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第三章 コロシアム
第六十話 次の行き先
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温泉で日々の疲れを癒し、遺跡探索を終え、アームダレスに戻って来た。
アームダレスへ戻る間もルルアはレアの『にゃ』が聞きたいようで、べったりとくっついている……。
よっぽど聞きたいらしい。
「レア、少しは言ってあげたら?」
「え……、でも……」
「前は演技でも普通に言えてたのになんで?」
「私もパワーアップしてきて、ネコより人寄りになって来たと言うか……、色々知識が増えたと言うか……、恥ずかしさがわかったと言うか……」
「そうか……、でもルルアが期待してるし、たまになら良いんじゃ無いか?」
「そう……ですね」
気分次第って事だな。
アームダレスのガル支部に顔を出し、ホランさんに挨拶をすると、俺宛に一通の手紙が届いていると渡された。
「マブルさんからだ」
「お爺ちゃんから!?」
「なんて書いてあるの?」
手紙にはマブルさんが今、砂漠の国【ヘイトルーガ】である調査をしているから、ルルアも連れて【ヘイトルーガ】まで来て欲しいとの内容だった。
「マブルさんが来て欲しいと言ってるなら行ってみるか」
「はい! お爺ちゃんにも会いたいですから!」
「砂漠の国……、暑そうだよね……」
「美味しい食べ物あるかも知れま……知れないにゃ……にゃ?」
レアの語尾にルルアが目を輝かせている。
「……ぷっ……」
「ご主人様! 笑わないでください!」
「ごめんごめん」
「もう……」
レアは照れくさそうに頬を赤らめてちょっと不貞腐れたような顔が可愛い。
「よし、それじゃ砂漠の国【ヘイトルーガ】へ行く準備をするか」
「ここから【ヘイトルーガ】まではどの位の日数がかかるの?」
「たしか……、帝都ヴァルスケンから二週間位でしょうか……?」
「二週間!? 結構かかるな……」
「途中の町や村を経由すると、ひと月程になるかも……」
「そうか、なら確実にひと月はかかると考えて各自準備をしよう」
明日は一日かけて旅の準備をする事にした。
朝食を済まし、各自準備で宿を出て行く。
エイルは一人で錬金用の買い物に、レアとルルアは一緒に買い物に出かけ、俺は一人で買い物に向かった。
「まずはガル支部に行ってにホランさんに挨拶でもするか」
ガル支部に向かい、ホランさんに砂漠の国【ヘイトルーガ】へ向かう事を告げた。
「あら~、【ヘイトルーガ】へ行くんですか~?」
「はい、ルルアのお爺さんが来て欲しいとの事だったので」
「そうですか~、ルルアさんのお爺さんと言うのは~、マブルさんの事でしょうか~?」
「ホランさん、マブルさんの事知っているんですか!?」
「もちろんですよ~、マブルさんは有名ですからね~、それにルルアちゃんを見ればわかりますよ~」
さすがガルの受付をやっているだけあって良く見ているな。
ホランさんに行き先を告げ買い物に戻ろうとすると、城に挨拶しに行った方が良いとホランさんに言われたので、先に城に向かう事にした。
「ケンジさんは【ヘイトルーガ】に向かうのですか?」
「そうだよ」
「良いな~、僕も行ってみたいです」
ラカン君が城まで着いて行きたいと言うので連れてきた。
相変わらず耳と尻尾が良く動く。
ラカン君と話しながら城まではあっという間に到着。
「それじゃ、ラカン君また」
「はい、また来てください。 話しを楽しみにしてます」
ラカン君は城の前で別れると、ガル支部へ戻って行った。
城の門番にはライアさんのお陰で顔パスとなっている。
案内はしてもらうけど。
王様も忙しいのだろう。 今は会う事が出来ないようなので帰ろうとすると、別室でしばらく待っていて欲しいと言われ待つ事に。 そして扉が勢いよく開きお姫様が飛び込んで来た。
「ケンジ様ー!」
「や、やあ、久しぶりだね」
「もっと会いに来てくださって良いんですよ」
「ちょっと忙しくてね」
ライアさんにこれから【ヘイトルーガ】へ向かう事を伝える。
「そうですか……、【ヘイトルーガ】に向かうのですね。 ではヴァルスケン帝国を通りますね」
「そうですね」
砂漠の国【ヘイトルーガ】はヴァルスケン帝国の南の国だ。
「ではヴァルスケン帝国を通る時はお気をつけください」
「どう言う事?」
「最近なにやらヴァルスケン帝国の動きが怪しいらしいのです」
「そうなのか?」
「まだはっきりとしてはいませんが、くれぐれもお気をつけください」
「わかった。 ありがとう」
この話しは内密との事なので皆んなには話せないが、ヴァルスケン帝国では気をつけよう。
城から戻り買い物に向かう。
「まずは武器だな」
砂漠でどんな魔生獣か出てくるのかわからないからな、素手では心もとない。
そして俺なりに旅の買い物を済まし、宿に戻ると既に皆んな戻って来ていた。
エイルは服を変えたのか、前の服に似ている赤い服を着ている。
ルルアは変わりないが、レアは背中に小さな黒い鞄を背負っている。
「エイルは服を、レアは鞄を準備したのか」
「服だけじゃ無くて、道具も勿論準備してるよ」
「私達もです」
「皆んな準備万端だな」
