1 / 1
星の輝き
しおりを挟む
葉月が葦の穂先に触れながら、ため息をついた。その儚げな姿が、星空の下でより一層切なさを引き立てていた。
「星、ねぇ、星はいつも綺麗だけど、こんな夜になると、なんだか胸が苦しくなるの。」葉月は小さな声で囁いた。
おれは彼女の手をそっと握りしめた。星たちが輝く夜空の中で、彼女の手は温かく感じられた。それはおれたちの想いが交わる証だった。
「君と一緒にいると、心がいつも躍るんだ。だから、君と出会えて本当に幸せだよ。」おれは心からの感謝を込めて語った。
彼女の瞳には、淡い涙が溢れていた。星たちの光が、それをやさしく照らしていた。
「帰ろうか。」おれはやわらかな声で言った。
「あぁ、そうだね。帰りましょう。」葉月は微笑んで応えたが、その微笑みには深い哀しみが漂っていた。
道端の田んぼが穏やかな風に揺れ、その音が静寂を包む中、おれたちはゆっくりと歩き出した。
「この道、いつも一緒に歩いていたね。思い出がいっぱい詰まってる。」おれは懐かしそうに言った。
葉月は小さく頷いた。彼女の眼差しには、遠い日の思い出が蘇っているように見えた。
「あの頃は、何もかもが新鮮で、楽しかったよね。君との時間は特別な宝物だった。」おれは優しく葉月の頭を撫でた。
「でも、そろそろお別れかな…」彼女の声が震える。
おれは彼女を引き寄せ、固く抱きしめた。彼女の身体がおれの温もりに頼りなく寄り添ってくる。
「夜も遅いし、1人で帰るのは危ないから、絶対に送るよ。」おれの声が、彼女に届くように囁いた。
葉月は弱々しく微笑んだ。彼女の涙は星の光に照らされ、輝きを増していた。
「ありがとう、星よ。君たちがいてくれて、少し心強く感じるわ。」彼女は静かに呟いた。
おれは彼女の手を握り締めながら、夜道を歩き続けた。心の中にはさまざまな感情が渦巻いていた。
葉月の涙は星の光に誘われるように、一つ一つ光り輝いていた。それは喜びや悲しみ、そして過去と未来への切なる想いの表れでもあった。
「君と過ごした時間は、ずっと宝物だよ。だから、どんなに辛いことがあっても、おれは君を守り続ける。」おれは強く誓った。
葉月はその言葉に胸を打たれ、再び涙を流した。彼女の心の内側には、複雑な感情が交錯していた。
「でも、おれたちはいつまで続けられるのかな…」葉月の声は小さく震えていた。
おれは彼女の肩を優しく抱き寄せ、星々の輝きを見上げながら語りかけた。
「星は遠くて綺麗だけど、いつかは光を失ってしまうんだよ。それでも輝き続けることができる時間があるから、大切なんだ。おれたちも同じさ。この切なさを胸に刻みながら、一瞬一瞬を精一杯生きよう。」
葉月はしばらく黙ったままで、その後に微笑みながらおれを見つめた。
「そうだね、一瞬一瞬を大切にしよう。だって、いつか星のようにきらめかなくなっても、この想いが私たちの絆を繋いでくれるはずだもんね。」
おれたちはそれからも手を繋ぎながら、田んぼ道をゆっくりと歩き続けた。星の光が私たちを照らし、葉月の涙は静かに輝き続けていた。この切なさが私たちの物語の一部となり、永遠に心に刻まれるのだと感じた。
「星、ねぇ、星はいつも綺麗だけど、こんな夜になると、なんだか胸が苦しくなるの。」葉月は小さな声で囁いた。
おれは彼女の手をそっと握りしめた。星たちが輝く夜空の中で、彼女の手は温かく感じられた。それはおれたちの想いが交わる証だった。
「君と一緒にいると、心がいつも躍るんだ。だから、君と出会えて本当に幸せだよ。」おれは心からの感謝を込めて語った。
彼女の瞳には、淡い涙が溢れていた。星たちの光が、それをやさしく照らしていた。
「帰ろうか。」おれはやわらかな声で言った。
「あぁ、そうだね。帰りましょう。」葉月は微笑んで応えたが、その微笑みには深い哀しみが漂っていた。
道端の田んぼが穏やかな風に揺れ、その音が静寂を包む中、おれたちはゆっくりと歩き出した。
「この道、いつも一緒に歩いていたね。思い出がいっぱい詰まってる。」おれは懐かしそうに言った。
葉月は小さく頷いた。彼女の眼差しには、遠い日の思い出が蘇っているように見えた。
「あの頃は、何もかもが新鮮で、楽しかったよね。君との時間は特別な宝物だった。」おれは優しく葉月の頭を撫でた。
「でも、そろそろお別れかな…」彼女の声が震える。
おれは彼女を引き寄せ、固く抱きしめた。彼女の身体がおれの温もりに頼りなく寄り添ってくる。
「夜も遅いし、1人で帰るのは危ないから、絶対に送るよ。」おれの声が、彼女に届くように囁いた。
葉月は弱々しく微笑んだ。彼女の涙は星の光に照らされ、輝きを増していた。
「ありがとう、星よ。君たちがいてくれて、少し心強く感じるわ。」彼女は静かに呟いた。
おれは彼女の手を握り締めながら、夜道を歩き続けた。心の中にはさまざまな感情が渦巻いていた。
葉月の涙は星の光に誘われるように、一つ一つ光り輝いていた。それは喜びや悲しみ、そして過去と未来への切なる想いの表れでもあった。
「君と過ごした時間は、ずっと宝物だよ。だから、どんなに辛いことがあっても、おれは君を守り続ける。」おれは強く誓った。
葉月はその言葉に胸を打たれ、再び涙を流した。彼女の心の内側には、複雑な感情が交錯していた。
「でも、おれたちはいつまで続けられるのかな…」葉月の声は小さく震えていた。
おれは彼女の肩を優しく抱き寄せ、星々の輝きを見上げながら語りかけた。
「星は遠くて綺麗だけど、いつかは光を失ってしまうんだよ。それでも輝き続けることができる時間があるから、大切なんだ。おれたちも同じさ。この切なさを胸に刻みながら、一瞬一瞬を精一杯生きよう。」
葉月はしばらく黙ったままで、その後に微笑みながらおれを見つめた。
「そうだね、一瞬一瞬を大切にしよう。だって、いつか星のようにきらめかなくなっても、この想いが私たちの絆を繋いでくれるはずだもんね。」
おれたちはそれからも手を繋ぎながら、田んぼ道をゆっくりと歩き続けた。星の光が私たちを照らし、葉月の涙は静かに輝き続けていた。この切なさが私たちの物語の一部となり、永遠に心に刻まれるのだと感じた。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

好きな人がいるならちゃんと言ってよ
しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。

あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる