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31.苛立つ猫
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「ねぇねぇ、ほんとどこ行くのさ」
朝から元貴は煩かった。元々お喋りな方ではあるが、絶対俺が鬱陶しがっているのをわかった上で俺に話しかけてきている。
「どうでもいいだろ。何でいちいちお前に言わなきゃならないんだ。嫁気取りか」
「あん。お嫁だなんて和実ったら」
元貴がわざとシナを作ってきた。気持ち悪い。俺は無視して着替える。
「何だよ、無視すんなよ。ていうか和実の体って相変わらずいいよね。やっぱマジやんない?」
「やらん。そんなことばかり言うなら追いだすからな」
「わかったよ。何だろね、あんたがそんな風になるとか。ちょっとその相手見たいなー俺」
ジロリと睨めば引いてきたが、ニッコリ笑いながらそんなこと言ってくる。
「出ていくか?」
「それはヤだ」
俺はため息ついて鍵を探す。確か元々ついていたスペアキーがあったはずだ。基本人を家に入れないため、合い鍵を渡すこともなかった。内藤先生に関してはもう何度か家へ入れているが、俺が連れてくる感じだから合い鍵も必要なさそうだしな。
見つけた鍵は元貴に差し出した。
「悪用するなよ。もちろん彼氏とやらも絶対ここに連れてくるな。あと、ほとぼりが覚め次第鍵はすぐ返して出ていくこと。いいな?」
「了解」
元貴がニッコリ笑って鍵を受け取ってくる。何でこうなるかなと俺は家を出てからもため息ついた。小動物には弱いが、迷い男まで面倒みきれん。
内藤先生なら色々と面倒見てもいいがな。
バイクで行こうかと思いながらも、結局また車に乗り込みながら思った。
今日は家でのんびりしようと思っていたのだが、予定外なことに煩いのが居ついてしまったため、出かける事にしたのだ。別に行きたいところもないので、内藤先生のところにでも行こうかと思って一瞬バイクにしようかと思った。だがやはり落ち着く車の方が俺は好きだ。内藤先生の家から駐車できるところが少し離れているのが面倒だが。
駐車場に無事駐車すると、俺はアパートへ向かった。休日ではあるが、あの先生ほとんど友達もいなさそうだし家にいるだろうと踏んでいる。買い物は好きそうだがな。
「あ、内藤さんの同僚先生」
アパートに着いて早々、会いたくもないヤツと鉢合わせした。丁度管理人がアパートの周りにある花壇にホースで水やっているところだった。
「……どうも」
気に食わないとは言え、向こうもこちらも大人だ。軽く会釈をしてから階段を上がろうとした。
「ああ、内藤さんはきっと疲れてるだろうから、ゆっくり休ませてあげたほうがいいよ」
だがそう言われ、俺は怪訝な表情を浮かべて管理人を見る。
「内藤さん、昨夜から俺と過ごしてたんで。さっき帰ったところだし、きっと疲れてると思うよ」
……こいつ、何言ってるんだ?
俺が怪訝な表情を向けたのに気づくと、管理人はニッコリ俺を見てきた。
「内藤さん、かわいいよね? でも同僚先生、あんたちゃんと大切にしてあげてるんですかね? ただ弄んでるだけでしょう? だったら俺が貰ってもいいよね?」
本当に何言ってるんだ?
