15 / 77
第一章 魔導機《アーティファクト》
第十五話 魔生獣?
しおりを挟む
王都に着いて騎士団にも顔を出し、本部の依頼をこなしつつ王都を観光しようと思っていたのだが……。
「ケンジ……、頭痛いです……」
昨晩、葡萄酒を飲み過ぎて二日酔いを発症したエイルは宿のベッドから降りられず、今日一日は宿屋でおとなしくしてもらう事になった。
レアはアルコールには強いのかすっかり元気なので、エイルの世話を頼んで俺は一人で本部へ行ってみる事にした。
「とりあえずガル本部に行ってみるか」
一人でも出来そうな軽い依頼があればやってみるか。
「ミランさんこんにちは」
「あらケンジ君今日は一人?」
「はい」
「そうなのね……、二人ならこの依頼お願いしようと思ったんだけど……」
依頼はオウダル草の採取。
「このオウダル草と言うのは?」
「それはね……、薬になる草なのよ……」
歯切れが良く無いな。
「どのみち二人じゃないと危険だから今日はいいわ」
せっかくの依頼だから受けたいけどな。
「なら僕と行きますか?」
二階からマドルさんが降りて来た。
「マドルさん!」
「話しは聞かせてもらったよ。 どうかな? 僕となら行けるんじゃ無い?」
「マドルさん良いんですか? シルバーランクの依頼ですよ?」
ただこの依頼報酬は高い。
採取だけなのにな?
「ケンジ君が良ければ構わないよ」
マドルさんがいればこの依頼も容易いだろう。
「こちらこそお願いします」
これで依頼を受ける事が出来た。
「では依頼の方お願いしますね」
【オウダル草の採取 シルバーランク以上 報酬3600ジル】
こうしてマドルさんとオウダル草の採取に向かった。
「場所は王都の東からしばらく進んだ森の中さ」
マドルさんは場所を知っているのか、森の中をズンズン進む。
「そろそろだな。 これを飲んだいた方が良い」
渡されたのは緑の液体が入った小瓶。
「これは? ポーションですか?」
「いや、一時的に臭いを感じなくする薬さ」
「臭いを?」
なんだか嫌な予感がする。
「そう、オウダル草は引き抜くと凄い臭いを発するからね」
マジか……。 それで報酬が高いのか?
「この辺りにあるはずだが……」
流石エルフ、植物には詳しいな。
「う~ん……、これは……」
どうやらオウダル草があったようだけど……。
「デカっ!!」
まるでラフレシアを更に大きくした様な花が咲いている。
「オウダル草ってあんなに大きいんですか?」
「いや、本来ならもっと小さくて簡単に採取出来るんだけどね……」
「とりあえず葉の一枚でも採取しましょう」
俺がオウダル草に近づくと、葉が動き俺目がけて振り下ろしてくる。
「うわっ!」
距離を取って様子をみる。
「これは……、やはり……」
マドルさんはデカくなったオウダル草を見て何か考えている。
「マドルさん、どうしますか?」
「このままではこの辺りに採取に来る人が危ないから、二人で退治しちゃいましょうか」
「わかりました」
マドルさんが弓を構え、俺が剣を構えて近寄って行くと、オウダル草が地面から根を出し、抜け出て来た。
「ん!!」
地面から出てきた途端、臭い臭いが辺りに充満し始める。
肥やしを強くした様な臭いだ……。
マドルさんからもらった薬を飲んでいてもキツイ。
オウダル草は根を足の様に使い近づいてくる。
俺は剣でオウダル草の根を斬り裂く。
マドルさんは矢でオウダル草の本体を狙う。
「ケンジ君! 葉は切らないように気をつけてくれ!」
そうか依頼のためか。
「わかりました!」
オウダル草は葉を鞭のように使い攻撃してくる。
葉の攻撃を剣で防ぐが別の葉に捕まってしまった。
「このっ!」
締め付けられるが、俺が捕まっている葉にマドルさんの矢が命中し、助けられた。
「助かります!」
地面に降り、すかさず本体を切る。
その切り口にマドルさんの矢が突き刺さると、オウダル草は動かなくなった。
「なんとか倒せましたね……」
「ケンジ君のおかげさ」
俺のおかげと言うが、採取が無く討伐だったらマドルさん一人でも、やすやすと倒せたのだろう。
「それじゃ採取しましょう」
大きな葉を摘もうとした途端、この巨大なオウダル草は塵となって消えてしまった。
「え!? 塵になった……」
「やはり……か……」
塵となった様子を見て何か考えている。
「マドルさんは何か知っているんですか?」
「そうだね……、本部に戻ったら話すとしよう」
採取の依頼は出来なかったが仕方ない。 本部でどうなっているか聞いてみよう。
「ミランさん、依頼なんですが……」
本部に戻り、中に入ってミランさんに報告をしに行く。
「あ、ケンジく……ん…………っ!! ちょ!
