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ドラゴン討伐

……強く、もっと強く! 1

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ヤーシュレイ達に敗れてから治療し、完全回復までに丸2日要した。

「……んぁ!?…………ここは?」

シンが周りを見ると、どうやらテントの中の様で、暗さから夜中と理解する事が出来た。

身体を起こそうとしたら、両腕に違和感を覚え、左右の腕を見ると……

我が右腕にはアーシュリー。

我が左腕にはサラ。

…………………………。

コレは一体全体どういった状況なんだ?

取り敢えず何が起こったのかを整理してみる。

「…………アァアァーーーーーッ!!!」

お、思い出した。
とシンは雄叫びを上げてしまう。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

突然のシンの大声にサラとアーシュリーは当然、アーノルドンも駆けつける。

「ど、どうしたの!?」

サラは、胸がドキドキしながら尋ねた。

「アァアァーーーあんにゃろーーーっ!!」

シンはガバッと起き上がり、腸が煮え繰り返りそうな表情でコメカミに血管が浮き出た。

「……ウム。見事な惨敗であった。」

アーシュリーは眠そうな眼でシンに言い放つ。

「何故か、奴等め手加減していた様であったな。」

「くそっ!それでも完敗か……」

シンはアーシュリーの言葉を噛み締め、悔しさいっぱいの表情を出す。

「……死皇帝を倒すのは、夢のまた夢みたい。彼に勝てないと考えてみると。」

サラは、そう呟くと、アーシュリーはハッとする。

「……なるほど……ヤーシュレイめ、狙いは……そう言う事か?」

「どう言う事だ?説明してくれ。」

シンが説明を頼むと、アーシュリーは

「……いいや、今は未だ明かせぬ。」

「どうしてですか?」

サラがシンの代わりに尋ねたが、アーシュリーは、まだ予測を確定するのには、時期尚早と判断をし、その旨を伝える。

アーノルドンは暫く話を聞いていたが、警戒に戻ると告げ去って行った。

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