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第三章 コロシアム
第四十二話 鉄壁の盾
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辛くも一回戦の対戦相手【ラヴィン】に勝つことが出来た。
俺がボロボロになっている姿を見たレアは観客席から飛び降りようとしたが、ルルアのマジックハンドに両手でガッチリと捕まえられていた。
「…………大変申し訳ありません。 少々取り乱しました」
レアは捕まったまま、ルルアに謝っていた。
「私は王女と侍女を探しに参ります。 ご主人様の応援はルルア、貴方にお任せします」
「わかりました」
「私も頑張るよ」
「そうですね、エイルさんは沢山声を出して少しでもお腹を引っ込めて下さい」
「うう……」
エイルは恥ずかしそうにお腹をさすっていた。
レアはルルアのマジックハンドから降ろされ、闘技場から出てお姫様を探しに行った。
「さて、何処から探しますか……」
レアは服を脱ぎ、畳んで空き部屋の隅に隠すと、小さい猫に変身し部屋から出て行く。
(こう言う時は、ルルアの時もありましたし、やはり地下の部屋でしょうか?)
探索の力を使い、隠し部屋を探しながら屋敷の中を歩く。
レアがお姫様を探している頃、俺は控え室のベッドで体に刺さった細剣の刃を引き抜き、大の字で寝っ転がり再生を待っていた。
しかし……、この大会に出てくる選手は皆んなあんなに強いのか……?
ハア~……、早くお姫様と侍女を見つけて帰りたい……。
再生するまで休んでいると、いつの間にか寝てしまった。
その間に一回戦が終わり、二回戦目に突入していた。
二回戦第一試合は暗殺者のアン対犬獣人。
犬獣人はアンのスピードについていけず、あっさりと片腕を切り落とされ降参した模様。
試合が早過ぎて急いで準備をする。
二回戦第二試合は、俺対ビキニアーマーを着用した剣士風の女性。
「対戦相手がラヴィンだったら楽だったのにねぇ」
ビキニアーマーお姉さんは身長より大きな盾を床に突き刺す。
「アタシは【リーナ】ってんだ。 あんたは?」
「俺はケンジ、シドウ・ケンジ」
「ケンジね……。 どうだい? 降参してくれたらアタシを一晩好きにして構わないぜ」
リーナはエイルよりもありそうな胸部のアーマーを持ち上げゆさゆさと揺らす。
…………良かった、人造人間で良かった。 これがもし普通の人だったら速攻で降参していただろう。
だが、今は人造人間。 俺の半身はあまり反応しない。 エイルやレアでなれたからかもな。
よし、戦える。
「遠慮しておくよ。 俺には大事な仲間がいるから」
「そうかい、後で後悔しても知らないよ」
リーナは大盾を持ち上げ、担ぎ位置に着く。
「死合い開始!」
開始早々リーナが大盾を構え突っ込んでくる。
盾が邪魔だな。 だけどあれじゃリーナも前が見えないだろ?
床を蹴り向かってくる盾をギリギリで回避したが、回避した方向に丸い物が足元に転がって来る。
ドンッ!!
爆発した。 爆弾だ!
爆風に吹き飛ばされながらも、体を丸くし、防御が出来たので軽傷ですんだ。
「やるじゃないか!」
リーナは既にこちらに盾を向けている。
俺はすかさず盾に向かって斬り込んだ。
防がれるのは承知の上だ。
相手の防ぐ力や盾の強度が知りたいからな。
盾は想像以上に固く、俺の剣はあっさり弾かれてしまう。
しかもリーナはその場から動いていない。
衝撃も盾に吸収された!?
その後何度か斬り込むが、全て盾に防がれ、俺の力でも盾には殆ど傷がつかない。
なんて盾だよ!!
リーナの盾に攻めあぐねている間、レアは地下への入口を見つけ出し潜入を始めた。
(この辺りは警備が厳重ですね……、ここは力を使いますか……)
レアは気配を消しひっそりと歩き、探索でそれらしい人がいそうな場所を探りながら進む。
(この辺りでしょうか?)
幾つもの扉が並び、それぞれに人がいる様子。
そっと扉に触れると、どうやら鍵はかかっていない様だ。
小さい猫の姿で器用に扉を開ける。
(これは……!?)
