんが……」
「いや、違うし。えーっと……お前って涼の裸、普段見ることあるよな?」
何て聞こうかと思いつつ言葉にすると翼は「ぐぅ」と妙な音を喉から出していた。
「? 何か詰まったのか?」
「っ詰まってねえよ! んだよその質問」
怪訝に思って聞くと、何故か赤くなりながらムッとしたように返してくる。相変わらず変な反応するヤツだなと思いつつ、利央は「あー」と続けた。
「いや深い意味はないけどさ。兄弟……まあお前らは双子だけど兄弟だったらあるよなと思って」
「……あ、るかもだけどわかんねえし、知らねえ!」
「ほんとどうしたんだ? そういえばこの間は学校のプールで遊んだんだろ。だったらまあ普通に見てるわな」
首を傾げつつそのまま続けるとまた「ぐぅ」と変な音が聞こえてくる。
「……お前どっか悪いのか?」
「悪くねえよ! 見たことあるなら何なんだよ!」
悪いというか、ある意味血色がよすぎてどうしたといった風の翼を、相変わらず怪訝に思って見ながら利央はさらに聞いた。
「まあ何もないよ。お前の反応で何をどう聞こうか忘れそうになった。えーっと、もしさ、涼がボタンほぼ留めてないシャツとか着てたらお前どう思う?」
変なことを聞いている自覚はある。ただ、自分がどうにも落ち着かなかったので他の弟の意見でも参考にするかと軽い気持ちで思ってみただけだった。
普段裸すら見たことがあるのに何故落ち着かないのか。だが翼の反応が全くもって予想していたものと違い、むしろ利央はますます戸惑うしかなかった。
「翼、お前ほんとどうしたんだ、大丈夫か?」
おもいきりむせたように咳き込み始めた翼がさすがに心配になる。
「風邪引いてたのか? 無理するな」
真っ赤になって咳き込んでいる翼は明らかに具合が悪いように見えた。しかも妙に目がキラキラとしているように見えて熱もあるかもしれないとさらに心配になる。
「い、いや……そ、その、マジ、ほん、と俺なんも、ねえし……!」
翼たちの母親か、もしくは涼がいるなら涼でもいい、誰か呼んで来ようと言いながら利央が立ち上がると、何故か翼はすがりつくほどの勢いでそれを阻止してきた。
毎朝すでに盛んに鳴いているセミの声をモーニングコールに、利央はのそりと起き上がる。気温もゆっくりと上がってきていて、二階の部屋はじわじわと茹でられている気がする。屋根が直接上にあるからだろうなとぼんやり思う。マンションだったらここまで暑くないんだろうな、と。
どうでもいいようなことを考えながら、下に降りて顔を洗うと朝食と弁当の準備を始める。
まだ食事を作ることを許してもらえてなかった中学の頃ですら、利央は律と同じように休日でも毎朝起きていた。律はゆっくり寝てるように言ってくるのだが、利央自身がそうしたいと思っているので、眠いと思っても苦痛だと思ったことはない。
本当にたまにだが、友だちと遊んだり何らかで夜寝るのが遅くなった時はそのまま寝ていることもあったし、律も最近はあまり何も言わないようになっていた。
今日はすでに一段と暑そうだと思わせる陽気だし、弁当には香辛料をいつもより効かせた魚のマリネを入れた。栄養もあるし、揚げたりした後に漬けておくだけなのと痛みにくいだろうしで、最近レシピを覚えた利央は重宝している。
準備万端、と冷蔵庫からお茶を出し、グラスに入れたのを飲んでいると「暑いねーおはよ」と律が入ってきた。
その瞬間お茶を吹き出しそうになり、利央はむせつつもだが何とか飲み込む。
「りお? 大丈夫か?」
「……ああうん。大丈夫」
確かに今日は夜中も寝苦しかった。利央は思いつつ、律をちらりと垣間見る。
外ではもう着られなくなった色の剥げた半袖開襟シャツを、律は部屋着兼パジャマとして着ているのだが、ボタンが下の一部を除いてほぼ留まっていない。そのボタンを強引に全部留めたいような、そのままでいいような、利央は何とも意味のわからない衝動にかられた。
自分の兄なので小さい頃から裸すら知っている。普段でも酔った兄を着替えさせることもあるくらいだ。なのにこの落ち着かない気分は何なのだと自分の内心に問いかける。
「今日はもしかしたら残業になるかもなんだ。俺の担当してる機械、昨日からちょっと調子おかしくて」
利央の動揺など何一つ気づいていない律は、その足で洗面所へ向かいながら言ってきた。
「了解。今日は俺も翼んとこ行く予定だったから、少しゆっくりめにじゃあ帰るよ」
「ほんなの、いっほ、ほまっへひへもいいんだひょ」
「……歯を磨き終えてからでいい」
微妙な顔をしつつ、そっと笑いながら利央は和室の低いテーブルに朝食として用意した簡単なオープンサンドを運んだ。
オープンサンドと気取って表現してはいるが、所詮トーストの上へ弁当に使用したレタスや少しのマリネ、そしてベーコンエッグを乗せただけのものだ。ちなみに利央は勿体ない気分になるので滅多にベーコンやハムを買わない。なので黒宮家ではむしろベーコンエッグは貴重な料理とも言えた。
最近ベーコンを買うようになったのは律が「あれあるとスープとか煮込み料理のいい出汁にもなるよ」と言ってくれたからだ。それとベーコンエッグを嬉しそうに食べる律を見られるのが幸せだからでもある。
「あ、ベーコンエッグ!」
洗面所から戻ってきた律は案の定嬉しそうにニッコリしている。そしてまだシャツは前が微妙に開いたままだ。
「さっきのはね、いっそ泊まってきてもいいんだよって」
「あー。泊まらないよ」
利央は笑いながら言いつつも、律の前が気になって仕方ない。
「そうなの? まあ急に変わってもいいし。その時は連絡してくれたらいいよ」
「うんわかった。……なあ兄貴」
「何」
パクリと幸せそうにパンに齧りついている律が利央を見てきた。
「ボタン……何でしてないんだ?」
「は? ……ああ、シャツ? してるよ?」
下だけな。
そう思いつつ利央もパンを食べだした。
「あれだよ、暑かったから」
「ボタンしないだけで変わるか?」
「んー、気分的なもの?」
「……他ですんなよ」
「さすがにしないよ」
利央がぼそりと言うと、おかしそうに笑いながら律は首を振ってきた。
「なあ……」
利央は翼の部屋で涼しいクーラーを堪能しながら呼びかけた。翼に「宿題一緒にやれば終わるの早くね?」と言われて午前中から翼の家に来ていた利央は、翼と一緒に先ほどからひたすら課題た。
利央は日々家事もしたいし基本マイペースだ。そのため夏休みも半ばになりつつあるが、進捗状況はぼちぼちといったところだった。一方翼はどうやら部活や遊びにかまけていたからか、あまり進んでいないらしい。涼はその点真面目な性格らしく、ほぼ終わっているようである。
それを聞いた時利央は「なら涼に教えてもらえよ」と言ったのだが「内容がわかんねえんじゃねえ! やる気の問題」と返された。
翼も本来頭いいし、遊ぶのが好きだが真面目は真面目である。ただ本人曰く、部活や遊びというより最近色々考えることがあって集中できなかったのだそうだ。
「考えることってなんだよ」
「そ、れは別に何でもねえし」
利央が怪訝な顔で聞くと、何故か赤くなって顔を逸らしていた。
こうして一緒にやっていた訳だが、翼が「そろそろ何か昼飯」と言ってきたタイミングで利央は翼に今朝のことを言い方を変えて聞いてみようと思った。
「何だよ。飯なら多分母さんが……」
「いや、違うし。えーっと……お前って涼の裸、普段見ることあるよな?」
何て聞こうかと思いつつ言葉にすると翼は「ぐぅ」と妙な音を喉から出していた。
「? 何か詰まったのか?」
「っ詰まってねえよ! んだよその質問」
怪訝に思って聞くと、何故か赤くなりながらムッとしたように返してくる。相変わらず変な反応するヤツだなと思いつつ、利央は「あー」と続けた。
「いや深い意味はないけどさ。兄弟……まあお前らは双子だけど兄弟だったらあるよなと思って」
「……あ、るかもだけどわかんねえし、知らねえ!」
「ほんとどうしたんだ? そういえばこの間は学校のプールで遊んだんだろ。だったらまあ普通に見てるわな」
首を傾げつつそのまま続けるとまた「ぐぅ」と変な音が聞こえてくる。
「……お前どっか悪いのか?」
「悪くねえよ! 見たことあるなら何なんだよ!」
悪いというか、ある意味血色がよすぎてどうしたといった風の翼を、相変わらず怪訝に思って見ながら利央はさらに聞いた。
「まあ何もないよ。お前の反応で何をどう聞こうか忘れそうになった。えーっと、もしさ、涼がボタンほぼ留めてないシャツとか着てたらお前どう思う?」
変なことを聞いている自覚はある。ただ、自分がどうにも落ち着かなかったので他の弟の意見でも参考にするかと軽い気持ちで思ってみただけだった。
普段裸すら見たことがあるのに何故落ち着かないのか。だが翼の反応が全くもって予想していたものと違い、むしろ利央はますます戸惑うしかなかった。
「翼、お前ほんとどうしたんだ、大丈夫か?」
おもいきりむせたように咳き込み始めた翼がさすがに心配になる。
「風邪引いてたのか? 無理するな」
真っ赤になって咳き込んでいる翼は明らかに具合が悪いように見えた。しかも妙に目がキラキラとしているように見えて熱もあるかもしれないとさらに心配になる。
「い、いや……そ、その、マジ、ほん、と俺なんも、ねえし……!」
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