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本編
第35章『うるせぇ、ガロンぶつけんぞ!』
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「そういえば、俺達ってクロの本名知らないな。」
「そうだったか?俺の本名はクロード・メリアン・坂田だ。」
坂田?クロって日本人なの?
「ある意味『にほん人』だ。母親は違うが、俺の父親はにほん人。つまり、ハーフだ。」
「えっと…。その父親って…ハーレムつくったりとかは…」
「していた。というか、母親は俺が生まれた後にあのクズ男に捨てられたんだ…!」
捨てられたって…。じゃあその母親は女手一つでクロを育て上げたってことか。マジかよクロの父親最低だな。
「……暗い話はこれぐらいにしておこう。もう、レックの街に着いたからな。」
「わたくしに清き一票を!今の町長は間違っています!次のリーダーにぜひわたくしを!」
なんだぁ?おっさんが道の真ん中で叫んでいる…。
「(ユータ君。あの人は多分選挙に立候補してるんじゃないかな?町長になりたいのかも。)」
サクラさん囁き助かる。…じゃなくて!選挙の街っていってたから、何かを選挙で決めるのか?
「わたくしが町長になった暁には、町役場の女性役員の制服をメイド服にいたします!」
すっげぇどうでもいい公約だなおい。
おっさんには目も向けずに、クロは町役場に和平交渉をしに行った。まあ、和平も時間がかかる選挙で決めるんだろうな…。
街中をぐるぐる回っていると、突然大声が聞こえた。
「うわぁ!ドラゴンだ、ドラゴンがこの街を襲ってきたぞ!赤いドラゴンだ!」
何っ、ドラゴン!?魔物襲撃イベントキタコレ!
…ん?赤い…ドラゴン…?いやいや、まさかな。そんなばかなw。
『安心しろ、朕が来た!!』
「アルフレッドじゃねーか!」
なにしに来たんだお前。
『来たのは特に理由はないが、一つだけ言わせてくれ。』
「…なんだ。『ここからいなくなれー!』されたいか?」
『されたくはない。ところで、お前の仲間のサクラってあんまりおっぱい大きくな…
「うるせぇ、ガロンぶつけんぞ!顕現せよ、ファイターガロン!」
なんて事を言うんだ!本人も気にしてるかもしれねぇだろうが!
召喚されたガロンは、戦闘機の形をしていた。灰色の、よくある戦闘機だ。これがロボット姿に変形するのだ。
ファイターガロンはアルフレッドの腹に突っ込んでアルフレッドごと見えなくなるまでふっ飛ばした。
まったく、サクラさんに失礼すぎるわ。
「あ、あのー。ユータ君?私のは…普通…だからね?」
えっ、あっ、はい。え?
いや、俺はそんなの気にしないっすから。どこかの虹色になる鳥じゃないんだから。
サクラさんのおっぱい!フゥー!
「なんで首をグルグルしてるのユータ君?」
おっと、本性が出てしまった。いや、俺だって男なんすよ…。
「おい、ユータ。何か変なコト考えてただろ。」
「エート…ソンナコトナイヨ?僕の目を見てくれ。純真無垢で真っ白な瞳だろ?」
「お前、にほん人だから目ん玉真っ黒じゃねぇの?」
「せやな。」
それはともかく、早めに魔術学園に向かおう。夕方までには着いておかないと。
次回、最終回ッ!『アルフ死す』召喚スタンバイ!
「おいおい嘘をつくな嘘を。」
スマソ。
いや、ほんとごめんって。やめろ、足を蹴るんじゃない!
「そうだったか?俺の本名はクロード・メリアン・坂田だ。」
坂田?クロって日本人なの?
「ある意味『にほん人』だ。母親は違うが、俺の父親はにほん人。つまり、ハーフだ。」
「えっと…。その父親って…ハーレムつくったりとかは…」
「していた。というか、母親は俺が生まれた後にあのクズ男に捨てられたんだ…!」
捨てられたって…。じゃあその母親は女手一つでクロを育て上げたってことか。マジかよクロの父親最低だな。
「……暗い話はこれぐらいにしておこう。もう、レックの街に着いたからな。」
「わたくしに清き一票を!今の町長は間違っています!次のリーダーにぜひわたくしを!」
なんだぁ?おっさんが道の真ん中で叫んでいる…。
「(ユータ君。あの人は多分選挙に立候補してるんじゃないかな?町長になりたいのかも。)」
サクラさん囁き助かる。…じゃなくて!選挙の街っていってたから、何かを選挙で決めるのか?
「わたくしが町長になった暁には、町役場の女性役員の制服をメイド服にいたします!」
すっげぇどうでもいい公約だなおい。
おっさんには目も向けずに、クロは町役場に和平交渉をしに行った。まあ、和平も時間がかかる選挙で決めるんだろうな…。
街中をぐるぐる回っていると、突然大声が聞こえた。
「うわぁ!ドラゴンだ、ドラゴンがこの街を襲ってきたぞ!赤いドラゴンだ!」
何っ、ドラゴン!?魔物襲撃イベントキタコレ!
…ん?赤い…ドラゴン…?いやいや、まさかな。そんなばかなw。
『安心しろ、朕が来た!!』
「アルフレッドじゃねーか!」
なにしに来たんだお前。
『来たのは特に理由はないが、一つだけ言わせてくれ。』
「…なんだ。『ここからいなくなれー!』されたいか?」
『されたくはない。ところで、お前の仲間のサクラってあんまりおっぱい大きくな…
「うるせぇ、ガロンぶつけんぞ!顕現せよ、ファイターガロン!」
なんて事を言うんだ!本人も気にしてるかもしれねぇだろうが!
召喚されたガロンは、戦闘機の形をしていた。灰色の、よくある戦闘機だ。これがロボット姿に変形するのだ。
ファイターガロンはアルフレッドの腹に突っ込んでアルフレッドごと見えなくなるまでふっ飛ばした。
まったく、サクラさんに失礼すぎるわ。
「あ、あのー。ユータ君?私のは…普通…だからね?」
えっ、あっ、はい。え?
いや、俺はそんなの気にしないっすから。どこかの虹色になる鳥じゃないんだから。
サクラさんのおっぱい!フゥー!
「なんで首をグルグルしてるのユータ君?」
おっと、本性が出てしまった。いや、俺だって男なんすよ…。
「おい、ユータ。何か変なコト考えてただろ。」
「エート…ソンナコトナイヨ?僕の目を見てくれ。純真無垢で真っ白な瞳だろ?」
「お前、にほん人だから目ん玉真っ黒じゃねぇの?」
「せやな。」
それはともかく、早めに魔術学園に向かおう。夕方までには着いておかないと。
次回、最終回ッ!『アルフ死す』召喚スタンバイ!
「おいおい嘘をつくな嘘を。」
スマソ。
いや、ほんとごめんって。やめろ、足を蹴るんじゃない!
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