一部屋に数人の若い女性が、薄い透けている服を着て首輪が着いている。
(もしかして攫われた人達でしょうか? 助けてあげたいですが、今は王女と侍女が先ですね)
また別の部屋を探しに行く。
レアが地下に潜入した頃、俺はリーナの盾の前に大苦戦。
左右どちらから攻めても爆弾が飛んでくるし、上から攻めても盾の影に隠れてしまう。
あの爆弾どれだけあるんだよ!
攻めあぐねていると、リーナの動きが止まる。
「やれやれ、どうやらケンジは私が女だからおもいっきり戦え無い、甘っちょろい奴のようだね」
「そんな事は無いと思うけどな!」
「そうかい? ラヴィンの時とは動きが違うようだけど?」
俺は本気で戦っているつもりだったが、無意識に手加減してたのか?
「お互いこのままじゃが埒が開かなそうだから、ケンジには特別にとっておきを見せてやるよ!」
リーナは盾を床に突き刺し、少し後ろに下がる。
「見てな! リュステル!!」
リーナが叫ぶ。
両腕を大きく広げ、ビキニアーマーの腕、胸、足など各部位からピンクの光が線となり、大盾に繋がる。 すると大盾が細かいパーツに分かれ、形が変わりピンクの光に引き寄せられ、リーナの鎧に合体して行く。
「どうだい! 私の最高傑作のアーマーは!!」
リーナの大盾は鎧へと変形し、フルプレートアーマーの様に全身を覆った。
…………かっ……、かっこいいじゃないか!
はっ! しまった! 見惚れて攻撃を忘れてしまった!
攻撃のチャンスだったのに!
慌てて攻撃するが、片腕で防がれてしまう。
「そんな攻撃、この鎧には通らないよ!」
リーナは腰から剣を抜き、払うように斬り込ん出来た。
咄嗟に後ろに飛んで避けた所を狙って、矢が飛んでくる。
「あぶなっ!」
頬を掠めるが、ギリギリで躱せた。
「よく躱せたわね」
リーナの腕にボウガンの様な弓がある。
腰の鎧の横側が開き、そこから矢を取り出すとボウガンにセットした。
そしてボウガンは腕の防具に収納される。
「なんだ、その鎧は?」
「凄いでしょ!? 私が錬金術で作った鎧よ!」
錬金術だと!
エイルと同じ錬金技巧術師か!
「リーナは錬金技巧術師なのか?」
「そうよ。 剣士でもあるけどね!!」
全身を覆う重そうな鎧なのに、結構身軽に襲いかかってくる。
リーナの剣士の腕はラヴィン程では無い。
だから隙も狙える。
だが、鎧に阻まれリーナに直接的なダメージを与えられない。
接近すれば剣で、離れれば矢が飛んでくる。
たまに爆弾。 爆弾も矢とは反対側から出している。 どうやらあの腰の鎧にはエイルの物が沢山入る鞄と同じような原理なのだろう。
この爆弾もエイルが作る小型爆弾と似たような物なんだろうな。
そな爆弾や矢によるダメージはたいして無い。
再生もするし。
でも攻撃が通らないし、まだ鎧に何か細工があるかも知れず警戒してしまう。
「ケンジ、あんた回復魔法とか使えるのかい?」
俺の傷が直ぐに治ってしまう事に疑問を抱いているようだ。
「秘密だよ!」
「そうかい!」
お互いの剣がぶつかる。
(侍女らしい人はいましたが、王女はいないですね。 他を当たってみますか……)
そして屋敷の一番厳重そうな部屋を見つける。
(ここなら何かありそうです)
金属で出来た重厚な扉には小さな鍵穴があるだけ。
中を見ようにも入れない。
探索を使うと、人の気配は無い。
(ハズレですね。 一度戻りましょう)
レアが闘技場に戻ってくる頃、俺は剣をしまい、アームダレスの王様から教わった【魔闘気】を使うか迷っていた。
魔闘気ならあの鎧の防御力も関係無くダメージを与えられるだろうが、力加減を間違えればリーナを殺してしまうかも知れない……。
剣を引いた俺を見たリーナはナメられたと思ったのか、怒涛の攻撃を仕掛けてくる。
俺が勝てる手は魔闘気しか無い。
やるしかない!
