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大乱と統一

他の貴族への対策

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メタルバトラーは、フォルクハルト達の元へ行き、アヒムの最期の言葉を伝えた。
その場に居なかった、エルネスティーネへの言葉。

正気のうちに娘にも会いたかったんだろうな。

と、誰しもが思った。

メタルバトラーは変身を解き、改めてフォルクハルト達に挨拶をする。

鎧が消える様に解除される光景を見て、

「なんなんだ?あの鎧は?どうやったら、あんな風な鎧が出来るんだ?」

「王国は、あの様な技術を有しているのか?」

とか様々な言葉が飛び交ったが、さして気にも止めない様子で、シンはフォルクハルト兄弟に話す。

「……すまない。貴方達の父を討つしか手段は無かった。貴方達からすれば、親の敵だ。俺を討つかい?」

「いいえ。こうなる覚悟は反旗を翻した時に決めてました。それよりも、この公国の事を救って下さり、かたじけなく思っております。」

フォルクハルトはシンに対して、深々とお辞儀をする。

「話はさておき、フォルクハルト様の謀叛に対して、ここぞと他の貴族が攻めてきましょう。俺の方でも、打てる手は打ちました。が、ここは首都の門を閉鎖し、補強して援軍が来るまで、籠城しかありません。……まぁ、普通なら。ですが。」

シンはニヤリと最後の方で笑う。

「何か、手が他にも?」

フォルクハルトは、いぶかしげな表情をして尋ねた。

シンはサラ達に、首都門の閉鎖の指示を出しながら、答える。

「有りますよ?ここに。」

と、言ってシン自身に指を差した。
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