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第二章 旅の行方
第十九話 幼き友人
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「楽な仕事だったなあ……。 少しは楽しめたから良いか」
青い短髪の髪に赤茶のブレザーの様な服を身につけた【ヴァルスケルハイト】のシャッテはサラマンダーに乗り、サラマンダーが捕まえている大きな猫を見る。
サラマンダーの爪に捕まっているレアはまだ意識を取り戻して無くグッタリとしている。
「そろそろ帝都か……」
サラマンダーはエルメリオン王国の国境を越えて隣国【帝都ヴァルスケン】に入る所だ。
エルメリオン王国と帝都ヴァルスケンは山脈で国境が分けられている。
高度を上げて山脈を飛び越そうとした時、レアを掴んでいるサラマンダーの足から鈍い音がする。
「う……ここは……」
レアが目覚めたのは山脈を越え渓谷に差し掛かった場所。
レアは自分の状況を確認し、渓谷を流れる川の上にまで来た時、サラマンダーの足首に俺の一撃でヒビが入っているのが見え、暴れると、爪の力が緩み足が外れかかる。
その隙を狙ってレアは爪で一撃入れると体を小さな猫に変身させ、サラマンダーの爪と共に川に向かって落ちて行く。
「あ! しまっ……」
レアが落ちた事に気がついたが、既に遅く、レアは流れる川に飲まれて行った……。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「よいしょ、よいしょ……。 ふう、今日はこんなものかな」
無造作に置かれた瓦礫の山から、使えそうな部品を引っ張り出す一人の少女。
沢山の機械のパーツが散らかって置かれている、あまり綺麗とは言いにくい小屋で工具を握って考える。
「このパーツはこう……、これでどうかな?」
油と汗にまみれた少女。
綺麗なツインテールの金髪の髪、赤い帽子に眼鏡をかけて、青いオーバーオールの作業着に身を包んだその少女は沢山の機械に囲まれている。
「部品が足りないなあ……、もう一回取ってこなくちゃ」
少女が小屋から瓦礫の山に向かうと、瓦礫の一部が崩れ、黒い猫がヨロヨロと足を引きずりながら歩き、少女の前で倒れてしまった。
「え! ネコさん!? どうしたの? 大丈夫!?」
少女に小屋に運ばれベッドに寝かされる。
「どうしよう……、こんな時はどうすればいいかわからないよお……、お爺ちゃ~ん!」
天井に向かって祖父の名を呼ぶが返事は無い。
この小屋には少女しかいないからだ。
少女は出来る限りの看病をした。
怪我をしている足に包帯を巻き、魔生獣【ムーガウ】のミルクを与え、夜は寒く無いように抱えて眠る。
そして二日目の朝……。
「……スー、スー……、ん……、なんだろ……、良い匂いがする……」
まだ眠い目を擦ってベッドから起き上がる。
「……お爺ちゃん……?」
「おはようございます」
そこには布を体に巻いた一人の女性が料理を運んで来ていた。
「……え? え? ……えと……お姉さんは誰ですか……?」
自分の家に見知らぬ女性が居て、更に朝ご飯を作っている……。
少女は今の状況がよくわからない。
「勝手に材料使ってしまってごめんなさい。 朝ご飯出来ましたから座って食べましょう」
「は、はい?」
食卓にはパンとサラダとスープ。 シンプルだが、少女がいつも食べている物よりは良い。
「食べながら聞いてください。 私の名前は【レア】と申します。 先日傷ついた私を助けて頂きありがとうございます」
「お姉さんを助けた? 私が?」
「はい」
レアは微笑んで少女を見つめている。
そしてピコピコ動く耳を見て、少女は「あっ!」 と何か気がついたようだ。
「もしかして……、ネコさん?」
一緒に寝ていたはずのネコがいない事にやった気がついたようだ。
