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34.唖然とする鼠
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何だかとんでもないことされたような気、しかしない。僕はそう思いながら目を開けた。
確かお風呂にいたはずなのに、……えっと、ここは、五月先生の、寝室に、いる?
「あ、気づいたー? 大丈夫?」
「……ひ?」
起き上がろうとしたら誰かが自分を覗きこんでいると気づき、起き上がれなかった。おもわず怯えたような声が出る。すると「そんなに怯えなくても」とニッコリ笑いかけられた。
えっと、確か……確か……。
まだぼんやりとする頭で必死に考えを巡らせる。
「……ぁ……堂崎、さん……」
確か玄関で出迎えにきた人。というか結局、誰?
「そ。でも固いよな。元貴でいいよー、きーちゃん」
またきーちゃん、と呼ばれた。僕は少し青くなって横たわったまま首を振る。どなたかもよくわからない人を呼び捨てで、しかも名前で呼ぶなんてこと、僕にはできない。
「そんなに首、ふらなくても。ほんっと何か、かっわいーね」
……この人は一体僕をいくつだと思っているんだろう。ていうかほんと、誰?
……そういえば、五月先生は……?
僕が横たわったまま、だがきょろきょろとしたのに気づいたのか、堂崎さんが「ああ」とニッコリしてきた。
「和実なら遅い昼飯買いに行ったよ? 冷蔵庫の中にあったものは昨日と今朝、俺が料理に使っちゃったんだよねー。ほら、あまり料理なんてしないからさぁ、あるもの上手く使うことできなくって。で、きーちゃんは気絶しちゃってる感じだし、俺はこの辺あまり知らないしさ。だから俺がきーちゃん見てるから和実が何か買ってきてって言ったらムッとされちゃったんだけどさー、買い物くらいしてよねって感じだよね?」
この人なぜこんなによく喋るのだろう。僕はポカンと堂崎さんを見る。
とりあえず五月先生は今いないとはわかった。ホッとするような、でもこの人と二人というのは落ち着かないような。
ホッとするのは仕方ないよね?
だって五月先生は怖い。何を考えておられるのかわからない。とは言え、何を考えているのかわからないような人は他にも沢山いるのだと最近思うこと増えたような気はする。急激に。
神野さんだって優しいいい人だと思っていたらあんなことしてきたし、した後はでも全然変わらないし。この堂崎さんもニコニコしているけれども、どこか五月先生にも似た怖さを感じる。
それでもやはり改めて思うけど、五月先生が一番落ち着かない。傍にいるだけで何だか心臓がゾワゾワしてくる。
と、先ほどされたことを、僕は唐突に思い出した。途端、顔がとてつもなく熱くなる。洗浄とか言って、何やらとても凄いことされたような気がする。
そうだ、僕はそう思いながら目が覚めたのだった。だけれども堂崎さんがいきなり目の前に現れて、気が逸れて……。
「やっぱ、かわいー!」
「っひ?」
考えていると、堂崎さんがベッドの上に乗り上げ、僕を抱擁してきた。やっぱりこの人も怖い。
だいたい、ほんと、誰? き、聞いた方が、いいの、か……な? 聞けるだろうか……?
「あ、あの……」
「さっき和実がきーちゃん抱きかかえて出てきた時もすごくかわいかったよ? とっても色っぽい顔してぐったりしてたんだから。今もすっごく真っ赤になっちゃって。何々? お風呂で和実に何されちゃったのー? かわいいなぁ。おまけにそんなビクビクしちゃってさ?」
何でそんなによく喋るんだろう?
「あ、あの!そ、その……だ……えっと、五月先生の、お友だち、ですか……?」
思わず誰、と聞きそうになって僕は慌てて言い直した。この人自身少し、ほんのり失礼な気もするけれど、やっぱり「誰?」なんて聞き方、もっと失礼だよね。
「ああ、そっか。ごめん。俺は和実の元彼だよ」
「……も、とか、れ?」
モトカレ? て? えっと。
「そう。前に付き合ってた、元、彼氏! あー、大丈夫、別により戻したくてここにいるんじゃないからさぁ。ちょっとしたことでね、少しの間だけ、匿ってもらってんの。安心して?」
「あ、安心って……」
何の?