旅の準備を整え終わり、翌日、兎美さんの荒物組へと顔を出し、熊吉さんに砦まで送ってもらうとアームダレスを後にした。
アームダレスへ戻る間もルルアはレアの『にゃ』が聞きたいようで、べったりとくっついている……。
よっぽど聞きたいらしい。
「レア、少しは言ってあげたら?」
「え……、でも……」
「前は演技でも普通に言えてたのになんで?」
「私もパワーアップしてきて、ネコより人寄りになって来たと言うか……、色々知識が増えたと言うか……、恥ずかしさがわかったと言うか……」
「そうか……、でもルルアが期待してるし、たまになら良いんじゃ無いか?」
「そう……ですね」
気分次第って事だな。
アームダレスのガル支部に顔を出し、ホランさんに挨拶をすると、俺宛に一通の手紙が届いていると渡された。
「マブルさんからだ」
「お爺ちゃんから!?」
「なんて書いてあるの?」
手紙にはマブルさんが今、砂漠の国【ヘイトルーガ】である調査をしているから、ルルアも連れて【ヘイトルーガ】まで来て欲しいとの内容だった。
「マブルさんが来て欲しいと言ってるなら行ってみるか」
「はい! お爺ちゃんにも会いたいですから!」
「砂漠の国……、暑そうだよね……」
「美味しい食べ物あるかも知れま……知れないにゃ……にゃ?」
レアの語尾にルルアが目を輝かせている。
「……ぷっ……」
「ご主人様! 笑わないでください!」
「ごめんごめん」
「もう……」
レアは照れくさそうに頬を赤らめてちょっと不貞腐れたような顔が可愛い。
「よし、それじゃ砂漠の国【ヘイトルーガ】へ行く準備をするか」
「ここから【ヘイトルーガ】まではどの位の日数がかかるの?」
「たしか……、帝都ヴァルスケンから二週間位でしょうか……?」
「二週間!? 結構かかるな……」
「途中の町や村を経由すると、ひと月程になるかも……」
「そうか、なら確実にひと月はかかると考えて各自準備をしよう」
明日は一日かけて旅の準備をする事にした。
朝食を済まし、各自準備で宿を出て行く。
エイルは一人で錬金用の買い物に、レアとルルアは一緒に買い物に出かけ、俺は一人で買い物に向かった。
「まずはガル支部に行ってにホランさんに挨拶でもするか」
ガル支部に向かい、ホランさんに砂漠の国【ヘイトルーガ】へ向かう事を告げた。
「あら~、【ヘイトルーガ】へ行くんですか~?」
「はい、ルルアのお爺さんが来て欲しいとの事だったので」
「そうですか~、ルルアさんのお爺さんと言うのは~、マブルさんの事でしょうか~?」
「ホランさん、マブルさんの事知っているんですか!?」
「もちろんですよ~、マブルさんは有名ですからね~、それにルルアちゃんを見ればわかりますよ~」
さすがガルの受付をやっているだけあって良く見ているな。
ホランさんに行き先を告げ買い物に戻ろうとすると、城に挨拶しに行った方が良いとホランさんに言われたので、先に城に向かう事にした。
「ケンジさんは【ヘイトルーガ】に向かうのですか?」
「そうだよ」
「良いな~、僕も行ってみたいです」
ラカン君が城まで着いて行きたいと言うので連れてきた。
相変わらず耳と尻尾が良く動く。
ラカン君と話しながら城まではあっという間に到着。
「それじゃ、ラカン君また」
「はい、また来てください。 話しを楽しみにしてます」
ラカン君は城の前で別れると、ガル支部へ戻って行った。
城の門番にはライアさんのお陰で顔パスとなっている。
案内はしてもらうけど。
王様も忙しいのだろう。 今は会う事が出来ないようなので帰ろうとすると、別室でしばらく待っていて欲しいと言われ待つ事に。 そして扉が勢いよく開きお姫様が飛び込んで来た。
「ケンジ様ー!」
「や、やあ、久しぶりだね」
「もっと会いに来てくださって良いんですよ」
「ちょっと忙しくてね」
ライアさんにこれから【ヘイトルーガ】へ向かう事を伝える。
「そうですか……、【ヘイトルーガ】に向かうのですね。 ではヴァルスケン帝国を通りますね」
「そうですね」
砂漠の国【ヘイトルーガ】はヴァルスケン帝国の南の国だ。
「ではヴァルスケン帝国を通る時はお気をつけください」
「どう言う事?」
「最近なにやらヴァルスケン帝国の動きが怪しいらしいのです」
「そうなのか?」
「まだはっきりとしてはいませんが、くれぐれもお気をつけください」
「わかった。 ありがとう」
この話しは内密との事なので皆んなには話せないが、ヴァルスケン帝国では気をつけよう。
城から戻り買い物に向かう。
「まずは武器だな」
砂漠でどんな魔生獣か出てくるのかわからないからな、素手では心もとない。
そして俺なりに旅の買い物を済まし、宿に戻ると既に皆んな戻って来ていた。
エイルは服を変えたのか、前の服に似ている赤い服を着ている。
ルルアは変わりないが、レアは背中に小さな黒い鞄を背負っている。
「エイルは服を、レアは鞄を準備したのか」
「服だけじゃ無くて、道具も勿論準備してるよ」
「私達もです」
「皆んな準備万端だな」
旅の準備を整え終わり、翌日、兎美さんの荒物組へと顔を出し、熊吉さんに砦まで送ってもらうとアームダレスを後にした。
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