心に決めて、リーナに立ち向かった。
俺がボロボロになっている姿を見たレアは観客席から飛び降りようとしたが、ルルアのマジックハンドに両手でガッチリと捕まえられていた。
「…………大変申し訳ありません。 少々取り乱しました」
レアは捕まったまま、ルルアに謝っていた。
「私は王女と侍女を探しに参ります。 ご主人様の応援はルルア、貴方にお任せします」
「わかりました」
「私も頑張るよ」
「そうですね、エイルさんは沢山声を出して少しでもお腹を引っ込めて下さい」
「うう……」
エイルは恥ずかしそうにお腹をさすっていた。
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「さて、何処から探しますか……」
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(こう言う時は、ルルアの時もありましたし、やはり地下の部屋でしょうか?)
探索の力を使い、隠し部屋を探しながら屋敷の中を歩く。
レアがお姫様を探している頃、俺は控え室のベッドで体に刺さった細剣の刃を引き抜き、大の字で寝っ転がり再生を待っていた。
しかし……、この大会に出てくる選手は皆んなあんなに強いのか……?
ハア~……、早くお姫様と侍女を見つけて帰りたい……。
再生するまで休んでいると、いつの間にか寝てしまった。
その間に一回戦が終わり、二回戦目に突入していた。
二回戦第一試合は暗殺者のアン対犬獣人。
犬獣人はアンのスピードについていけず、あっさりと片腕を切り落とされ降参した模様。
試合が早過ぎて急いで準備をする。
二回戦第二試合は、俺対ビキニアーマーを着用した剣士風の女性。
「対戦相手がラヴィンだったら楽だったのにねぇ」
ビキニアーマーお姉さんは身長より大きな盾を床に突き刺す。
「アタシは【リーナ】ってんだ。 あんたは?」
「俺はケンジ、シドウ・ケンジ」
「ケンジね……。 どうだい? 降参してくれたらアタシを一晩好きにして構わないぜ」
リーナはエイルよりもありそうな胸部のアーマーを持ち上げゆさゆさと揺らす。
…………良かった、人造人間で良かった。 これがもし普通の人だったら速攻で降参していただろう。
だが、今は人造人間。 俺の半身はあまり反応しない。 エイルやレアでなれたからかもな。
よし、戦える。
「遠慮しておくよ。 俺には大事な仲間がいるから」
「そうかい、後で後悔しても知らないよ」
リーナは大盾を持ち上げ、担ぎ位置に着く。
「死合い開始!」
開始早々リーナが大盾を構え突っ込んでくる。
盾が邪魔だな。 だけどあれじゃリーナも前が見えないだろ?
床を蹴り向かってくる盾をギリギリで回避したが、回避した方向に丸い物が足元に転がって来る。
ドンッ!!
爆発した。 爆弾だ!
爆風に吹き飛ばされながらも、体を丸くし、防御が出来たので軽傷ですんだ。
「やるじゃないか!」
リーナは既にこちらに盾を向けている。
俺はすかさず盾に向かって斬り込んだ。
防がれるのは承知の上だ。
相手の防ぐ力や盾の強度が知りたいからな。
盾は想像以上に固く、俺の剣はあっさり弾かれてしまう。
しかもリーナはその場から動いていない。
衝撃も盾に吸収された!?
その後何度か斬り込むが、全て盾に防がれ、俺の力でも盾には殆ど傷がつかない。
なんて盾だよ!!
リーナの盾に攻めあぐねている間、レアは地下への入口を見つけ出し潜入を始めた。
(この辺りは警備が厳重ですね……、ここは力を使いますか……)
レアは気配を消しひっそりと歩き、探索でそれらしい人がいそうな場所を探りながら進む。
(この辺りでしょうか?)
幾つもの扉が並び、それぞれに人がいる様子。
そっと扉に触れると、どうやら鍵はかかっていない様だ。
小さい猫の姿で器用に扉を開ける。
(これは……!?)
