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第2.5章 コンテスト!?
幕開け
しおりを挟む――わあああ。
熱い声援が、狭いグラウンドに響き渡る。体育祭の余韻冷めやらぬ中、俺たちは校庭に立っている。否、立たされている。いつかのコスプレ余興を思い出すような、そんな異常な雰囲気だった。
事の発端は、数分前に遡る。
「人気投票?!」
いつものようにいつもの如く、生徒会室で缶詰になっていた俺たちの元に、新聞部部長の波多野さんがぬっと顔を出した。やっぱりいつものように、ちょっと不気味。手を止めて彼の方を見ると、ニヤリと笑っている。だから、それが不気味なんだってば。
「そう。前回から結構間が空いただろう? ここら辺でもう一度やりたいっていうのが部から出てるんだ。……ちょうど今ネタがないし」
ネタがないって言った! 今ネタがないって言ったー!
絶対本音であろう言葉を零した部長は、知らん顔で澄ましている。会長は顔を上げ、思い切り眉を顰めた。
「聞いてねえぞ、そんな話」
「言ってないからね」
「お前な……」
ああ、復帰したばかりだというのに、会長の堪忍袋の緒が切れそうだ。低い声で睨む会長を制すように、「まあまあ」と部長が両手を挙げた。
「今回は、あくまで有志で、という形だから。生徒会(きみたち)の手は煩わせない。非公式であるということは、記事にはばっちり載せておくよ」
「じゃあなんでここに来た」
会長の声はあくまでも鋭い。挑むような目つきに、部長も口端を上げた。
「もちろん、協力してもらうために」
明らかに矛盾する言葉を自信満々に言って、部長は歩き出す。向かう先は、室内の窓だ。生徒会室は4階にあるが、その分、校庭をよく見渡せる。部長は窓の前に立つと、がらりと勢いよく窓を開けた。
「うおおおおおおお」
途端に、怒号みたいな野太い声が響いてきて、目を瞠る。思わず耳を塞ぎたくなるくらい、大きな声。
「さあ、開幕まで後少しとなりましたね!」
「続々とエントリーがされています!」
そして外のスピーカー越しに聞こえるのは、体育祭で散々聞いた、放送委員たちの声だ。主に実況を任されていたそいつらの声に、会長が怪訝そうに眉を寄せる。
「まさかとは思うが、……」
「生徒会の皆さんは、今回ももちろん、全員エントリーされてますね!」
会長の声を遮り、放送委員の爽やかな声が続いた。
――ああ、この先の展開は考えたくない。
部長を見ると、やはり不敵な笑みを浮かべている。もう、勝利を確信したも同然の、笑みだ。
「有志が開催してると言ったって、全校が賑わうイベントなのには間違いない。――まさか、辞退なんてしないよね?」
それは、今の会長にとって、挑発でしかない。
会長は重く深いため息を吐くと、ゆっくりと椅子から腰を上げた。……ウン、続かなくちゃいけない空気だよね……。
もはや一会計である俺の意思なんてそこにはない。忌々しげに舌打ちをする会長の後に続き、全校生徒で溢れる校庭へと向かった。
校庭へと出ると、今まさに、イベントが始まろうとしていた。グラウンドに設置された簡易的なステージに、エントリーしたと思われる人たちが並んでいる。それを見て思わず、呆気にとられた。
「か、かいちょお……」
「もういい、何も言うな」
「いやでもー、でもでもー」
すげーやる気満々なんすけどお。
俺と会長が目にしたのは(そして会長が見ないふりをしたのは)、ステージの上に並ぶ、現生徒会役員の面々だった。もうほんとすげーやる気満々。なんかきらきらとした効果とかを身に付けてる、気がする。副会長はばっちり、剣菱くんと並んでセンターに位置づいてるし、それを囲むように双子が立ってて、その隣に、平良くんが申し訳なさそうにして立っている。衣装こそ普通の制服だけれど、やっぱりオーラが違う。
「普段の仕事も、これくらい気合入れてくれればいいのにねえ」
「全くだな」
会長が呆れ気味に零す。いつの間に人気投票のことを聞いたのか、彼らは本当に、こういう行事のときほど輝きが増す気がする。
会長の後に続いて檀上へと上がると、「おおおおおおおお」という歓声が沸き起こった。うーん、会長の人気、流石だなあ。
「おーっと、流石大本命・生徒会長は遅れての登場となりました!」
「隣に立つのは、生徒会を影で支える会計・鈴宮さんです!」
「最近専ら真面目になってしまい、泣いている子も多いそう!」
相変わらず、好き勝手に言いやがる。
なんて心の声は表に出せない、俺は精一杯の営業スマイルをばらまいて、手とかを振ってみた。会長はそんな真似せず、ただただ、(面倒くせえな早く終われ)というのをひた隠しにした無表情で、校庭を見下ろしている。
「ふん、遅かったな」
「お前らが張り切り過ぎたんだろ」
「いやーそれはちょっと」
「否定できないね」
会長と副会長の小声でのやり取りに、双子が満更でもなさそうに返す。副会長はそれで少し不機嫌になったが、「し、椎葉さん」という剣菱くんの一声に、すぐにデレデレした。
「おー、やっぱお前らがいると雰囲気違うな」
「うわ、雫」
「うわってなんだようわって」
不意に隣から声が掛けられて、顔を上げると見慣れた姿が目に入り、つい身を引いてしまった。
「なに、エントリーしたの?」
「したっつーか、させられたっつーか、借りを返したっつーか」
「なにそれどゆこと」
「いや、こっちの話」
もごもご言う雫はどうも煮え切らない。色々事情があるみたいだ、深くは聞かないでおこう。
「鈴宮」
ふ、と、低い声が耳に入って、横を見る。そこにはこの面子に並ぶのは珍しい、赤い髪があった。
「久遠くん?!」
「久しぶりだな」
「えー実家帰ってたんじゃなかったの?」
「戻ってきた」
「え、そんで速攻エントリーしたの……?」
久遠くんってそんな、自己顕示欲が強いタイプだったっけ……?
