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夜明け前
奴隷購入
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【奴隷購入】
白の国の王都セントリア。
町には人通りが多く、活気が溢れている。
人間至上主義を掲げるこの国ならではなのだが、歩いている人はほとんどが人間だ。
たまに獣人の奴隷がいるかいないか……と言ったところ。
町の表通りは露店や、飲食店などが多い。
熱心な客寄せの声や売り込み、値下げ交渉などが至るところで見られる。
反対に裏通りには、服屋や雑貨屋など店をキチンと構えているところが多い。
表通りは活気に溢れていて、裏通りは少し落ち着いた雰囲気を持っている。
そんな表通りと裏通りの境目付近に、そのお店はあった。
『ヤルタ奴隷商店』
そう書かれた看板を誇らしげに掲げている巨大な建物。
その中に水色の髪をした女性が一人、吸い込まれるようにして入っていった。
扉を開けると、チリンチリーンという涼しげな音が女性を迎える。
中は見た目とは違い、少しこじんまりとした空間が広がっていた。
正面に受付があり、左右には奥へと続く通路があった。
受付に立っていた身綺麗な男は女性を確認すると、愛想の良い笑みを浮かべて近づく。
「ようこそヤルタ奴隷商人へいらっしゃいました。
本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ちょっと奴隷が必要になりまして……見に来た感じです」
女性は丁寧に答える。
それを見て受付は女性を上客だと判断したのか右の通路へと案内した。
右の通路は直接、奴隷商人のヤルタと商談してもらう。
いわゆるキチンとした客向けの通路。
左の通路は、適当な新入りにあしらわせる、面倒なタイプの客向けの通路だ。
受付の男が女性を部屋の前まで案内して、扉を軽くノックした。
「良いですよ。入って来てください」
中からの声を確認して扉を開く。
女性が部屋に入り、一礼すると受付の男は扉を閉めて立ち去った。
「どうも初めまして。
こんにちは、私は奴隷商人のヤルタと申します」
部屋の中に立っていた奴隷商人がお辞儀をしながら丁寧な挨拶をする。
「初めまして。
私は冒険者をやっていますハルカと言います。
本日はよろしくお願いしますね」
そう言って頭を下げる女性ことハルカを見て、奴隷商人は嬉しそうな笑みを浮かべる。
冒険者で丁寧な話し方をする客というのは、どういうわけか高ランクの者が多いのだ。
依頼で貴族や大商人のような身分の高い者と話す機会が多いから、身につける必要があるのだという。
高ランクということは、稼ぎも当然あるはずなのでたっぷりと金貨を落としていってくれるはずだからだ。
内心の計算を隠しながら、ヤルタは人の良さそうな顔をして話しかける。
「奴隷をお探しのようですね。
どう言った奴隷をお求めでしょうか?」
ハルカは、うーんと考えるそぶりを見せる。
「んーと、色々と身の回りの手伝いをしてもらいたいんです。
私は冒険者をしてますから、旅に出る時に色々と一人じゃ不便ですからね」
そう言って微笑する。
「なるほど分かりました。
ご予算のほうはどれくらいお持ちでしょうか?」
ハルカは手持ちのポーチを取り出して見せるようにして
「お金はかなりまとまった額があるので、いくらでも大丈夫ですよ」
と言う。
いくらまでなら大丈夫なのか?
