ってか、誰か嘘だと言ってよ。悪役令嬢レイ子の華麗な暗躍。誰か、復讐してよ⁈こんな世間は許せますか?

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第5章 令嬢レイ子華麗なる悪事の舞2

レイ子こんな理不尽で良いの?誰かレイ子を止めてくれ

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王様とレイ子は、その綺麗な声の主の方を振り返った。
忌々しい醜い笑顔を浮かべて、怒り任せに振り返った。

王様とレイ子の顔の意地悪さったら、読者様にもお見せしたかったわ。
底意地の悪さにゾッとしたのだから。

レイ子は、心の中で激怒の炎を燃やしていた。

さぁーて、どうしてやろうかしら。
私に逆らうなんて、お馬鹿にも程がある。

ナナね、忌々しい。
前王の娘。
しかも、前世でも現世でも美少女の容姿ときてる。
ってか、今は私が王の娘。
貴女は、私の侍女。
しょせん、貴女は私の侍女。

何があっても、何が起こったとしても、誰に何を言われようとも。
貴女だけは、許さない。
貴女だけには、負けないわ。

昔から、大嫌いなのよ。

レイ子は昔を思い出していた。

まだ、ナナが前王の姫で、自分が大臣の娘だった頃を。
誰にでも、臣下に対しても、ナナは優しい心を持っていた。
そして、その心は純粋だった。
誰にも、汚されない強さと純粋さを持っていた。

そして、ナナを前にすると、その心の美しさと心の美しさに負けない外見の美しさに、皆んなが魅了されるのだった。
ナナは、国中の人々から愛されてる国の聖女だった。

ただ、
レイ子だけは、ナナが大嫌いだった。
心底、大嫌いだった。
心の底から、憎んでいた。

悪役令嬢レイ子には、ナナの綺麗な心さえ届かなかった。
届くどころか、偽善にしか思えない。
レイ子の劣等感ばかりを刺激されるナナの存在が、レイ子には邪魔で邪魔で邪魔で仕方がなかった。

流石、レイ子。どんな時でも、悪役令嬢である。その心の醜さは、醜くくなるばかりだ。

レイ子の父上である現王が、前王であったナナの父親の暗殺を成し遂げた日。

全国民が大きな悲しみに沈んだ日。

レイ子とレイ子の父親だけは、高級シャンパンをあけて、祝杯をあげた。
あんなに、美味しいシャンパンは飲んだことが無い。
いつものシャンパンより、何倍も美味しく感じた。

レイ子は高笑いをした。
嬉し過ぎて、小躍りをした。
部屋中に、豪華な花を飾った。
豪華なケーキで祝った。

新王(レイ子の父親)と新お姫様になった自分を祝った。

さぁーて。昔の話はそれくらいにしましょうか。
悪役令嬢レイ子が地団駄を踏んで、激怒中なんです。
ナナの話題が出るのも、許せないと。
ハイヒールを投げようとしております。

恐ろしいので、今日はここまで。
また、明日、お会いいたしましょう。


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