弁当男子で不良の久遠くんとこのイベントが結びつかなくて、首を傾げる。すると久遠くんは、ふるふると首を横に振った。
「これに出れば、体育祭の代わりになると言われた」
えええ、何それ、何その裏取引?!
一体誰に持ちかけられたの、と、聞く勇気はない。(眼鏡で華奢で緑色の腕章をつけた例のあの人が思い浮かんだのはここだけのナイショだ)
「おいコラ手前ェいつまで喋ってやがる、私語は慎め」
あーすげえヤな声がするー。本能で耳を塞ぐが、それは許されなかった。
「だ、か、ら、シカトすんなっつの」
「あはは、君が私語してるじゃないか」
「お前が言うな!」
俺に突っかかってくるのは風紀委員長、さらにそれを窘めてくれるのは、副委員長の鈴木さんだ。
「えーあんたらも出るんすかー」
「何いやそうな声出してやがる」
「いや別にそゆわけじゃないけどお」
この絡み方がイヤなんだってば、とは、流石に言えずにごくんと飲み込む。
「まあまあ、前回棒にも箸にもかからなくて悔しい思いをしたらしいからさ、許してあげてよ」
「鈴木さんが言うならー」
これだけ爽やかに言われたら、何も言えない。笑顔で頷くと、「手前ェ喧嘩売ってんのか、」と低い声がしたけど、それも聞こえないふり、だ。
そうこうしてるうちに、役者が全員そろったらしい。放送委員の咳ばらいが聞こえ、イベントのルール説明が始まった。
「――さあ! いよいよ始まりましたね、学園の人気者を決める人気投票が!」
「はい。えー、繰り返しますが、こちら、非公式のイベントとなっていまして、生徒会や風紀委員等、学校の組織とは何ら関係ありません。参加者も皆、一個人でのエントリーとなっております」
「そうそう、僕らも今日は放送委員ではありません。一介の実況者と、」
「一介の解説者です」
なんかすげーまどろっこしー。よっぽど何かあるらしい。会長をちらりと見ると、相変わらず眉間に皺を寄せた難しい顔をしていた。
「ルールは簡単です。一番のお気に入りに清き一票を入れましょう」
解説者の説明の後、少しの沈黙が走る。ルールというからには、きっと何かあるんだろう。
「……以上です」
「えっ、終わりですか?」
「ですね。えー、基本は勿論、エントリーしている方々に一票を入れていただきたいところですが、例外といたしまして、そのほかの方に入れて頂くことも可能です」
「前生徒会長とか、匡野先生とかに入れたい場合も?!」
「ええ、オッケーです」
「うわー何か、軽いですねー」
ほんとにねー。
つい、心の中で突っ込んでしまった。
「あくまでも、非公式、ですので。言ってしまえばなんでもありです」
「では、栄えある1位に選ばれた場合は?」
「おお、いい質問ですね。センターになれます」
「センターとは」
「真ん中です」
「……真ん中とは?」
「まあ、中央ですよね。記念写真の際に、真ん中を位置どれます」
「そ、それだけですか?」
「一位に限らず、上位の方々には何かしら用意してあるようですよ。外伝とか、SSとか、そういう類をどうにかしたいようです」
「えー、だれの意思なのかは全く定かではありませんが、そういった趣向のようです! さあ、そろそろ始めましょうか!」
おお、無理矢理切った。意外に息ぴったりとはいかないのは、放送委員という肩書がないからなのか、それとも実は普段からこうなのか。二人の関係にちょっと興味が沸いてきたときに、このイベントのためだけに駆り出された吹奏楽部が、「ドドドドドド」とドラを鳴らした。え、なに、なにが始まるの。
「大変お待たせいたしました! エントリーされた皆さんを、ご紹介します!」
ああ、これも、体育祭のときに覚えがあるぞ。意外にワンパターンなのね……。
呆れる暇もなく、どこからかスポットライトがばしっと光って、俺の隣の会長に当てられた。
「エントリーナンバー1番! 最近そろそろ疲れがヤバそう! 頑張る男子って素敵じゃん、イケメン生徒会長・各務、総一郎!」
「うおおおおおお」「かいちょおおおおお」「だいてええええええええ」
会長がすっと前に出た途端、すごい勢いで歓声が聞こえた。おおお、みんな元気だなあ。