一部屋に数人の若い女性が、薄い透けている服を着て首輪が着いている。
(もしかして攫われた人達でしょうか? 助けてあげたいですが、今は王女と侍女が先ですね)
また別の部屋を探しに行く。
レアが地下に潜入した頃、俺はリーナの盾の前に大苦戦。
左右どちらから攻めても爆弾が飛んでくるし、上から攻めても盾の影に隠れてしまう。
あの爆弾どれだけあるんだよ!
攻めあぐねていると、リーナの動きが止まる。
「やれやれ、どうやらケンジは私が女だからおもいっきり戦え無い、甘っちょろい奴のようだね」
「そんな事は無いと思うけどな!」
「そうかい? ラヴィンの時とは動きが違うようだけど?」
俺は本気で戦っているつもりだったが、無意識に手加減してたのか?
「お互いこのままじゃが埒が開かなそうだから、ケンジには特別にとっておきを見せてやるよ!」
リーナは盾を床に突き刺し、少し後ろに下がる。
「見てな! リュステル!!」
リーナが叫ぶ。
両腕を大きく広げ、ビキニアーマーの腕、胸、足など各部位からピンクの光が線となり、大盾に繋がる。 すると大盾が細かいパーツに分かれ、形が変わりピンクの光に引き寄せられ、リーナの鎧に合体して行く。
「どうだい! 私の最高傑作のアーマーは!!」
リーナの大盾は鎧へと変形し、フルプレートアーマーの様に全身を覆った。
…………かっ……、かっこいいじゃないか!
はっ! しまった! 見惚れて攻撃を忘れてしまった!
攻撃のチャンスだったのに!
慌てて攻撃するが、片腕で防がれてしまう。
「そんな攻撃、この鎧には通らないよ!」
リーナは腰から剣を抜き、払うように斬り込ん出来た。
咄嗟に後ろに飛んで避けた所を狙って、矢が飛んでくる。
「あぶなっ!」
頬を掠めるが、ギリギリで躱せた。
「よく躱せたわね」
リーナの腕にボウガンの様な弓がある。
腰の鎧の横側が開き、そこから矢を取り出すとボウガンにセットした。
そしてボウガンは腕の防具に収納される。
「なんだ、その鎧は?」
「凄いでしょ!? 私が錬金術で作った鎧よ!」
錬金術だと!
エイルと同じ錬金技巧術師か!
「リーナは錬金技巧術師なのか?」
「そうよ。 剣士でもあるけどね!!」
全身を覆う重そうな鎧なのに、結構身軽に襲いかかってくる。
リーナの剣士の腕はラヴィン程では無い。
だから隙も狙える。
だが、鎧に阻まれリーナに直接的なダメージを与えられない。
接近すれば剣で、離れれば矢が飛んでくる。
たまに爆弾。 爆弾も矢とは反対側から出している。 どうやらあの腰の鎧にはエイルの物が沢山入る鞄と同じような原理なのだろう。
この爆弾もエイルが作る小型爆弾と似たような物なんだろうな。
そな爆弾や矢によるダメージはたいして無い。
再生もするし。
でも攻撃が通らないし、まだ鎧に何か細工があるかも知れず警戒してしまう。
「ケンジ、あんた回復魔法とか使えるのかい?」
俺の傷が直ぐに治ってしまう事に疑問を抱いているようだ。
「秘密だよ!」
「そうかい!」
お互いの剣がぶつかる。
(侍女らしい人はいましたが、王女はいないですね。 他を当たってみますか……)
そして屋敷の一番厳重そうな部屋を見つける。
(ここなら何かありそうです)
金属で出来た重厚な扉には小さな鍵穴があるだけ。
中を見ようにも入れない。
探索を使うと、人の気配は無い。
(ハズレですね。 一度戻りましょう)
レアが闘技場に戻ってくる頃、俺は剣をしまい、アームダレスの王様から教わった【魔闘気】を使うか迷っていた。
魔闘気ならあの鎧の防御力も関係無くダメージを与えられるだろうが、力加減を間違えればリーナを殺してしまうかも知れない……。
剣を引いた俺を見たリーナはナメられたと思ったのか、怒涛の攻撃を仕掛けてくる。
俺が勝てる手は魔闘気しか無い。
やるしかない!
心に決めて、リーナに立ち向かった。
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