僕はこのよく喋る人が言っていることを脳に咀嚼させるので一杯一杯だった。すると堂崎さんがニッコリ笑いかけてくる。
「やっぱいいね、きーちゃん。おいしそ。俺さぁ、和実相手だとネコだったけど、別にどっちだってイケるんだよね。バリネコじゃないから」
どうしよう、とうとう本気で何を言っておられるのかわからなくなってきた。
「んー、そろそろ、帰ってくるかな?」
「……えっと、何を……?」
「ん? ああ、和実が、そろそろ、ね? ふふー。きーちゃん、もう体、大丈夫? 元気になった? しんどいとこ、ある?」
「五月先生と僕の体がどう関係……? えっと、とりあえず僕はもう何とも……」
矢継ぎ早に言われると、ただでさえ堂崎さんはよく喋る上にあまり何を言っているのかわからない人だけに対応に困る。僕が少し人見知りが激しくて、国語の先生しているくせに人との会話が上手くないため、余計困る。
「よかった! じゃあ、遊ぼっか!」
「……はい? っふ……っ?」
遊ぶって、一体何を。
そう思った僕の唇に、堂崎さんの唇がかぶさってきた。
「っふ、ぅうっ」
ポカンとした後で慌ててどけようとするが、僕に覆いかぶさっていてどかすことも逃げることもできない。僕の唇をしばらく食んできた後に、堂崎さんはようやく離してくれた。
「……っな、にを……っ」
「何を、している……」
僕が問いかけるよりも前に、とてつもなく低い声が部屋の入り口からしてきた。
「あは、おっかえりー和実。だって、きーちゃんたらおいしそーだからさぁ。つい、な」
堂崎さんが楽しそうにしながら僕からようやく離れてくれた。すると五月先生がなぜか怖い顔をしてこちらを見ている姿が目に入ってきた。
「ふざけんなよ、元貴。追い出すぞ」
「だってしかたないだろ、かわいいし楽しいし。今も見て見て、すっごい怯えてる! 和実めっちゃ怯えられてんのな?」
いきなりなぜかキスをされ、しかもその後に五月先生の不機嫌そうな顔を目の当たりにしてベッドの隅で僕は震えた。そんな僕を見ながら堂崎さんが楽しそうに言う。そしてまた軽くキスしてきた。
「おい!」
「ふふ。また今度遊ぼうね? 何なら和実と三人でもいいよ。じゃあねー、何かとてつもなく出て行けオーラ感じるし、俺早めに出勤してあげるよ」
堂崎さんは怒っている五月先生を驚いたことにすごく楽しそうに見ると、また僕に手を振ってから出ていってしまった。
五月先生が怒っていても楽しそうにとか、凄い。……やっぱり元彼氏さんだからだろうか?
僕には笑っている五月先生ですら楽しそうに見る事はできなさそうだ。ポカンとしていると腕をつかまれ引き寄せられた。怖い。
「あなたは本当に。俺以外にどれだけ喰われる気ですか?」
「……はひ?」
変な声が出た。怯えながら何とか声を出そうとした結果である。
だって五月先生が変なこと言うから……、っ?
考えている途中で思考が固まった。怯えたままの僕をさらに引き寄せると、五月先生は「……消毒」と囁くと僕の唇に五月先生の唇を重ねてきたからだ。
確かお風呂にいたはずなのに、……えっと、ここは、五月先生の、寝室に、いる?
「あ、気づいたー? 大丈夫?」
「……ひ?」
起き上がろうとしたら誰かが自分を覗きこんでいると気づき、起き上がれなかった。おもわず怯えたような声が出る。すると「そんなに怯えなくても」とニッコリ笑いかけられた。
えっと、確か……確か……。
まだぼんやりとする頭で必死に考えを巡らせる。
「……ぁ……堂崎、さん……」
確か玄関で出迎えにきた人。というか結局、誰?
「そ。でも固いよな。元貴でいいよー、きーちゃん」
またきーちゃん、と呼ばれた。僕は少し青くなって横たわったまま首を振る。どなたかもよくわからない人を呼び捨てで、しかも名前で呼ぶなんてこと、僕にはできない。
「そんなに首、ふらなくても。ほんっと何か、かっわいーね」
……この人は一体僕をいくつだと思っているんだろう。ていうかほんと、誰?
……そういえば、五月先生は……?
僕が横たわったまま、だがきょろきょろとしたのに気づいたのか、堂崎さんが「ああ」とニッコリしてきた。
「和実なら遅い昼飯買いに行ったよ? 冷蔵庫の中にあったものは昨日と今朝、俺が料理に使っちゃったんだよねー。ほら、あまり料理なんてしないからさぁ、あるもの上手く使うことできなくって。で、きーちゃんは気絶しちゃってる感じだし、俺はこの辺あまり知らないしさ。だから俺がきーちゃん見てるから和実が何か買ってきてって言ったらムッとされちゃったんだけどさー、買い物くらいしてよねって感じだよね?」
この人なぜこんなによく喋るのだろう。僕はポカンと堂崎さんを見る。
とりあえず五月先生は今いないとはわかった。ホッとするような、でもこの人と二人というのは落ち着かないような。
ホッとするのは仕方ないよね?