「エントリーナンバー2番! クールが魅力の女王様、最近は恋の魔法で魅力急上昇?! 意外に一途だ、椎葉、若菜――!」
「ふん」
「椎葉様!」「椎葉様!」「椎葉様!」
その紹介に副会長は不機嫌そうに鼻を鳴らしてそっぽを向くが、向いた先に剣菱くんの姿を捉えると、ふわりと華が開いたように笑った。その笑顔を見て、ぱたぱたぱたと観客席の男が何人か倒れていく。……おお、笑顔が人を殺した瞬間だ。
「エントリーナンバー3番4番! 一気にいくぞ! どっちがどっちかわからない、悪戯紳士の双子とは彼らのこと! 千堂真宏・真白兄弟だー!」
「紹介が」「雑だね」
双子は肩を竦めているが、その仕草でさえ様になるのか、「うおおおおおおお」という歓声が飛んできた。
「エントリーナンバー5番! チャラい裏には愛がある? 永遠のフリーマンこと、生徒会会計、鈴宮流ー!」
「きゃああああああ」「うおおおおおお」
いやおかしいっしょ、今の紹介イケメン要素ゼロでしょ、……なんてこの場で突っ込める勇気があれば、きっと俺は今、ここにいない。やっぱり愛想笑いで手を振った。
「エントリーナンバー6番! 身体は大きい、心は綺麗! マイナスイオンを感じます、長身の癒し系・平良、光汰ー!」
「うおおおおおおお」
平良くんは照れくさそうにぺこりと一度お辞儀をする。それがツボに入るらしく、野太い声援が飛んできた。……うん、平良くんは、ガチ系に人気。
「エントリーナンバー7番! 季節外れの転校生は、大事なものを奪っていきました……。そう、それは、みんなの心です! 罪深いぞ、剣菱、日向ァー!」
「ぎゃああああああ」「ひなたあああああああ」「かわいいぞおおおお」
歓声がさらに太くなる。その勢いに剣菱くんはびくっとして、副会長の影に隠れた。それに副会長が満足して、鼻血まで出してるのは、知らないふりをしておこう……。
「エントリーナンバー8番! 生徒会の影になんか隠れない、厳しい視線が魅力的! 取り締まって欲しい男ナンバーワン、城戸、昴ー!」
「きゃあああああ」
やっぱり風紀委員長は、真面目で健気そうなカワイコちゃんに人気っぽい。興味なさそうにふんと鼻を鳴らしながら、委員長は目を逸らした。あ、たぶん、照れてる。
「エントリーナンバー9番! いつもにこにこ、委員長を見守る視線はまさにお母さん! おっとり癒し系・鈴木ハル!」
「お母さんはさすがに、……ねえ?」
「うるせえこっち見んな」
笑顔を向けられて嫌がるなんて、まさに反抗期の息子とお母さん……。うまいこと考えるなあと思う反面、鈴木さんのプラスになっているのか謎の紹介だ。
「エントリーナンバー10番! 体育祭での活躍は記憶に新しいぞ、妄想系男子代表! やっぱり今日も爽やかイケメン、天乃、雫ー!」
「きゃああああああ」
「おー相変わらず」
「照れるぜ」
やっぱり雫も、カワイコちゃんに人気だ。おお、心なしか、雫の名前や顔写真が入ったウチワとかハッピを持ってきてる子もいるみたいだ。すげー、根強い人気。
「エントリーナンバー11番! まさに孤高の一匹オオカミ! でもその実、家庭的な一面もあるというギャップにメロメロ?! 桃華一のワルこと、久遠明良ー!」
「ぎゃあああああ」
「ども」
久遠くんはどこまでもクールだ。頭を下げるだけで、無駄な動きが一切ない。それに下では、何人もの生徒が惚れ惚れしている。
「エントリーナンバー、……」
その後も、参加者の紹介は続いた。みんな個性的で、それぞれしっかりと、ファンがついているようだ。
「さあ、紹介は以上です!」
「いよいよ、投票が始まります。皆様方からの清き一票、お待ちしております!」
「ちなみに期間は、7月31日までとなります!」
「学園での彼らの活躍にもつながりますので、どうか、どうかよろしくお願いいたします!」
実況と解説の、気合の入った言葉で、イベントの幕が開けた。
人気投票の結果は、――あなた次第、かも?
To Be continued
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