「そうです。 改めて看病して頂いたお礼を申し上げます」
レアは深々とお辞儀をすると、少女はちょっと焦って、手をブンブンと振っている。
「い、いえいえ、大した事はしてないです」
「そんな事はありませんよ。 命の恩人です。 えーと、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あ、す、すいません。 私の名前は【エイチャント・ルルア】十一歳です。 ルルアと呼んで下さい」
「ルルア様ですね。 この度は助けて頂いてありがとうございます」
「それは良いんですけど……、本当にネコさんなんですか?」
ルルアは少し縮こまりながら聞いている。
「そうですね……、ではお見せします」
レアは大きな黒猫に変身する。
「わあ! 凄い……」
レアの目が輝いている。
そしてレアは更に小さい猫に変身すると、ルルアが片腕で抱きしめに来た。
「凄い凄い! 本当にネコさんだ! ふかふか~」
頬擦りされるが嫌では無いのか、ルルアの頬をペロっと舐める。
「ルルア様……、そろそろ宜しいでしょうか?」
「あ、ごめんなさい」
やっと解放され、また人型へと変身した。
「レアさんは獣人の方なんですか?」
「う~ん……、ちょっと違いますね。 私はこう見えても【人造人間】なんです」
「人造人間……、本当! 凄い! 初めて見た!」
ルルアの目が輝き出した。
「あまり驚かれないのですね」
「うん! だって私と似てるもん」
「似てる?」
「見て」
ルルアは服を捲って右腕と左足をレアに見せた。
「これは……」
「ね、似てるでしょ?」
ルルアの右腕と左足は機械の義手と義足がついている。
「私、小さい時に事故で右腕と左足を無くしちゃって……、でもお爺ちゃんが義手や義足を作ってくれたの」
レアはその義手をじっと見つめる。
「凄い技術ですね……。 この部分は魔力で動いているんでしょうか?」
「そうだよ。 お爺ちゃんは魔導技巧士なの。 私はその見習い」
「ルルア様の年で魔技士の見習いとは……、凄いです」
「そうかなあ」
エヘヘと笑う笑顔は年相応の可愛い笑顔。
「それで、ルルア様はここに一人で住んでいるのですか?」
「ルルアでいいよ。 お爺ちゃんは今、帝都ヴァルスケンに用事があって出かけてるの」
「ご両親は?」
「お父さんとお母さんは、事故の時に私をかばって……」
「そうでしたか、思い出させてしまってごめんなさい」
「良いんです。 でもレアさんをお爺ちゃんが見たら……、大丈夫かな?」
「何故です?」
「だって、人造人間なんて初めて見たもん。 きっとレアさんを研究したくてしょうがなくなっちゃうよ」
「そ、それはご遠慮したいですね……」
レアは血の気が引く感覚だ。
「お爺ちゃんには内緒にしておくね。 私とレアさん二人だけの秘密」
立てた指を口に当て、片目でウインクする仕草が可愛いとレアは思った。
「それで、レアさんはなんであんな所に?」
「それはですね……」
レアはエルメリオン王国であった事を話して聞かせた。
「そうなんだ……。 じゃあそのケンジさん達もレアさんの事探しているかも知らないんですね」
「恐らくはそうだと思います。 なので一刻も早くごしゅ……ケンジ様の所に行かないといけません」
「そっか……、せっかくお友達になれたと思ったのにな……」
「ケンジ様と合流出来たら、またこちらに来ますよ」
「……絶対だよ」
「約束です」
ルルアとレアは指切りをして約束をした。
「明日、帝都ヴァルスケンに向かいます」
レアは大きい首都の方が探しやすいとふんでいる。
「わかった。 それじゃ今日は一緒に遊ぼ」
「はい」
その日、ルルアの魔技士として作っている物を見たり祖父についての話しを夜まで聞いたり、お風呂も一緒に入って背中を流し合ったりと楽しい一日を過ごした。