「内藤さんに強要はしないよ? 内藤さんが、あんたの方がいいっていうなら仕方ないよね。でも内藤さんってあんたのこと、怖がってないです? とりあえずムリヤリ強姦した訳じゃないよ。そしてこれからも遠慮する気はないから」
「……ふざけたことを」
「そっちこそ。弄んでるだけならやめてあげて欲しいな」
「あなたに言われる筋合いこそ、ない。まあ、貴生に強要したのじゃないならいい」
俺はそうとだけ言うと、後は振り向きもせず二階へあがった。
安っぽい挑発に乗るつもりない。もちろん俺も男だし、独占欲は下手したら他の輩よりも強い。今だって乗るつもりはないと何でもないような言い方をしつつわざと内藤先生を名前で呼んだし、今なお、かなりムカついている。
だがあの内藤先生だからなと、ある意味諦めに近い思いがぬぐえない。怒りよりも呆れの方が強い。
多分管理人に適当なこと、言われるがままついていき、そのまま流されたのだろう。あれほど恐れているであろう俺に対しても、ああだ。
俺はため息つきながら内藤先生の玄関へ向かった。
「内藤先生。おはようございます」
恐る恐る顔をのぞかせた内藤先生に、そう声をかけた。前なら俺の顔を見た途端ドアを閉めようとしてきたであろうが、今は「何の御用ですか……」などと言いながらもちゃんとドアを開けてくれる。ほんと色々と教え甲斐のある人だ。扱いやすいというかなんというか。
とりあえず、こういったこともちゃんと調教して教えていかないとな。俺以外の男とするなと言うのではなく、それとなく教え込んでいく。はっきり「するな」と言っても怯えるだけだが、上手く教え込むと内藤先生は驚くほどできのいい生徒だからな。
家の中に入り、改めて内藤先生を見て俺はだが思った。
……なるほど、確かにどこか疲れてそうだな。
やはり腹立つな。だがここで何か言ったりしたりするのは何となく余計に腹立たしい。まさか管理人が耳を澄ませているとは思わないが、俺が嫌だ。
「まだパジャマですか。もういい時間ですよ? 早く着替えて」
「な、何で、です……」
どこかホテルでもと思ったが、口にした途端鼠が穴倉に引っ込む勢いで縮こまりそうな内藤先生しか見えない。まあそれも楽しいが。
「俺の家に行きますんで。待ちますから着替えて」
するなとは言わないでも、有無を言わさない態度はこうしてちょくちょくとる。最初の頃はこれでも怯えきって何もできなさそうだった内藤先生だが、今は少し俺に慣らされているからか、文句も言わずに素直に引っ込んでどうやら着替えているようだった。
「内藤さん、お出かけ? 気をつけてね」
アパートを出る時、管理人がニッコリ声をかけてきやがった。大概いい性格していると思う。
「あ……は、はい、ありがとう、ございます」
そして内藤先生もどこまでもアレな人だと思う。一体何考えているのだろうと、いくら俺でも思ってしまう。
車を出し、びくびく相変わらず怯えている内藤先生を勝手に怯えさせておきながら車を走らせ。マンションに着いて玄関を開けたところで俺はようやく思い出した。
「おっかえりー、早かったね! っていうかちょ、その人?」
……やはり俺も少し熱くなり腹立てていたようだ。
鬱陶しいヤツが今家にいることを忘れていた。
朝から元貴は煩かった。元々お喋りな方ではあるが、絶対俺が鬱陶しがっているのをわかった上で俺に話しかけてきている。
「どうでもいいだろ。何でいちいちお前に言わなきゃならないんだ。嫁気取りか」
「あん。お嫁だなんて和実ったら」
元貴がわざとシナを作ってきた。気持ち悪い。俺は無視して着替える。
「何だよ、無視すんなよ。ていうか和実の体って相変わらずいいよね。やっぱマジやんない?」
「やらん。そんなことばかり言うなら追いだすからな」
「わかったよ。何だろね、あんたがそんな風になるとか。ちょっとその相手見たいなー俺」
ジロリと睨めば引いてきたが、ニッコリ笑いながらそんなこと言ってくる。
「出ていくか?」
「それはヤだ」
俺はため息ついて鍵を探す。確か元々ついていたスペアキーがあったはずだ。基本人を家に入れないため、合い鍵を渡すこともなかった。内藤先生に関してはもう何度か家へ入れているが、俺が連れてくる感じだから合い鍵も必要なさそうだしな。
見つけた鍵は元貴に差し出した。
「悪用するなよ。もちろん彼氏とやらも絶対ここに連れてくるな。あと、ほとぼりが覚め次第鍵はすぐ返して出ていくこと。いいな?」
「了解」
元貴がニッコリ笑って鍵を受け取ってくる。何でこうなるかなと俺は家を出てからもため息ついた。小動物には弱いが、迷い男まで面倒みきれん。
内藤先生なら色々と面倒見てもいいがな。
バイクで行こうかと思いながらも、結局また車に乗り込みながら思った。
今日は家でのんびりしようと思っていたのだが、予定外なことに煩いのが居ついてしまったため、出かける事にしたのだ。別に行きたいところもないので、内藤先生のところにでも行こうかと思って一瞬バイクにしようかと思った。だがやはり落ち着く車の方が俺は好きだ。内藤先生の家から駐車できるところが少し離れているのが面倒だが。
駐車場に無事駐車すると、俺はアパートへ向かった。休日ではあるが、あの先生ほとんど友達もいなさそうだし家にいるだろうと踏んでいる。買い物は好きそうだがな。
「あ、内藤さんの同僚先生」
アパートに着いて早々、会いたくもないヤツと鉢合わせした。丁度管理人がアパートの周りにある花壇にホースで水やっているところだった。
「……どうも」
気に食わないとは言え、向こうもこちらも大人だ。軽く会釈をしてから階段を上がろうとした。
「ああ、内藤さんはきっと疲れてるだろうから、ゆっくり休ませてあげたほうがいいよ」
だがそう言われ、俺は怪訝な表情を浮かべて管理人を見る。
「内藤さん、昨夜から俺と過ごしてたんで。さっき帰ったところだし、きっと疲れてると思うよ」
……こいつ、何言ってるんだ?
