フリーダム!!!~チャラ男の俺が王道学園の生徒会会計になっちゃった話~

いちき

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第2.5章 コンテスト!?

双子こと千堂真尋・真白の場合

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 ――こんな面白いこと、放っておけるはずがない。











 千堂兄弟の朝は、同室者への悪戯という名のイヤガラセから始まる。彼らの寮室は、異例の三人部屋だった。当初は手続きのミスで、千堂真尋一人しか登録されておらず、真白がいないことになってしまっていた。真尋と同室者の二人部屋だったのだが、真白は「面白そうだからこのままでいいんじゃないかい」と言って、その部屋に押し入ることになった。簡易的なベッドを入れてもらい、結果、三人部屋ということになったのだ。

 双子二人はそれでよかったのかもしれない。しかし、同室者になった――憐れな同室者の名は、谷崎旬という。彼らと同じ二年生だ――谷崎は、たまったものではない。

 まず、朝は、双子のどちらかが必ずベッドに入っている。横に寝ているのは真尋だったり真白だったり日によって様々だが(最初は違いがわからなかった)、ひどいときには上半身裸で隣に寝転んでいて、「昨夜のこと、忘れちゃったのかい?」と頬を染めて囁いてくるから、ぞわりと鳥肌が立つ。それに思わず硬直すると、「それはボクとのことだろう?」ともう片方が小芝居を入れてくる。嫉妬したりされたりする二人が手を取り合ってハッピーエンドと、谷崎の存在は意に介せずに繰り広げられる愛情劇を見せられたり、ひどいときには巻き込まれたりしながら、三人の一日は始まった。正直、朝から、げっそりする。

 反面、双子はとても楽しそうで、谷崎が嫌がれば嫌がるほど、「今日はいい一日になりそうだね」と爽やかに且つ朗らかに笑うのだ。

 ――しねばいいのに。

 冗談じゃなく、思う。

 この学園一不幸なのは自分じゃないかと、谷崎は心の底で思っていた。











 双子の私生活は、一言で言うと謎だった。

 生徒会に入っているのは知っている。放課後は生徒会室に行っているようだし、役員と親しげに話しているのも何度か見たことはある。部活は二人とも茶道部に入っているようだったが、活動しているかどうかは疑問だ。二人とも違うクラスなので、授業の様子はわからない。双子は二人とも、人をおちょくるのが好きで、悪戯を生き甲斐にしているようだった。その所為かどうかはわからないが、決して、他人に隙を見せない。

 授業中、窓の外を見ながら谷崎は眉を寄せた。

 何故自分があの鬱陶しい双子のことを考えなければならないのか。

 この一年とちょっとで、双子にされた悪戯の数々を思いだし、谷崎はシャーペンを握る手に力を込めた。パキリ、先端から伸びた芯が折れる。







 そもそもあの双子とは、初対面からヒドいものだった。

 新生活にうきうきとした気分でやって来た学園寮、ここから俺の新しい生活が始まると希望いっぱいにそのドアを開けたあの日。寮長たちからの説明を聞き、同室者はどんな奴だろう友達になれるといいなとわくわくしながら、案内された自分の部屋に行くと、なんと、――同じ顔が二つあった。

 まずそのことが受け入れられずに固まっていると、二人ともがクスクスと笑う。



「キミが同室者かい?」

「よろしくね」

「実は……」



 どういうことなのか意味が分からず立ち尽くしていると、低いトーンでその二人が話し出した。

 ――曰く、自分たちは双子だということ。入学が決まった翌日に双子の片方が事故で死んでしまったこと。未練があり、死んでも死にきれなかったこと。だからこうして、幽霊として、生きている片方に憑りついてこの学園にやって来たこと――

 そこまで聞いたら、もう無理だった。谷崎は真っ青になり、その場で泡を吹いてばたんと倒れた。

 それに気付いた隣の部屋の先輩が慌てて寮長を呼び、医務室に運ばれた。嗚呼、入寮初日から、ものすごく恥をかいた。

 目が醒めてから事の顛末をぽつぽつと寮長に説明すると、その場にいた双子に「なんでそんなこと言ったんだ」と呆れ混じりに聞いてくれた。それに双子は、



「ジョークだよジョーク」

「ユーモアって大事だろう?」



 と肩を竦めて当然のように言ったから、また、ふらりと眩暈がする気がした。

 ――この三年間、生き残れる自信がない。

 思わず医務室の枕を濡らす谷崎であった。



 とにかく、そんな初対面だ、いい印象なわけがない。

 しかし双子は、その見た目のよさ(ハーフだかなんだか知らないが、金髪碧眼で、二人ともが大分整った顔をしている)と、紳士的な振る舞い(谷崎にはどうも納得がいかなかった)からか、ものすごくモテるようだった。同級生はもちろん、上級生にも、双子の固定ファンがついていた。双子が有名になるのと比例して、同室者である谷崎の存在も知れ渡るようになり、双子への差し入れやラブレターを頼まれることが多くなった。正攻法で渡そうとしても、煙に巻かれて受け取ってもらえないことが多いらしい。谷崎からすればそれも疑問だった。