そしてルルアと一緒のベッドで眠り、朝早くにレアは食事の支度だけ済ませ、猫に変身してルルアの家を後にし、帝都ヴァルスケンを目指して歩き出した。
青い短髪の髪に赤茶のブレザーの様な服を身につけた【ヴァルスケルハイト】のシャッテはサラマンダーに乗り、サラマンダーが捕まえている大きな猫を見る。
サラマンダーの爪に捕まっているレアはまだ意識を取り戻して無くグッタリとしている。
「そろそろ帝都か……」
サラマンダーはエルメリオン王国の国境を越えて隣国【帝都ヴァルスケン】に入る所だ。
エルメリオン王国と帝都ヴァルスケンは山脈で国境が分けられている。
高度を上げて山脈を飛び越そうとした時、レアを掴んでいるサラマンダーの足から鈍い音がする。
「う……ここは……」
レアが目覚めたのは山脈を越え渓谷に差し掛かった場所。
レアは自分の状況を確認し、渓谷を流れる川の上にまで来た時、サラマンダーの足首に俺の一撃でヒビが入っているのが見え、暴れると、爪の力が緩み足が外れかかる。
その隙を狙ってレアは爪で一撃入れると体を小さな猫に変身させ、サラマンダーの爪と共に川に向かって落ちて行く。
「あ! しまっ……」
レアが落ちた事に気がついたが、既に遅く、レアは流れる川に飲まれて行った……。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「よいしょ、よいしょ……。 ふう、今日はこんなものかな」
無造作に置かれた瓦礫の山から、使えそうな部品を引っ張り出す一人の少女。
沢山の機械のパーツが散らかって置かれている、あまり綺麗とは言いにくい小屋で工具を握って考える。
「このパーツはこう……、これでどうかな?」
油と汗にまみれた少女。
綺麗なツインテールの金髪の髪、赤い帽子に眼鏡をかけて、青いオーバーオールの作業着に身を包んだその少女は沢山の機械に囲まれている。
「部品が足りないなあ……、もう一回取ってこなくちゃ」
少女が小屋から瓦礫の山に向かうと、瓦礫の一部が崩れ、黒い猫がヨロヨロと足を引きずりながら歩き、少女の前で倒れてしまった。
「え! ネコさん!? どうしたの? 大丈夫!?」
少女に小屋に運ばれベッドに寝かされる。
「どうしよう……、こんな時はどうすればいいかわからないよお……、お爺ちゃ~ん!」
天井に向かって祖父の名を呼ぶが返事は無い。
この小屋には少女しかいないからだ。
少女は出来る限りの看病をした。
怪我をしている足に包帯を巻き、魔生獣【ムーガウ】のミルクを与え、夜は寒く無いように抱えて眠る。
そして二日目の朝……。
「……スー、スー……、ん……、なんだろ……、良い匂いがする……」
まだ眠い目を擦ってベッドから起き上がる。
「……お爺ちゃん……?」
「おはようございます」
そこには布を体に巻いた一人の女性が料理を運んで来ていた。
「……え? え? ……えと……お姉さんは誰ですか……?」
自分の家に見知らぬ女性が居て、更に朝ご飯を作っている……。
少女は今の状況がよくわからない。
「勝手に材料使ってしまってごめんなさい。 朝ご飯出来ましたから座って食べましょう」
「は、はい?」
食卓にはパンとサラダとスープ。 シンプルだが、少女がいつも食べている物よりは良い。
「食べながら聞いてください。 私の名前は【レア】と申します。 先日傷ついた私を助けて頂きありがとうございます」
「お姉さんを助けた? 私が?」
「はい」
レアは微笑んで少女を見つめている。
そしてピコピコ動く耳を見て、少女は「あっ!」 と何か気がついたようだ。
「もしかして……、ネコさん?」
一緒に寝ていたはずのネコがいない事にやった気がついたようだ。
「そうです。 改めて看病して頂いたお礼を申し上げます」
レアは深々とお辞儀をすると、少女はちょっと焦って、手をブンブンと振っている。
「い、いえいえ、大した事はしてないです」