ちょっと! 入口まで下がって!!」
「え? どうかしました?」
マドルさんは普通にミランさんの前に行っている。
「におい! においが! 体を流してから来てーー!!」
本部を追い出された……。
自分の臭いはよくわからないし、まだ薬が効いてるのかも知れない。
仕方ないから宿に戻って体を流して出直すか。
宿までなんだか周りの人も変な目で見るし離れて行く……。
そんなに臭い?
宿の前まで来ると、宿屋の人が直ぐに出て来て風呂に案内され、直ぐに体を流すように言われてしまった。
服もちゃんと洗うようにと。
シャワーと石鹸で体を良く洗い、服も石鹸をつけて良く洗う。
あ、替えの服が無い……。
戻って来た事に気がついたレアが風呂場まで来てくれたので、レアに替えの服を借りて来て欲しいとお願いする予定だったが……。
「ご主人様戻って来たんですね、お背中流すのに私も一緒に入りま……す…………フギャ!!」
風呂の扉を開けた途端、レアは猫になって逃げて行ってしまった……。
レアの着ていた服だけがその場に落ちていた……。
レアから説明を受けて、二日酔いから復活したエイルが風呂場に来てくれるまで三時間、風呂場に取り残された……。
「まだ臭い取れませんね……」
「ご主人様……、今日は離れておきます」
いつもはくっついてくるレアにも距離を取られ悲しい……。
エイルが錬金術の薬で臭い落としを作ってくれたので、だいぶマシになった。
既に日も暮れてしまったが、本部に報告しに行く。
本部ではマドルさんとミランさんが話し合っていた。
「こんばんは」
「ケンジ君、もう臭いは……マシになったようだね」
「マドルさん酷くないですか?」
「ごめんごめん、まさかあんなに臭いが強いとは思わなかったんだよ。 普通はあそこまで臭くはないんだがね」
どうやら俺がオウダル草の近くで戦っていた事、葉に捕まってしまった事で臭いが強烈に着いてしまったようだ。
マドルさんは離れて戦っていたから臭いはあまり着いていない。
これも戦い方なのか……。
「ケンジ君も来たので、あの事を話そうと思う」
「そうですね。 ケンジ君もまた戦うかもしれないですし」
「あの事?」
「そう、最近見た事の無い魔生獣が出て来ているだろう」
「確かに知らない魔生獣が現れてます」
俺はまだ詳しくは無いけど、エイルが返事をしているのを見るとそうなのかも知れない。
「最近僕らだけじゃ無くて、世界各地で現れる様になってね」
「魔生獣は倒しても塵になって消えたりはしませんけど、あれは一体なんでしょうか?」
「まだわからない。 でも普通の魔生獣より強力な事は確かだ」
「これからも討伐依頼があると思いますが、気をつけてくださいね」
「わかりました」
「それでは、報酬です」
「報酬ですか? 葉を取って来てませんけど?」
「その事なら心配無いさ」
どうやら俺が風呂に三時間いる間にマドルさんが依頼のオウダル草の葉を取って来てくれたらしい。
マドルさん一人ならこの依頼も軽くこなせたのか……、俺が足手まといだったな。
「それじゃケンジくん、報酬を分けよう」
「え!? 良いんですか? 俺何もしてませんけど?」
「葉は取れなかったけど、変な魔生獣を倒したお礼さ」
マドルさんは依頼料を半分にした1800ジルを渡してくれ、お礼を言って本部を後にした。