 寮に帰って、預かった手紙類を双子に渡すと、彼らはにっこり笑って「ありがとう」と礼を言ってくる。そういった好意には、素直なのだと思っていた。



「お前らってさ」



 あるとき、抱いた疑問をそのままぶつけてみたことがある。



「誰かと付き合ったりとか、しねえの?」



 聞いてみると、双子は互いに目を合わせた。それから、口端を上げて笑う。



「やっとボクたちに興味を持ってくれたんだね」

「旬がよければ、今すぐにでも付き合おう」

「ちっ、違ェよ誰が俺とだって言ったんだよ話聞けよ!」

「まあまあ」

「照れなくてもいいんだよ」

「やっぱりそうやって、誤魔化すんだな」



 いつものノリになりかけて、近寄ってくる双子を足で押しのける。そして見上げて言うと、双子は瞬いた。こういうときの表情でさえ、同じだ。



「ボクらはね、旬」



 そして、谷崎の目を見て笑う。



「楽しいことしか、興味ないんだ」



 それはある意味、向けられる好意への拒絶のようにも、聞こえた。

 谷崎は何も言えなくて、下を向く。



「今は旬のことでいっぱいだからね」

「そうそう」

「もっと他に楽しいことができればいいな、つーかできてくれ」



 それは最早、哀願にも近い思いだ。











 そして2年になり、双子は生徒会に入った。毎日楽しそうで、生徒会の面々にも日々悪戯を仕掛けているらしい。その反動かどうかは知らないが、谷崎に対する悪戯も、朝の一回だけに留まっている気がする。しかし相変わらず、その私生活は謎だ。双子は、自分たちのことを語らない。

 午前の授業を終了するチャイムが鳴った。それに谷崎はハッと我に返り、最悪な同室者である彼らのことを考えて午前中が終わってしまったことに愕然とする。嗚呼、なんて無駄な時間を過ごしてしまったんだ。思考の中にさえ、彼らは入り込んできて悪戯をする。

 親しい友人らに声を掛けられて食堂へと赴く谷崎の背は、敗北感にあふれていた。







 その敗北感を煽るように、食堂で、谷崎は見たくないものを見てしまう。――双子の姿だ。しかも、噂の、超絶美少年である転入生を、他の生徒会役員と囲むようにして座っている。



「なんかすげえな」

「なー」



 一緒にいた友人たちも、キラキラとしたオーラを放った一行に気付き、ぼそりと言った。

 転入生の噂は、谷崎の元にも届いていた。転入初日から号外と銘打った校内新聞が出回るほどの超絶美少年で、その初日に、生徒会の、椎葉副会長・会計鈴宮・会計監査平良の心を奪って行ったという、本当だったら驚きの噂だ。副会長は見た目によらずにイカつい男が好きらしいし、鈴宮に至っては学園一の女好きという話がある。そんな人たちの心をも奪うなんて、一体どんな人間なんだと、興味がなかったとはいえない。



「マジですげえ」



 改めて見ると、感心せざるを得なかった。副会長の膝の上に乗り、平良が傅いて飲み物を差し出している。さらに双子が間から挟み、甘いアイスを食べさせようと所謂「あーん」をしてあげている。あれっ、ここって少女マンガの世界だっけ? と錯覚してしまうような状況だった。

 一生徒である谷崎には、永遠に縁がない世界。

 毎日同じ部屋で過ごしているはずの双子も、部屋以外で会えば、違う世界の住人だ。

 彼らと自分との間を隔てる、明確な一本の線が見えた気がして、谷崎は視線を逸らした。



「早く食券買おうぜ」



 友人を急かし、券売機の前に行く。

 決して、嬉しそうな顔で転入生を構う双子を見ていたくなかったとか、そういうのではない。断じて。



















 ――生徒会が碌に機能していないらしい、という噂が流れだしたのは、いつからだったか。

 転入生が現れてからなのは確実だ。体育祭も近いこの時期に、統制が崩れてきている、という話が、生徒たちの間で流れ出した。

 生徒会、と聞くと、谷崎の頭に浮かぶのはどうしたって同室者の双子である。

 確かに、ここ最近、彼らの帰りは遅かった。いつだってプライベートは謎に包まれている双子だが、特に最近は謎だった。門限ギリギリに帰ってきたり、酷い時には日付が変わっても帰って来なかったりと、風紀委員に目を付けられても仕方がない生活を送っていた。それでも朝にはちゃっかり、どちらかが谷崎のベッドの中に入ってきているのだけど。

 しかしどうやら、生徒会の仕事をしているわけではなさそうだ。

 確かに、各務生徒会長や、会計の鈴宮を廊下とかで見かけることがあるが、疲れた顔をしていたように思う。一生徒の谷崎には、声をかけることもできないけれど。

 体育祭どうなるんだろうな、誰かが心配そうに言った。各務会長なら大丈夫だろ、でも椎葉様があんな様子じゃ、鈴宮が頑張ってるらしいぞ、あの鈴宮が、北野辞めちゃったもんな、でも転入生が入ったんだろ、だから余計仕事にならないんじゃないか、双子はどうしてんだよ、遊んでんだろ、――そんな、好き勝手な噂話が、教室中に広がる。谷崎は、眉を寄せた。今夜問い詰めてやろうと決意するが、今夜も、双子は谷崎が眠るまでに帰って来なかった。











 双子と顔を合わせることができたのは、体育祭の前日になってしまった。日課のストレッチや筋トレをしていると、突然部屋のドアが開いて、双子が中に入ってきた。



「ただいま、旬」

「スポ根してるね、旬」



 谷崎の姿を見るなりそう声を掛けてくる。余計なひと言は真白だ、眉を寄せて睨むが、そんなこと気にしない素振りで双子は制服を脱ぎ始める。



「お前らさ」

「なんだい」「どうしたのかな」



 腹筋の体勢から起き上がり、その場に座って彼らを見上げた。声を掛けると、ほぼ同時に谷崎の方を向いた。



「最近、生徒会どうなんだよ」

「どうって」「どういうことだい」



 双子の返事に、小さく息を吐く。



「生徒会が機能してないって、そんな話ばっかりだぜ。椎葉副会長は転入生にメロメロで、双子も遊んでばっかりだって、みんな心配してる」



 教室や廊下で何度も聞いたその話をそのまま告げると、双子は、互いに顔を見合わせた。



「そんな話に」「なってるのかい」

「知らなかったのかよ」



 思わず呆れて、重いため息が洩れる。教室でも部活でも、ここ数日はそんな話でもちきりだった。体育祭が近付くにつれ、特に運動部では、心配の声が多く上がる。谷崎が所属するサッカー部も、部長はじめ、無事に体育祭が終わるのかとそわそわしていた。



「俺ら一般生徒には情報は全く下りてこねえから、噂で憶測するしかねえけどよ。相当ヤバいんじゃねえの、今」



 双子は、軽く肩を竦めた。



「会長ががんばってるよ」

「流もね、よくがんばってる」

「お前らはどうなんだよ」



 谷崎が問うと、双子は口角を持ち上げた。見慣れた笑いは、悪戯が成功するときに見せるものとよく似ていた。



「ボクらは、ほら」

「楽しいことにしか興味ないから」

「お前ら、最低だな」



 谷崎は吐き捨てるように言った。

 部外者である自分には、内部の様子はわからない。

 けれど、遠目から見る会長と鈴宮の姿は、一ヶ月前とはまるで違っていた。

 双子はそれらに反論もせず、ただ目を細めるだけだった。

 ――嗚呼、こういう、本音を見せないところも大嫌いだ。

















 「最低だって言われちゃったね」



 夜遅く、谷崎が心地よい寝息を響かせる中、暗い室内で真白は笑って肩を竦める。テーブルに置いたノートパソコンの淡い発光を受け、真尋は慣れた手つきでキーボードを操作していた。



「結構、心にずしっときたね」

「あのヘタレで怖がりで小心者の旬に言われたから余計だね」



 真白が囁くと、すぐ傍のベッドで眠る谷崎が、「ううー」と唸り声を上げるから、余計に笑えた。



「確かにボクら、遊び過ぎたと思わないかい」

「それは否めないね」



 カタカタと、キーボードを打つ音が静かに響く。真尋が打つ内容を見ながら、真白は手元のノートと照らし合わせた。



「その分これから働けばいいんじゃない」

「その前に会長が倒れなきゃいいけどね」



 いうと、二人は目を合わせた。会長のやつれた顔、刻まれた目の下の隈、そんなのを思い返すと、倒れるなというほうが難しい話だ。



「まあ、流もいるし」

「平良くんもいるし」

「なんとかなる」「んじゃないかな」



 二人は互いに言って、小さく息を吐く。



 ――明日は、体育祭だ。



 呆れられてしまったこの同室者からの名誉を挽回すべく、いつもよりほんのちょっとだけ多く働こうと目論む双子だった。

 当の本人は、いやな夢でも見ているのか、うんうんと魘されていた。















 ――実は仕事ができる双子があっという間に生徒会の仕事を終わらせて、「これのどこが最低なのかな」「説明してよ、旬」と笑顔で迫ってきて、「説明できなかったら色々しちゃうよ」と過去最悪の悪戯をされた。

 という夢を見て、体育祭当日にも関わらずに、ゆっくり寝た気のしない谷崎であった。

 ――やっぱり、慣れないことは言うものではない。






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