「そんな事はありませんよ。 命の恩人です。 えーと、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あ、す、すいません。 私の名前は【エイチャント・ルルア】十一歳です。 ルルアと呼んで下さい」
「ルルア様ですね。 この度は助けて頂いてありがとうございます」
「それは良いんですけど……、本当にネコさんなんですか?」
ルルアは少し縮こまりながら聞いている。
「そうですね……、ではお見せします」
レアは大きな黒猫に変身する。
「わあ! 凄い……」
レアの目が輝いている。
そしてレアは更に小さい猫に変身すると、ルルアが片腕で抱きしめに来た。
「凄い凄い! 本当にネコさんだ! ふかふか~」
頬擦りされるが嫌では無いのか、ルルアの頬をペロっと舐める。
「ルルア様……、そろそろ宜しいでしょうか?」
「あ、ごめんなさい」
やっと解放され、また人型へと変身した。
「レアさんは獣人の方なんですか?」
「う~ん……、ちょっと違いますね。 私はこう見えても【人造人間】なんです」
「人造人間……、本当! 凄い! 初めて見た!」
ルルアの目が輝き出した。
「あまり驚かれないのですね」
「うん! だって私と似てるもん」
「似てる?」
「見て」
ルルアは服を捲って右腕と左足をレアに見せた。
「これは……」
「ね、似てるでしょ?」
ルルアの右腕と左足は機械の義手と義足がついている。
「私、小さい時に事故で右腕と左足を無くしちゃって……、でもお爺ちゃんが義手や義足を作ってくれたの」
レアはその義手をじっと見つめる。
「凄い技術ですね……。 この部分は魔力で動いているんでしょうか?」
「そうだよ。 お爺ちゃんは魔導技巧士なの。 私はその見習い」
「ルルア様の年で魔技士の見習いとは……、凄いです」
「そうかなあ」
エヘヘと笑う笑顔は年相応の可愛い笑顔。
「それで、ルルア様はここに一人で住んでいるのですか?」
「ルルアでいいよ。 お爺ちゃんは今、帝都ヴァルスケンに用事があって出かけてるの」
「ご両親は?」
「お父さんとお母さんは、事故の時に私をかばって……」
「そうでしたか、思い出させてしまってごめんなさい」
「良いんです。 でもレアさんをお爺ちゃんが見たら……、大丈夫かな?」
「何故です?」
「だって、人造人間なんて初めて見たもん。 きっとレアさんを研究したくてしょうがなくなっちゃうよ」
「そ、それはご遠慮したいですね……」
レアは血の気が引く感覚だ。
「お爺ちゃんには内緒にしておくね。 私とレアさん二人だけの秘密」
立てた指を口に当て、片目でウインクする仕草が可愛いとレアは思った。
「それで、レアさんはなんであんな所に?」
「それはですね……」
レアはエルメリオン王国であった事を話して聞かせた。
「そうなんだ……。 じゃあそのケンジさん達もレアさんの事探しているかも知らないんですね」
「恐らくはそうだと思います。 なので一刻も早くごしゅ……ケンジ様の所に行かないといけません」
「そっか……、せっかくお友達になれたと思ったのにな……」
「ケンジ様と合流出来たら、またこちらに来ますよ」
「……絶対だよ」
「約束です」
ルルアとレアは指切りをして約束をした。
「明日、帝都ヴァルスケンに向かいます」
レアは大きい首都の方が探しやすいとふんでいる。
「わかった。 それじゃ今日は一緒に遊ぼ」
「はい」
その日、ルルアの魔技士として作っている物を見たり祖父についての話しを夜まで聞いたり、お風呂も一緒に入って背中を流し合ったりと楽しい一日を過ごした。
そしてルルアと一緒のベッドで眠り、朝早くにレアは食事の支度だけ済ませ、猫に変身してルルアの家を後にし、帝都ヴァルスケンを目指して歩き出した。
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