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第3章
わざわざ指定された課題図書の順番の意図は何だ?-第三の課題:2冊の本を分析するー
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睡眠不足の日々が続く。
やる気に満ちあふれている僕でも眠気には勝てない。
デスクで大きなあくびをしながら
パソコンの画面でTwitterの流れを追う。
魔王の会社のTwitterアカウントから発信の戦略を分析するという
第二の課題を終えて、僕はTwitterをこまめに見る習慣をつけていた。
以前のようにぼんやり眺めていたら時間の無駄だ。
たとえば、気になるインフルエンサーの発信にフォーカスしながら
発言の意図はどこにあるのか、何を目的にTwitterを運用しているのか
といったことを、仮説を立てて考えてみる。
そんなことを、スキマ時間に積み重ねていった。
小さな積み重ねでもきっと将来に役立つはずだと僕は信じていた。
当時積み重ねた全ての経験は僕の未来に欠かせないピースだった。
全ては魔王様たちによって計算されていたのだと、後の僕は知ることになる。
ずっとパソコンを見ていると疲れがたまってくる。
魔王様に断りを入れてから、僕は軽く近所を散歩することにした。
後の仕事のために、コンビニで糖分補給できるチョコをいくつか買う。
朝からアポ続きの魔王様への差し入れにもいいだろう。
会社に戻ってくると、僕のデスクの上にAmazonのダンボール箱が置かれていた。
貼られているふせんの内容を見るに、魔王様から僕への新たな課題らしい。
ばりばりとダンボールを開けていくと、中には本が入っていた。
「ええと…この2冊が課題図書ってことだよな?」
手にとって、内容を確認する。
サイバーエージェントの社長である藤田晋さん著「起業家」
小宮コンサルタンツの社長秘書、井出元子さん著「ビジネスパーソンのための『秘書力』養成講座」
このニ冊を読んで、僕なりの分析を行うこと。
それが魔王様から与えられた課題だった。
「しかも、読む順番まで指定されてる…」
そう、ふせんには課題の内容に加えて、
赤文字で注意書きが加えられていた。
”厳守!必ず①「起業家」②「秘書力養成講座」の順番で読むこと。”
何かしらの意図が隠された注意書きに
僕は首を傾げた。
=====
<第三の課題>
Q.2冊の本の読み順が指定されているのは、どういう意図なのだろうか?
=====
課題図書を読み進める前に、ネットで軽く内容を調べてみることにした。
この2冊の概要をAmazonでチェックする。
ーーーーーーーーーー
藤田晋さん著「起業家」
2000年ネットバブル崩壊後、会社買収の危機だけでなく、業界の低迷で社内外から批判を浴びた日々。
再びのネットバブルで親友・堀江氏に抱いた嫉妬心。
そして発生したライブドア事件。株価大暴落の中、進退をかけて挑んだ新事業の行方は?
起業家の重圧と孤独、仕事の手腕と熱意すべてを赤裸々に綴り、働く意欲を掻き立てるノンフィクション。
(Amazonより引用)
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
井出元子さん著「ビジネスパーソンの為の『秘書力』養成講座」
「秘書力」こそが最強のビジネス基礎力である!
幅広い業務を行う秘書の仕事のさばき方。複数同時発生する案件での
ミスのないコミュニケーション、漏れをなくす業務の設計のしかたなど、「秘書力」を分解
秘書業務を行なうかたわら、研修講師を務める著者ならではの、わかりやすく、
「意味」と「理由」の理解を含めて身につくスキルが満載!
広くビジネスパーソンに役立つスキルをまとめた1冊。
(Amazonより引用)
ーーーーーーーーーー
「面白そうな内容だとは思うけど、わざわざ順番を指定する理由は分からないな」
小さくため息をつく。
魔王様の意図が気になって仕方ない。
正直、今すぐにでも本を読み進めたい。
とはいえ、今日も業務は盛りだくさんだし
課題は業務時間外にやるものだ。
帰宅後の深夜、僕は2冊の本に手を付けて
メモをとりながら読んでいった。
想像以上に面白いし
学べることも多い。
けれど、本の内容にのめりこむだけでは課題にならない。
読み順の指定も含めて、僕なりの考えをまとめなくてはいけない。
「でも、なんとなく見えてきたかも」
2冊目の本の中盤あたりで、魔王様の意図が分かったような気がした。
もし僕の考えが当たっているのなら、魔王様はやっぱりすごい。
「僕みたいな新人の研修にも、ここまで意図を巡らせるのか…」
魔王の会社は、ハードな職場だ。
それでもきっと、成長したいと心から望むなら最良の環境なんだろうとも思う。
レポートを書き進めながら、執事さんを口説き落とした過去の自分に
よくやったと言ってやりたかった。
=====
<第二の課題のヒント>
・2つの本の概要だけでも意図を察することは可能
・2冊を「どの視点から関連付ける」のかがポイント
ここでいう視点とは、新人(研修を受ける側)の立場と管理者(研修実施側)の立場を指す。
2つの立場から、2冊の読む順番に隠された意図を推察してみてほしい。
=====
やる気に満ちあふれている僕でも眠気には勝てない。
デスクで大きなあくびをしながら
パソコンの画面でTwitterの流れを追う。
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といったことを、仮説を立てて考えてみる。
そんなことを、スキマ時間に積み重ねていった。
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後の仕事のために、コンビニで糖分補給できるチョコをいくつか買う。
朝からアポ続きの魔王様への差し入れにもいいだろう。
会社に戻ってくると、僕のデスクの上にAmazonのダンボール箱が置かれていた。
貼られているふせんの内容を見るに、魔王様から僕への新たな課題らしい。
ばりばりとダンボールを開けていくと、中には本が入っていた。
「ええと…この2冊が課題図書ってことだよな?」
手にとって、内容を確認する。
サイバーエージェントの社長である藤田晋さん著「起業家」
小宮コンサルタンツの社長秘書、井出元子さん著「ビジネスパーソンのための『秘書力』養成講座」
このニ冊を読んで、僕なりの分析を行うこと。
それが魔王様から与えられた課題だった。
「しかも、読む順番まで指定されてる…」
そう、ふせんには課題の内容に加えて、
赤文字で注意書きが加えられていた。
”厳守!必ず①「起業家」②「秘書力養成講座」の順番で読むこと。”
何かしらの意図が隠された注意書きに
僕は首を傾げた。
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<第三の課題>
Q.2冊の本の読み順が指定されているのは、どういう意図なのだろうか?
=====
課題図書を読み進める前に、ネットで軽く内容を調べてみることにした。
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2000年ネットバブル崩壊後、会社買収の危機だけでなく、業界の低迷で社内外から批判を浴びた日々。
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そして発生したライブドア事件。株価大暴落の中、進退をかけて挑んだ新事業の行方は?
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(Amazonより引用)
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小さくため息をつく。
魔王様の意図が気になって仕方ない。
正直、今すぐにでも本を読み進めたい。
とはいえ、今日も業務は盛りだくさんだし
課題は業務時間外にやるものだ。
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お読み頂き、ありがとうございます。毎日20時頃に更新していきます。
「面白い!」「続きが気になる…」と思われた方はぜひ、「お気に入り登録」頂ければうれしいです。
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