ヤルタは、聞きたくなる気持ちをグッと堪えた。
せっかくの上客なので、機嫌を損ねないように高い奴隷を売りつけたかったからだ。
「分かりました。
私どもの方で適当な奴隷を選んで参ります。
しばらく、そのソファーにお掛けになってお待ちください」
そう言ってソファを指すと、一礼して部屋から去ってしまった。
部屋の外には受付の男がおり、ヤルタが出てくるのを待っていたようだった。
「とりあえず7番、12番、21番の奴隷を連れてこい」
ヤルタは所有している奴隷を全て番号で覚えている。
牢番から報告で纏められた書類を見て、奴隷の状態や品質なども抜かりはない。
「はい、かしこまりました」
受付の男は頭を下げて、牢番に伝言を伝えに行こうとする。
それを思い出したかのように、ヤルタが呼び止めた。
「あぁ、それから0番も連れてこい。
ひょっとしたら売れるかもしれないぞ」
それを聞いて受付の男を驚いたように顔を上げるが、またすぐに頭を下げて立ち去っていった。
「旅をすると言っていたのだからあいつが売れるはずもないだろうにな……」
ヤルタはそう言って一人苦笑するのだった。
◆
それから1時間ほどして、ヤルタは三人の奴隷を連れて応接室に戻った。
部屋の中では、ハルカがソファに座りながら本を読んでいた。
「大変お待たせして申し訳ありませんでした。
こちらが当店で選んだ奴隷になります」
そう言って、3人の奴隷を紹介する。
1人目。
7番の番号を首輪につけている奴隷。
かなりガタイが良い男性だ。
元々は冒険者をしていたらしく、旅に連れて行くなら足手まといにはならないだろうとのこと。
金貨20枚。
2人目。
12番の番号を首輪につけている奴隷。
ひょろひょろっとしたごく普通の男性。
商店で働いていたことがあり、身の回りの雑用なら安心して任せられるようだ。
金貨15枚。
3人目。
21番の番号を首輪につけている奴隷。
色気のある女性の奴隷だ。
愛玩用奴隷だが、同じ女性かつ20前後という同じ年齢ということもあり、旅をする仲間としては良いかもしれないとのこと。
金貨60枚。
3人紹介されてハルカの表情は微妙だった。
確かに全員悪くはないのだが、これだという人はいなかった。
そんな様子を見抜いたヤルタは、側にいた男の奴隷二人に、0番の奴隷を連れてくるように言う。
「どうやらお眼鏡に叶う奴隷がいなかったようなので、当店で一番の奴隷を連れてきます」
そう言って5分ほどたち、0番の奴隷が運ばれてきた。
連れて来られたのではない。
運ばれてきたのだ。
二人の男性奴隷に両端を支えられながら、簡易ベッドに寝転ぶ形で。
思わず、ハルカは息を飲んだ。
「彼は……?」
ヤルタに尋ねる。
「はい。
彼は0番奴隷でして、当店で最も高い奴隷になります。
見た目の良さもそうですが、教育もキチンと受けています」
ハルカは運ばれてきた奴隷に視線を向ける。
ヤルタが見た目が良いというだけあって、とんでもない美しさと可愛さだった。
美しいと可愛いの中間の、頂点だった。
綺麗なショートカットの金髪に、綺麗なアーモンド型の目。
形の良い鼻に小さな桜色の唇。
真っ白な新雪を連想させる白い肌は少し上気していて、ほんのりピンクに染まっていた。
「彼はなぜ運ばれているのですか?」
ヤルタは気まずそうに答える。
「足が悪くて歩行が困難なんです。
旅をする予定とは聞いていたのですが、どうしても紹介しておきたかったのです」
そんなヤルタを尻目にハルカは0番の奴隷をずっと見つめていた。
0番の奴隷も、ハルカの視線に気がついてハルカの方を見るが、どうして良いか分からず混乱しているように見えた。
「彼を買います」
ハルカは即答した。
ヤルタはハルカの即答に驚いた様子を見せる。
「本当によろしいのですか?彼は足が悪くて旅には連れて行くことが難しいんですよ」
自らが買わせようと紹介した奴隷なのに、口から出てくるのは止めようとする言葉だった。
「はい、構いません」
ハルカの意思は固いらしく、絶対に買うという気持ちが伝わってきた。