いつもの店で食事をする事にした俺達が向かっていると、ミランさんが俺達を見つけて走って追いかけて来た。
「ケンジ君~! エイルさん~!」
流石ガル本部の受付をやっているだけあって足が速い。
「どうしたんですか?」
「はあはあ……、たった今本部にこれが届いたの!」
ミランさんに渡されたのは一通の手紙。
その手紙は城から届いた物だと言う。
どうやら俺達宛てとなっているそうだ。
「なんで城から?」
「わからないわ。 でもこの印があるから……」
手紙の裏には蝋を固めたスタンプの後がある。
「その紋章は王家が使う紋章なのよ。 ガルとしては交流が無い訳じゃ無いけど、まさか名指して来るなんて初めてよ! だから急いで持って来たのよ」
「わざわざありがとうございます。 読んでみますね」
手紙には招待状と手紙が入っていた。
「なんだか誕生祭の前日に城に来て欲しいと書かれていますね……」
「ケンジ君……、何かやった?」
「俺はなにもして無いですよ!」
いや、もしかしてこの間、臭い臭いを撒き散らしたからとか?
でも二人で来てくれと書いてあるしな。
何故に呼ばれたかわからないけど、誕生祭前日はミランさんも城まで着いて来てくれると言うので、それまでは町の中でおとなしくしているようにとミランさんに言われてしまった。
まだ王都内を見て回れていないし、丁度良いかもな。
エイルとレアと相談し、城に行く日まで王都を見て回る事にした。
「ケンジ……、頭痛いです……」
昨晩、葡萄酒を飲み過ぎて二日酔いを発症したエイルは宿のベッドから降りられず、今日一日は宿屋でおとなしくしてもらう事になった。
レアはアルコールには強いのかすっかり元気なので、エイルの世話を頼んで俺は一人で本部へ行ってみる事にした。
「とりあえずガル本部に行ってみるか」
一人でも出来そうな軽い依頼があればやってみるか。
「ミランさんこんにちは」
「あらケンジ君今日は一人?」
「はい」
「そうなのね……、二人ならこの依頼お願いしようと思ったんだけど……」
依頼はオウダル草の採取。
「このオウダル草と言うのは?」
「それはね……、薬になる草なのよ……」
歯切れが良く無いな。
「どのみち二人じゃないと危険だから今日はいいわ」
せっかくの依頼だから受けたいけどな。
「なら僕と行きますか?」
二階からマドルさんが降りて来た。
「マドルさん!」
「話しは聞かせてもらったよ。 どうかな? 僕となら行けるんじゃ無い?」
「マドルさん良いんですか? シルバーランクの依頼ですよ?」
ただこの依頼報酬は高い。
採取だけなのにな?
「ケンジ君が良ければ構わないよ」
マドルさんがいればこの依頼も容易いだろう。
「こちらこそお願いします」
これで依頼を受ける事が出来た。
「では依頼の方お願いしますね」
【オウダル草の採取 シルバーランク以上 報酬3600ジル】
こうしてマドルさんとオウダル草の採取に向かった。
「場所は王都の東からしばらく進んだ森の中さ」
マドルさんは場所を知っているのか、森の中をズンズン進む。
「そろそろだな。 これを飲んだいた方が良い」
渡されたのは緑の液体が入った小瓶。
「これは? ポーションですか?」
「いや、一時的に臭いを感じなくする薬さ」
「臭いを?」
なんだか嫌な予感がする。
「そう、オウダル草は引き抜くと凄い臭いを発するからね」
マジか……。 それで報酬が高いのか?