だって五月先生は怖い。何を考えておられるのかわからない。とは言え、何を考えているのかわからないような人は他にも沢山いるのだと最近思うこと増えたような気はする。急激に。
神野さんだって優しいいい人だと思っていたらあんなことしてきたし、した後はでも全然変わらないし。この堂崎さんもニコニコしているけれども、どこか五月先生にも似た怖さを感じる。
それでもやはり改めて思うけど、五月先生が一番落ち着かない。傍にいるだけで何だか心臓がゾワゾワしてくる。
と、先ほどされたことを、僕は唐突に思い出した。途端、顔がとてつもなく熱くなる。洗浄とか言って、何やらとても凄いことされたような気がする。
そうだ、僕はそう思いながら目が覚めたのだった。だけれども堂崎さんがいきなり目の前に現れて、気が逸れて……。
「やっぱ、かわいー!」
「っひ?」
考えていると、堂崎さんがベッドの上に乗り上げ、僕を抱擁してきた。やっぱりこの人も怖い。
だいたい、ほんと、誰? き、聞いた方が、いいの、か……な? 聞けるだろうか……?
「あ、あの……」
「さっき和実がきーちゃん抱きかかえて出てきた時もすごくかわいかったよ? とっても色っぽい顔してぐったりしてたんだから。今もすっごく真っ赤になっちゃって。何々? お風呂で和実に何されちゃったのー? かわいいなぁ。おまけにそんなビクビクしちゃってさ?」
何でそんなによく喋るんだろう?
「あ、あの!そ、その……だ……えっと、五月先生の、お友だち、ですか……?」
思わず誰、と聞きそうになって僕は慌てて言い直した。この人自身少し、ほんのり失礼な気もするけれど、やっぱり「誰?」なんて聞き方、もっと失礼だよね。
「ああ、そっか。ごめん。俺は和実の元彼だよ」
「……も、とか、れ?」
モトカレ? て? えっと。
「そう。前に付き合ってた、元、彼氏! あー、大丈夫、別により戻したくてここにいるんじゃないからさぁ。ちょっとしたことでね、少しの間だけ、匿ってもらってんの。安心して?」
「あ、安心って……」
何の?
僕はこのよく喋る人が言っていることを脳に咀嚼させるので一杯一杯だった。すると堂崎さんがニッコリ笑いかけてくる。
「やっぱいいね、きーちゃん。おいしそ。俺さぁ、和実相手だとネコだったけど、別にどっちだってイケるんだよね。バリネコじゃないから」
どうしよう、とうとう本気で何を言っておられるのかわからなくなってきた。
「んー、そろそろ、帰ってくるかな?」
「……えっと、何を……?」
「ん? ああ、和実が、そろそろ、ね? ふふー。きーちゃん、もう体、大丈夫? 元気になった? しんどいとこ、ある?」
「五月先生と僕の体がどう関係……? えっと、とりあえず僕はもう何とも……」
矢継ぎ早に言われると、ただでさえ堂崎さんはよく喋る上にあまり何を言っているのかわからない人だけに対応に困る。僕が少し人見知りが激しくて、国語の先生しているくせに人との会話が上手くないため、余計困る。
「よかった! じゃあ、遊ぼっか!」
「……はい? っふ……っ?」
遊ぶって、一体何を。
そう思った僕の唇に、堂崎さんの唇がかぶさってきた。
「っふ、ぅうっ」
ポカンとした後で慌ててどけようとするが、僕に覆いかぶさっていてどかすことも逃げることもできない。僕の唇をしばらく食んできた後に、堂崎さんはようやく離してくれた。
「……っな、にを……っ」
「何を、している……」
僕が問いかけるよりも前に、とてつもなく低い声が部屋の入り口からしてきた。
「あは、おっかえりー和実。だって、きーちゃんたらおいしそーだからさぁ。つい、な」
堂崎さんが楽しそうにしながら僕からようやく離れてくれた。すると五月先生がなぜか怖い顔をしてこちらを見ている姿が目に入ってきた。
「ふざけんなよ、元貴。追い出すぞ」
「だってしかたないだろ、かわいいし楽しいし。今も見て見て、すっごい怯えてる! 和実めっちゃ怯えられてんのな?」
いきなりなぜかキスをされ、しかもその後に五月先生の不機嫌そうな顔を目の当たりにしてベッドの隅で僕は震えた。そんな僕を見ながら堂崎さんが楽しそうに言う。そしてまた軽くキスしてきた。
「おい!」
「ふふ。また今度遊ぼうね? 何なら和実と三人でもいいよ。じゃあねー、何かとてつもなく出て行けオーラ感じるし、俺早めに出勤してあげるよ」
堂崎さんは怒っている五月先生を驚いたことにすごく楽しそうに見ると、また僕に手を振ってから出ていってしまった。
五月先生が怒っていても楽しそうにとか、凄い。……やっぱり元彼氏さんだからだろうか?
僕には笑っている五月先生ですら楽しそうに見る事はできなさそうだ。ポカンとしていると腕をつかまれ引き寄せられた。怖い。
「あなたは本当に。俺以外にどれだけ喰われる気ですか?」
「……はひ?」
変な声が出た。怯えながら何とか声を出そうとした結果である。
だって五月先生が変なこと言うから……、っ?
考えている途中で思考が固まった。怯えたままの僕をさらに引き寄せると、五月先生は「……消毒」と囁くと僕の唇に五月先生の唇を重ねてきたからだ。
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