そうなればヤルタも喜んで彼を売る手続きを始める。
「彼は金貨500枚となります」
そう言われると、ハルカはポーチから大金貨を50枚出す。
大金貨は1枚で金貨10枚分の価値があった。
「確かに頂戴致しました。
こちらが隷属の首輪の鍵となります。
奴隷が鍵を使うことは出来ないようになっておりますので、ご安心ください」
綺麗な金色の鍵がハルカに渡される。
鍵を渡してヤルタは、0番の奴隷をチラリと見た。
「彼はあなたの家まで運ばせましょうか?」
一人で簡易ベッドを運ぶのは不可能だからだ。
しかし、ハルカは首を横に振る。
「大丈夫です。背負って帰りますから」
そう言うと簡易ベッドに近づき、軽々と0番の奴隷をおんぶする。
もう驚くことはせずに、ヤルタは頭を下げてハルカが出て行くのを見送るのだった。
白の国の王都セントリア。
町には人通りが多く、活気が溢れている。
人間至上主義を掲げるこの国ならではなのだが、歩いている人はほとんどが人間だ。
たまに獣人の奴隷がいるかいないか……と言ったところ。
町の表通りは露店や、飲食店などが多い。
熱心な客寄せの声や売り込み、値下げ交渉などが至るところで見られる。
反対に裏通りには、服屋や雑貨屋など店をキチンと構えているところが多い。
表通りは活気に溢れていて、裏通りは少し落ち着いた雰囲気を持っている。
そんな表通りと裏通りの境目付近に、そのお店はあった。
『ヤルタ奴隷商店』
そう書かれた看板を誇らしげに掲げている巨大な建物。
その中に水色の髪をした女性が一人、吸い込まれるようにして入っていった。
扉を開けると、チリンチリーンという涼しげな音が女性を迎える。
中は見た目とは違い、少しこじんまりとした空間が広がっていた。
正面に受付があり、左右には奥へと続く通路があった。
受付に立っていた身綺麗な男は女性を確認すると、愛想の良い笑みを浮かべて近づく。
「ようこそヤルタ奴隷商人へいらっしゃいました。
本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ちょっと奴隷が必要になりまして……見に来た感じです」
女性は丁寧に答える。
それを見て受付は女性を上客だと判断したのか右の通路へと案内した。
右の通路は直接、奴隷商人のヤルタと商談してもらう。
いわゆるキチンとした客向けの通路。
左の通路は、適当な新入りにあしらわせる、面倒なタイプの客向けの通路だ。
受付の男が女性を部屋の前まで案内して、扉を軽くノックした。
「良いですよ。入って来てください」
中からの声を確認して扉を開く。
女性が部屋に入り、一礼すると受付の男は扉を閉めて立ち去った。
「どうも初めまして。
こんにちは、私は奴隷商人のヤルタと申します」
部屋の中に立っていた奴隷商人がお辞儀をしながら丁寧な挨拶をする。
「初めまして。
私は冒険者をやっていますハルカと言います。
本日はよろしくお願いしますね」
そう言って頭を下げる女性ことハルカを見て、奴隷商人は嬉しそうな笑みを浮かべる。
冒険者で丁寧な話し方をする客というのは、どういうわけか高ランクの者が多いのだ。
依頼で貴族や大商人のような身分の高い者と話す機会が多いから、身につける必要があるのだという。
高ランクということは、稼ぎも当然あるはずなのでたっぷりと金貨を落としていってくれるはずだからだ。
内心の計算を隠しながら、ヤルタは人の良さそうな顔をして話しかける。
「奴隷をお探しのようですね。
どう言った奴隷をお求めでしょうか?」
ハルカは、うーんと考えるそぶりを見せる。
「んーと、色々と身の回りの手伝いをしてもらいたいんです。
私は冒険者をしてますから、旅に出る時に色々と一人じゃ不便ですからね」
そう言って微笑する。
「なるほど分かりました。
ご予算のほうはどれくらいお持ちでしょうか?」
ハルカは手持ちのポーチを取り出して見せるようにして
「お金はかなりまとまった額があるので、いくらでも大丈夫ですよ」
と言う。
いくらまでなら大丈夫なのか?
ヤルタは、聞きたくなる気持ちをグッと堪えた。
せっかくの上客なので、機嫌を損ねないように高い奴隷を売りつけたかったからだ。
「分かりました。
私どもの方で適当な奴隷を選んで参ります。
しばらく、そのソファーにお掛けになってお待ちください」
そう言ってソファを指すと、一礼して部屋から去ってしまった。
部屋の外には受付の男がおり、ヤルタが出てくるのを待っていたようだった。
「とりあえず7番、12番、21番の奴隷を連れてこい」
ヤルタは所有している奴隷を全て番号で覚えている。
牢番から報告で纏められた書類を見て、奴隷の状態や品質なども抜かりはない。
「はい、かしこまりました」
受付の男は頭を下げて、牢番に伝言を伝えに行こうとする。
それを思い出したかのように、ヤルタが呼び止めた。
「あぁ、それから0番も連れてこい。
ひょっとしたら売れるかもしれないぞ」
それを聞いて受付の男を驚いたように顔を上げるが、またすぐに頭を下げて立ち去っていった。
「旅をすると言っていたのだからあいつが売れるはずもないだろうにな……」
ヤルタはそう言って一人苦笑するのだった。
◆
それから1時間ほどして、ヤルタは三人の奴隷を連れて応接室に戻った。
部屋の中では、ハルカがソファに座りながら本を読んでいた。
「大変お待たせして申し訳ありませんでした。
こちらが当店で選んだ奴隷になります」
そう言って、3人の奴隷を紹介する。
1人目。
7番の番号を首輪につけている奴隷。
かなりガタイが良い男性だ。
元々は冒険者をしていたらしく、旅に連れて行くなら足手まといにはならないだろうとのこと。
金貨20枚。
2人目。
12番の番号を首輪につけている奴隷。
ひょろひょろっとしたごく普通の男性。
商店で働いていたことがあり、身の回りの雑用なら安心して任せられるようだ。
金貨15枚。
3人目。
21番の番号を首輪につけている奴隷。
色気のある女性の奴隷だ。
愛玩用奴隷だが、同じ女性かつ20前後という同じ年齢ということもあり、旅をする仲間としては良いかもしれないとのこと。
金貨60枚。
3人紹介されてハルカの表情は微妙だった。
確かに全員悪くはないのだが、これだという人はいなかった。
そんな様子を見抜いたヤルタは、側にいた男の奴隷二人に、0番の奴隷を連れてくるように言う。
「どうやらお眼鏡に叶う奴隷がいなかったようなので、当店で一番の奴隷を連れてきます」
そう言って5分ほどたち、0番の奴隷が運ばれてきた。
連れて来られたのではない。
運ばれてきたのだ。
二人の男性奴隷に両端を支えられながら、簡易ベッドに寝転ぶ形で。
思わず、ハルカは息を飲んだ。
「彼は……?」
ヤルタに尋ねる。
「はい。
彼は0番奴隷でして、当店で最も高い奴隷になります。
見た目の良さもそうですが、教育もキチンと受けています」
ハルカは運ばれてきた奴隷に視線を向ける。
ヤルタが見た目が良いというだけあって、とんでもない美しさと可愛さだった。
美しいと可愛いの中間の、頂点だった。
綺麗なショートカットの金髪に、綺麗なアーモンド型の目。
形の良い鼻に小さな桜色の唇。
真っ白な新雪を連想させる白い肌は少し上気していて、ほんのりピンクに染まっていた。
「彼はなぜ運ばれているのですか?」
ヤルタは気まずそうに答える。
「足が悪くて歩行が困難なんです。
旅をする予定とは聞いていたのですが、どうしても紹介しておきたかったのです」
そんなヤルタを尻目にハルカは0番の奴隷をずっと見つめていた。
0番の奴隷も、ハルカの視線に気がついてハルカの方を見るが、どうして良いか分からず混乱しているように見えた。
「彼を買います」
ハルカは即答した。
ヤルタはハルカの即答に驚いた様子を見せる。
「本当によろしいのですか?彼は足が悪くて旅には連れて行くことが難しいんですよ」
自らが買わせようと紹介した奴隷なのに、口から出てくるのは止めようとする言葉だった。
「はい、構いません」
ハルカの意思は固いらしく、絶対に買うという気持ちが伝わってきた。
そうなればヤルタも喜んで彼を売る手続きを始める。
「彼は金貨500枚となります」
そう言われると、ハルカはポーチから大金貨を50枚出す。
大金貨は1枚で金貨10枚分の価値があった。
「確かに頂戴致しました。
こちらが隷属の首輪の鍵となります。
奴隷が鍵を使うことは出来ないようになっておりますので、ご安心ください」
綺麗な金色の鍵がハルカに渡される。
鍵を渡してヤルタは、0番の奴隷をチラリと見た。
「彼はあなたの家まで運ばせましょうか?」
一人で簡易ベッドを運ぶのは不可能だからだ。
しかし、ハルカは首を横に振る。
「大丈夫です。背負って帰りますから」
そう言うと簡易ベッドに近づき、軽々と0番の奴隷をおんぶする。
もう驚くことはせずに、ヤルタは頭を下げてハルカが出て行くのを見送るのだった。
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