「この辺りにあるはずだが……」
流石エルフ、植物には詳しいな。
「う~ん……、これは……」
どうやらオウダル草があったようだけど……。
「デカっ!!」
まるでラフレシアを更に大きくした様な花が咲いている。
「オウダル草ってあんなに大きいんですか?」
「いや、本来ならもっと小さくて簡単に採取出来るんだけどね……」
「とりあえず葉の一枚でも採取しましょう」
俺がオウダル草に近づくと、葉が動き俺目がけて振り下ろしてくる。
「うわっ!」
距離を取って様子をみる。
「これは……、やはり……」
マドルさんはデカくなったオウダル草を見て何か考えている。
「マドルさん、どうしますか?」
「このままではこの辺りに採取に来る人が危ないから、二人で退治しちゃいましょうか」
「わかりました」
マドルさんが弓を構え、俺が剣を構えて近寄って行くと、オウダル草が地面から根を出し、抜け出て来た。
「ん!!」
地面から出てきた途端、臭い臭いが辺りに充満し始める。
肥やしを強くした様な臭いだ……。
マドルさんからもらった薬を飲んでいてもキツイ。
オウダル草は根を足の様に使い近づいてくる。
俺は剣でオウダル草の根を斬り裂く。
マドルさんは矢でオウダル草の本体を狙う。
「ケンジ君! 葉は切らないように気をつけてくれ!」
そうか依頼のためか。
「わかりました!」
オウダル草は葉を鞭のように使い攻撃してくる。
葉の攻撃を剣で防ぐが別の葉に捕まってしまった。
「このっ!」
締め付けられるが、俺が捕まっている葉にマドルさんの矢が命中し、助けられた。
「助かります!」
地面に降り、すかさず本体を切る。
その切り口にマドルさんの矢が突き刺さると、オウダル草は動かなくなった。
「なんとか倒せましたね……」
「ケンジ君のおかげさ」
俺のおかげと言うが、採取が無く討伐だったらマドルさん一人でも、やすやすと倒せたのだろう。
「それじゃ採取しましょう」
大きな葉を摘もうとした途端、この巨大なオウダル草は塵となって消えてしまった。
「え!? 塵になった……」
「やはり……か……」
塵となった様子を見て何か考えている。
「マドルさんは何か知っているんですか?」
「そうだね……、本部に戻ったら話すとしよう」
採取の依頼は出来なかったが仕方ない。 本部でどうなっているか聞いてみよう。
「ミランさん、依頼なんですが……」
本部に戻り、中に入ってミランさんに報告をしに行く。
「あ、ケンジく……ん…………っ!! ちょ!
ちょっと! 入口まで下がって!!」
「え? どうかしました?」
マドルさんは普通にミランさんの前に行っている。
「におい! においが! 体を流してから来てーー!!」
本部を追い出された……。
自分の臭いはよくわからないし、まだ薬が効いてるのかも知れない。
仕方ないから宿に戻って体を流して出直すか。
宿までなんだか周りの人も変な目で見るし離れて行く……。
そんなに臭い?