俺が怪訝な表情を向けたのに気づくと、管理人はニッコリ俺を見てきた。
「内藤さん、かわいいよね? でも同僚先生、あんたちゃんと大切にしてあげてるんですかね? ただ弄んでるだけでしょう? だったら俺が貰ってもいいよね?」
本当に何言ってるんだ?
「内藤さんに強要はしないよ? 内藤さんが、あんたの方がいいっていうなら仕方ないよね。でも内藤さんってあんたのこと、怖がってないです? とりあえずムリヤリ強姦した訳じゃないよ。そしてこれからも遠慮する気はないから」
「……ふざけたことを」
「そっちこそ。弄んでるだけならやめてあげて欲しいな」
「あなたに言われる筋合いこそ、ない。まあ、貴生に強要したのじゃないならいい」
俺はそうとだけ言うと、後は振り向きもせず二階へあがった。
安っぽい挑発に乗るつもりない。もちろん俺も男だし、独占欲は下手したら他の輩よりも強い。今だって乗るつもりはないと何でもないような言い方をしつつわざと内藤先生を名前で呼んだし、今なお、かなりムカついている。
だがあの内藤先生だからなと、ある意味諦めに近い思いがぬぐえない。怒りよりも呆れの方が強い。
多分管理人に適当なこと、言われるがままついていき、そのまま流されたのだろう。あれほど恐れているであろう俺に対しても、ああだ。
俺はため息つきながら内藤先生の玄関へ向かった。
「内藤先生。おはようございます」
恐る恐る顔をのぞかせた内藤先生に、そう声をかけた。前なら俺の顔を見た途端ドアを閉めようとしてきたであろうが、今は「何の御用ですか……」などと言いながらもちゃんとドアを開けてくれる。ほんと色々と教え甲斐のある人だ。扱いやすいというかなんというか。
とりあえず、こういったこともちゃんと調教して教えていかないとな。俺以外の男とするなと言うのではなく、それとなく教え込んでいく。はっきり「するな」と言っても怯えるだけだが、上手く教え込むと内藤先生は驚くほどできのいい生徒だからな。
家の中に入り、改めて内藤先生を見て俺はだが思った。
……なるほど、確かにどこか疲れてそうだな。
やはり腹立つな。だがここで何か言ったりしたりするのは何となく余計に腹立たしい。まさか管理人が耳を澄ませているとは思わないが、俺が嫌だ。
「まだパジャマですか。もういい時間ですよ? 早く着替えて」
「な、何で、です……」
どこかホテルでもと思ったが、口にした途端鼠が穴倉に引っ込む勢いで縮こまりそうな内藤先生しか見えない。まあそれも楽しいが。
「俺の家に行きますんで。待ちますから着替えて」
するなとは言わないでも、有無を言わさない態度はこうしてちょくちょくとる。最初の頃はこれでも怯えきって何もできなさそうだった内藤先生だが、今は少し俺に慣らされているからか、文句も言わずに素直に引っ込んでどうやら着替えているようだった。
「内藤さん、お出かけ? 気をつけてね」
アパートを出る時、管理人がニッコリ声をかけてきやがった。大概いい性格していると思う。
「あ……は、はい、ありがとう、ございます」
そして内藤先生もどこまでもアレな人だと思う。一体何考えているのだろうと、いくら俺でも思ってしまう。
車を出し、びくびく相変わらず怯えている内藤先生を勝手に怯えさせておきながら車を走らせ。マンションに着いて玄関を開けたところで俺はようやく思い出した。
「おっかえりー、早かったね! っていうかちょ、その人?」
……やはり俺も少し熱くなり腹立てていたようだ。
鬱陶しいヤツが今家にいることを忘れていた。
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