猫と鼠

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21.抱き上げ遊ぶ猫 ※

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 目の前の男は信じられないほどこちらを煽ってくる。まあ元々色々信じられないような人だが。
 年齢もそこそこのはずだというのに下手すれば学生に見えかねない容姿や、あり得ないほど引っ込み思案。無知なのかと疑うレベルで色々知らなそうだし、本当にこの人は大人なのかと疑いそうになる。
 だがおずおずしながらもしっかりした授業を行っているのを知っているし、きちんと自炊もしている。
 真面目でとてつもなく大人しいが、堅苦しい訳でもないこの人は、かりにくいギャップが本当に楽しい。

「やめて欲しいわりにすごく下は気持ちよさそうだな」

 顔を隠すためか、まるで俺にしがみついているかのような内藤先生の耳の後ろに囁く。

「っぁ……、は」

 内藤先生は体を小刻みに震わせている。

 怯えと、そして……快楽。

 俺は跨っているため開いた内藤先生の足の付け根を先ほどから散々かわいがっていた。ペニスはもうトロトロと透明の液体を滴らせており俺のズボンまで濡らしてくる。別に着替えを置いてあるのでそれに関して頓着しない。そのまま濡れたせいでぬるぬるしている秘部へと、俺は指を滑らせていく。
 ワイシャツは先にボタンを外してある。内藤先生の小さくて可愛らしい乳首が、まるで俺に吸いついてくれと言わんばかりに尖っているのがかわいらしい。

「っ? あの、あ、あの、何、を……っ?」

 俺が内藤先生の股の間に手を入れて、後ろの穴の周りをぬるぬる刺激させると、驚いたように恐る恐る聞いてきた。

 ああ、そういえば内藤先生が酔っ払って訳わかってなかった時だけか、後ろを弄らせてもらったのは。意識がある時はまだ、だったな。

 俺はニヤリと笑うと、また囁いた。

「前すでにしていることですよ……?だから大丈夫、落ち着いて。きっと気持ちいいから」
「え……? で、でも……っ」

 俺にしがみつくようにしていた内藤先生が身を離し、少し青くなりながら俺を見てきた。その目は潤み、赤らんだ目の下や頬はそのままだ。

 堪らないな。

 俺は何かを言おうとしている内藤先生の唇に自分の唇を押しつけ、貪った。そのまま構わず、濡れた指をゆっくり穴の中へ入れていく。

「っんぅ、ぅ、うっ」

 内藤先生はビクリと体を震わせ、目の前でギュッと目を瞑ってきた。中々かわいい反応だ。舌を口内で絡ませていくと無意識に反応してくるのも、俺をいい気分にさせてくる。
 一応一度は慣らしたことある部分はだが、緊張もあるのか中々俺の指を受け入れ辛そうにしている。俺はキスを続けながらも合間に「リラックスして……。そしてあなたの手で自分のモノ、扱いてごらん」と囁いた。俺のもう片方の手は内藤先生を支えるため、彼の背中へ回している。これは安全のためそのままにしておきたい。

「ほら……できますよ、ね……?」

 真っ赤になって首を振る先生にねだる。

「ちゃんと内藤先生の手で、イくことできますよ……。ほら、そう。その手で、教えたように動かして……」

 俺が囁き続けると、まるで暗示にかかったかのように内藤先生は自分の手で、まだ硬さを保ったままのペニスをつかんだ。俺が囁くままに、その手をゆっくりと、そしてだんだん速めていく。

「そう。いいですね……。ほら、あなたの後ろも俺の指を受け入れてきた」

 相変わらずキスを続けながらも俺は囁き続ける。指はようやく中指が第二関節まで入れられるようになった。このまま基節、要は付け根まで飲み込ませたいところだが、と思いながらも俺は指を中でゆっくりと腹へ向けて曲げる。そしてもう少し、もう少しと指を少しずつ中へ入れていきながら探っていると、ふっくらした部分を見つけた。

「っふ、ぁぅ」

 俺にキスされたまま自分のペニスをぎこちない手で扱いていた内藤先生は、電力が走ったかのように体を震わせてきた。勃起していないともっと筋みたいなものなのだが、そこは愛おしくなるほどふっくらと膨れていた。俺は優しく押したりひっかくように刺激させる。

「っん、んんっ、ぅん」

 内藤先生は少しポロリと涙を落してきた。俺は貪っていた唇を離し、そこに口づけて涙を舐め取る。

「っぁ、あ、っひ、あ、ああ」

 口を離したため、内藤先生の喘ぐ声が聞こえてきた。廊下に聞こえるだろうかと少し考えたが、案外小さな声だし聞こえないだろうと結論づける。
 それに俺だしな。万が一聞こえても「またか」くらいに思われるのが関の山だろう。
 男だというのにかわいらしい喘ぎ声だし、どうせならそれも一緒に楽しみたいところだ。俺は代わりに少し体を曲げ、先生の後ろに回していた手をさらに引き寄せた。そうして先ほどから気になっていた内藤先生の乳首を咥える。

「っぁ、ん、っんんっ。ぁ、ああ……っ」

 内藤先生の後ろは今や、刺激のせいで出てきたであろう腸液もあって水音が聞こえるほどだった。

「ほら……手、休めないで……? きっと凄く気持ちよくイけますよ……」

 乳首に吸いつき愛撫しながら俺が囁くと、内藤先生はハッとしたように止まりがちだった手を動かす。

「ぁ、んん……っは、んっ、ぁああ、あっあっ」

 あれほど怯え抵抗していた内藤先生は、今はもう快楽に溺れ乱れている。またそんな美味しいギャップを見せてきて、と俺は楽しくなりながら口と指の愛撫を続けた。

「っんぁ、あっあっ。も、や……っ、さつ、きせん、せぇ……っ、っぁあ、イ、イく、いや、だ、イ……っ」
「大丈夫、ほら、沢山、出すといい。イって」

 達するのさえ怖いのか、内藤先生がどこか怯えたように、でも切羽詰まった声を出してきた。俺は優しく答える。そして指でさらに前立腺を刺激させた。

「あああっぁあ、ひ……っん」

 内藤先生が擦っていたかわいいペニスから白濁した液体が飛び出す。俺はそれをとてつもなく満足げに見ていた。
 とりあえずいたぶるのが楽しい。そして内藤先生は本当に俺を煽ってくる。
 今も達した後、怖がっているはずの俺に思わず寄りかかってきた後でようやくハッとなり、俺の指をまだ下で咥えたままおどおどワタワタと焦っている。

 そろそろいい加減、俺自身もそこを味わいたいところだな……。

 今週末にでも、学校が終わった後に先生を拉致するか。俺はニヤリとしながら、真っ赤になってどうしたらいいのか困り果てている内藤先生の唇を再度貪った。
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