宿の前まで来ると、宿屋の人が直ぐに出て来て風呂に案内され、直ぐに体を流すように言われてしまった。
服もちゃんと洗うようにと。
シャワーと石鹸で体を良く洗い、服も石鹸をつけて良く洗う。
あ、替えの服が無い……。
戻って来た事に気がついたレアが風呂場まで来てくれたので、レアに替えの服を借りて来て欲しいとお願いする予定だったが……。
「ご主人様戻って来たんですね、お背中流すのに私も一緒に入りま……す…………フギャ!!」
風呂の扉を開けた途端、レアは猫になって逃げて行ってしまった……。
レアの着ていた服だけがその場に落ちていた……。
レアから説明を受けて、二日酔いから復活したエイルが風呂場に来てくれるまで三時間、風呂場に取り残された……。
「まだ臭い取れませんね……」
「ご主人様……、今日は離れておきます」
いつもはくっついてくるレアにも距離を取られ悲しい……。
エイルが錬金術の薬で臭い落としを作ってくれたので、だいぶマシになった。
既に日も暮れてしまったが、本部に報告しに行く。
本部ではマドルさんとミランさんが話し合っていた。
「こんばんは」
「ケンジ君、もう臭いは……マシになったようだね」
「マドルさん酷くないですか?」
「ごめんごめん、まさかあんなに臭いが強いとは思わなかったんだよ。 普通はあそこまで臭くはないんだがね」
どうやら俺がオウダル草の近くで戦っていた事、葉に捕まってしまった事で臭いが強烈に着いてしまったようだ。
マドルさんは離れて戦っていたから臭いはあまり着いていない。
これも戦い方なのか……。
「ケンジ君も来たので、あの事を話そうと思う」
「そうですね。 ケンジ君もまた戦うかもしれないですし」
「あの事?」
「そう、最近見た事の無い魔生獣が出て来ているだろう」
「確かに知らない魔生獣が現れてます」
俺はまだ詳しくは無いけど、エイルが返事をしているのを見るとそうなのかも知れない。
「最近僕らだけじゃ無くて、世界各地で現れる様になってね」
「魔生獣は倒しても塵になって消えたりはしませんけど、あれは一体なんでしょうか?」
「まだわからない。 でも普通の魔生獣より強力な事は確かだ」
「これからも討伐依頼があると思いますが、気をつけてくださいね」
「わかりました」
「それでは、報酬です」
「報酬ですか? 葉を取って来てませんけど?」
「その事なら心配無いさ」
どうやら俺が風呂に三時間いる間にマドルさんが依頼のオウダル草の葉を取って来てくれたらしい。
マドルさん一人ならこの依頼も軽くこなせたのか……、俺が足手まといだったな。
「それじゃケンジくん、報酬を分けよう」
「え!? 良いんですか? 俺何もしてませんけど?」
「葉は取れなかったけど、変な魔生獣を倒したお礼さ」
マドルさんは依頼料を半分にした1800ジルを渡してくれ、お礼を言って本部を後にした。
いつもの店で食事をする事にした俺達が向かっていると、ミランさんが俺達を見つけて走って追いかけて来た。
「ケンジ君~! エイルさん~!」
流石ガル本部の受付をやっているだけあって足が速い。
「どうしたんですか?」
「はあはあ……、たった今本部にこれが届いたの!」
ミランさんに渡されたのは一通の手紙。
その手紙は城から届いた物だと言う。
どうやら俺達宛てとなっているそうだ。
「なんで城から?」
「わからないわ。 でもこの印があるから……」
手紙の裏には蝋を固めたスタンプの後がある。
「その紋章は王家が使う紋章なのよ。 ガルとしては交流が無い訳じゃ無いけど、まさか名指して来るなんて初めてよ! だから急いで持って来たのよ」
「わざわざありがとうございます。 読んでみますね」
手紙には招待状と手紙が入っていた。
「なんだか誕生祭の前日に城に来て欲しいと書かれていますね……」
「ケンジ君……、何かやった?」
「俺はなにもして無いですよ!」
いや、もしかしてこの間、臭い臭いを撒き散らしたからとか?
でも二人で来てくれと書いてあるしな。
何故に呼ばれたかわからないけど、誕生祭前日はミランさんも城まで着いて来てくれると言うので、それまでは町の中でおとなしくしているようにとミランさんに言われてしまった。
まだ王都内を見て回れていないし、丁度良いかもな。
エイルとレアと相談し、城に行く日まで王都を見て回る事にした。
2
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる